かもめさんの映画レビュー・感想・評価

かもめ

かもめ

映画(55)
ドラマ(0)
アニメ(0)

人間の境界(2023年製作の映画)

4.2

すばらしい映画だった。
映画館で観られてほんとうによかったと思える作品。構成、演出、すべて必見。
重くつらく理不尽しかないような現実の中にも、人の心が奇跡を生む。
青年たちの人種も宗教も国も超えて共感
>>続きを読む

キングオージャーVSドンブラザーズ(2024年製作の映画)

4.0

期待を裏切らないおもしろさだった!
キングオージャーとドンブラザーズがお互いを認め合って楽しませてくれる展開に嬉しくなった!!!
キングオージャーの王さまたちや一人一人の登場人物、アクションも音楽も、
>>続きを読む

RHEINGOLD ラインゴールド(2022年製作の映画)

4.0

イランで生まれたクルド人、父親はオーケストラの指揮者、その父親が家を出てお金がない、二度と喧嘩に負けないように身体を鍛え、刑務所で音楽を作り成功できるなんて、実話に基づく物語とは言えすごい。

目を背
>>続きを読む

SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

4.0

とてもよかった。
ニュースなどで知ったMetoo運動のきっかけとなったのは、やはり女性記者の熱意と勇気の仕事だった!構成もわかりやすくかつキャストも魅力的で引き込まれてあっという間に感じた時間だった。

シモーヌ フランスに最も愛された政治家(2022年製作の映画)

4.2

観てよかった。
アメリカで人権を獲得してきた人たちの映画や本には多少触れてきたけれど、
フランスの革命の歴史に続いて、シモーヌ・ヴェイユという一人の女性が、前例がなかった弁護士になり、刑務所の人々の基
>>続きを読む

フリー・ガイ(2021年製作の映画)

3.8

おもしろかった!!!
最初は、ゲームをしない自分にはもしかしたら楽しめない?と思いきや、そのゲームの中で暴力を否定して「いい人」になる、というモブキャラの主人公が、まさかの…という展開で、最後には人間
>>続きを読む

ロスト・キング 500年越しの運命(2022年製作の映画)

4.0

実話であり、でも本当にこんなことが実現したのか?を上手に描いていてとても良かった。

僕らの世界が交わるまで(2022年製作の映画)

4.1

描き方がすごく良かった。
邦題が覚えにくくて、原題のままのほうがいいと思った。

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.2

すごくおもしろかった。
よかった。
ひとつひとつの台詞や設定を理解しなくても、その世界へ連れて行かれて
わからないその先に宇宙レベルの大きさでかつとても身近な感覚の感動を味わった。
作品を通して「生き
>>続きを読む

映画 王様戦隊キングオージャー アドベンチャー・ヘブン(2023年製作の映画)

4.3

期待を遥かに超える作品。
幸せをもらえた。
テレビシリーズで、しっかりおもしろい脚本と製作陣が喜んで全力を出している感じが、この30分ちょっとの映画の中で、
濃縮された印象的な台詞と映像はより華やかに
>>続きを読む

生きる LIVING(2022年製作の映画)

4.2

あちこちで大好きだなと思っていたビル・ナイが主演ですばらしかった。
カズオ・イシグロの脚本が舞台をイギリスの地に移して見事で映像も美しかった。
あれこれ考えず身を任せていい映画で、ありがたい?気持ちに
>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

4.0

坂元裕二脚本と是枝監督の映像が幸せな形で結びついた映画だった✨
とにかく人間は本当にはわからないことをわかりたいと願いながら生きるしかない、その先には希望が待っていると信じて。

ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

4.2

これが、かの有名な「ゴーン・ガール」か!!!ものすごくおもしろかった。
無駄のないストーリー運びのサスペンス、映像にセンスがあって惹き込まれる。
今観るとフェイクニュースなどの問題も現実味を増して、よ
>>続きを読む

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.2

久しぶりに、映画館で観て本当に良かったと思える映画だった。繊細な感情を隠して明るく振る舞う父と娘を、娘が撮るビデオカメラの荒い映像を通して見せてもらい、親子ならではの会話から何かを受け取る。

同時に
>>続きを読む

セールス・ガールの考現学/セールス・ガール(2021年製作の映画)

3.8

今更ながら、映画っていいなと思った。
ほとんど知らない国の大人が、若者が、
何を大切にして何が好きで何を悩んで生きているか、そしてどんな音楽が流行っているのかもわかって、もちろんこのお話がおもしろかっ
>>続きを読む

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.3

こんなに感動するとは思ってなかった。
想いの強さがシンプルに描かれ、本物の音楽とアニメーションが融合していつのまにかその渦の中に巻き込まれていた。

複雑で予測不可能な時代と言われている今、真逆を行く
>>続きを読む

バビロン(2021年製作の映画)

4.1

すごくよかった!
映像と音楽と演出とキャストの演技と申し分ない!無声映画全盛期という主役が思い切り贅沢に描かれている。
チャゼルの映画という存在への愛が光も闇もすべて詰め込まれた映画。

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

4.0

観たことのない映画。
美しくも荒涼とした島の風景と、閉ざされた人間関係の中に浮かび上がる二人の変化が表すものは、内戦という戦争のメタファーか?

RRR(2022年製作の映画)

4.4

これが映画!
これが圧倒的にエンタテイメント!
これがインドの民衆の実力!
様々な神様と偉人から力を授かっているから主人公の2人はとにかく強い、でもご都合主義に思わせない見せ方と展開。文句なしで素晴ら
>>続きを読む

ビフォア・サンセット(2004年製作の映画)

4.3

前作から続きが観たくてすぐに観た。
同じキャストで時間が経っていて、
贅沢な映画。今の二人に納得するような
もしあのとき…とも考えてしまうような。

ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

4.2

とにかく二人の会話をずっとカメラが追っているのがたのしくて目が離せない。
すごく好きな映画だった。

永遠の僕たち(2011年製作の映画)

3.8

二人がとにかくきれい。
悲しみよりも生きる喜びが美しい映像と音楽とともに伝わってくる。

偶然と想像(2021年製作の映画)

4.6

どうおもしろかったのかうまく表現できないことがもどかしすぎる。
とにかく自分はこんな映画がだいすきで
充分なものをもらった。日本にこんな監督がいることがありがたい。

ボイリング・ポイント/沸騰(2021年製作の映画)

3.4

全編長回し撮影はまさにその通りでレストラン内のスタッフやお客の関係性や内情が会話や表情からわかっておもしろい。
ただ予想していたよりもビターな内容だった。

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

3.2

すごくよかった、と言いたいはずなのに、
何かもうひとつ足りなかったような…
是枝監督作品と、ソ・ガンホなどの俳優陣への期待が大きすぎたのか?
逆に無名の俳優さんの方が良かったのかもしれない。

希望の灯り(2018年製作の映画)

3.9

不思議と引き込まれて観た。
どん詰まりに見える場所にも音楽があり、
コーヒーの自動販売機があり、
いろいろあってそこにいる人たちとの出会いがある。たしかに希望ともまだ言えない
ほんのりと灯る希望。

ノマドランド(2020年製作の映画)

3.8

知らなかった世界を見せてもらえた。
マクドーマンド演じるファーンが、ダンボール箱からひと組のお皿を取り出して車に積み込み、亡き夫のものであろうジャケットを胸に抱くシーンから引き込まれた。
出会う人たち
>>続きを読む

ベルファスト(2021年製作の映画)

4.4

すごく好きな映画だった。
北アイルランドの紛争、ベルファストの街を背景にした物語を読んだことがあり、アイルランドの昔話が特別おもしろいことや、シェイクスピア俳優としても映画監督としてもまさに多才なケネ
>>続きを読む

カモン カモン(2021年製作の映画)

4.5

素晴らしかった!
いつの世も、誠実に話を聞いてくれる大人には、子どもはまっすぐこたえてくれる、
そして彼らは大抵のことをわかってるとあらためて確信する。
ホアキン・フェニックスの演技は、
言うことなし
>>続きを読む

見えるもの、その先に ヒルマ・アフ・クリントの世界(2019年製作の映画)

3.5

美術の歴史上女性の名まえがほとんどないことに気づいていなかった自分に驚く。
それほど、たとえ肉体的、社会的ハンデがなくても実力や才能だけでは評価されない分野だったこと、何処も同じ。
神智学を築いたシュ
>>続きを読む

国際市場で逢いましょう(2014年製作の映画)

4.1

やっぱり韓国映画はすごい。
自分には知らないことがたくさんあることを忘れないでいよう。

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.1

音楽の力、歌の魅力がひしひしと伝わってくる映画だった。そしてある体験ができる。多様性とかかんたんに言えない、わからないことがいっぱいあることを忘れないでいないと。

マリー・アントワネット(2006年製作の映画)

4.3

映像が美しい。衣装も素晴らしい。
音楽はロック!マリー・アントワネットの魅力が溢れる。象徴的な自然の描写が悲劇を物語る傑作!

>|