降り注ぐ太陽の下、裕福そうな家族が庭ではしゃぐ風景に不穏な空気が漂う。明るい風景に相反した不穏な空気は「ミッドサマー」と同じだと思ったら、どちらもA24作品だった。
ザンドラ・ヒュラーは「落下の解剖>>続きを読む
だいぶ前にWOWOWで録画したままだったのを思い出して今ごろ鑑賞。
コロナがかなり終息した今、観ると 2011年公開なのに、未来を予言したかのようなリアルさに驚く。
そうそう、コロナ禍が始まった頃は>>続きを読む
19世紀イタリアで起きた実話を元にした作品。
歴史的背景の知識がなかったが、ユダヤ教徒の家庭の6歳の子どもを、カソリック教会がさらい、カソリック教徒に洗脳する過程に、今のロシアがウクライナからさらった>>続きを読む
しっかり泣かされたけど、正直、ここまで濃密な、友情をゆうに超えた関係は見ていて息苦しかった。
映画としても、後半のてんこ盛りな展開に、過剰なサービス精神を感じて、ちょっと冷めつつも、ハンカチで涙を拭い>>続きを読む
森の映像に、石橋英子さんの静かな音楽が重なり、とても心地よかった。
ワンカットで撮られた、薪を切る巧の一連の動作も無駄がなく鮮やかで、ドキュメンタリーを見ているようだった。
うどん屋さんの夫婦は、「>>続きを読む
ジーン…ときて何度も泣いてしまった。
子を思う親の気持ち、親を思う子の気持ち、双方に思いを重ねて観た。
現実と非現実の間を、行ったり来たりする構成もよかった。最後は少しショックだったけど。
母親(ク>>続きを読む
「レイダース/失われたアーク」、「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」に続き、これもTOHOシネマズ「午前十時の映画祭14」にて初鑑賞。やっと長年ためていた宿題が終わった❗️やれやれ。
毎週末、朝9時>>続きを読む
音楽にファッション、映像がオシャレなのはさすがソフィア・コッポラ。話がどうであれ、これだけでお得感🉐あり。
冒頭、カフェカウンターで西日に柔らかく照らされたプリシラの後ろ姿が、既にすごくいい。
14>>続きを読む
これはたっぷり人生を生きてきた大人世代にはグッとくる話。
自分が“選んだ人生”より、“選ばなかった人生”はいくらでもあるわけで、「あの時、ああしてたら今どんなだったか」と複雑な思いでたまに振り返るの>>続きを読む
これもTOHOシネマズ「午前十時の映画祭14」にて初鑑賞。先週観た「レイダース 失われたアーク」に続く2作目は、更にパワーアップしたハリソン・フォードのムンムンする色気と、キー・ホイ・クァンの可愛さを>>続きを読む
TOHOシネマズ「午前十時の映画祭14」にて初鑑賞。昔から面白いと騒がれていたけど、これまで興味がなくて観たことがなかった。
今日、やっと観て思ったのが、
「あぁ、もっと早く、感受性の高い10代の頃>>続きを読む
3時間の長尺に加えて、豪華キャストが入れ替わり立ち替わり現れ、時間軸もクルクル変わるので、1回観ただけでは正直、消化しきれない。
原爆の本当の悲惨さを描いていない、という批判はあれど、人類が制御し切>>続きを読む
横浜フランス映画祭2024にて、クレール・ドゥニ監督の舞台挨拶付きで鑑賞。
アフリカのジプチでのフランス外人部隊の訓練と、訓練中に起きる出来事がドニ・ラヴァン主演で描かれる。
乾いた砂漠、ジプチで汗>>続きを読む
優しい人がたくさん登場してホッとする。
終始流れる、ポロンポロンというBGMも優しくて耳に心地よい。坂道を自転車で上ったり下ったり、坂の上からさりげなく雪を被った富士山が見えるのも、とてもいい。
一>>続きを読む
事前に監督インタビューをたまたまウェブ記事で読んでしまったので、タイトルの意味を知った上で鑑賞したが、大いに楽しめた。
歴史上の事実に、盲人鍼師の“目撃者”を組み合わせた脚本が秀逸。17世紀朝鮮の宮>>続きを読む
ザンドラ・ヒュラーは「ありがとう、トニ・エルドマン」のキャリアウーマンも、「希望の灯り」のミステリアスな既婚女性も、非常によくハマっていて上手かったが、今回の容疑者になった妻もお見事だった。
夫婦喧>>続きを読む
ちょうど新NISAが始まり、投資に関心が高まっている時期の日本公開は、タイミングをはかったのか❓
ゲームストップ社の株を個人投資家たちがネット上の呼びかけに反応して次々に買い求め、株価が急騰したニュ>>続きを読む
ビクトル・エリセ31年ぶりの長編作は、会話劇が続き、前半はふわっと意識が遠のき字幕が追えないところもあったが、記憶を巡る物語でなかなかよかった。
「ミツバチのささやき」のつぶらな瞳の少女、アナ・トレ>>続きを読む
ベラ(エマ・ストーン)の大き過ぎるパフスリーブとミニスカートの変わった衣装が終始、目を引く。時代は解説で19世紀後半と知ったが、現代風のところもある不思議な世界。
ヨルゴス・ランティモス監督だから覚>>続きを読む
北朝鮮から中国、ベトナム、ラオスを経由してタイへ抜けるルートで脱北しようとする5人家族と彼らを助けるキム牧師、各国のブローカーを追ったドキュメンタリー。
再現映像は一切なく、監督や撮影スタッフも含め>>続きを読む
206分という長尺に怖気付いて去年は見逃したけれど、幸い早稲田松竹のスクリーンで観ることができた。
いや〜「ゴッドファーザー」と「マクベス」を足して二で割ったみたい。観終わったらへとへとだったけど、>>続きを読む
予告編を観た時から、窪田正孝が演じた「ある男」と共通するものを感じたが、やはりこちらも“自分の過去を消したい人”の話だった。
だから、全く違う作品ながら、「ある男」と「市子」の対で観ると、図らずも不>>続きを読む
毎日、繰り返される日常の中で、ちょっとした変化を楽しむ主人公は、ジャームッシュの「パターソン」に似ている。
そして、たまたま亀戸天神に初詣に行った帰りに観たら、この辺がロケ地になっていて驚いた。>>続きを読む
最小限のセリフと表情の少ない登場人物、カラフルでレトロな小道具に、「あぁ、カウリスマキだ」と思った。
今どきこんなにタバコを吸うシーンのある映画も珍しいけれど、タバコは結構、物語の重要なキーになって>>続きを読む
ゴジラシリーズを全て観たわけではないけど、提供する東宝の都合で人類の敵になったり、味方になったりするゴジラに、つい同情してしまう。ゴジラは本能のままに生きてるだけなんだし、今年、日本各地で出没している>>続きを読む
主演女優2人、ブロンドとブルネット、犯罪に巻き込まれたのを逆手にとり、舞台で大人気…とくれば「シカゴ」だし、大女優と新人女優、犯罪者の入れ替わりは「Wの悲劇」を思い出す。
イザベル・ユペール、比類な>>続きを読む
サリー・ホーキンス演じるフィリッパのひたむきさにジーン…。
「シェイプ・オブ・ウォーター」のイライザも非常によかったけど、サリー・ホーキンスは何かを必死に訴える姿が似合う。
これが実話に基づく物語と>>続きを読む
ヒッチコック自身がナレーションをする形で、彼の映画術が語られる。
逃避、欲望、孤独、時間、高さ、充実、という6章に分けられた説明はわかりやすかった。
「高さ」の章で、シーンをわざわざ高い場所から映す>>続きを読む
大震災も恐ろしいが、本当に恐ろしいのは人間の集団心理だった。
ごく普通に暮らしていた人々が、震災後の流言飛語(それは警察や新聞社によってある種、意図的に流された)に惑わされ、興奮状態に陥り、罪のない>>続きを読む
相変わらずのウェス・アンダーソン・ワールドが楽しかった。細かく作り込まれたセットや早口で専門用語をまくし立てる登場人物(特に元帥、ジェフリー・ライトの滑舌は素晴らしい❗️)、豪華キャストの顔ぶれはいつ>>続きを読む
Filmarksオンライン試写会にて鑑賞。
私には合わなかった…残念❗️
最初の1分、街角インタビューのシーンで早くも続けて観る気がしなくなった。
でも、感想を書く約束で試写会に当選したワケなので、>>続きを読む
ミッション・インポッシブルはいつの頃からか、「トム・クルーズの頑張りっぷりを見る」映画になっている。
今回もトムさん、よく頑張りました💮
脚本、演出もとてもよかった❗️
黄色いフィアット、豪華列車の>>続きを読む
バブル期の日本の恋愛ドラマを彷彿とさせる恋愛群像劇。
セリフを聞き漏らさないよう、注意深く、登場人物の相関図を脳内に描きながら観るのは大変だったけど、話のテンポがよく、特にエレベーターとタクシーの演>>続きを読む
エドワード・ヤン生誕70年、没後10年の記念上映以来、6年ぶりの再鑑賞。この作品をまた映画館で、4K上映で観られて、とても幸せ。
インターミッションなしの4時間弱は観るのに気合いがいるが、始まってし>>続きを読む
昔、大晦日にTV放映で観た時は、眠気に負けて、かなり最初の方(男の子がサンザシの実を口にほおばるあたり)で挫折したが、レスリー・チャン没後20周年で4K上映されたこの機会に、ようやく全て鑑賞できた。長>>続きを読む
最初の「2001年宇宙の旅」に始まり、ジャック・タチ「プレイタイム」など、往年の映画へのオマージュが散りばめられた、かわいいだけじゃないガールズムービー。
題材は違えど、サラ・ポーリー監督「ウーマン>>続きを読む