ヲタさんさんの映画レビュー・感想・評価

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悪は存在しない(2023年製作の映画)

3.8

全体的に静かで落ち着いた雰囲気が漂うなか、会話の節々に人間の良心とエゴが垣間見える不思議な作品でした。
ただ考察が必要なラストの難解さが味わい深くもあり、惜しい感じもあるのが何とも言えないところです。

青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)

4.5

TOHOシネマズ特別試写会にて鑑賞。
主人公ジミーの18歳と36歳を違和感なく演じ分けたシュー・グァンハンさんがとても素晴らしく、また清原果耶さんの存在感にも魅了されました。
青春時代の淡い恋心や大人
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

4.0

中々上質な美しいラブストーリーであると同時に子供から大人への成長物語でもあり、多かれ少なかれ誰もが経験してそうな微妙な心の揺れ具合を丁寧に紡いだ作品でした。
個人的にはアーサーに感情移入してしまいまし
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あまろっく(2024年製作の映画)

3.7

昭和のホームドラマのような雰囲気で演技や展開も含めてベタな感じがしたり、色々な要素を詰め込み過ぎな点もあってとっ散らかりそうなところを最終的に上手く折り合いをつけて着地させたような作品ですが、何だかん>>続きを読む

貴公子(2023年製作の映画)

3.8

何だか得体のしれない不気味さとキレのあるアクションシーンと時折覗かせるコメディセンスとのごった煮感が上手いことミックスされてて面白かったです。
ラストも捻りが効いていて脚本の上手さも光っていました。

異人たち(2023年製作の映画)

2.8

良い映画なんだろうなあと思いつつもちょっとキツくていたたまれなくて私には合いませんでした。

ペナルティループ(2024年製作の映画)

3.7

真新しい設定なのとコメディなのかシリアスなのか良くわからない不思議なテイストの作品でしたが、何となく惹き込まれてしまいました。
詰めの甘いところも多々ありますが割と楽しめました。

アイアンクロー(2023年製作の映画)

4.2

プロレス見ていた時期もあったので「鉄の爪 アイアンクロー」もなんとなく認識していましたが、その一族の裏側までは知らなかったので中々衝撃的な作品でした。
プロレスで成功しようとする熱い情熱と辛く悲しい現
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

IMAXにて鑑賞。
人間描写のドラマ部分に重きを置いている作品なので全体の重厚さ、見応えはたっぷりあったのですが、特に映像音響の凄さというものは感じられませんでした。
オッペンハイマーの苦悩は贖罪なの
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土を喰らう十二ヵ月(2022年製作の映画)

3.8

穏やか、ほっこり、暖かいです。
たけのこがとても美味しそうでした。

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.3

IMAXにて鑑賞。
前作はアマプラで鑑賞しましたが、それに加えてフィルマガの解説記事が秀逸でしっかり予習出来ました。
今作は前作よりもストーリーが明快で(覚えにくい名称とかはありますが…)それによって
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12日の殺人(2022年製作の映画)

4.0

フランスの未解決殺人事件を元にしたフィクションです。犯人に迫るミステリーの程を成しながら、本筋としては刑事たちの捜査での葛藤を描き出しています。
落ち着いたトーンで丁寧につくられた印象の作品なので個人
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変な家(2024年製作の映画)

3.8

予告編を見て感じた謎解きミステリーという印象よりはだいぶホラー(オカルト?)要素が強めでした。
特に後半の展開はやや強引でツッコミどころも満載でしたが、お祭り感も相まって割と楽しめましたし、終わらせ方
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ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

4.8

劇場予告編くらいしか前情報入れずに観たのですが凄く面白かったです。
少年たちと殺人犯、親、刑事たちとのせめぎ合いにハラハラ・ドキドキさせられっぱなしでした。
ストーリー展開も予想していたものの斜め先を
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.7

激しくも繊細な心理描写が見事な法廷劇です。
夫婦そして親子の感情が複雑に絡み合う高度な心理戦に釘付けでした。
裁判に対してぶつけられた疑問も哲学的なアプローチが施されていて唸ってしまいました。

52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

3.5

描きたいテーマは大変重いけど共感できるものでしたし、見応えもありました。
ただ中盤に登場するある人物とそれに伴うストーリー展開が浅く感じられてノイズになってしまいました。
子供にもっとスポットを当てて
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

4.2

本屋のシーンで主人公が自分の著書が「黒人文学(アフリカ系アメリカン文学)」に分類されていて憤るシーンがありますが、それに象徴されるような「白人が望む黒人像」を消費しているアメリカ社会に対する強烈な皮肉>>続きを読む

瞳をとじて(2023年製作の映画)

4.2

突然失踪した大切な友人を捜し出すと同時に自分のこれまでの人生を見つめ直すことの出来る味わい深い映画でした。
監督の映画への愛情が感じられましたし、重厚なラストシークエンスが心に残りました。

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.2

PMS(月経前症候群)とパニック障害という他人には中々理解されにくい症状を持つ二人が互いに寄り添いながら生きる希望を見つけだす物語です。
冒頭それぞれの症状が例示されますが、その辛さにばかり引っ張られ
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違う惑星の変な恋人(2023年製作の映画)

4.3

面白かったです。ずっとニヤニヤが止まらないそんな映画です。
男女4人(あともう一人)の恋愛模様を描いた本作。それぞれの微妙に噛み合わない思いを軽妙な会話劇で表現した脚本が秀逸で楽しい二時間でした。
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熱のあとに(2023年製作の映画)

3.7

全体の雰囲気とかは嫌いじゃないのですが、セリフのひとつひとつが重たく難解なのもあり、登場人物の誰にも共感出来ませんでした。
ただラストシーンは良かったと思います。

機動戦士ガンダムSEED FREEDOM(2024年製作の映画)

5.0

TVシリーズからのファンです。
いやぁ最高でしたね。20年待っていたファンの感情を爆発させてくれるお祭りムービーです。
CGの技術も上がって迫力ある戦闘シーンが見ることが出来て満足です。
ファンのツボ
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.8

面白かったです。
ヤクザと中学生があんなに親しくしたらダメだろというのはさておき、合唱やカラオケの楽しさが伝わって来ましたし、ベタな帰来はありますけどコメディとしても良く出来てました。
とりあえず「紅
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.8

IMAXにて鑑賞。
原作、アニメ共に見てませんでしたが、ストーリーが興味深くて楽しめました。アクションも迫力があって良かったと思います。
ただどうやらまだまだ序章みたいなものなんですね。

ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

3.7

そこまでグロくなくてかなりポップな仕上がりのブラックジョーク満載のスプラッター映画でした。
笑えるけど果たして笑ってていいのかと思わされたり…

枯れ葉(2023年製作の映画)

3.5

独特の間と雰囲気を醸し出す異色の恋愛劇です。
シンプルというか現代的ではないですが、ハマる人にはハマるのでしょうね(個人的には何かボンヤリとした感じでした)。

ファースト・カウ(2019年製作の映画)

3.8

A24作品です。
時代背景が良くわからなかったり、牛乳盗むのすぐバレそうだったりと疑問に思うこともありましたが、ゆったりした感じで不思議と飽きることなく楽しめました。
仲買人の奥さん見たことあるなぁと
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女優は泣かない(2023年製作の映画)

3.7

蓮佛美沙子さんの演技は良かったです。
伊藤万理華さんも良かったですけどあのディレクターはあり得ないし共感出来ませんでした。
とはいえ、ドタバタコメディとしては楽しめましたし、ラストのセリフも好きです。

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.0

トイレ清掃員の日常を繰り返し淡々と描いているだけなのに、こちらの心を突き動かす何かが隠れている一風変わった作品です。
カンヌ国際映画祭で最優秀主演男優賞を獲得した役所広司さんの演技は本当に素晴らしかっ
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きっと、それは愛じゃない(2022年製作の映画)

3.8

国や宗教によって様々な考え方(もちろん人によっても異なる)がある結婚について、リリー・ジェームズさん演じるドキュメンタリー監督の視点で伝統や異文化に対する捉え方を模索させようという感じでした。
しかし
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エンパイア・オブ・ライト(2022年製作の映画)

4.0

重いテーマでありながら、それに囚われ過ぎることのない丁寧な人物描写と映像美が際立つ、心にじんわりと沁み込む良作でした。

名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊(2023年製作の映画)

3.7

うわ〜あの人ここで死ぬのかぁ…からの二転三転する謎解きの展開は良かったです。
ただほとんど暗いお屋敷の中で話が進んで行くので、前2作ほどのワクワク感がありませんでした。もう少しベネチアの風景とか旅情感
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オペレーション・フォーチュン(2023年製作の映画)

3.5

クライムアクション作品として気楽に鑑賞できましたが、あまり捻りとかないのでガイ・リッチー監督らしさとかはあまり感じられませんでした。

…アマプラに来るの早すぎませんかね!?

(2023年製作の映画)

4.5

絶対に許せないと思いつつ、心の中にさとくんのような悪魔が潜んでいるのではないかと自問自答させられる重たい映画でしたが、観て良かったと思います。

市子(2023年製作の映画)

5.0

杉咲花さんと戸田彬弘監督による舞台挨拶付き先行上映にて鑑賞。
説明するのが難しいですし、観る人それぞれの境遇の違いによって市子への共感の度合いが違うかと思いますが、少なくとも私は心の奥底を揺さぶられる
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ナポレオン(2023年製作の映画)

4.3

戦闘シーンの迫力が素晴らしいので映画館の大スクリーンと良い音響設備のもとで観て正解でした。派手な見栄えだけでなく、悲惨さ愚かさ無情さも十分に伝わって来ました。
ホアキン・フェニックスの怪演も凄まじいも
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