こうみ大夫さんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

こうみ大夫

こうみ大夫

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バックドラフト(1991年製作の映画)

4.8

ずっと喧嘩してて草
興奮の余り気付いたら指切ってたわ笑
今の時代から見たらDVとハラスメントの映画なのかもしれない。否めない、いや、そうだろう。でもそこにも愛があった何かというのがこの時代なんだ。行為
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コンテイジョン(2011年製作の映画)

4.0

作りは流石ソダーバーグ。とても面白い。
ミネアポリスといい、暴徒化、保健機関のスケープゴート、細かいとこまで合ってるからホント予言の書だわ。
ただ、中国の底力を読み切ってなかった所と薬ってのは出来てポ
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或る夜の出来事(1934年製作の映画)

3.8

男は馬鹿で女は勝手だ。手を出し辛い相手に、孤高な新聞記者という職業。ピースが見事にはまっている。

ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

4.3

小説の中でギレンホールは「逃げた」という感情と闘い続ける。なぜあの時、車で戻ってきた犯人を追うことなく自分は逃げたのか。ひとえに怖かったからだろう。もう既にレイプされ、殺された妻と娘を見てしまうこと、>>続きを読む

ミス・アメリカーナ(2020年製作の映画)

4.0

誹謗中傷と有名人による政治的発言。ナウいね。
良くも悪くもアメリカでスターになるには相当の胆力がいると分かる。才能とかよりそれが凄い。たった1年の休止でよく回復できたな、という印象。
見所はタマゴッチ
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ギャング・オブ・ニューヨーク(2001年製作の映画)

4.0

ニューヨークって本質そんなに変わってないと思うのよね。
グレイテスト・ショーマンの時代のお話。並べて見るとより面白いのかも。
この映画の最大の功労者は街のセット作り上げた人だ。しかしお金がかかりすぎて
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ジャンゴ 繋がれざる者(2012年製作の映画)

4.7

これが映画だな!かっこよ!
最初に人を殺すこと、とか憎しみの顕れる時、とかそういう端緒が上手いタランティーノ。ダラダラ喋ってても役者の緊張感は見事。それにしてもサミュエル・L・ジャクソンのモブっぽいと
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アス(2019年製作の映画)

2.8

万引き家族、家族を想うときと並べて語られるので期待して見たら期待を遥かに下回る酷い出来。
それっぽいことやってみましたのオンパレード。A24の映画とかに感じてた“イタさ”を純度100%に詰め込んできた
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ノーカントリー(2007年製作の映画)

4.3

ずっと緊張感。音楽を消しすぎた緊張感。
敵うような相手じゃないし、最後まで敵わない。不思議と北野映画を思い出した。幸せにならないと分かっている結末へと突き進む男たちって非常に切ない。
しかしとにかくオ
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.4

外さない映画だなぁ。ちゃんと作れる地肩に感動。良い緊張の前日って寝れないし、行くと本気でやってる奴は必ず現場にいる。完璧な何かってあるんだと信じて仕事している。当たり前のようなことだけど、凄く共感する>>続きを読む

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

4.5

最後の無理矢理感はあるのかもしれない。しかしiPhoneによって私たちは限りないリアリティへとようやくあそこで戻される。
些細なしくじりだったのだろう。モーテルという場に集い、また離れていく人々は様々
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キングダム(2019年製作の映画)

4.4

グレートなルック。期待できる。髙嶋政宏には黒澤を感じる。佐藤信介、お前しか居ない。ハリウッド超えてやれ。本当に素晴らしいのはサントラ。

新聞記者(2019年製作の映画)

3.5

なぜ官僚が死ななければならなかったのか。地続きな問題として今更。
全てにおいて中途半端な作品だと思ったけど、これからの日本映画がこれをスタンダード基準にしてもらいたいくらいの作品でもある。

レ・ミゼラブル(2019年製作の映画)

4.8

ヤバい、この監督上手すぎるわ。
圧倒的に“世界"だった。そしてこれが世界だとすると、世界はヤクザすぎる。ライオン、ニワトリというメタファーのはまり方も上手すぎる。
この短時間で描かれるそれぞれの思惑、
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初恋(2020年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

ザッツ三池崇史。
脚本、キャスティング、とても良し。
狛江のユニディ登場で涙は出るよね。
これだけ“やくざ”を格好よく撮れる監督もそういないし、もうそんなの古いよと言われながらも三池崇史は撮り続けるん
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グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

3.0

都合が良すぎだよね。本当はもっと悪いところとか、もっとこう人間味が…まぁ浅すぎるのよ、ストーリーが。昨今流行りのミュージカル映画って展開を早めるから苦手だな、観る側をアホだと思ってやがる。

LION ライオン 25年目のただいま(2015年製作の映画)

4.3

ポランスキーも姿を現せないこの御時世にハーヴェイ・ワインスタインの遺作を見よう。良く出来てるわ。しかしこの映画のギャラがジェンダー団体の寄付に向かう未来を誰が予想した。事実は奇なりだが映画は素晴らしい>>続きを読む

ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

とてもとても異常に見えるけど、つい何百年前までは平気で行われていたような人類の先祖の延長線上。どうりで要所要所にキリスト教を感じさせるモチーフや台詞も登場する。
ラストシーンに痺れた。主人公が過去の苦
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.8

圧倒されたよ池袋シネマサンシャイン、デカすぎるよ。話は大したことないのにスケールはやたらとデカい、まさにレヴェナント系映画だった。ディーキンスのどうしても広角使いたくない熱意は伝わってきたよ。でもこう>>続きを読む

37セカンズ(2019年製作の映画)

4.2

ピーナッツバターファルコンとチャンイーモウの至福のときを思い出しながら。障害をテーマにしながら、絶対に道徳の教科書向きではない映画シリーズ、ついに日本でも誕生という感じ。海外の二つが非常に北野映画だっ>>続きを読む

見えない目撃者(2019年製作の映画)

4.0

ここ最近の邦画にしては面白かった気が…。凄く韓国ノワール意識してるのが良い。音楽も好きだった。やっぱグロい物はグロく見せていかないとね!急に感情が吐露する感じとか、無理矢理なんだけどこういう芝居が日本>>続きを読む

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.0

男の子が大人になるエッセンスが詰まりすぎた映画。ドイツ零年を思い出しつつ、どうしてこうもB級になったというくらいコメディに振ったドイツ戦時映画だった。急にリアリティへ戻してくるし、何とも不思議な魅力の>>続きを読む

レディ・バード(2017年製作の映画)

4.0

田舎で育ち都会へ出るという通過儀礼、全ては分からないけどもあぁ大きくなったんだなという感動がある。それにしてもレディーバードは勝手すぎないかwww
前の友達の弁当をサラッと捨てて名前も知らない奴の話に
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

ニコラス・ウィンディング・レフンが刃物の名手であるなら、ポン・ジュノは火の名手だ。今回はどこで火が飛び出るかと期待して観ていたが、なんと火を捨て、水と刃物で攻めてきた。レフン的と言えばレフン的だ。もし>>続きを読む

家族を想うとき(2019年製作の映画)

4.8

きっと是枝裕和が描き切れない何かをケン・ローチは特別なショットも無しに、淡々と見せつけてくる。ケン・ローチ作品はリアリティの繰り返しだ。イギリスのある家族の日々のダイアリー、それは間違いのないこの世の>>続きを読む

プリズナーズ(2013年製作の映画)

3.7

蓋を開けると蛇が、ってわりと怖い。田舎の警官は基本無能で応援を呼ばない。信心深いふりをして、いざとなると犯罪に手を染める。同じ穴のむじなという言葉が似合う。

6アンダーグラウンド(2019年製作の映画)

4.0

マイケルベイの描く革命。10年後に見たら鳥肌立ちそうなくらい暴力で正義を貫く。暴力主義だよ、この世は。仲間は救っても他人は平気で殺す。

マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.5

泣けた。絶対にまだ好きじゃんっていう演出が随所に見事。最後のとか、素晴らしい。愛があれば乗り越えられる、だけじゃないことをとてもリアルに説明してくる。こういうあり方になることは仕方が無いのかも知れない>>続きを読む

ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(2016年製作の映画)

4.0

最初の妻の、クラブで手を握るところがとても良かった。男はああいう女を大切に出来ない。マクドナルドはファミリー。

アイリッシュマン(2019年製作の映画)

4.3

深作とゴッドファーザーへのリスペクト。
スコセッシの宗教色。
失敗する男は何よりも格好いい。
親しい仲でも裏切る、とは。

マチネの終わりに(2019年製作の映画)

3.0

とんだ美化した不倫野郎どもの話だな!まぁ糞みたいに見える不倫も当人同士にはこんくらいキラキラしてんだろう!
撮影は文句なしの素晴らしさ。福山の使い方もあながち間違ってなかったかと。なんかけど、持って行
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.3

脚本がお洒落。クリスマスってやっぱ家族で集まって祝うもんすよね。