bebeさんの映画レビュー・感想・評価

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スパイダーVSマン(2013年製作の映画)

3.1

邦題に釣られてバカ映画を観に来たのに、なんだ意外としっかりしているじゃないか笑
そう。これだけは言いたい。しっかり映画だった。

 3Dの時代、今となっては全く不毛な、一瞬の夢を見た時代の映画。正面か
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

夫の不審死の容疑者となった妻とその母の裁判記録。劇的な展開はない。ただ粛々と裁判は進行し、複数の可能性が主張され反駁され、事実は捉えきれない。

「妻は夫を殺したか?」
ごくシンプルな問いを出発した刑
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劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦(2024年製作の映画)

3.7

名戦揃いの全国大会。音駒戦。
良い。ビジュアルポスターも良い。

当然バレーでは誰も死なないが、青春を燃やし尽くすようなコート上の熱は16×8の四角い輪郭には収まらない。

作画も美しい。
85分が一
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.4

「原爆の父」の科学的成功と政治的失敗を描く伝記作品。人類の大発明にして最低の科学、原爆。「戦争」のリアリティを取り戻しつつある(あるいはすでにその最中にある)昨今、ノーラン監督作品にしては珍しくテーマ>>続きを読む

ワイルド・スピード/ジェットブレイク(2020年製作の映画)

3.4

ワイスピシリーズ第9作。

なんか都合のいい磁力と、スケールが大きくなりすぎたドライブに思わず突っ込んだが、もうこれでいいのだ。

嬉しい驚きもありつつ。

日本が舞台になる場面も。なぜかネオン街と化
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インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説(1984年製作の映画)

3.7

インディジョーンズシリーズとしては『レイダース』に次ぐ第2作。

楽しい映画。テンポも良い。

冒頭、007か?と思うようなシリアス場面が一転、どったんばったんのはちゃめちゃを経て本題へ。小イベントの
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スクール・オブ・ロック(2003年製作の映画)

4.8

 登場人物全員が素直で良い。
 ロック、つまり「抵抗」の授業。
 コメディ/音楽の2ジャンルでは処理できない、青春映画であり、教養映画であり、社会派映画でもある。それを小学生でも、バカでも猿でもわかる
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エクスペンダブルズ2(2012年製作の映画)

3.2

シリーズ第二作。
ド派手なアクションは変わらないが、爆発は前作より控えめ。今作はプルトニウムがあるし、そもそも前作がおかしいのだろう。が、キャストも増えて銃撃戦ではもうごちゃごちゃ。実に爽快。爆発なし
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.7

 ある中学生がヤクザと過ごす半年間とそのプラトニックな関係。BLを感じる。ある冬の濃密な「関係」がある。年齢の逆転した師弟関係であり、白と黒の歪な関わり合いであり、自分のために相手を頼る、奇妙な関係性>>続きを読む

エクスペンダブルズ(2010年製作の映画)

3.0

爆発が見たい人におすすめ。
100分で満たしてくれる。

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.4

面白かった。

 中でも、「動く」場面でたびたび使われる2Dスクロール的な構図は、ゲームを思い出して楽しくなった。BGMも然り。

 キャラクターの造形はあまり馴染みのないものだったけど、別にいい。そ
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ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

3.0

最近流行りの、とか言わないほうがいい、ヴィーガニスムをこれでもかと皮肉った作品。とはいえ、アンチ=ヴィーガニスム作品とも言えない。破壊活動家(ヴィーガン)vs破壊活動家(アンチヴィーガン)の、どっちも>>続きを読む

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

3.2

 スパイダーマン愛ゆえに、marvel愛ゆえに、観ておかなければいけない映画だと思った。
 第2段にして早くも多次元宇宙崩壊の危機。マルチバースを扱う作品群がいずれ取り組むことになるだろうテーマだが、
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バットマン ビギンズ(2005年製作の映画)

4.0

 初めの感想としては、「巨悪に欠くヒーロー映画」。バットマンは好きなので、こういうのがDCっぽさにも思えるし、バットマンはゴッサムシティと強く結びつくローカルヒーローなんだと感じる。もはやバットマンが>>続きを読む

スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

4.5

 やはり偉大である、親愛なる隣人。
 スパイダーマンは実写派、というかアメスパ派、というか…。ともかく食わず嫌いをしていたマイルス・モラレスシリーズ。観てよかった。

 スパイディ・ジョークはあいかわ
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アイアンマン(2008年製作の映画)

3.4

 兵器開発の天才が、拉致された先で自身の会社の兵器が悪用される現実を目の当たりにされられて始まる「アイアンマン」シリーズ第1作。

 主人公に惹かれる作品であることは言うまでもない。他人を顧みない合理
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タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら(2010年製作の映画)

3.3

人は見た目じゃない。内面なんだ。
自己評価が低すぎる。もっと自信を持って自ら行動するんだ。

 というメッセージを伝えるにはあまりにも不要な要素が多い。グロシーンはキツめ。話を聞かないが行動力だけはあ
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劇場版 SPY×FAMILY CODE: White(2023年製作の映画)

3.5

作画が良い。さすが。
テンポも良い。
対象年齢は低めの設定。
家族で観るコンセプト。

どことない『ホーム・アローン』アクシデント・コメディ。
毎度、マルチタスクを強要される”黄昏”さん。今回も例に漏
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ナポレオン(2023年製作の映画)

4.2

ナポレオン・ボナパルトとは誰か?
 フランスの常勝期の大将軍、英雄か?300万人の同胞を死へ追いやった戦争犯罪人か?単なるモラハラ夫か?2023年にフランス革命のその後を生きた「著名人」を描くことに何
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マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

3.0

 続編というよりは、セルフ・メタフィクション的な作品。だから『マトリックス』というよりは『インセプション』みたい?

 映画の中で「映画」を語るのは最近流行ってるのだろうか?個人的には語るのではなく「
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ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

3.3

感想はシリーズ1作と変わらず。
いいね。かっこいいね。強いね。

あのスーツ欲しい。かっこいい。

ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

3.5

リベンジアクション。
良い。これで良いんだよ感。観てて楽しい。

かっこいい。

ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

3.5

実に雰囲気のいい映画。
〜観たよ!って他人に言いたくなる。

Los Angels, New York, Paris, Rome, Helsinki.

・仕事と夢のLos Angels
・おかしな
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パリタクシー(2022年製作の映画)

4.6

観ごこちのいい作品。

切羽詰まったシャルル。思い出話は苦手。
マドレーヌの身の上話。波乱の人生。しかし幸福な思い出が輝く。懐古的ではあるが、嫌な気はしない。
互いに幸運な出会いだった。

 誰もが自
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

3.1

トントン進んで軽い口当たり。

大きなの謎が中盤で明かされるが…から始まる違和感との格闘はすごく楽しい。

脚本の構成が見事で、人物も説明も、場所も立場も様々なのに、分かりやすい。

ホームズ的な。探
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深夜食堂(2015年製作の映画)

3.2

夜の食事処

ドラマの出来事はいかにもドラマ。それでも、「深夜の飯屋」に集まる人はなんだか特別で特異で面白いドラマを抱えているものだから、納得してしまう。深夜の外食には日常の中の非日常を探すドキドキが
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トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)

3.4

安定して面白い。主人公のウッディは続投。相棒はバズというよりボー・ピープへ。

女性による先導。(男共はバカばっか。なさけない。)ネタとして笑えるのだけど、構造はポリコレそのもの。ここに関してはすごく
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バービー(2023年製作の映画)

3.5

 字幕楽しかっただろうなあ。
 結構笑った。真面目な場面に小ボケを挟んでくるのが悪趣味に感じるところもあったけれど、ハーレイ・クインだってそうだったので。
 バービーランドがそのままバービーの世界です
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社会から虐げられた女たち(2021年製作の映画)

3.2

ヴィクトリア・マス『狂女たちの舞踏会』をきっかけに。

ピティエ=サルペトリエールの「精神病院」でのエトセトラ。社会から隔離された女性。「健常者」と「精神異常者」の差が「社会性」に見られる異常性。
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