もっとも尊重すべきはその人自身の主体的な意志であり、彼女が自らの権利を自覚して行動していく様にしびれたし、奪われることが暗黙の事柄として存在しているか気づかされた。くわしくはパンフレットのレビューに寄>>続きを読む
どんなに周りにバカにされようと自分の大切なものを大切だって大声で叫びたいし、多少下品でも奪い取るくらいの気概で生きていきたいと思わされる新年の幕開けにピッタリのスッキリする映画
時間をかけて少しずつ相手を想ったり知ろうとしたり、目の前の相手をよく見ることを折り重ねていく人々。最初は苦手だった、みたいなことって人でも物事でも溢れていて、知ろうともせず距離を取ったりバカにしたりす>>続きを読む
春さんの足取りや感覚が、ときどき自分と重なった。人に作ってもらったものを食べると、自分の存在がたしかめられたような気がした日のことを。映画を観終えた帰り道、ふと思い出して窪美澄さんの「夜に星を放つ」を>>続きを読む
音楽、ルーティン、景色や木漏れ日の美しさにただひたすらのまれていった。今日も充分だと思いながら眠りにつく、満ち足りた姿に私自身も満たされたように思った。しかし、その無機質さに理想郷であることも忘れまい>>続きを読む
ふつうとはなにか、ひたすら考えさせられる映画でその重さや深さは素晴らしいもの。ただ、心にきたかと言われたらわからない、完全に好みの問題
社会のことを教科書的に語り生きかたを問うバービーと、個人のフェチズム全開でわたしの思う生きかたを語りかける本作と、言ってしまえば両極端な二作品がかかる現代のおもしろさ。宮崎駿さんに育てられたので、走馬>>続きを読む
『バービー』止められないほど涙が溢れつつ、あまりに尊敬されない人の苦しさと彼に対する謝罪が描かれていてホッとして、こういうピンクは幸せだなと思いつつ、保育園に迎えに行けばあらゆる女子がプリンセスに憧れ>>続きを読む
「自らの自由を手放すな」とは哲学の先生に言われた言葉だけれど、基本的人権である「生きるとは?」を問うすべてが描かれていて、大切な友人との永遠のような別れに号泣しながら強いつながりがある彼女の選択した人>>続きを読む
正義を問うことができないほど切実で、彼らが如何なる選択をしたとしても心から幸せであってほしいと願った
どんなに忘れていくことがあっても確かな味は受け継がれていく、すごく素朴で賢明に生きる人々の姿は胸打たれるものがあり、そこに政治や社会といった切り離せない存在のこともきちんと語られていて、素晴らしい作品>>続きを読む
生きかたを見つけようとしていたときに声を奪われたジェーン。沈黙“させられている”彼女の聡明さ、賢明さは行動ひとつひとつから見て取れて、しかし存在そのものを消されてしまっている彼女の苦しさも同時に痛いほ>>続きを読む
性行為がなくても性的虐待になる、というのはこの映画の根本で、女性蔑視が気持ち悪過ぎる。社会的な意義はわかるけれど、とにかく女優たちの精神的ケアのその後が気になってしょうがなかった。彼女らの涙を悪夢を、>>続きを読む
疾走感もふたりのバランスや共闘ぶりはかっこいいのだけれど、痛めつけられてきた女たちの行く末が結局後世に続いていかない選択で、あれを美談として語ってしまうのは苦しいと感じた。時代も時代なのだろうけれど、>>続きを読む
私は監督と同じ歳で、映画に登場するカルチャー、たとえばクイーン&デヴィッド・ボウイの「アンダー・プレッシャー」や画素数の低い手持ちカメラなどから当時の小さな記憶が呼び起こされる感覚があって、多くを語ら>>続きを読む
一連の流れのことを詳しく知れたこと、その歴史や戦いぶりが緊張感を持って伝えられていて、こうしたものが映画として残ってほしいと感じるし、こんな時代があったんだねと、なってほしい。
「人と比べてどう思われるかよりも、自分が大事だと思うけど」単純なようで言われてグサっとくるセリフが温度をもって伝わってくる感じ。揺らいでもいい、というような監督の真髄にあるものをそのまま形にした映画で>>続きを読む
わたし、がある人だと思った。この人間らしい強さや弱さが羨ましくて、荒波のような彼女に寄り添うもの寂しい浜辺が美しいと思った。
細田祭と題して立て続けに作品を見たけれど、彼のよさはここから始まっていて、どの世界ともフラットに向き合える相手をやさしく包み込む態度は素晴らしい。だけど作品としては難しい……!
自分自身の加害性を省みる、ぜったいに忘れないために反芻する映画ではなく彼らの苦しみやよろこびをつぶさに見つめた素敵な作品だった。
大好き。どんなに繊細で優しくても傷つけてしまうかもで、それでも相手の存在にうなずくことで心の深いところが震えるんだなと思う。大きくなったら子どもにみてほしい。
この映画は反面教師。守るということの危うさ、正義感の加害性をそのリアルな描写と彼らの胸の内に秘められた何かを表情や空気感から読みとる。学びに変えたいと願うけれどいつだって加害側に立つ可能性はあり、その>>続きを読む
取るに足らないとされることも掬い取って、「あなたは傷ついているしあなたのせいじゃない」と真正面から言ってくれるちひろさん。だけど、彼女も理解されなかったり辛かったりした過去があって今がある。その綺麗事>>続きを読む
ソダムさんがひたすらカッコいい。社長や同僚の擬似家族に救われる感じが好印象だった
誰になんと言われようとこれが愛のかたちで、彼らにしか語れないものがつまっていた。
スラムダンクにあこがれてバスケをはじめて、身長低い人にとってりょーちんは希望とあこがれの対象で、青春のすべてがつまってて全身で泣いた
ラストカットに美しさと希望が溢れていて、監督はじめ、出演者たちの強い想いを感じた。この物語を必要としている人は必ずいるし、ぜったいに届いてほしい
真正面から向き合う、というテーマで。ぜんぶ見られながら暮らすことの苦痛とそこに向き合うこと
最高だった、大好きだった。恐るべきくらいアホらしいことをして最強になれるなんて、衣装がとんでもかわいくてそれも大好きだった。ものすごくシンプルな物語に起結するんだけれど、最強な映画だった。
物語としては描かれてきたものが多いけれど、彼女の変化を出会いとともに丁寧に描くところは好印象だった。
練習することでしか強くなれないという、ものすごく素直でまっすぐな想いに溢れていたのは、静かに彼女の視線をとらえていたからだと思う。この静けさと強さがたまらなく好きだった。
人は見たいようにしか物事を見ない。ふたりのことなんだからほっといてほしい、なのに世間はそれを許してくれない。私も世間側に行っている可能性を思いながら、自分の加害性や自分だけの大切なものを守ろうと思いな>>続きを読む
しょうがない、ってまとめていた感情が高校生の頃にはたくさんあったよなと。なんでも持ってるように見える子も、同じ悩みを抱えてるって、もっと側じゃなくて友だちの内側を見ることができていたらなと思い出した。
理屈云々なく恋してしまう感じとか、どれだけの時が経ってもこの映画の空気感やファッションや熱や音楽に惹かれてしまうのは、それだけで素敵な映画だと思ってしまう