YokoHasadaさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

YokoHasada

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マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

3.5

あなたしかいなかったその時間とのお別れと再会、なるべく他者を寄せつけない距離感で描かれていたことに好感を持ちました

青 chong(1999年製作の映画)

4.0

日本に根深く残っている問題をあらゆる生活の観点から描いていて、彼が窮屈に感じている温度感がひしひしと伝わってきた。

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

3.5

俺が俺の人生を決めると体現した、それを伝説と神話化していいのかと思うほど、彼自身が強く魅力的な人だったんだと思う。エイズやゲイという視点でみるとまた違う物語の捉え方があり、そちらも物語において大事な文>>続きを読む

あなたの顔の前に(2020年製作の映画)

3.5

いまを生きること、どうでもいいことも含めた一つ一つの言葉や行動を積み重ねながらそこにある生を見つめている感じにはじんわりくるものがあった

イントロダクション(2020年製作の映画)

3.5

希望と失望を繰り返して、日常や恋人や家族に必要以上に期待することをやめていく、けれどその先に何かあるのかみたいなことをぐるぐる考えた

三姉妹(2020年製作の映画)

4.0

小さくないできごとを描いてくれていて、それだけで救われる部分があった。最後の終わり方に納得いかない部分はありつつも、ひとつのできごとをあらゆる視点で描ききろうとしていたと思う。

わたし達はおとな(2022年製作の映画)

-

ふつうの中にこれだけの異常があることがハッとさせられて、じぶんの学生時代を思い出しながらゾッとした。

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

-

どうしたって母親という視点で観てしまうときに、はじめての発熱で混乱する母親に「ぜんぶ一人でやらなくていい」と言える優しさを持つ人たちで、ありたい。彼女が母親になることを選択していく物語として、深く感じ>>続きを読む

夜明け告げるルーのうた(2017年製作の映画)

3.5

仲良く暮らす、という平凡なようで難しいことを彼らは言語を越えた気持ちよさや心地よさで手を繋いでいて、私もこんな視点を学生時代に持てたらよかったと思った。

カモン カモン(2021年製作の映画)

5.0

傾聴すること。たとえ年齢や環境が違っても、相手の声を聞いて、耳を向けたいと思わされる素晴らしい作品だった。

PLAN 75(2022年製作の映画)

-

決してフィクションに思えないと感じてしまったことに、今、ここに生きている限界に立たされた自分を振り返った。静かだけれど、人々が懸命に生死を考えつづける。戸惑わず助けたい。助けて、と言えない人の声を聞い>>続きを読む

アネット(2021年製作の映画)

2.8

オープニングは頭撃ち抜かれるくらいカッコよくて、ぜんぶ最高だった。子どもを人形にしているところや、ふたりの大人になりきれない部分は理解できるけれど、やっぱりそれでも、子どもをモノっぽく扱っている精神性>>続きを読む

マイスモールランド(2022年製作の映画)

-

生きた言葉や傷みを感じ、移民問題についてひとりの少女を通じて心から考えることができる。未来は他人のものではなく、私の手の中にあると信じて、動こうと思える映画。

私はヴァレンティナ(2020年製作の映画)

-

試写にて。チェチェンと同時期に、こうした映画が上映されて良かったと思う。彼ら彼女らの苦悩もそうだけれど、ひとりの人間として生きたい、という切実な叫びが感じられて、物語のリアリティ含め丁寧に作られている>>続きを読む

チェチェンへようこそ ーゲイの粛清ー(2020年製作の映画)

5.0

公開されて良かったと思う。一方でフラッシュバックも考えられるので、見る際には確認してほしい。ドキュメンタリーとして、目を覆い隠したくなるような現実が“ある”ことを切実に捉える。
彼らのプライバシーを守
>>続きを読む

やがて海へと届く(2022年製作の映画)

-

「あなたは自分が思うよりも強い人だよ」という大好きな人からもらった言葉があるから、生きていくことを選べる。

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

4.5

最後の会話が止まらなくなってしまうシーンで心底泣けてきた。あんな風に生きられる人生なんて、しあわせだなぁと。彼の美意識と交錯して流れた物語の鮮やかさ、どんな人も主役にしてしまう、変人も愛おしい視点がこ>>続きを読む

春原さんのうた(2021年製作の映画)

5.0

試写にて。杉田監督の織りなす、誰かをおいつめることなく、ありのままの今を大切にしてくれるような温度感に心からやさしい気持ちになれたし、光のさし方や悲しみを背負った彼女の気丈ぶりに励ましてもらった。監督>>続きを読む

かそけきサンカヨウ(2021年製作の映画)

-

試写にて。早く大人になってしまった女の子が、声をあげることが難しいまま、何となく空気を読みながら生きてしまうけれど、結局行き詰まって自分や家族と対峙する映画。今泉監督らしい歩幅で、彼女に目が向けられて>>続きを読む

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.5

文化的な物物と対峙して人生が彩り、そこに共有できるパートナーが居ることは更なるよろこびなんだと思う。だけれど、それだけじゃつなぎとめられない大事なことがあって、ふたりが再び求めるパートナーの毛色の違い>>続きを読む

ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

3.5

試写にて。誰かの声に惑わされることなく、自分で決意を確かめていくのは難しい。誰が悪で誰が正義か、という話ではなく、欲目で動くことの恐ろしさ、そこに美的な視点や純粋な動機がなければ難しいということを思っ>>続きを読む

リトル・ガール(2020年製作の映画)

4.0

性別ではなく、サシャはサシャなんだ。立ち向かってきた葛藤を紐解くように、距離を保ちながら丁寧に紡いでいた。画面越しでも信頼関係を感じ、その中で未来が明るいよう、誰もが祈るような温かい距離感だと思った。

Rocks/ロックス(2019年製作の映画)

4.0

多様な人種が生きることが多様な価値につながるわけではなく、どんな場所にも格差があって、理解したい助けたいという気持ちが滑ることもあって。そういう機微を見逃さずに、手を差し伸べる女性同士って素晴らしい!>>続きを読む

偶然と想像(2021年製作の映画)

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偶然に満ちた日々に生きる私たちにとって、何も偶然ではないと知るような感覚。想像を越えた瞬間のよろこびと、奇跡に近い偶然を呪ったり祝ったりする、不思議な感覚に満ちていた。

はちどり(2018年製作の映画)

5.0

木漏れ日から射し込む光が、わずかな未来の希望を願うようで、かつ夢のような時間であると感じる。私をみてくれる女の先輩、耳を傾けてもらえる心強さを思うし、私たちは声をあげていいと改めて強く誓った。

最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

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試写にて。見終えた後にずっしりと身体が重たくなる感覚。制作陣も語るように家父長制を正面から批判し、いかに個々人の視線は自己都合に解釈し直されているのか、巧みな演出と脚本で考えるべきことが多かった。脚本>>続きを読む

ドーナツキング(2020年製作の映画)

3.7

ドーナツキングとよばれるテッドノイのドキュメンタリーだけれど、歴史的背景やカルチャーとしての影響、そこに個人が絡みとてもよくできたおもしろい映画だった

ほんとうのピノッキオ(2019年製作の映画)

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試写にて。圧倒的なビジュアリストであり、ファンタジーに人間の酷な部分を織り交ぜるそのセンスが光っていた。綺麗にまとめようとしない映画に、ここ最近特に惹かれる。

ひらいて(2021年製作の映画)

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試写にて。映画から考えた、心と身体を一致させること。私は怒りたい時に怒れる人が羨ましいし、愛のように剥き身で捨て身になってみたい。綺麗にまとめようとしない、血の通った本作にふるえるものがあった。

グレタ ひとりぼっちの挑戦(2020年製作の映画)

4.0

彼女には勇敢で行動的な印象があったが、グレタが特別なヒーローではなく、私たち一人ひとりと同じ人間で、だからこそ私たちにもできることがあるはずだと気付かせてくれる映画だった。

子供はわかってあげない(2020年製作の映画)

3.8

誰のことも認めて、細く長く見つめて、包み込んでくれるようなやさしい映画。

君は永遠にそいつらより若い(2021年製作の映画)

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試写にて。圧倒的な無力感を感じるあの瞬間が掬われる。私はあの子の傷みを、わかってあげることはできない。当事者以外、蚊帳の外なのか。私は彼女の傷みを半分持つことはできないのか。「その場にいたかった」傷み>>続きを読む

ハスラーズ(2019年製作の映画)

3.8

名前のつかなかった傷みが存在していて、あらゆる視点から平等に捉えようとすれば否定されるのかもしれないけれど、そういう問題じゃないことはたくさんあると感じた。名前のつかない傷みは、自分たちで名前をつけな>>続きを読む

i-新聞記者ドキュメント-(2019年製作の映画)

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いろいろな意見が生まれるだろうし、この視点を真実として片方から見ることは望まれていないことで、わたしの意見や視点がどこにあるのかを問いながら、この映画が語る問題と遠くないところに居ようと思った。