生きづらさというファクターは現代の大切なキーワードだと思っている。
だからこそ、俳優達がそれぞれ頑張っているのにも関わらず、それを作り手の独りよがりの安っぽいアクセサリーのように扱ってるように見えてし>>続きを読む
ゲイであることをカミングアウトすることが、そのセックスの内容や人生を「言いふらすこと」ではなく、性癖を告解することでもなく、ただ自分や相手の生を肯定することであることを、違う場所からやって来た二人の青>>続きを読む
マキシムの顔のアザを見事に友人たちがまったく完全に無視している様が彼らの関係を見事に描いていたのが印象的だった。
だからこそ、感情が昂ったマティアスがそれを辱めるシーンと、その後にそのアザにキスを重>>続きを読む
今年こそCOVID-19の影響で開催できずにいるとはいえ、ソウルだけでなく、釜山や大邱、映画の舞台にもなっている済州島でもクィアパレードが開かれるようになった韓国。
キリスト教右派勢力(どの国でも右>>続きを読む
ぼくは映画もドラマもアートでもなんでも、鑑賞する時につかう物差しを持っている。
「それでも人生は続いて行く」
これをいつも感じていたい。
耐えがたい痛みがあったとしても、なかなか思うようなタイミ>>続きを読む
苛烈な同性愛差別が未だに存在するジョージア。女性も男性も「らしくあれ」と枷をはめられる中で、自分らしくありたいともがく若者達の物語。
冒頭、「もっと男らしく踊れ」と何度も先生に怒鳴られる主人公のゲイ>>続きを読む
ゲイの恋人同士が出て来る、「それでも人生はつづく」物語がずっとずっと観たかった。
羊たちにするのと同じように、相手と、そして自分自身の人生を慈しむ方法を教えてあげる男がジョッシュの前に現れて本当にう>>続きを読む
本当に面白かった。
しないはずの匂いや温度を感じる表現物が好きなんだけど、まさにその感覚の移り変わりに興奮した。
匂いをめぐる差別感情って厄介なんだよね。
どの俳優も高レベルの演技で振り回してくれ>>続きを読む
ただただ憤りながら鑑賞。原題の「残念ながらご不在につき」だったらはっきり伝わったはずの今の社会に流れる凡庸な悪。
ケン・ローチ監督は正義対悪のような二項対立で描きたくない、それは権力者がもっとも望>>続きを読む
手作り感が溢れてるけどとても美味しい饅頭のような映画だった。
葬式あげるのを数こなして上手くなればなるほど思い出に残らなくなるというのは、ほかの色んな人生のあれこれにも通じる話だと思う。
葬儀屋の>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
1001のバイオリンだけ観た。
余韻が強力過ぎてまだ他の作品を観れていない。
2017年にクラウドファンディングで資金を集めて上映されたオムニバス映画「ブルーハーツが聴こえる」の六話目、李相日が撮>>続きを読む
僕は理学療法士ではありませんし、それをこれから目指すということは無いと思うのですが、それでもこれまでとこれからの人生があり、やらねばならないと思う仕事と、周囲に共に歩む人々がいます。
その中で、簡単>>続きを読む
観た後2日経っても余韻が続く。
究極の映画愛と謳われているのだが、
それも超えてくる何かを感じている。
誰かが作った何かに壁ドンされたのは初めての経験だ。
全編にスタッフとキャストの強烈で独特なタ>>続きを読む