6060さんの映画レビュー・感想・評価

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人間の境界(2023年製作の映画)

4.0

この過酷非道な「国境」という
現実の咀嚼は重く辛すぎる。
報道しないマスメディアを
非難するのすら他人事のよう。

不死身ラヴァーズ(2024年製作の映画)

3.6

前半のトリッキーさが
無ければ結構ベタな展開。
でも見上愛の懸命な芝居は
素直に好ましかった。

正義の行方(2024年製作の映画)

4.2

丁寧に発言を収集した先に
浮かぶ「科学」という名の闇。
時に権力は誤りをおかすから
推定無罪を忘れてはならない。

殺人鬼の存在証明(2021年製作の映画)

3.8

背景の陰鬱さと10年の歳月が
事件とその関係者を変質させ、
シリアルキラーものとして
秀逸な構造を造り出した。

胸騒ぎ(2022年製作の映画)

3.6

不穏な事象が積み上がり
不快なラストへ雪崩れ込む。
宗教的隠喩がわからないので
まだマシなのかも知れない。

ジョン・レノン 失われた週末(2022年製作の映画)

3.7

その頃、幸福だったのかって、
見る角度で異なるものだけど、
少なくともジョンは楽しそう。
いずれもある意味真実なんだね。

猿の惑星/キングダム(2024年製作の映画)

3.7

好むと好まないとに関わらず
シリーズは大きく舵をきった。
予見される独善的な虐殺を
見せられる事は拒否したい。

鬼平犯科帳 血闘(2024年製作の映画)

3.3

若手女優陣3人の啖呵と
柄本明と火野正平はいい味。
でも、筋立てと殺陣は凡庸で
時代への怒りは余りに薄味。

青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)

4.2

甘くやわいストーリーだけど、
藤井組での清原伽耶の存在感と
18年という設定が活きてる。
きっと多くの人に響くと思う。

悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.0

後半こちらの安易な筋読みを
嘲笑うかのように、対峙すべき
本当の相手が最後に立ち現れる。
濱口監督のマジックは奥深い。

走れない人の走り方(2023年製作の映画)

3.7

奈衣瑠ちゃんと深化共鳴して
呼吸するかの如くジワジワと
主人公が前進するのは楽しい。
にしても奈衣瑠ちゃん良く喋る。

マリウポリの20日間/実録 マリウポリの20日間(2023年製作の映画)

4.1

断片的な報道や主張を超えて、
頭の中の戦争という観念が、
リアルに寄り添った映像により
鮮明な現実として焦点を結ぶ。

無名(2023年製作の映画)

3.6

複雑な時代の人物相関を
あえて錯綜する時制で
陰鬱に見せる手法だが、
先が読めると醒めてしまう。

バジーノイズ(2023年製作の映画)

3.8

物語は有りがちでも説得力あり。
前半を支配するインストには
引き込まれたが、惜しくも、
最後の一曲が弱かったかな。

水深ゼロメートルから(2024年製作の映画)

3.7

若さと惑いに満ちた女子の
生きにくさや苛立ちを
真っ直ぐ丁寧に描いてみせる。
「宣戦布告」が結構刺さった。

ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

3.5

陳腐な猿族の勢力争いに、
人類の出番も全く無いし、
色々辻褄合わない杜撰な脚本。
山崎さん褒めちゃ駄目でしょ。

辰巳(2023年製作の映画)

3.9

ノワールゆえの乱暴な筋と
ノワールでこその手触り感。
森田想の振り切った演技が
規格外れの物語を仕切った。

リトル・エッラ(2022年製作の映画)

3.7

中盤まで少し不安だったが、
次第にその細やかな情感に
引き込まれるエッラの表情。
とても幸福感のあるラスト。

エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命(2023年製作の映画)

4.0

どちらの側にもくみせず、
権力が引き裂く家族と
信仰に引き裂かれる主人公の
壮絶な傷が深く印象を刻む。

ブルックリンでオペラを(2023年製作の映画)

3.7

安定のディンクレイジと
年相応のマリサ・トメイの
息のあったかけ合いが嬉しい。
失敗邦題の酷さも気にならない。

アバウト・ライフ 幸せの選択肢(2023年製作の映画)

4.0

4人の真面目な人生を
彷彿とさせる慌てぶりで、
マリッジコメディの王道。
ベテランの味にホッとする。

MONTEREY POP モンタレー・ポップ(2017年製作の映画)

3.7

POPカルチャー最盛期の
ジャニスはじめ凄い演奏多数。
グルーヴの意味を体感する。
ただラヴィに割く尺が長すぎ。

見知らぬ人の痛み(2022年製作の映画)

3.7

世界の残虐な現実と
身近で酷薄な身勝手さ。
いずれか、少しだけでも
癒しが芽吹く事を願って。

異人たち(2023年製作の映画)

4.0

様々な愛情に恵まれず、
生死の境を越えて見い出す
アダムの孤独のあり様に
怖く震える様な共感を覚える。

クラメルカガリ(2024年製作の映画)

3.8

物語舞台の手触りと
カガリのキャラが合ってる。
伏線も綺麗に回収されて
こじんまりと完成度高め。

リンダはチキンがたべたい!(2023年製作の映画)

3.8

一途なリンダと緩い母親、
可哀想な鶏も団地の騒動も
みんな愛らしく思えてくる。
鮮やかな黄色も好きになる。

マンティコア 怪物(2022年製作の映画)

3.6

魅力に欠ける凡庸な人物像と
平凡な展開に潜む陰鬱な欲望。
間接的表現の後味も厭だが、
日本への造詣も薄気味悪い。

あまろっく(2024年製作の映画)

3.8

江口の緩急自在な相手との
距離の置き方の芝居に魅入る。
ローカル作品としての温もりを
中条の関西弁が増してる。

名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)(2023年製作の映画)

3.8

システムの脆弱さの実体化と
キャストの想いのバランス。
設定の背景が活かされた
スピードに満ちた波乱の展開。

陰陽師0(2024年製作の映画)

3.7

原作者の想う正統派呪術特撮、
静かな勢を纏う山崎賢人と
魅力的な布陣なんだけど、
どうも物語の厚みに欠ける。

毒娘(2024年製作の映画)

3.6

サイコキラーのバディもので、
そのトリッキーな設定故か、
監督の過去作ほど不穏さは無い。
伊礼さんはなかなかの怪演。

名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024年製作の映画)

3.6

コナンもの初見でIMAX。
やたらと話は複雑だけど
意外性に乏しく起伏に欠ける。
御約束に足を取られてないか。

プリシラ(2023年製作の映画)

3.7

前半のプリシラの純粋さと
あまりに華麗な恋愛絵図に
終盤の孤独が絵空ごとで
緩い着地は呆気に取られる。

トランスフォーマー/ビースト覚醒(2023年製作の映画)

3.5

自在な変身シーンの魅力で
引っ張るがそれだけの話。
格差を定番化する社会を
余裕と笑うか怒るかは人次第。

クラユカバ(2023年製作の映画)

3.5

作画のタッチ、世界観、
エスプリの効いた会話、
洒脱な登場人物と揃ってるけど
退屈なのは謎の薄さ故か。

神さま待って!お花が咲くから(2023年製作の映画)

3.7

心に燈を灯すような
暖かい作品を届ける為に
多くの人がかかわる様子に
自然と微笑ましくなる。

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