YasujiOshibaさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

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密林レンタルで、リドスコ大好きな決闘もので150分の『羅生門』ってちょっと長すぎるのに、3人の視点ほとんど変わらないので、あらあらと思うけど、いちばん気になるのは、フランス語じゃなくて英語で喋っちゃう>>続きを読む

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

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アマプラ。劇場には行きそびれた。キャッチアップして思うのは、やっぱり行かなくてもよかったってこと。悪い映画じゃない。むしろ、血湧き肉躍った。これに憧れていた自分を思い出した。ぼくより年下の俳優たちの演>>続きを読む

アクエリアス(1986年製作の映画)

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HDリマスター特別版。E君のオススメ。みごとな導入。猫の並行移動ショットからハイヒール。ハイヒールからあみタイツを上がって、超ミニにヘソだしスタイルのバルバラ・クピスティ。なんだセリフは英語なのかと残>>続きを読む

情無用のジャンゴ(1966年製作の映画)

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日本版DVD。『殺しを呼ぶ卵』(1968)がリバイバル上映されるというので、ジュリオ・クエスティを振り返った。1967年の長編デビュー作だという。公開当時も大ヒット、その後もカルトになったと読んだのだ>>続きを読む

大巨獣ガッパ(1967年製作の映画)

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アマプラ。なんだか懐かしいな。おそらく一番最初に劇場で観た怪獣映画。怖くはないんだよね。むしろ最初から妙に可愛い。タコ咥えて上陸したりするし。飛ぶのだって、引っ張り上げてもらっているのがまるわかりで、>>続きを読む

La fortuna di essere donna(原題)(1956年製作の映画)

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YouTube. マストロヤンニとローレンのゴールデンカップルは、ブラゼッティによって生み出されたんだよね。でも、この映画じゃない。これは二本目。1954年の『Peccato che sia una >>続きを読む

シャドウ・イン・クラウド(2020年製作の映画)

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密林レンタル。クロエ・グレース・モレッツが見たくてレンタル。じつによい。クロエの表情だけで前半乗り切れてしまう。

ポイントはふたつ。グレムリンと女性パイロット。

グレムリンは、あのスピルバーグ/ダ
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マクベス(2021年製作の映画)

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林檎TV。予告に惹かれたのだけど機会を持てず、金曜日のセミナーコンサートを前に予習をかねて。

ぼくがシェークスピアの「マクベス」のことが気になったのはヴィスコンティの『地獄に落ちた勇者ども』(196
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青春のくずや〜おはらい(1978年製作の映画)

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アーカイヴ録画。モレッティ祭りのために再見。ほんとうは"Io sono un autarchico" から見たかったのだけど、8mm ビデオに入っていて断念。再生機が壊れているのだ。

 "Io so
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クローズ・アップ(1990年製作の映画)

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DVD(アイヴィーシー)にて。プライスタグは1500円で、アマゾンが1100円。他もこのくらいだとうれしいかも。

モレッティの短編『Il giorno della prima di Close Up
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Santiago, Italia(原題)(2018年製作の映画)

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イタリア版DVD。積読をようやく開封。最後まで見て膝を打った。そうか、モレッティは自らの政治的信条を、チリからの亡命者たちの言葉に託したのだ。

このドキュメンタリーを構成する言葉の多くは、世界で初め
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3つの鍵(2021年製作の映画)

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イタリア版BD。ようやく鑑賞。誰かが成熟したモレッティがいると言っていたけどその通り。見事な語り口で無駄がない。

自動車事故の導入から見事なカット割。自然と登場人物をすべて紹介するなめらかさ。事故車
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スペース・トラッカー(1996年製作の映画)

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ブルーレイ。届いた。見た。馬鹿馬鹿しい。楽しい。 

追記:
この物語も「経済」と「貨幣」が牽引する。なにしろ冒頭は傭兵会社のCEOのサッグスとそのサイボーグ担当のチーフ研究者のDr.ナーベル(これっ
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昭和残侠伝 血染の唐獅子(1967年製作の映画)

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ブルーレイ。なぎちゃんのおすすめ。最高。話はシンプル。

資本主義のもとで金の魔力に取り憑かれた当世風の信仰ヤクザが成り上がってくるなか、昔気質の古いヤクザが駆逐されてゆく。その古いヤクザが資本の論理
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霊的ボリシェヴィキ(2017年製作の映画)

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密林レンタル。今気になっているカール・マルクス(1818-1883)。彼は「物神、亡霊、幽霊などという語を、よく冗談めかして使った」と柄谷は記す。たとえば『共産党宣言』の冒頭にある「共産主義という幽霊>>続きを読む

ザ・ファブル(2019年製作の映画)

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アマプラ。なんとなく日本映画の気分。これ途中だったので再開。

岡田准一くんのアクションが牽引。柳楽優弥と向井理の顔芸を楽しみながら、勝者は柳楽かな。木村文乃は頑張ってるぞ感が出過ぎだけど、そこにいる
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ミス・マルクス(2020年製作の映画)

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密林レンタル。音楽がよい。ふたつのバンドが関わっている。ひとつは『Nico, 1988』などニッキャレッリの作品の代名詞なっているガット・チリエージャ・コントロ・イル・グランデ・フレッド。もうひとつは>>続きを読む

ナイトティース(2021年製作の映画)

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ネトフリ。疲れたので軽いやつ。正解。軽くて心地よかった。女の子が主人公のドラキュラものというのがよい。ゾーイのルーシー・フライちゃんとブレアのデビー・ライアンのふたり。ついておいでの姉さん肌のフライち>>続きを読む

Nico, 1988(原題)(2017年製作の映画)

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YouTube. イタリア語吹替版。画質は良好。字幕はなし。よい。これはけっこうグッとくる。

イタリア人監督のスザンナ・ニッキャレッリが気になっているところ、YTに全編アップされているのを発見。デビ
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牛首村(2022年製作の映画)

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アマプラ。ホラー映画ってさ、やっぱりスクリームクイーンが肝心。その意味で Kōki, はよかった。

途中で帰ってきたなぎちゃんが、映像を見るなり「あらあの二人の娘さんじゃん」だって。おいらはそこで初
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目指せメタルロード(2022年製作の映画)

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ネトフリ。学園ものでバンドもの。でもメタルなんだよ。みんなメタルってさ、すごいんだぜ、やわじゃないんだぜ、デスメタルにポストデスメタルってあるんだぜ。

しかもだよ、おいらが知ってるだけでもレイジ・ア
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クライ・マッチョ(2021年製作の映画)

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日本映画を見ようと思っていたら、これがネトフリにアップされていた。反射的にクリック。

イーストウッドは1930年生まれ。おいらの亡父より3歳年上。撮影時には91歳。背中を曲げて歩く姿に、かつての父を
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Notre jour viendra(2010年製作の映画)

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Blu-ray (Optimum Home Ent.). 英語字幕付き。赤毛の青年レミーと同じく赤毛のセラピストのパトリックの異色のロードムービー。内気で従順なレミーは、チャットはできるものの、女性と>>続きを読む

007 ロシアより愛をこめて/007 危機一発(1963年製作の映画)

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アマプラ。なぎちゃんと。画質もよかったし、楽しかった。

冒頭はヴェネツィアから。チェスのグランドマスターの対局シーン。これがけっこうカッコよくて、思わず『クイーンズ・ギャンビット』を思い出しちゃった
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アテナ(2022年製作の映画)

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ネトフリ。たしかに最初の10分がすごい。ぼくは『サウルの息子』を思い出したけれど、見るべきはテクニックじゃなくて、ここにフランス映画の新ジャンルのひとつの到達点があるってことじゃないだろうか。

 誰
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アウトポスト(2020年製作の映画)

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アマプラ。アフガニスタンが舞台なのだ。どうして中村哲医師の活動を思わずにいられようか。思えば思うほどハラワタがふつふつしてくる。なぜに地獄への門と天国への門が同じ場所にあるのかと...

アウトポスト
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襲い狂う呪い(1965年製作の映画)

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YouTube. ラブクラフト原作ということで、『カラー・アウト・オブ・スペース』からこちらへ。

YTは画質も良し。時々CMが入ったけどスキップできたし、それほど気にならなかった。ただし英語版。英語
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カラー・アウト・オブ・スペース 遭遇(2019年製作の映画)

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ネトフリ。おもしろかった。冒頭の森の映像から引き込まれる。そして魔術のシーンで目を引くのがマデリーン・アーサー。若く美しく反公的で病んでいるけれど愛にあふれるラヴィニア。これは彼女の映画だな。

もち
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ミラベルと魔法だらけの家(2021年製作の映画)

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U次。なぎちゃんと。魔法はギフト。自分の力じゃない。ただ与えられているだけ。だから失われる。奪われる。わかっているから守ろうとする。守ろうとすると逃れてゆく。

だからギフトは貨幣に似ている。退蔵は死
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あの頃輝いていたけれど(2022年製作の映画)

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ネトフリ。気楽に最後まで。やっぱ音楽はセラピー。だって音楽だもん。

主演の二人はミュージシャンでもあるのね。エド・スクラインはそんな感じがした。やっぱり歌うと違う。でもレオ・ロングのほうは、一瞬演技
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野いちご(1957年製作の映画)

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某所3本目!ラストに落涙。

このときベルイマン、若干39歳。この老いを語っているのは、「スウェーデン映画の父」と呼ばれる監督にして俳優のヴィクトル・シェストレム(1879-1960)なのだろう。その
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ビッグ・ファイブ・デイ(1973年製作の映画)

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某所の大スクリーンで2本目。ダリオ・アルジェントの歴史悲喜劇。1848年の「ミラノの5日間」という史実の批判的再読。けれども実のところ、1970年代初頭のイタリアの同時代の社会のパラブルでもある。革命>>続きを読む

ダークグラス(2021年製作の映画)

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某所でドイツ版BD。面白かった。これまだ日本に来る予定がないらしい。BDスルーなのかね。もったいない。80歳を越えてアルジェントが若返ったように感じられた。

 脚本がよい。もちろんアルジェントだから
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道化師の晩餐(1942年製作の映画)

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イタリア版DVD(RHV、Perduti nel buio 189 )。字幕は英語オンリー。ブラゼッティのヌードシーンについての短いドキュメンタリーに、アドリアーノ・アプラとセルジョ・トッフェッティの>>続きを読む

影なき狙撃者(1962年製作の映画)

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DVD(発売元:20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント)。録画してあると思ったら、「影の軍団」と記憶違い。どうしても観たくて密林をクリック。特典にフランケンハイマー監督の音声解説、脚本家とシナ>>続きを読む

墓地裏の家 4K レストア版(1981年製作の映画)

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U次のタイムアップに滑り込み。みてよかった。

どうやらフルチの『ビヨンド』はアルトーに捧げられ、『黒猫』はもちろんポー、そしてこの『墓地裏の家』はプロヴィデンスの作家ラヴクラフト(Howard Ph
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