リブート②
セックスのしすぎで崩壊する家。全体的にジャック・ドワイヨンの『ラ・ピラート』では?かなり面白かった。
リブート①
いつからか行定勲が肌に合わない。サティのジムノペディ嫌いになりそうなくらい流れる。
抑圧と支配。自我の芽生え。自由意志としてのセックスの行使。脱却と解放。改善と進歩。
外の世界へ飛び出し、あらゆる本を読み教養と知性を得て、人と交わりながら喪失と真実との対面を経て、他の誰でもない自分に>>続きを読む
降り止むことのない雨と生気のないセックス、犬、音楽、永遠を望むダンス、解放。重々しく陰鬱たるパトスが死にかけながら湧き上がってくるこの不吉さ不気味さを全身に感じながら、人生のペシミスティックな側面にば>>続きを読む
真っ向からカサヴェテス的なドキュメンタリー。込み上げる怒りや衝動を抑えきれないのは20代初めならでは。自分だけのものとして閉じ込める必要などなく、見せつけてやるくらいの熱が必要。
7時間。休憩を入れたとしても自宅での鑑賞はとても無理だった。カラマーゾフの兄弟の上巻読み終えてこれまだ下巻あんのかよ…と絶望した10代の頃の感覚思い出した。7時間労働することと7時間この映画を黙って観>>続きを読む
買い、買われ 遊び、遊ばれの繰り返し。淡々と紡がれるホウ・シャオシェンらしいリズム感。たぶんほぼワンシーンワンカット。
全員自分に興味があるわけじゃないだろうに、他人のことを理解しようとせずに自分のことしか考えてないのが面白いな。全員誰とも目線が合っていなくて、ちかげの言葉を借りるのならば「見られるのは息苦しい」からな>>続きを読む
いつかGyaoで観たのを付け忘れ。
ヒステリックでご乱心な中川梨絵と泣き顔にも妖艶さが溢れ出る宮下順子の対照的な二人が織りなすアヴァンギャルド・サイコスリラー。金魚毒殺は結構嫌だった。終始掻き乱された>>続きを読む
手錠を繋がれたままの男女が逃げるところからが本当に面白くなってくる。手錠のくだりは原作にはないヒッチコックの演出だとか。手錠したままストッキングを脱ぐシーンなんて見事すぎて。
中上健次の『水の女』収録の短編「赫髪」が原作。オープニングがお洒落すぎる。赫い髪の女ゆえ、全ショットに必ず赤があり目を引く。赤いコタツを裏返した時の顔に反射する赤外線の赤い光はどうしたって「天使のはら>>続きを読む
わたしの人生はパターソンではなくパーフェクトデイズであることを再確認した。「こんなふうに生きていけたなら」という、映画の本質を全く捉えていない(おそらく電通の)キャッチコピーとは裏腹に、社会や他者との>>続きを読む
綿密に仕掛けられたトリックと小道具、駆け引きとオードリー・トッターの見事すぎるBad girlっぷりを見せつけられあっという間の90分。兎にも角にも脚本が素晴らしすぎる。 オードリー・トッターはLyn>>続きを読む
クソ男役をやりがちなダン・デュリエ主演。サスペンス調ながら急にキマッた構図が入ってきたりするジャーナリズム、クソメディア批判のポリティカル・ノワール。階段落ちのラストで拍手。
NYオールロケ撮影。街とそこに生きた人々の記録として貴重。パンイチ全力疾走、裸の町。
悲しみは使い古した喜び。高校時代とアメリカでの記憶はいつだってヨラテンゴと共にある。
泣き方までも美しい原田美枝子が本当に最高。人類みな他人、人類みなひとりぼっち。