Kakutani角谷さんの映画レビュー・感想・評価

Kakutani角谷

Kakutani角谷

上意討ち 拝領妻始末(1967年製作の映画)

4.1

U-NEXTにいつの間にかきていたので『切腹』と見比べてみた。『切腹』の全篇に及ぶ緊張感には及ばないが、小林正樹監督のこの反骨精神。痺れるわ。
タメにタメてから最後で爆発する殺陣の迫力の様式美。加藤剛
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

1.5

まずスチームパンク風の衣装や美術に期待したみたけど、ホリー・ワディントンの衣装デザインは大したこと無かったし、美術セットもジュネやターセム・シンあたりのこだわりに遠く及ばない。

心は子供、身体は成熟
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

3.0

目の付け所は面白かったのだけど、インテリ中年男性の中年の危機を描いた映画みたいになってしまったのが残念。

ラストもなんとなく唐突でこれでアカデミー賞脚色賞なのか、と溜息。

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

1.5

ひたすら長かったです。この監督タメを作って見せ場を盛り上げ、カタルシスのあるシーンを持ってくる、ということが全然出来ていないので、アクションも盛り上がらず、終始一本調子の語りが続くのがつらい。

ティ
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

2.0

子連れ狼だの『AKIRA』だのベトナム戦争映画とか、どこかで観たような設定ばかり繰り広げられて、あまりの退屈さにウンザリしました。
この監督の自己犠牲は美しい、みたいな思考に最後に着地するのも個人的に
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マレフィセント(2014年製作の映画)

2.8

ここまで、男性は有害、無能、というレッテル貼りながらのストーリーがつらい。

現実にも男性の犯罪者が多かったり、禄なことがないので、映画ではせめて夢見させて欲しい。

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

3.8

前半、ハリソンおじいちゃんがいじめられている! 老人虐待! にみえて、鑑賞が辛かったけど、歴史オタクなので後半盛り上がることが出来ました。おつかれさまインディ。

プロムの約束(2023年製作の映画)

3.8

学園青春映画だもの、プロムだもの、胸キュンストーリー!!
友情と恋と大学進学問題との間で揺れる主人公。
登場人物が繰り広げるプロムポーズのシーンがキュート。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

3.0

このシリーズにイマイチ惹かれないのは、みんなも洋楽大好きだよな!! という押し付けがましい雰囲気とヒロインのガモーラが個人的に苦手すぎるからかもしれない。

リトル・マーメイド(2023年製作の映画)

4.0

マテルの人形可愛いなあと思いつつ、惹かれて配信で鑑賞。植民地主義と人種の問題や、アンデルセンの原作より深みがない、とかの云々は置いといて、たまには異界の女と人間の男の恋愛がハッピーエンドになってもいい>>続きを読む

ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り(2023年製作の映画)

4.3

劇場で観なかったことを後悔するくらい、ゲーム的なノリを上手く昇華させた作品ですごく面白い。
クリス・パイン、レゲ=ジャン・ぺイジ、ミシェル・ロドリゲスと俳優も私の好きな人ばかり出ています。

ラスト・キングダム 死すべき7人の王(2023年製作の映画)

4.0

物語が駆け足になってしまったけど、名も無き英雄、ウートレッドの旅もここに完結。

あいかわらず盾を使った密集戦闘シーンは迫力ありますね。すごくお金をかけている訳でもないのに。

バビロン(2021年製作の映画)

2.0

こんな映画で、使い回しされていたマーゴット・ロビーはバービーがヒットしてつくづく良かったと思いました。

プリティ・イン・ピンク 恋人たちの街角(1986年製作の映画)

3.8

ファッションのために再見。モリーの着るお洋服、80年代のタカラのジェニー人形を思わせますね。

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

1.5

完全にノットフォーミーでした。SFなのにセンス・オブ・ワンダーかけらも表現出来ていない。
最後は家族愛で話をまとめようとするのもありきたりで陳腐。

ウーマン・キング 無敵の女戦士たち(2022年製作の映画)

2.5

俳優陣とかすごく魅力的なのに、ダホメ王国の女性兵士たちをヒーローとして描きたい、という力点に頼った作りなので、ダホメ王国もゲゾ王も奴隷貿易を行っていたのに、オヨ王国ばかりに奴隷貿易の罪を被せ、ヨルバ系>>続きを読む

ドント・ウォーリー・ダーリン(2022年製作の映画)

2.0

細かい設定の描き方が雑すぎるし、この監督の、『ブックスマート』に続き、結局、エリート女性が葛藤している、という問題に落ち着くので、あまり惹かれない。

ノースマン 導かれし復讐者(2022年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

この監督、呪術的なシーンとかカルト的に作りこんでくるのですけど、どのシーンにもカタルシスを感じることが出来ず、すごく退屈でした。
ニコール・キッドマンの悪女ぶりだけが印象に残ります。

ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

レイプ事件の被害者がごりごりのキリスト教的信仰に縛られているのが観ていてひたすら辛かった。
被害者の口から何度も「赦し」という言葉が出てくる痛々しさ。
レイプされて妊娠した女性に「この子を愛している」
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バービー(2023年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

バービーを100体以上持っているコレクターの私から観ても、監督はバービー、マテルの歴史を良く調べたようで、大変面白かった。

妊娠ミッジ、アラン、イヤリング・マジック・ケン、ビデオガールバービー、胸が
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RRR(2022年製作の映画)

3.0

『バーフバリ』のファンなので期待していたのですが、そんなに惚れ込むことは出来ませんでした。
ラージャマウリ監督の撮りたい画をとにかく優先して、ストーリーや人格造型は後回し、という主義が暴走している感が
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マクロスプラス MOVIE EDITION(1995年製作の映画)

3.8

魅惑的な浮遊感で大空への憧れが描かれる。しかし『オネアミスの翼』もこの作品も、レイプが男のちょっとした過ち、的に描かれるのはきつい……

手討(1963年製作の映画)

4.5

衣装、日本髪、着物を纏っての俳優たちの所作、全てがとんでもなく文化遺産レベルで美しいのですけど……
むかしの時代劇恐るべし。
この伝統が衰退に向かっているのが悲しい……

鑓の権三(1986年製作の映画)

3.0

衣装には見惚れるし、ラストの妻敵討ちのシーンとか浮世絵の無惨絵のように美しいのだけど、郷ひろみの演技が残念……

メラニーは行く!(2002年製作の映画)

2.5

この映画、当時ヒットしたと思うのですが、擦れた都会の北部人より、保守的な南部人が素朴で最高! というノリ、個人的に引っかかりを覚えるのですよね……

魔法にかけられて2(2022年製作の映画)

2.0

ファンタジーの世界の住民が現実世界の問題に直面して、精神的な危機を迎える、みたいな展開がつらく感じました。

あと前作で魅力的だったエドワードの出番が少ないのが不満です。

大奥絵巻(1968年製作の映画)

3.0

全く他愛もないストーリーなのですが、衣装と日本髪目当てで鑑賞。
昔の着物はいいですなあ……

大奥(2006年製作の映画)

3.0

打ち掛けなどの衣装が目当てで観ました。ストーリーはぬるい。

ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

2.5

変な日本の描かれ方は置いといて、題材に興味が湧かず終始退屈しました。

エルヴィス(2022年製作の映画)

3.8

得てして人は情熱を傾け愛するものに滅ぼされるものなのだ……

オースティン・バトラーは奮闘していたけど、大佐を視点としたドラマ部分が面白くない。

ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島(2010年製作の映画)

3.5

原作の詩的な側面を掬いとっている、という点で、三部作の中では1番よいのでは。

ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛(2008年製作の映画)

2.8

相変わらず子供が戦に駆り出されるという絵面が実写化されるのはつらいものがある。

まぼろしの市街戦(1967年製作の映画)

3.8

精神病院の患者たちより、戦争に耽ける普通の人々が異常にみえる、というブラックユーモア作品。
『おかしなおかしな大冒険』『愛と復讐の騎士』とかフィリップ・ド・ブロカ監督の作品、なんか好き。

ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

2.5

視点が子供向けというか、はっきりいって幼児的な作品だと思う。
クリス・ヘムズワースは面白いけど、割と遊び心がないようなナタリー・ポートマンとの相性が、このシリーズでは良いようにみえず、終始ラブが全然盛
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プレデター:ザ・プレイ(2022年製作の映画)

3.5

前半が非常にだるいというか、ものすごく生命力が強いとされるクマにちゃちい弓矢と斧で攻撃しかけて、無駄にピンチまねく主人公にうんざりしかけて、マタギを見習えよ、とか思いだした頃、後半、新大陸で横暴かまし>>続きを読む

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