このレビューはネタバレを含みます
どぎつい照明、狂騒的な色合いのセット、大仰な音楽に演技、など、キュッチュまでは到達しない悪趣味風のセンスが画面に漲っており、印象に残る。
最後まで生き残る清純なヒロイン、魔女という存在の描かれ方などに>>続きを読む
こういう映画はアメリカ人の王室コンプレックスがうかがえて興味深い。1の方が面白かったかな。キラキラ映画らしく、衣装やアクセサリーがもっと豪華だといいのだけど。
欧州の王子様と平凡なアメリカ人の私が恋に!! あーん、どうすればいいの?
宮殿、王子様との乗馬、舞踏会、とキラキラシンデレラストーリー映画の要素がこれでもかと詰め込まれています。
今どき、白馬の王>>続きを読む
描こうとしている題材の難しさはあるものの、この映画のヒュー・ジャックマンやザック・エフロンの佇まいを観ているとハリウッドスターであることのストイックさが伝わってくる。
ハン・ソロ=ハリソン・フォードのファンなので、なかなか作中の世界に入り込めなかったものの、面白かった。
もの作りに携わる人々の崇高さと狂気を靴職人を目指したダニエル・デイ=ルイス様は判っていらっしゃる。
衣裳デザインが目当てだったのですが、マーク・ブリッジス、デザインのドレスはあまり好みではなかった。素>>続きを読む
アイディアで魅せる作品ですけど、精神障がい者=敵、悪、身体障がい者=味方、善という図式で話を進めるのはいろいろと問題があるのでは?
奇妙な不安定さを維持したまま走る些か居心地の悪い映画。すぐ暴力でかたをつけようとする主人公の情動が印象的。
マーゴッド・ロビーとアリソン・ジャネイの演技が映画を引っ張っていき、飽きさせない。
当時の事件をおぼえている身としては、アメリカのメディアの狂乱の描き方などに懐かしさ倍増。
このあと、北米では一時的に>>続きを読む
ゴジラや軍事ネタに興味がある人には面白いのだろうけど、この二つに思いいれがないので見続けるのが辛かったです。
ネットの書き込みの文字が画面にでたりとか、妙に浮いている石原さとみの演技とかに陳腐さを感>>続きを読む
あるメキシコ人家庭の何気ない日常を美しい映像と音響でお届けします。ストーリー性に頼らない、お芸術的な映画でございます。
男はクズ、でも女は前向き、みたいな女性礼賛、聖母信仰みたいなノリにもついていけず>>続きを読む
アクションシーンがチャカチャカして動体視力がついていけなかったです。
アフリカに理想の君主と国家があるというある種のラスタファリアニズムぽい思想。
アフリカでおこる民族間の闘争。
差別と格差に悩む>>続きを読む
どこか『パンズ・ラビリンス』を思わせるダーク・ファンタジー。バスクの詩情漂う映像美。
悪魔側のキャラを徹底的に描き込むことによって、信仰とは? 救済とは? という問いが逆説的に浮かび上がってくるのが>>続きを読む
大怪我を負ったロデオライダーの日常を詩的な映像で描き出す。本人が演じており、傑作だと思います。
馬と生きることしかしらない主人公が、美しい自然と煩雑な社会の間で葛藤を抱えて生きていく、その軌跡。
ブレ>>続きを読む
コーエン兄弟が西部開拓時代をきりとるオムニバス形式の映画。第一話のミュージカル形式で魅せる決闘劇がかなりお気に入り。人の生命が儚かった時代をユーモラスと悲哀をこめて描き出されている。西部をゆく幌馬車の>>続きを読む
マッケンジー監督らしい骨太な作りながらも、如何せん盛り上がりに欠ける。
史劇映画のお楽しみどころ、衣装やヘアメイクが個人的に好みから外れているので見続けるのがつらかった。
クリス・パインは素晴らしい好>>続きを読む
画面の奥からお説教が聴こえてきそうな優等生的な作品。良い意味で破綻する場面が欲しかったような気も。
ダン・スティーヴンス目当てで見ました。グロ描写に迫力がありましたが、現実からファンタジーへと移行する過程の描き方が雑過ぎるように感じます。
美しいイタリアの風景、絡み合う美男美女の肢体、理解のある優しい両親、これでもかと美しいものをパッケージに包んで差し出され、いささか食傷気味。奔流のごとくほとばしる欲望と自意識の気配が息苦しい。
ティモ>>続きを読む
人間=旧弊なジェンダー観に縛られた男、AI=フェミニズム的な目覚めを経験する新世代の女たち、
みたいな単純な図式で語られるこの手のSF、ありがちでもっと斬新さが欲しいところ。
実話ベースの難病もの。こういうのは観ていてつらくなると避けていたのに、フィギュアスケート要素に惹かれて観てしまった。割りとオーソドックスな演出で新鮮さがない。
設定の妙で惹き付けられる恋愛青春映画。ルーカス・ジェイド・ズマンがこっそり出演しているのは嬉しい。
いわゆる成り済ましシラノものは“だまし”の描写が過剰過ぎて精神的にハラハラし過ぎてしまいますね。ノア・センティネオはこの映画と『好きだった君へのラブレター』で「冴えない女子の心の恋人」にのぼり詰めた感>>続きを読む
キラキラっ青春恋愛映画がかすみがちな中年の目に眩しい。アメリカの高校で青春おくりたかったなあ、と妄想しても、コミュ障なのでトイレでひっそり一人で食事をとるイメージしかわかない、情けなさよ。
大草原にポツンと建つ一軒家、言葉のない世界、髪を乾いた風になびかせた美少女、少女の愛を求めて躍動する二人の少年、蒼天の下で何度も繰り返されるあやとり、強風に煽られて官能的に絡み合う洗濯物……
全ては>>続きを読む
恋愛至上主義と性嫌悪の間を漂う奇想天外ディストピアSF。設定の奇抜さに風刺の精神が追い付いていない気がします。後半部分からダレはじめて鑑賞を続けるのがつらかった。
陽性のギャグがひたすら続く、ミュージカル要素も入っているのが楽しいです。キャストの人種の多様性が風刺の対象になっているのも興味深い。続けて『プリンセス・ブライド・ストーリー』を観たくなりますよね。
思春期の暴走する性への不安と罪悪感を具現化したようなモンスターが迫ってくる、という設定には飽き飽き。
思ったより衝撃が薄かったです。もう少し脚本で魅せてくれると思ったのですが。
『エバーラスティング 時をさまようタック』のような不老不死にまつわるラブストーリー。観終わったあとの後味がいいです。
最近、「人生の全盛期が学生時代」のジョックに哀愁を感じます。学園青春映画よ、ジョックにも優しくあれ。
画面が暗い。ソフィア・コッポラの作品としては衣裳が期待していたほどではなかった。
ひたすら長くて退屈でした。
人間によって創造されたものが、母体という機能を得ることによって祝福されるべき、全きものとなる、という思想が古臭く感じました。
もっと創造者と被創造者の関係性に踏み込んで>>続きを読む