どこか『パンズ・ラビリンス』を思わせるダーク・ファンタジー。バスクの詩情漂う映像美。
悪魔側のキャラを徹底的に描き込むことによって、信仰とは? 救済とは? という問いが逆説的に浮かび上がってくるのが>>続きを読む
大怪我を負ったロデオライダーの日常を詩的な映像で描き出す。本人が演じており、傑作だと思います。
馬と生きることしかしらない主人公が、美しい自然と煩雑な社会の間で葛藤を抱えて生きていく、その軌跡。
ブレ>>続きを読む
コーエン兄弟が西部開拓時代をきりとるオムニバス形式の映画。第一話のミュージカル形式で魅せる決闘劇がかなりお気に入り。人の生命が儚かった時代をユーモラスと悲哀をこめて描き出されている。西部をゆく幌馬車の>>続きを読む
マッケンジー監督らしい骨太な作りながらも、如何せん盛り上がりに欠ける。
史劇映画のお楽しみどころ、衣装やヘアメイクが個人的に好みから外れているので見続けるのがつらかった。
クリス・パインは素晴らしい好>>続きを読む
画面の奥からお説教が聴こえてきそうな優等生的な作品。良い意味で破綻する場面が欲しかったような気も。
ダン・スティーヴンス目当てで見ました。グロ描写に迫力がありましたが、現実からファンタジーへと移行する過程の描き方が雑過ぎるように感じます。
美しいイタリアの風景、絡み合う美男美女の肢体、理解のある優しい両親、これでもかと美しいものをパッケージに包んで差し出され、いささか食傷気味。奔流のごとくほとばしる欲望と自意識の気配が息苦しい。
ティモ>>続きを読む
人間=旧弊なジェンダー観に縛られた男、AI=フェミニズム的な目覚めを経験する新世代の女たち、
みたいな単純な図式で語られるこの手のSF、ありがちでもっと斬新さが欲しいところ。
実話ベースの難病もの。こういうのは観ていてつらくなると避けていたのに、フィギュアスケート要素に惹かれて観てしまった。割りとオーソドックスな演出で新鮮さがない。
設定の妙で惹き付けられる恋愛青春映画。ルーカス・ジェイド・ズマンがこっそり出演しているのは嬉しい。
いわゆる成り済ましシラノものは“だまし”の描写が過剰過ぎて精神的にハラハラし過ぎてしまいますね。ノア・センティネオはこの映画と『好きだった君へのラブレター』で「冴えない女子の心の恋人」にのぼり詰めた感>>続きを読む
キラキラっ青春恋愛映画がかすみがちな中年の目に眩しい。アメリカの高校で青春おくりたかったなあ、と妄想しても、コミュ障なのでトイレでひっそり一人で食事をとるイメージしかわかない、情けなさよ。
大草原にポツンと建つ一軒家、言葉のない世界、髪を乾いた風になびかせた美少女、少女の愛を求めて躍動する二人の少年、蒼天の下で何度も繰り返されるあやとり、強風に煽られて官能的に絡み合う洗濯物……
全ては>>続きを読む
恋愛至上主義と性嫌悪の間を漂う奇想天外ディストピアSF。設定の奇抜さに風刺の精神が追い付いていない気がします。後半部分からダレはじめて鑑賞を続けるのがつらかった。
陽性のギャグがひたすら続く、ミュージカル要素も入っているのが楽しいです。キャストの人種の多様性が風刺の対象になっているのも興味深い。続けて『プリンセス・ブライド・ストーリー』を観たくなりますよね。
思春期の暴走する性への不安と罪悪感を具現化したようなモンスターが迫ってくる、という設定には飽き飽き。
思ったより衝撃が薄かったです。もう少し脚本で魅せてくれると思ったのですが。
『エバーラスティング 時をさまようタック』のような不老不死にまつわるラブストーリー。観終わったあとの後味がいいです。
最近、「人生の全盛期が学生時代」のジョックに哀愁を感じます。学園青春映画よ、ジョックにも優しくあれ。
画面が暗い。ソフィア・コッポラの作品としては衣裳が期待していたほどではなかった。
ひたすら長くて退屈でした。
人間によって創造されたものが、母体という機能を得ることによって祝福されるべき、全きものとなる、という思想が古臭く感じました。
もっと創造者と被創造者の関係性に踏み込んで>>続きを読む
人体改造の過程のドラマがだるかった。ラストでカタルシスが得られないのも残念。サム・ワーシントンも精彩を欠く。
シュールなギャグと中途半端なメタ展開に全くのれず。主人公が馴れ初めを語るというのはドラマ『ママと恋に落ちるまで』に影響を受けているのでは。コビー・スマルダースも出てきますしね。
思わせぶりな演出が続き、判りやすいカタルシスが得られないので、海外での試写の評判がいまいちだったのはなるほど、と思う。
前評判が高くて期待値を上げすぎでした。恋愛映画なのに砂漠のラブシーンが美しくない。マリオン・コティヤールは良かったのですが、ブラット・ピットの演技が個人的に苦手。
アクションシーンが盛り上がりにかけたり、SF描写がチープだったりいろいろ残念だったけれど、スカーレット・ヨハンソンは良かったと思う。
個人的にスペクタル映画以外で長すぎる作品が苦手。サミュエル・L・ジャクソンが長々と喋る映画も苦手。会話劇のつまらなさをゴア描写でごまかしている感じがします。
バーフバリ! バーフバリ!!
やはりインド映画は「常識? なにそれ? 」というノリでハイテンションに突っ走ってくるのがいいです。個人的に要所で流れてくる音楽もツボでした。
革新的な試みによって過去作との馴れ合い要素を排除しようとした意図は強いのですけど、それが映画として成功しているか微妙なところ。非常に評価の難しい作品。ストーリーラインも解りにくく、ところどころ破綻が目>>続きを読む
冒頭から起伏のない展開が続く……。悪役の設定ににもう一捻りあって欲しかった。
この見終わった後に感じる爽快感は何なのだろう。神話や伝説が大地に根付いている国ならではの豊穣かつ奔放な語りにひたすら脱帽するのみ。