Kakutani角谷さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

2.5

視点が子供向けというか、はっきりいって幼児的な作品だと思う。
クリス・ヘムズワースは面白いけど、割と遊び心がないようなナタリー・ポートマンとの相性が、このシリーズでは良いようにみえず、終始ラブが全然盛
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プレデター:ザ・プレイ(2022年製作の映画)

3.5

前半が非常にだるいというか、ものすごく生命力が強いとされるクマにちゃちい弓矢と斧で攻撃しかけて、無駄にピンチまねく主人公にうんざりしかけて、マタギを見習えよ、とか思いだした頃、後半、新大陸で横暴かまし>>続きを読む

サム=サマンサ(2017年製作の映画)

3.5

傲慢で女性蔑視的なプレイボーイが、一夜にして女性の身体になってしまう、という映画。俳優陣がなかなか魅力的で飽きさせずに一気に魅せる。

ジェンダー的には女性の身体を持てば、女性なんだよ!! というなか
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ひめゆりの塔(1995年製作の映画)

2.0

過酷な行軍のはずなのに、沢口靖子をはじめ、女優陣が終始ナチュラルメイクをほどこした綺麗な顔なことに違和感をおぼえ、リアリティが感じられなかった。

LOGAN ローガン(2017年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

ディズニーplusで鑑賞。少女が殺戮マシーンと化す! みたいな描写が観ていてきつかった。
農家の家族が巻き込まれて酷い目に合うのも後味悪い……
適当に描かれた親子愛みたいなシーンにもいまいち感動できず
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説得(2022年製作の映画)

3.0

2匹目のブリジャートン家を狙って失敗した感があり。

個人的にウェントワース役の人が好みじゃなかったので、いっそのことヘンリー・ゴールディングがウェントワースなら良かったのに。

シャン・チー/テン・リングスの伝説(2021年製作の映画)

1.5

ディズニーplusに入っているから観たけど、武侠アクション映画が好きではないので、思いっきりノットフォーミーでした。

ストーリーは意味不明だし、脇役は豪華なのに主演のシム・リウが地味過ぎ。

オーク
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.0

トム・クルーズが苦手な私にとって、前半はトムのPVか? というシーンが続く感じで、ひたすら忍耐を強いられました。

しかし、前作ではアイスマン派だったので、ヴァル・キルマーの出演シーンにテンションがあ
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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

この映画の何が1番衝撃かというと、とにかくどんなことが起ころうと若者はMITとか良い大学行かなきゃならん! というアメリカの学歴信仰のすごさ。

高卒の私をゴミでも見るような目つきで見たコロンビア大学
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ザ・ロストシティ(2022年製作の映画)

4.0

何を隠そうロマンス小説の愛好家である私、軽いノリで~などという気持ちは全くなく、襟を正して本作を鑑賞しました。

早速チャニング・テイタムもブラッド・ピットも長い金髪を靡かせ、ロマンス小説の有名カバー
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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ドクター・ストレンジ1作目が退屈だったけど、サム・ライミだしと思って見ました。

パチモンアベンジャーズみたいなイルミナティが次々にぶち殺されるあたりに、サム・ライミの意地の悪さを感じてニヤリ。

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恋をするなら今宵のディナーで(2022年製作の映画)

3.0

パラレルワールドものなんだけど、粗筋が掴めず混乱しました。お洒落な恋愛模様が楽しめたのは良かった。

この世界の(さらにいくつもの)片隅に(2019年製作の映画)

4.5

「それはそれで贅沢な事かも知れんよ。」

様々な立場の女性たちの生き様がより丹念に綴られている。

この作品を前にすると、リアリズムがどうのこうの、などと問いただすのも野暮な気がする。

グレート・ウォリアーズ/欲望の剣(1985年製作の映画)

4.5

再見ですが、徹底的に汚れヒロインを演じるジェニファー・ジェイソン・リーがすごかった。今、こんな映画撮れないのでは。

オールド(2021年製作の映画)

3.5

ワンアイデアで視聴者を惹き付け、強引に映画の形にしてしまうシャマラン力がすごい。

人間の老い、をわざとらしい特殊メイクであからさまに見せつけてこないところが特徴的。

オースティンランド 恋するテーマパーク(2013年製作の映画)

3.5

アイディアは面白いけど、もう少しオースティンの小説のパロディ的な要素が沢山盛り込んであると良かった。

衣装デザインと美術関係のセットがチープなのも残念。

あ、JJ・フィールドはノーサンガーアビーに
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ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

3.8

ストリートに躍動する俳優たちの撮り方がすごい。さすがスピルバーグ。ダンスシーンも迫力。

しかし、アンセル・エルゴートの例の事件のことが気になって、主演2人の恋愛物語にはまれなかった。

ベルナルド役
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シニアイヤー(2022年製作の映画)

3.8

レベル・ウィルソンは相変わらずキュート。

現代の多様性やポリコレも行き過ぎたらつまんないよね、という単純な結論に落ち着くわけでもない……

裏メッセージとしては若人に「学歴ないと困るぞー」というのが
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ずっと、欲ばりなだけの恋じゃなくて(2021年製作の映画)

3.0

相変わらずキュートですが、ネタ切れ感があり、描かれるエピソードもちぐはぐ。

2で上手くまとめて終わらせた方が良かったかもしれない。

俳優陣は相変わらず魅力的。

マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

3.0

私も前半でオチが読めてしまったから、あまり興奮はしなかった。

ホラーというよりアクション映画ぽいかなあ……

ウィッチ(2015年製作の映画)

2.0

この手の欧米もののホラー、キリスト教臭がすごいのに飽き飽きなのですよね。

神を信じるものだけが、悪魔も信じることが出来る、ということなのか。

エターナルズ(2021年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

また、有害な男性性の話か!

「現代の映画はこういう風に作られるべき」という類型にはまりすぎていて、こちらの想像を裏切ってくれるような展開が全然なかった。
家父長制的な力を持つ白人男性は旧弊な考えに捕
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アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド(2021年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ダン・スティーヴンスのロボット演技がすこぶる面白かったのだけど、優等生的に纏まりすぎている感じもしたなあ。女性側のキャラがエリート、知的、美人、倫理的にもまとも、で出来すぎているところにも妙味を感じな>>続きを読む

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

2.0

また有害な男性性がどうたらこうたらの話。
流石に飽きます。

いくらなんでも男性登場人物の描き方に深みがないし、サスペンスとしての盛り上がりもなくて退屈に感じられる。

主人公と被害者の関係性がイマイ
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

3.8

面白かったのだけど、暴走する資本主義、情報化社会、政治の分断に倦み疲れた時、人々が精神的に回帰するのは宗教だ、みたいなノリが何だかなあ、と思った。ハリウッドもアメリカもキリスト教にどっぷり根っこが使っ>>続きを読む

最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

3.0

史劇を期待していたら、コスチューム版『テルマ&ルイーズ』的な映画で別に史劇で無かったでござる。
とにかく有害な男性性が描かれ、男最低!! モードが続く平板な表現にかえって切実性を感じなかったり。
アダ
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

2.5

こういう、平凡で退屈に見える男が実はすごい系の話飽きてきた。
『ブレイキング・バッド』の二番煎じ的なノリ。
クリストファー・ロイドのキャラだけ良かったかな。

ハリウッド映画あるある、困った時はロシア
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もっと、欲ばりなだけの恋じゃなくて(2021年製作の映画)

4.2

主人公が前作のアルトゥーロ別れたのが、気に入らない、と思っていたのですが、しかし、本作も面白い!!

衣装やセット、小物は可愛いし、個性や華のある俳優を沢山起用して、脇役、チョイ役まで見せ場のある演出
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愛人ジュリエット(1950年製作の映画)

4.8

大好きな映画なので、Amazonプライムに入っていたのを再見。
ポエジーの結晶のような映画である。

夢ばかり見ていないで、現実と向き合わなきゃ駄目、と説教してくる感じの作品が多い中で、何かとつらい浮
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パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

2.0

ハリウッド、また、有害な男性性のお話ですか。もー飽きたよ、その話題。
はいはい、美しい画作りしてますね。

でも、思わせぶりな演出にうんざりして、ずっと早く終わらないかな、と思って観てました。

ジェ
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フリー・ガイ(2021年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

アイディアは面白かったけど、序盤から奔流のように溢れ出す暴力と破壊描写に辟易。

あとこういう話で最後に、現実の人間と向き合わなきゃね、と説教してくる感じの作風も苦手だったりする。

この作品が明示出
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ラブ・ハード(2021年製作の映画)

3.8

思わず、映像作品では美男美女が観たい!! という自分の浅ましいルッキズムと向き合ってしまう。
元アメフト部のスター君を安易に性格悪いキャラにしないところが良い。
ハリー・シャム・Jrのノリノリな演技も
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

SFは好きですが、ハーバートの原作『デューン』シリーズあまり好きではないのですよね。
こんな古式騒然たるSFを今更映画化したい衝動が分からない。
中近東を思わせる砂漠の民の元に、白人の救世主が現れる、
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パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

2.5

ファンタジーとしてもラブコメとしても中途半端に感じました。
ギャグにもはまれなかったし。

アンディ・サムバーグの「俺、面白い男だろ!」的なにおいをぷんぷんさせる演技も苦手。

ザ・コンクエスト シベリア大戦記/ザ・バトルフィールド シベリア戦記(2019年製作の映画)

3.0

ロシアvsジュンガルvsスゥエーデンvs清の勢力争いといっても、実際描かれるのはロシアvsジュンガルの争いのみと言っていいでしょう。
登場人物の描き分けが巧みでないのでストーリーが分かりにくい。
ラス
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パリピ的アフターライフの始め方(2021年製作の映画)

2.5

アイデアは面白い筈なのに無難な展開になっちゃいましたね。