Sashiwoさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

Sashiwo

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冬物語(1992年製作の映画)

4.0

1880年、セーヌ川の氷解に出会った時にモネの心境が一変したというエピソードは、漠然と勇気づけてくれるイメージがあって個人的にも好きなのですが、この映画も最後まで我慢して辛抱強く観ると最後の最後に何か>>続きを読む

夏物語(1996年製作の映画)

4.0

ガスパールのジェスチャーも憎めないが、とにかくマルゴの魅力はすさまじい。『はちどり』のウニと似たものを感じた。どこか既視感がある。なんだこの感覚。そんなわけで夏が終わってホッとしていたのだけれど、また>>続きを読む

ハイスクール・ミュージカル2(2007年製作の映画)

-

「いま何時?」というサザンオールスターズの歌詞を英訳したかのような曲がテンションをぶち上げますが、曲中や作中では、いま何時なのかはやっぱり誰も答えません。

ハイスクール・ミュージカル・ザ・ムービー(2008年製作の映画)

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高校時代、同じバスで通学していた友人にDVDを借りてすぐに鑑賞し、観賞後即座にもう一度観ることで自分がいかにこの映画が好きかどうかを試した映画。好きでした。サウンドトラックも買ったが、ケースが割れた。>>続きを読む

魂のゆくえ(2017年製作の映画)

4.0

久しぶりに「ヤバい」映画観た。髭剃りのシーンや運転シーン、飲み物に化学物を入れてズームインする感じなどで既視感があったけど、監督はタクシードライバーの脚本を書いた方でしたね。ジャケットがヤバさムンムン>>続きを読む

ポルトガル、夏の終わり(2019年製作の映画)

3.0

オープニングが真っ白の画面だったこの映画は、これまで観てきた映画のことを思い出させてくれただけで、直接に向き合わせてはくれなかった。大雑把に言えば、何かの劣化版に見えてしまったということ。

オリジナ
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クレアのカメラ(2017年製作の映画)

4.5

どうしても映画を観たい日だった。サンス6作目鑑賞だが、今までみたサンスの中では一番好きなサンス。ユペールが別の映画の主人公で、たまたまサンスの映画の主役と出会ったみたいな感じがして新しかった。逆バージ>>続きを読む

はちどり(2018年製作の映画)

3.5

2020/9/12
札幌の公開初日、午後の回。両隣が空いた状態でほぼ満席。午前の回も同様だったようです。1ヶ月前に監督とのオンライン・トークイベントまで行われていたほど待ち望まれてた映画でした。作品に
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マイ・マザー(2009年製作の映画)

4.0

怒鳴り合いの喧嘩をしている人がいても冷静でいられる練習をする映画。というのは冗談というわけではないけれど、当然それ以上の映画でした。観客の方にパーソナルな感情やその人特有のシーンを思い出させることに長>>続きを読む

わたしはロランス(2012年製作の映画)

5.0

2020/9/11
再鑑賞。いったい何があったのか知らないが、5年前の自分のつけたスコアが許せなく、その時の自分を思い切り後ろからどついて倒した後、驚いた顔にビンタしてお前は何を見た?と尋問したいくら
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重力ピエロ(2009年製作の映画)

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WOWOWの思い出映画。2段ベッドでファンタグレープのおまじないシーンが好き。幼い弟を傷つけないように、兄がとっさに生み出した言葉遊びではあったが、リズムには意味を引き剥がし転換する機能があることを学>>続きを読む

イルマーレ(2001年製作の映画)

3.0

エンタメ作品としてはかなり出来が良い作品でした。文房具と郵便物と新築住宅の最高級のCMみたいな感じかな。

The Stunt Double(原題)(2020年製作の映画)

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ララランドの監督がiPhoneを使って作った作品で、YouTubeで観ることができます。
Shot on iPhone by Damian Chazelle—Vertical Cinema
(uplo
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猟奇的な彼女(2001年製作の映画)

3.0

盛り込みすぎだしチープだけど、そこが良い。これも13、14歳くらいでWOWOWでひとりで観て、こっそりドキドキしてた。その頃は酔っぱらうと胃の内容物を戻してしまう(遠回しに言う方が気持ち悪い)というこ>>続きを読む

タクシードライバー(1976年製作の映画)

4.0

いやあ、結構好きだな。尖りすぎだけど。ヘアスタイル含め。今まで見たことのない怠さが心地いい。『パターソン』の運転シーンと同じようにループ再生的な映像があって好きだった。タクシーのタイヤの回転数に応じて>>続きを読む

少林サッカー(2001年製作の映画)

-

馬鹿馬鹿しいと片付けられない熱量がある映画。『ゴールキーパーの不安』とは真逆の映画と言ってみる。

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.0

アプリコットの語源クイズを助手?に毎年出してる教授の父は息子(あるいは自分)のことを理解できる「知性」と、それを伝える優しさ、つまりは「知性以上のもの」を持ち合わせている。ドランは『たかが世界の終わり>>続きを読む

ひと夏のファンタジア(2014年製作の映画)

3.5

地方映画祭の作品だがローカル色を超えた何かを描いた秀作。時間をかけてじっくり撮った感じがするな。特に主演俳優2人が撮影以外でコミュニケーションを重ねた感じがする。ドキドキした。第1章がちょっと...第>>続きを読む

その手に触れるまで(2019年製作の映画)

3.5

表面的には見えづらい大きな犯行(と一概に言えない行為)をじっくり描いている。淡々としていて客観的なので、こちらの問題意識をぶつけながら観れた。良質な教材。

正しい日 間違えた日(2015年製作の映画)

4.5

私の家のコーヒーの粉を入れるスプーンは15gの大きなもので、スプーン1杯でちょうどマグカップにたっぷり入るくらい。朝出かける前とか、午後遅くにもう一杯コーヒーを飲みたいときは、直接マグカップにドリップ>>続きを読む

夏をゆく人々(2014年製作の映画)

4.5

2020.7.17鑑賞

良い。よかった。大体レビューは映画が終わるとすぐに書いちまうので、余韻を楽しむことを忘れがちになるが、10日ほど経った今、改めて映画のシーンを思い出すと、わたしの中でさらに良
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狼の時刻(1966年製作の映画)

5.0

これは最高評価にしなければならない映画だと思った。思ったのであって自分が現時点でこの作品を評価できたわけではない。良さが分からないのはこちらの問題だ。再見が必須の映画ランキング上位。

デイヴィッド・
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秘密の子供(1979年製作の映画)

4.5

構図が最高。ほぼ全て固定ショットで、横の首振りやローラーを使ったと思われるシーンもある。ズームも1シーンだけ。迫力がある。初めてこの監督の映画を観た時にはやっていることが分からなかったが、この初期の作>>続きを読む

ランボー(1982年製作の映画)

-

【評価外映画】
アクションシーンが始まってからの映像が凄まじく何も考えることができなかった。オープニングの友人を訪ねるシーンがかなり良い雰囲気だった。
ものすごく有名な映画だと思うがレビュー数が少なく
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素晴らしい一日(2008年製作の映画)

3.0

冴えない雰囲気の映画もたまに観てみるか、と思ったらなかなか良い映画。車を失い雨が降り始めたあとが一瞬だけ良かった。バスのシーンとか。Jazzが合う映画に仕上がっているのは不思議。ワイパーの使い方◎(キ>>続きを読む

次の朝は他人(2011年製作の映画)

3.5

同じ店。同じ場所。「小説」という不思議なカフェ。セリフにも中身がないように思える感じ。人物や設定も監督自身の生活にわざと近づけ、あらかじめ撮影範囲を指定。予算削減。
軽さを追求しているのかもしれない。
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私の頭の中の消しゴム(2004年製作の映画)

3.0

けっこう良かった、と言って終わりたいところだが20年代以降生き残るのは難しい映画かもしれない。やはりひとつの世界像を描く映画は素直に良いね!と言うのが難しい。

ヘウォンの恋愛日記(2013年製作の映画)

3.5

20-21歳?の育ちの良い女性の恋愛物語。すごくスタイリッシュでした。主役のファッションがすごく好きです。Red VelvetのIreneに似ていませんか。初ホンサンスとしては正解だった気がしない。単>>続きを読む

デッドマン(1995年製作の映画)

3.5

なんだこれ。怠い映画に転びそうなのに、しっかり堂々と独自の方法で立ち上がり続け作品を終わらせた。しかもそれを2時間。ちゃんと映画が終わった。なんというか、観終わったあと悔いがない。緩さはフェイクで脚本>>続きを読む

風が吹くまま(1999年製作の映画)

5.0

良い場所見つけて撮ってるな。風景も人の距離もことばも。アンゲロプロスの作品のように取材班が作品のなかにいると観客が映画を観る目が一歩下がる。ところが主人公以外のスタッフが画面に突然現れなくなるので、結>>続きを読む

女と男の観覧車(2017年製作の映画)

2.5

ゆるいテンションで少しずつ締めていく。サディズムのようなものを感じた。昨年のMT運動の件とは関係なしに、作品は微妙だった。
脚本も練られたというよりはその場で考えたという感じ。横尾忠則も作品を「未完」
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ファニーとアレクサンデル(1982年製作の映画)

5.0

渋くて刺すような映画ばかり撮っている監督だと思っていたがこんな大衆受けするようなあたたかい映画も撮っていたのか。しかも遺作ではない。すごいな。器量が有り余ってる...
新しい舞台に挑戦するおばあさんの
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