このレビューはネタバレを含みます
ファーストショットが水面に落ちる雨で、ラストはアインシュタインと池のほとりで話してるシーン
そこでは天気雨が降ってるが、水面に広がる波紋のショットの挿入でしか示されなく、ラストショットのオッペンハイマ>>続きを読む
キートンの水平・直角のショットはリュミエールの『列車の到着』が撮れない
“足”
・インディオを脱獄させる一味の窓枠を上る足元や歩く足元
・おじいさんにクリーフの正体を聞くときに足に帽子
・クリーフとイーストウッド(の足の間)の足元からのローアングルの切り返し
・インディオ>>続きを読む
スタンダードサイズとは一人だけを収めるための画面かのように思われる”ショット”の連鎖。しかし、その上それは、ラストを準備するものだと知ることになるだろう。
『明日に向かって撃て』はそれをストップモー>>続きを読む
本作において車は運動の対象ではない。それは緩慢な動きをしているか、止まっているか。
・ドン襲撃時
・クレメンザ立ちション中のポーリ殺害
・ケイが真っ赤な服でマイケルの消息を尋ねるときに門の横に潰れた車>>続きを読む
脚
・ファーストショット脚
・脚を登ってくるネズミ
・脚丸出しの水着
・ナイトクラブで踊ってるカップルの足下→脚出してる主人公と男のダンスの足元
・人形の脚をいじるジゴロ、
・債権をストッキングに挟む>>続きを読む
2ショット目で「クロチルドに似た女」がナイフを持って階段を後ずさって行ったが、主人公が手を刺されるところは映されない。
あるいは若い時代、電気を引いてくると言った同居人が電柱を登っていて、小屋に残った>>続きを読む
エリセとベッド
・ガルデルの部屋でノートを戻した後パンして最後にベッド映す
雨
・一回目貸し倉庫出たとき
・ローラの別荘に行くとき
・ガルデルのところに行く直前
・マックスが来た後に映される市場>>続きを読む
IMAX日本最速試写会にて
前作で機能性重視のデザインについて賛否があったが、それは機能的というより抽象的・象徴的。1:1.43の画面で繋げられるシャローフォーカスの顔のアップと砂漠のロングショットの>>続きを読む
覗き穴という映画的主題!
ロマンポルノ的な主題である横たわる人に加えて、天井の低い屋根裏を映すシネスコ!!
最後に融合するそれら!!!
また、その画面で丘の向こうからひょいと現れる赤い傘!!!!
ラストショットで、恋人と主人公が留まるレストランの裏に、友だちとアレックスが出てきて手を振り合う。どこにカメラを置いて、その中で登場人物が動いたり、カメラがズームしたりすることで、誰が画面に入るか、成>>続きを読む
投げてキャッチすることが連帯の証である
最初ニック・チョンを待ってるときに、フランシス・ンが投げた葉巻きはアンソニー・ウォンの足元に落ちてキャッチされない
しかし、
・電話口で鳴らした鈴をボスが仲>>続きを読む
分娩中と棺の中のインガーの顔をそれぞれ上側からと下側から映した以外で初めて、奇跡が起きる直前、少女の顔のアップが映される。しかし最後のシークエンスはその前からカット数が増えており、アンネの嫁入りとヨハ>>続きを読む
視線はずっと合わない。
登場人物がソファやベンチに並んで座ることが繰り返されるが、最後のシークエンスで「愛が全て」と言うとき、初めて並ぶ二人が向かい合い、初めてソファが後ろ側から撮られるが、視線はここ>>続きを読む
画家の死の床で、ミカエル家がインサートされ、ベッドの上のミカエルの傍に座っている伯爵夫人が目を上げると、次のショットで死の床に戻り、画家の顔のアップが映って「偉大な愛を見たから静かに死ねる」
交わるは>>続きを読む
ある家庭を覗く観客と、ヴィクトルの変化を見る主体の移り変わり
・暴君のヴィクトルを目撃するマッス
・仕返しするマッスを振り返って見るフレゼリック
・鳥に話しかけるヴィクトルを覗くカーン
・人形でカーン>>続きを読む
視線を投げかけると相手が視線を外す、というのが繰り返される。男が「死ぬ気で働いて見せるよ」と言って二人の視線が固く結ばれたのにも関わらず、栗島すみ子が視線をそらしたことがもたらす予感
成瀬と川のモチ>>続きを読む
髪を切り、服を入れ替えること。先生の帽子の移動。顔のペイント。白スーツに着替えること
=連帯
戦後のティーンエイジャー以前にも、産業革命以降児童労働が取締られたことで「若者」が生まれていたことをまず知らなかった!
さらに一つだけ挙げるとすると、エルヴィス以前にも音楽で人種宥和が起きていたなんて>>続きを読む
アオリ(と俯瞰)。映画は垂直性をどう表現するかex.ケルト十字、天守閣、窓の鉄格子、マクベス夫人の落下
垂直と水平の葛藤
寝ているダンカン、木の下のバンコー、転けたマクダフの子は殺される。
一方宴会>>続きを読む
長回し、ダンス、雨風といった画面の過剰さと、生の横溢という主題の一致
プロデューサー=赤=ミネルヴァに対して、カミーユ=黄は、モノトーンの主人公に、殺人=血=赤でもなく、対抗して青=ネプチューンになることを求めたが、彼はフランチェスカのように軽やかに色を変えられず、青い>>続きを読む
実践によって矛盾を激化して変革する、そうした矛盾としてある黒画面を生産諸関係で埋めて変革する「今まさに作られつつある映画」
3時間半の長尺をもたせるのは、切り返しの中の視線の演技である。セリフの下でのやりとり。
一方で、結ばれた視線が一つの画面で示されることがある。にもかかわらず登場人物は嘘をついていたり、その後に選択を間>>続きを読む
義理やカタギを守る倉田組は弱い立場におかれている。執着しない者が強い世界なのだ。
コミックと彼氏に夢中な秘書と、酒を手に離さず、義理に固執するマムシの辰は、だから殺され、義理を捨てた流れ星の健や親分は>>続きを読む
「眠らなければ目覚めない」
冷戦(宇宙人=共産主義者、核実験)、先住民とカウボーイ、スターダムといった歴史を経ての今。過去は現在と繋がっていて、後からその「意味」が分かる(舞台裏で知るカットシーン)。>>続きを読む
「現実」に対応し、さらにはその「現実」の頽廃を解消する饒舌な映像。その饒舌さを正当化するように、これまで観てきたものが「映画」だと最後に明かされるが、そのことによって本作自身が二重の頽廃を生きることに>>続きを読む
海岸からパンして上に伸びる椰子と十字架が映されるショットから、本作の主題が「垂直」を巡るものあることが分かる。マリア=ベティは直立する3人のアメリカ人の間を投げ飛ばされ、最後には家のベッドに横たわる。>>続きを読む
話が鍵=マクガフィンの奪い合いでしかなく、あくまでスペクタクルを見せることに徹するトム・クルーズ
しかし色んな角度からの短いショットを羅列することで映せてると錯覚してる監督
顔のクローズアップからの愛のバランスが一時的に回復する瞬間のロングショット
・アルビーが家まで駆けるロングショットから愛してると言われるまでのシークエンス
・ジーナ・ローランズとのダンス
・ジーナの夢>>続きを読む
説話上の装置としての乗り物ex.ファーストカットでデモを横切るバス、警察車両に追い散らされるデモ、会話を中断する車・バス、愛犬を運んでくる車、飛び降り自殺未遂のきっかけとなる電車、家を出たウンベルトを>>続きを読む
ナレーターの目で始まり、最後港町に戻ってきて、映画館が映り、スクリーン側に向かってきて覗くキット
旅行=「可能性」=映画
ナレーター=監督
作曲家のポート=坂本龍一
劇作家のキット=脚本家
金持ちの>>続きを読む
・躱される・交わされる視線
・「人は俗物。耐えられる。取り替えられる」
代わりにされたマレーネは愛してしまったことで与えられてきた苦しみの復讐をする
視線をどう撮るか。視線の交差、あるいは所在のなさをスタンダードサイズで寄りで
オープニングクレジット。ナナの横顔→正面でカメラ目線→横顔
「1-カフェ」。後ろ姿。ナナ「その目は何?」でポールにカメ>>続きを読む
フォードにとって投げることとは、シークエンスの節(起点・終点)たる運動なのではないか!