Yuiさんの映画レビュー・感想・評価

Yui

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ショーン・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)

3.8

こんなにギャグ全振りなのに、ちょっと感動するシーンとかも差し込んでくるのはずるい
結構序盤から"彼ら"の存在は見えているのに、ラッキーガイすぎる
Queenで戦うところはもうこの映画のハイライトで決ま
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アイズ ワイド シャット(1999年製作の映画)

3.5

性への幻想、神聖化
現実が彼のそれと大きくかけ離れていて不思議な世界に迷い込んだような感覚がある
多分彼にはあまりに刺激的
お金という人間の理性の象徴のようなものを使って世の中を捉えている彼にとって、
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天気の子(2019年製作の映画)

3.5

日本の神話とかいろんな伏線が丁寧に張られていて見終わった後にいろんな解説を読むと2回目がより楽しそう
相変わらず絵が綺麗で、やっぱり新海監督の描く水の表現が好きだなぁ
匂いが伝わってくる気がする

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名探偵コナン 緋色の弾丸(2021年製作の映画)

3.1

なんか、だんだん謎解きというかアクション重視みたいになってない??
映画だから規模が大きいのは仕方ないのかもしれないけれど、ちょっとなぁ。。。

イングロリアス・バスターズ(2009年製作の映画)

3.5

歴史がこれだけクレイジーな人たちで作られていたら見方がだいぶ変わるなぁ

フランス語と英語とドイツ語が入り混じっているこの作品なのも新鮮だし、タランティーノならではの会話劇でこんなにもハラハラするとは
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.7

余白が綺麗な映画だった。

"人生でいちばん好きな人となら幸せになれますか?"
前に読んだ小説のフレーズを思い出した。
選ばなかった方の消化不良の答え合わせをする時間が苦しくなる
そういえばお互い一度
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ノーカントリー(2007年製作の映画)

3.6

純粋悪があるとしらシガーのような姿をしているんだろうな
彼の怖さは色々あるんだけれど、その中でも特に絶望的に怖いのはコミュニケーションの取れなさ
会ってしまったらもう生きる確率なんてコインで決められて
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.2

2作目にして、物語が結構動いた気がする
ポールの成長とそれに伴う羨望と疑心がたっぷり。
宇宙の覇権も動き出していて、私が思っていたストーリーよりも広大なのかもしれない。
やっぱり砂を味方につけて闘う彼
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.3

ノーランにとって初の史実に基づくこの作品は、もちろんストレートな時系列ではないにしろ比較的わかりやすかった。
オッペンハイマーが彼の目で直接見たであろうカラーの映像と、彼の知らないところで起こったモノ
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ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

3.7

全員ひたすらに怪しくて信用ならない
謎解きをしてただ犯人を炙り出すミステリーかと思ったけれど、やっぱりタランティーノだった

一回引き金引いてからの2回目が早すぎるし、ものの数分で血まみれなんだもん
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SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

3.6

脳死で見れるこういう映画からしか得られない栄養があるよな
全然倒れないおじいちゃんからひたすらに追われる怖さは計り知れない
一言も話さないところがまた恐怖を煽る

不死身なんじゃなくて諦めの悪さって。
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.8

ウェスは本当に「色」の使い分けが上手
舞台裏と表舞台

いろんなぎこちなさを抱えたいろんな親子がいて、何かしら大きい劇的な変化があるわけではないけれど隔離期間に色々変わっていく
やけに大人っぽい子供達
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マリリンとアインシュタイン(1985年製作の映画)

3.4

ここに出てくる人たちはみんなあの有名な誰かのようで。
彼女がかき集めたおもちゃをめいっぱい広げながら「特殊相対性理論」の説明を、見つけた本人であろう人に説明しているシーンが可愛すぎて
それを満面の笑み
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ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

3.8

うわー、そっちー!からの展開が。。。
あの数分間に詰め込まれたラストはだいぶやられた

ストーリーの展開のさせ方というか、やっぱり頭がいい人が最終的には思い通りに物事を進めていくんだろうな
質の良いサ
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.0

熱気と気持ちが激しくて、熱くて。
彼らの演奏と、あの映像に包まれる体験が最高の時間だった。
悔しくて流す涙のかっこよさと、音楽に対して誠意を持って向き合うかっこよさ。
そういうものは何であろうと、絶対
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(1963年製作の映画)

3.5

人間同士のストーリーはなんだか唐突な部分もあったけれど、それでも普段凶暴性を感じない鳥に対してここまで得体の知れない恐怖を与えられるのはすごい

やっぱり数の力には敵わないし、大群って怖い
音楽をこん
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ネバーエンディング・ストーリー(1984年製作の映画)

3.5

小学生の時、何度も繰り返し読んだ『はてしない物語』が本当にそのまま映像になっていて嬉しかった
「無」が存在する理由が、ポーラーエクスプレスの鈴が聞こえなくなる理由に根本が似ている気がして、大人も子供も
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.7

映画史に残るであろう圧倒的な長回しのワンカット映像に、緊張感がひしひしと伝わってくる
映像の迫力もそうだし、戦場の前線という私たちにとっては非日常のリアルをあまりに鮮明に描いていて、安心して息なんて吸
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ブラック・ミラー: バンダースナッチ(2018年製作の映画)

3.7

配信の映画でしかできない体験だった。
初めは選ばなかった方の道を考えたり、自分が彼の行動を決定していることを純粋に楽しんでいたけれど、だんだんとその選択が重荷になってくる。
しかも、私自身も好きに選ん
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ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

3.5

そうか、この人は実在したのか。
あのエクソシストの描写に似たところもあったけれど、やっぱり面白い
歴史的な出来事の背景に悪魔という存在がいたとか言われると、目に見えている世界が全部じゃないんだと本当に
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劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦(2024年製作の映画)

4.5

IMAXで鑑賞。
アニメでも絶対に泣くので満を持して、ハンカチ持参で見に行った。
スターターの紹介ですでに泣いてた。

ナイスゲームでした。
やっぱり何かに必死な姿はかっこいいよなぁ、こうやって学生た
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ポップスが最高に輝いた夜(2024年製作の映画)

4.0

本当に夢みたいな、たった一夜の奇跡のレコーディング。
”エゴは入り口に置いていけ”

この時代の代名詞とも言えるようなアーティストを集め、この曲が完成したと思うと、制作側の心労が計り知れない。

その
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キラー・ナマケモノ(2023年製作の映画)

2.8

試写の機会をもらって。

素晴らしい、B級ってこういうことだよねっていうのを全て出し切ってる。

もうたくさん突っ込みどころはあるし、設定ふわふわだけど、頭空っぽにして見れるから友達とお酒飲みながら見
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

4.2

AI対人間よくある対立構造なんだけれど、何か違う。
舞台がアジア圏だという新しさと、US軍の立ち位置がヒーローではないこと。
彼らのやり方はこれまでの歴史の中のものと同じような気がしたし、なんの抵抗も
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ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

3.6

前作は見ていなかったけれど、それでもこの世界観と荒廃した世界はなんだか魅力があった
人を作り出している時点で世界の均衡なんて崩れているはずなのに、人間てどこまでも自分本位だ
今回の作品はジャレット・レ
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ディープブレス 呼吸、深く(2023年製作の映画)

3.4

海は自由が効かなくて、無力感を味わうから入るのはすごい好きなわけじゃないけれど、彼らのように動けたらまた違うんだろうな
フリーダイビングという本当に身一つで行う危険な競技なのに、当たり前だけれど私より
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.5

初めてのIMAX体験。
ハリウッドのゴジラとシン・ゴジラを鑑賞した上で、今回のゴジラが一番好きだった。ラストにかけてのストーリーはわかりやすく、日本特有の思想観とか言葉の使い方も良かった。
ゴジラ応援
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.0

だいぶ衝撃的というか、インパクトの強い作品だ
不思議な世界観と不穏な音がしばらく残る。

彼女が言っていたけれど、すべてが実験でしかない
そこに、一般常識みたいなものは入り込む隙がなくて
感情論や外か
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8 Mile(2002年製作の映画)

3.6

スーパーボウルのパフォーマンスで初めてエミネムをみた
ラストのバトルはカッコよくて思わず彼の曲をプレイリストに追加した

黒人の貧民街で育った白人のラビットは、だいぶ生きづらいと思う
それをしっかり自
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トゥモロー・ウォー(2021年製作の映画)

3.7

ただのタイムリープエイリアンものかと思ったら、まさかのプラスで展開があってなかなか楽しめた
戦場にいるクリス・プラットの安心感がすごくて、絶対に離れたくないって思ってしまうわ。
エイリアンのビジュアル
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デイ・アフター・トゥモロー(2004年製作の映画)

3.5

これが完全にフィクションだと思えないところが核なんだと思う。
その上に、こんな短期間で戻るなんてこともないだろうから、多分私は生き残れない。

最後は祈ることしかできないくらいに無力なのに、危機感を覚
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レザボア・ドッグス デジタルリマスター版(1992年製作の映画)

4.3

これを映画館で見られたことに感謝。

ダイナーの最低な話からのあのオープニング、ひたすらに言い合いをしてエンディングまで。
やっぱりすごい頭がおかしくて好き

ピンク最後絶対警察に囲まれて文句言ってる
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.0

同じこと、同じ日常の繰り返し”のように見えるだけ”
重なった影が濃くなるくらいに微々たる変化に鈍感でいるのはあまりにもったいない

そういう時間の終わりが急に現れた時に、人は居た堪れなくなってしまうん
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向かいの窓(2019年製作の映画)

3.7

すごく当たり前だけれど、全ての人が自分と同じようにそれぞれの世界を持っていて、その中で時間を過ごしている。
どんなに相手のことを知っていても、自分からの見方でしか測れないことが、すごく不思議で。当たり
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オールド・ジョイ(2006年製作の映画)

3.6

前はもっと近いところにいたはずの人と久しぶりに会うと、住んでいる世界の違いを急に突きつけられる感じ

温泉を見つけるまでは笑い話も続かず、2人の間に居心地のいい訳ではない沈黙がある

2人の会話が弾ん
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(1985年製作の映画)

3.7

初黒澤映画。
人間の醜悪を詰め込んだようで、台詞がどこか詩的なアンバランスさが未体験だった。

大袈裟な赤の不自然さが良い意味で際立っていて不気味

個人的に狂阿弥の台詞がすごく好きだった
・狂った今
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