Torichockさんの映画レビュー・感想・評価

Torichock

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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.2

WE ARE NOT THINGS

「自分がどういう存在なのかを証明したい」
それの快感は、ある意味麻薬のような作用をもたらす。
このように映画について、あれやこれや書くのはもちろん自分の中で整理す
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N号棟(2021年製作の映画)

3.8

再レビュー

<境界線の上なんて場所は存在しない>

この世界はアナログだ。
0と1の羅列で出来ているようなデジタルの世界ではない。グラデーションというものが存在するように、微妙なニュアンスや不確かな
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ビッグ・リボウスキ(1998年製作の映画)

4.8

なんとなく生きる人生の処世術教材「ビッグ・リボウスキ」

<特に深い意味などない段落>

タスクに追われるのはキツイ。
最低限、人間の社会生活を営んでいく上で、やらなくてはいけないことってそこそこある
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クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

3.8

<肉体の変容・超変態性癖をてんこ盛りにする「ボディホラー」の名匠>

臓器と身体の内部・変態エロ好き垂涎の名匠デビット・クローネンバーグ。
クローネンバーグ作品は「ザ・フライ」しか観たことがなかったの
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福田村事件(2023年製作の映画)

4.0

<作品を振り返る私自身の主義と憎むべきモノ>

私がこの世で一番気持ちが悪いと感じるものは蛙と全体主義だ。
なぜなら、どちらもヌメっとしてて気持ち悪いからだ。全体主義の方に関しては、どこまでいっても人
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しん次元!クレヨンしんちゃんTHE MOVIE 超能力大決戦 〜とべとべ手巻き寿司〜(2023年製作の映画)

1.9

クレヨンしんちゃんのフォーマットを使った、「上から目線おっさんによる説教」

一体どういうつもりなんだろう?
と途中で思ってしまった。
主題歌を歌うサンボマスターが、ライブで魅せる
「諦めるな」「負け
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ワイルド・スピード/ファイヤーブースト(2023年製作の映画)

3.7

「ワイルドスピード:ファイヤーブースト/Fast X」

待望の新作にして、個人的にSKY MISSION以来の快作がついに帰ってきた!
世界を代表するモンスターシリーズでありながら、世界一デタラメな
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

幼いころの記憶の話。
私の父親は十代の頃からサーフィンを敬愛していて、毎週末は必ずと言っていいほど太陽より早起きをして家をあけていた。
友達よりも多分ずっと、父親との時間は少なかった。
だからなのかわ
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ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

2.7

いくらおいらがシャマラニストとはいえ、これは看過できない。

"自分は福音派(エヴァンゲリオン)じゃないけど、啓示受けてしまったから仕方ないんだ"って眉間に皺寄せて、まるで自分が一番の不幸なんだってオ
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激怒(2022年製作の映画)

3.7

周りの目なんかFuck Off.

「赤信号は渡っちゃだめだから渡っちゃダメ」
「暴力はいけません、なぜなら暴力はいけないから」
「マスクはしなくちゃダメ、ルールだから」

違った方向だと
「男なら、
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ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

2.6

声がデカいやつ、人の話聞かないやつ、愛=正しいって考えのやつが嫌い。


昨日は頭に来て短絡的な言葉で表現しちゃったけど、一夜明けて気を取り直してちゃんとお話しします。

撮影、美術、演技、ダンス、音
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僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46(2020年製作の映画)

3.9

ちゃんと自分を表現できる人と場所を自分で作れる人が好き。
「サイレントマジョリティー」を歌うほとんどの子たちが、「てちがいないと何もできないのね」とスタッフにレッテルを貼られ、サイレントマジョリティー
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Diner ダイナー(2019年製作の映画)

1.3

中島哲也にも園子温にもなれるはずない蜷川実花さん、相変わらずよ目に余る低クオリティ"映画風動くオシャレなお写真"の提供、お疲れ様でした。
原作の話よりも、私の演出を見て!!と言わんばかりの性犯罪的な技
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ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

5.0

「The Suicide Squad/ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結」

ドブネズミみたいに美しくなりたい
あなたにしか分からない
美しさがあるなら

今年のベストガールは絹ちゃんしかい
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街の上で(2019年製作の映画)

3.7

「街の上で」

細かすぎて伝わらないモノマネで、一般人のあるあるをひたすらやってる「たつろう」さんっていう芸人のYouTubeを、最近お昼休みに見ていてさ、"あー、確かに世の中あるあるだよなぁ〜"みた
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空白(2021年製作の映画)

4.9

「空白」
今年No.1です。
「花束みたいな〜」を超える邦画に逢えるなんて思わなかった。

【開いたばかりの花が散るのを
見ていた木立の遣る瀬無きかな】

自分にはどれだけの尊厳があるのだろう?と思う
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ジャッリカットゥ 牛の怒り(2019年製作の映画)

4.0

「ジャッリカットゥ 牛の怒り」

よく【想像以上】とか【衝撃の展開】っていう謳い文句があるけれど、ハッキリ言ってこの映画を前にしたらそんな言葉は役に立たない。
こんなもん想像できるか!こんな展開アリか
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教祖誕生(1993年製作の映画)

4.0

「教祖誕生」
"2週間の断食で神様になれるぐらいなら、山で遭難したやつみんな神様になっちゃうよ"

どうです?この名言。

※以下、自分の考えを述べますが、宗教というものについて様々な考え方があるので
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見えない目撃者(2019年製作の映画)

4.1

「見えない目撃者」
"反ファストへの盤石な在り方"

今何かと話題の"ファスト映画"なるものだけれど、気になったので見てみた。
昔、授業で受けた5W1Hを素人がペラペラ喋るようなものだったわけだけど、
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CLIMAX クライマックス(2018年製作の映画)

4.2

「CLIMAX」

面白すぎて2回繰り返して観ちゃったぜい。

自分は体質上、アルコール摂取は壊滅的に弱く、洋酒たっぷりケーキで真っ赤になってふらつくような虚弱者なのだが、実はこのコロナ禍に非常に感謝
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ビリー・アイリッシュ 世界は少しぼやけている(2021年製作の映画)

4.5

「Billie Eilish: The world's a little blurry/ビリー・アイリッシュ 世界は少しぼやけている」

"王冠を被った私を見るべきよ"

自分勝手な推測だったのだけど
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ゴジラvsコング(2021年製作の映画)

3.6

「ゴジラvsコング/Godzilla vs. Kong」

観終わってすぐは物語の不可解さと画面に繰り出されるインパクトに知能が弱体化していて、
「もう!なんか意味わかんない!プンスカ!」
と思ってい
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狂猿(2021年製作の映画)

3.9

「狂猿」

ねっきょう【熱狂】
ー 血をわきたたせ、狂わんばかりに夢中になること。 「人を―に導く」

プロレスって不思議なエンターテイメントと思っていて、例えどんなにかっこよくても、例えどんなに強く
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CURE キュア(1997年製作の映画)

4.7

「CURE」

1秒たりとも映画じゃない瞬間がない、完璧にこれが映画というもの。
黒沢清は常にそれを更新し続けていると思う。
折に触れて、何回も見直してしまう作品。

映画を見慣れていない人でさえきっ
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銀魂2 掟は破るためにこそある(2018年製作の映画)

2.1

「銀魂2 掟は破るためにこそある」

コメディをなめないでほしい。

あと、演技の上手い下手をとやかく言う人いるけど、結局はそのテイクを使うかどうかは映画監督の手腕だから。
そういうところ含めて、こと
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殺人鬼を飼う女(2019年製作の映画)

2.2

「殺人鬼を飼う女」

セックス組体操!!!
真面目な顔してふざけたセックスを撮ることに心血を注いでそうで、くだらなくて好き。
でも、満点でこの点です。
それくらい、酷いは酷い。

ザ・スイッチ(2020年製作の映画)

4.3

「FREAKY/ザ・スイッチ」

あなたの隣にいる「優秀な人」「仕事の出来る人」「顔面の良い人」「金を持ってる人」「性格のいい人」「頭の良い人」「優しい人」そんな人がたくさんいると思います。

しかし
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彼女(2021年製作の映画)

1.6

「彼女」

ヌードシーンがある=体当たりの演技ではない。
R18=ハードな作品ではない。
思わせぶり=深い作品ではない。

それっぽいものは、どんだけお金かけてもヌードになっても、どこまでいってもそれ
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野球少女(2019年製作の映画)

4.4

「野球少女」

イ・ジュヨン!
久しぶりな感覚、女優さんに惚れてしまった。
なんなんだ、この子。めちゃくちゃカッコよくて、めちゃくちゃキュートじゃないか。
こんな気持ちにさせる時点で優勝だ、もうめちゃ
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

4.2

「ヤクザと家族 The Family」

「世界は日々変化しているんだよ、ナカタさん。毎日時間が来ると夜が明ける。でもそこにあるのは昨日と同じ世界ではない。そこにいるのは昨日のナカタさんではない。わか
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あの頃。(2021年製作の映画)

3.2

「あの頃。」

【今が光でも明日が闇ならば
僕はどちらの日々も捨てるさ
それでも涙が乾かないのなら
君と僕の ずっとキレイなものずっとキタナイもの
光と影の涙流すのさ】

大抵の人間が持っているであ
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.9

「花束みたいな恋をした」

一つ一つの小さな一輪の花を摘んでいて、それ単体ではなんの変哲もない当たり前のものなのに、時を重ねていくにつれて、その一つ一つは確かな重みを積んでいることに気づく。
当たり前
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おらおらでひとりいぐも(2020年製作の映画)

4.0

「おらおらでひとりいぐも」

いつ終わったっていい。

それを言えるのは、

寂しさの裏返し。
愛し愛された記憶。
誰かがそばにいてくれる。
素敵過ぎた人生への回答。

一人で生きていくって言ってみた
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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

3.7

「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」

作品としてどうかとか、流行ってる流行ってないとか関係なく、老若男女・大人も子供も話の内容さえ理解できないガキもそれについてきた爺さん婆さんにも

《心を燃やせ 歯を
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映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者(2020年製作の映画)

4.4

「映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキキングダムとほぼ四人の勇者」

【もう自分には夢の無い絵しか描けないと言うなら】


自由を与えられると困ってしまうのは、きっと自由をコントロール出来ないから。
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新聞記者(2019年製作の映画)

2.2

「新聞記者」

"考えさせられた"っていう映画の感想ってよくあるけど、この作品の描き方って本当にそうなる?
それくらいしか言うことがない作品なんじゃないの?ってくらい、個人的には非常にお粗末な作品。
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