Zaiさんの映画レビュー・感想・評価

Zai

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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

3.5

こわぁ…。

阿部サダヲ vs 水上恒司

水上さん出演作を今回初めて観たが、
阿部サダヲに負けない演技でびっくりした。

2人とも演技と思えない空気感。
面会室の不穏な空気感の中、
いろんな感情が入
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.5

聖書か神話を観てるようだった…。
主人公ベラが幸福と痛みを経て成長していく物語。
ヨルゴス・ランティモス節全開。

ベラが幼児期〜成人へ知識を得て、少しずつ世界が広がって行く表現が素晴らしく、所々宗教
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小説家の映画(2022年製作の映画)

3.0

今作も相変わらずのホン・サンス節全開。

超絶長回し&謎のズームイン。
そして、少々の小競り合い。

それがなんともクセになる。

男と女、女と女
いくつになっても、年が経っても、
根に持ってることっ
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いつかの君にもわかること(2020年製作の映画)

4.0

うーん、悲しい。

そら、お父さんと一緒に過ごせることが1番よ。
お父さんを意識する年齢まで育った後で養子に入る気持ちを考えると…。
そんな子を残してこの世を去る父親の気持ちを思うと、胸をえぐられる思
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アシスタント(2019年製作の映画)

3.0

どの国でも上司は絶対の社畜社会は存在することを知ることが出来た。

ポスターの死んだ目が全てを物語っている気がする。
正攻法が通用するとは限らない。
現代人は職場でもプライベートでも付かず離れずの希薄
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キリング・オブ・ケネス・チェンバレン(2020年製作の映画)

4.0

この作品を世に出したメッセージ性を強く考えさせられる作品。

緊急通報の誤報から始まる回想なしのノンストップ90分。
そこに居合わせたかの様にもどかしさがつのる。
これがアメリカの現状なんだろう。
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

3.5

テンポがあり小気味よくストーリーが進むので観終わってスッキリ。
ただ、それだけでなく「人生」を感じさせるオチでじわっときた。
人生は1度きりと当たり前だけど日々過ごす上で見落としがちだなぁと。

マキ
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スキン~あなたに触らせて~(2017年製作の映画)

4.0

良い映画でした。
好きな映画です。
きっとナンヤコレで済ましてしまう人が多いと思いますが、メッセージ性が強く、めちゃくちゃ深い映画だと思います。

人と見た目が違うだけで普通の人生を送ることが出来ない
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三姉妹(2020年製作の映画)

3.5

これもまた韓国の闇なのか。

家長絶対主義、儒教の影響が色濃く出た結果か。

実は家族よりも赤の他人の方が本音を出せたりする。
だから占いや宗教に救いを求める人が多いんだと思う。
LIVEハウスで全く
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マガディーラ 勇者転生(2009年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

伝説はここから始まった…。

バーフバリみたいな古典かと思いきや、
まさかの転生モノ笑

オープニングのバイク+タイトルバックの時点でここからの2時間に期待しかない。

マジメに赤いマントで空を飛ぶな
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ソングス・フォー・ドレラ 4Kレストア版(1990年製作の映画)

3.5

ラスト2曲がステキだった。

同じ時代を過ごした仲間の死に直面し、
不器用ながら出来る限りの表現で。

アンディに対する真っ直ぐな想いにぐっときます。

RRR(2022年製作の映画)

4.5

あっという間に駆け抜けた187分。

もうストーリーが圧倒的にわかりやすい。
勧善懲悪モノで演出過多のエピソードが、
これでもかと繰り出される笑

まず、
棒切れ1本vs群衆数千人
半裸男vs虎
とい
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ガンズ・アキンボ(2019年製作の映画)

4.0

ナニコレ、オモシロイ!!

カメラワーク、音楽、ライティング、全てがかっこいい。
バトルシーン、かっくいいっす。

ほんと、“今”の映画!って感じ。
めちゃめちゃ人が死にまくってるけど爽快感あり。
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逃げた女(2019年製作の映画)

4.0

視聴前評価を越えてきた。

ナニ?この全体的に漂うじわっと笑える感じ笑
男性とのやり取りも喜劇を見てるみたい。
シーンの多くが長回しなんだけど、
たまに変なズームとか入ってクスっとさせられる。

この
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ビル・カニンガム&ニューヨーク(2010年製作の映画)

4.0

「この街で嘘をつかないことは、
風車に挑むドン・キホーテの様なもんだ。」

とてもチャーミングで笑顔に嘘がない方だと感じた。
それでいて自分の中に芯はしっかりある。
自分のフィルターで面白くないと思え
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佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)

4.0

「やりたいことやれよ」

この映画は主役2人の演技力につきると思う。
藤原季節×細川岳

佐々木役の細川岳さんの「佐々木」っぷりに気持ちを持って行かれた。
底なしに明るくみえるも、どこか陰がある。
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くれなずめ(2021年製作の映画)

3.0

この監督、いじわる。
感動して泣こうかとこちらが構えるも、
そうさせてくれないもどかしさ。

これは意図してやってるとしか考えられない。
監督自身の実体験があるのだろうか。
くよくよ引きずらず前を向く
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テロルンとルンルン(2018年製作の映画)

3.5

やや強引なストーリー展開かなと思ったが、
時間の関係で仕方がないと思う。

岡山天音さんの演技に心を持っていかれた。
笑ってご飯を食べながら、泣き崩れるシーン。
走るシーン。

ガレージが心の比喩だと
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ルクス・エテルナ 永遠の光(2019年製作の映画)

4.0

多くは語るまい。

これは映画館で感じてほしい。

相変わらずのギャスパーノエ。
現在の映画界への皮肉、風刺たっぷり。
そんな茶番から驚愕のラストシーンへ…。

ハウス・イン・ザ・フィールズ(2017年製作の映画)

3.5

モロッコ文化紹介教材の様な仕上がり。

監督が一緒に生活しながら撮影されたそうで、
ほぼドキュメンタリーに近い。

主人公の姉が嫁いで行く。
私には弁護士になりたいという夢がある。
身近に起こる出来事
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.0

いろいろと規制が厳しい昨今、
ここまでやった監督を評価したい。

衣装、セット、風景、その世界観に圧倒された。
タペストリー、ルーン文字、儀式など北欧神話に基づいた伏線がところどころに散りばめられてお
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

3.0

スケート×90's×モラトリアム

みんないつかは大人になる。
この時間が永遠に続けばいいのに、
いつまでも楽しい時間は続かない。

レイがいいやつ過ぎて泣けた。
裁判所前でスケートを枕に夜を明かす。
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スウィング・キッズ(2018年製作の映画)

2.8

ただのサクセスストーリーかと思いきや、
しっかりとした反戦映画。

エンターテインメントの底力。
あの瞬間誰もが戦争を忘れ、ただ楽しんだ。
演る方も、観る方も。

テンポ良い場面切替と、
絶妙に選ばれ
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詩人の恋(2017年製作の映画)

3.5

ポスターや予告の印象と良い意味で全然違った。

「詩人は代わりに泣いてあげる人だ。」
印象的なひと言。

悲しみを持った人に寄り添う。
家族や友達とは違う誰かに。

メガネがキーアイテムになってる様に
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はちどり(2018年製作の映画)

4.0

蜂でもない鳥でもないハチドリ。
全体的に漂う閉塞感。

こんな冷たい食事シーンを観たことがない。
韓国特有の鉄製の箸がそれをさらに色濃くする。

みんながみんな自分本位で生きており、
それに翻弄される
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火口のふたり(2019年製作の映画)

3.0

男と女
SEX、結婚、子供、性と生

地震や災害、戦争など生命を脅かされる事態が起こると、
出生率が上がるという。
種の保存、子孫を残す。

人はやはり動物ということ。
理性や理屈だけでは説明出来ない
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バーフバリ 王の凱旋 ≪完全版【オリジナル・テルグ語版】≫(2017年製作の映画)

5.0

バーフバリー!

映画館で拳を挙げたくなった。

1に引き続き、こちらも秀逸。

泣ける、笑える、スカッとする、
いろんな要素が上手く調和した映画。

人飛び過ぎ、もの壊れ過ぎ、矢飛び過ぎ。

何がC
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バーフバリ 伝説誕生<完全版>(2015年製作の映画)

5.0

いやー、控えめに言って良すぎた。

インドのエンターテインメントの底力を見た。
何から何まで手間とお金がかかることを、
こんなにも丁寧に緻密に作り上げる素晴らしさ。

それでいて笑える演出もてんこ盛り
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SUNNY 強い気持ち・強い愛(2018年製作の映画)

3.5

なんで、こんなに泣けるんだろう。
確かにその時、その場所があった。
その時間があって今がある、
かけがえのない時間。

アラフォーに刺さりまくる。
さすが大根監督。
BGMもいちいち良い。

三浦春馬
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岬の兄妹(2018年製作の映画)

3.5

最初から引き込まれた。
全て初見の役者さんだったが、
演技と思えないほど鬼気迫るものがあった。

兄はずっと
「〜さえなければ。」
と考えている。
この足さえ悪くなければ…
会社を首にならなければ…
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タレンタイム〜優しい歌(2009年製作の映画)

4.5

最期のシーン。
今、思い出しても泣けてくる。

あるマレーシアにある高校の、
学内コンテスト「TALENTIME」に参加する生徒達の話。

民族、言語、宗教、異なる文化を持つ人々が生活している異民族国
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ペイン・アンド・グローリー(2019年製作の映画)

3.8

まさに「pain & glory」

アルモドバル監督の半自伝的作品。
監督として栄光の日々を送ったが、
年老いた今は身体の痛みと闘う日々。
しかし、心にも若き日の「痛み」が。

スペインの人、空気、
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愛の小さな歴史(2014年製作の映画)

3.5

この監督の底力を思い知った。

役者さんの演技が気になったけれど、
最終的にはそれをも凌駕したストーリー。
してやられた。

血の繋がりがあるからこそ、
受け入れ難いとこがある。

血の繋がりがあるか
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マティアス&マキシム(2019年製作の映画)

3.5

今回もドランらしく、
場面のキリトリと音楽的センスが抜群だった。

意識的に四角の枠で切り取られたシーンがどれもステキだった。
相変わらずドランはかっこいい。

ドラン作品にはダメな母が多く登場する。
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愛と銃弾(2017年製作の映画)

4.0

期待以上の映画だった。
「愛と銃弾」って!
ベタベタな題名!

イタリア×ミュージカル×インド映画×任侠物

いろいろ突っ込み所あり。
分かりやすい配役と分かりやすい展開で、
終始半笑いで観てた様な気
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