アランスミシーさんの映画レビュー・感想・評価

アランスミシー

アランスミシー

クラメルカガリ(2024年製作の映画)

5.0

今日1日でめちゃくちゃこの監督のファンになった
心理的描写や間作りという側面での評価は一旦置いておいて、知識量とその実現力に脱帽した。



ユウヤの地図が好き=競争社会に呑まれて自分の身の丈に合わな
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クラユカバ(2023年製作の映画)

5.0

大正ロマンへの愛と拘りに満ちた総集編的作品。原作脚本監督、ここまで網羅的に大正ロマンモチーフを1人で詰め込んだ意欲が凄まじい

もっと深い闇=記憶の奥深く=幼少のトラウマ

トンネルの奥は実は地上とい
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

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ラスト急に芝居が極まりすぎててビックリした
前半と後半の温度差ww
ヴィルヌーヴが芝居拘れない人だから、みんなそろそろ流石にヤバいってなって自主的に動き出したのかな笑

オースティンバトラーの安定感。
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

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ダンケルクで獲得したノーランの進化↓
徹底的に作家自身の思想を排除して、オッペンハイマーただ1人の目に写った事象を片っ端から網羅的に描く事で、中道を貫く姿勢を演出手法それ自体によって自ら体現するノーラ
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スクリーム(1996年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

1回目、2015/2/13
『暗殺のオペラ』にも通ずる、親の潔白を信じていつの間にか他者の尊厳を侵している罪のテーマ

先進的すぎるだろ!

行き過ぎたフェミニストによる”あらゆる事件は全て男のせい”
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陽炎座 4Kデジタル完全修復版(1981年製作の映画)

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ボーはおそれている、マルホランドドライブへの影響
相米慎二ってオリジナリティの塊かと思ってたけど意外にも鈴木清順浪漫3部作の影響が顕著に見て取れて川島雄三発の系譜から突如として外れた訳では無いことが分
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ツィゴイネルワイゼン 4K デジタル完全修復版(1980年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ラストめちゃくちゃゾッとした。
元祖シックスセンス系ムービー

シャマラン日本映画好きとはいえここまで抑えてたのか…

ツィゴネルワイゼン=ロマの旋律
リアルに曲名から発想を得た企画なのかな

村上春
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大誘拐 RAINBOW KIDS(1991年製作の映画)

5.0

サマーウォーズへの影響

『太陽を盗んだ男』とテーマどころかモチーフまでも軌を一にする岡本喜八による同調ムービー(関西編)
こんな隠れた傑作(しかもスター勢揃い)が話題に上がらないのは陰謀論否定派の自
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

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トゥルーマンショー、エンターザボイド、アネット、スイスアーミーマン、エヴエヴ、もう終わりにしよう、マルコビッチの穴、undone、アンダーザシルバーレイク、ビューティフルデイ、ビッグマウス

ギャスパ
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クール・ランニング(1993年製作の映画)

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《デリースバノック》賢者

《ジュニア》冒険志向→安全志向
父親の命令に従い自分の意志を抑制していたジュニアだったが、

《ユルブレナー》

《アービング》安全志向→冒険志向


《サンカ》安全志向→
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ネクスト・ゴール!世界最弱のサッカー代表チーム0対31からの挑戦(2014年製作の映画)

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ワイティティがめちゃくちゃ手抜いてた事が分かってしまって悲しい…
ワイティティがどれだけサッカーに興味無いかという事実も…
俺がリメイクし直したいくらい掘り下げるべき主題に溢れた感動的な実話だった

ネクスト・ゴール・ウィンズ(2023年製作の映画)

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安全志向→冒険志向

息子を授かって自分の夢であったサッカー選手としての華やかなキャリアを代わりに築いて欲しかったトーマスだが、生まれて来たのは娘であり、無理くりサッカーをやらせて教育していくも、娘は
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

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排他的な右翼思想による一部の人間への差別や不幸に繋がる可能性の無い純粋無垢な文化保存という美しい大義の為の作品だと判断したので評価を控える。

自分の研究がこういう大義を持つ作品が世に広まる手助けに繋
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

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逆転のトライアングル同様、大衆向けにする為にテーマに必要なモチーフと舞台が断片的にしか選択されずに描かれてしまった事が残念。
もっと包括的(網羅的)に、そしてより的確な寓喩としてのモチーフ選択ができる
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すべてが狂ってる(1960年製作の映画)

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禰津良子が『お引越し』の時の田畑智子に激似でめちゃくちゃタイプだった。
中川姿子もめちゃくちゃ良い。
あんな元気で健康的な子たちに囲まれた学生生活でありたかった。
自分はおそらく学生運動にもまんまと参
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河内カルメン(1966年製作の映画)

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《つゆこ》冒険志向→安全志向

初恋の相手との恋が実る前に貞操を奪われ、



西洋人は好かんとか言っときながら気に入ったつゆこ(野川由美子)のビジュむしろ西洋味強くて草
↑アナリーティプトン似

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東京流れ者(1966年製作の映画)

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サイレント映画引き継いでる感じの演出とテンポの悪い間合いが苦手

東北のシーンといい、佐世保のシーンといい、親分の裏切りといい、急展開が過ぎてついてけない、そこちゃんとやってくれれば感動できる脚本なの
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肉体の門(1964年製作の映画)

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《伊吹》冒険志向→安全志向
ラストペニシリンではなく、本当に遺品を手に持っていたのは人間味を取り戻した証拠

《マヤ》冒険志向→安全志向

戦後、国から何の保証もなく下界へ解き放たれ、弱肉強食の貧困社
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ドッグヴィル(2003年製作の映画)

5.0

1回目、2014/10/12

2回目、オールタイムベスト更新

人類が持つ最大の悪とは偽善である。
それは善悪という概念を持ってしまった人間が行う自己正当化によって生み出された盲目的道徳感が知らぬ間
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イディオッツ(1998年製作の映画)

5.0

時計じかけのオレンジ、フェイシズ、こわれゆく女、奇跡の海、オアシス、マミー、万引き家族、A,A2、岩井俊二、気球クラブその後

パルムドールを獲った万引き家族より20年も前に類似テーマかつ最先端の手法
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アンナ・マグダレーナ・バッハの日記(1967年製作の映画)

1.0

「この映画ほど本物(当時)に限りなく近づいた再現は他にないと確信を持って言える」ってさ、、
一体全体何を見てきてそう思った?

衣装やカツラを揃えてそれっぽいロケ選びする事なんて誰でもできるし、これま
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ヨーロッパ(1991年製作の映画)

5.0

オールタイムベスト更新。
再びこの人間に自分の信念を汚された。
もう殺してくれよ、
未来も希望もない

帰ってきたヒトラーのような恐怖。
現実に起きたイタリア保守党復活。
死に際の母に実の父がドイツ人
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エレメント・オブ・クライム(1984年製作の映画)

5.0

やっば‼︎ガチビビった
こんなのも撮れるのかトリアー
オールタイムベストに含めたいくらい好きな要素に溢れてた…
原作があるとしか思えないくらい壮大な世界観

挑戦志向→安全志向

《妻》対象X
安全志
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ああ爆弾(1964年製作の映画)

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この伊藤雄之助の遺作になったって意味でも太陽を盗んだ男の伝説って凄まじいな

マキノ雅弘イズムの継承。
ミュージカルというよりもサイレント時代のリズムを活かさざるを得なかったスラップスティック的演出手
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殺人狂時代(1967年製作の映画)

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仲代達也の芝居ってハンフリーボガート的な意味で鼻につく事多かったけど、この役が余りにもハマりすぎて印象がガラリと変わった

ルパンやクレヨンしんちゃんで無限に転用されたこの手のカルト&B級色の強い映画
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きみといた2日間(2014年製作の映画)

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挑戦志向→安全志向

FreelanceWhales

きみに読む物語期待して見たらクソほど薄い内容で笑った
マイルズテラーってやっぱこういう欲丸出しのムカつく青年役が最高よね

アナリーティプトンが
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E.T. 20周年アニバーサリー特別版(2002年製作の映画)

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【もう一つの可能性】
ET=父親=共産主義者でメキシコに亡命=東海岸の住人とは違う言語と思想を持つ異星の住人
FBI=保守党による共産主義者撲滅の犬




【解読】
ET=子供心=大人社会では受け入
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ロジャー&ミー(1989年製作の映画)

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《ロジャースミス》挑戦志向→安全志向

ネガティヴエンディング

ニュー・シネマ・パラダイス/3時間完全オリジナル版(1989年製作の映画)

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ニューシネマパラダイス
=保守とリベラルの相互理解
=時代の変化を受け入れつつ、人民とそして自分自身の為の健康で幸福なパラダイスを維持し続けよう

「秩序は戻り時は川のごとく流れる」
劇中劇で流れる挑
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