アランスミシーさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

春の夢(1960年製作の映画)

5.0

貧富も人種も性別も関係なく誰しもが比較不能なそれぞれの悩みを抱えている、そんな垣根を超えてお互いを思いやれる社会があれば実はその些細な変化だけで社会は必然的に幸福に近付く
誰もが分かっていて中々できな
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明けまして、おめでたい人(2022年製作の映画)

5.0

ウト君の演出がホラ吹きではなく本当にホンモノだったんだって事を思い知らされた。
アマチュアであのレベルの芝居作りができてる映画なんて殆ど見た事ないし脱帽した。

僕がカサヴェテスの映画を好きな1番の理
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わたしは最悪。(2021年製作の映画)

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1秒先の彼女、もう終わりにしよう、アゴーストストーリー、ラストは『ジョンFドノヴァンの生と死』

遺作なの?って思うくらい、突拍子もないアイディアを無理やり断片的に詰め込んでて、テーマを印象付けるため
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青春の殺人者(1976年製作の映画)

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《息子》挑戦志向→安全志向
《母》安全志向→挑戦志向

アメリカかぶれの主人公が、伝統を押し付ける親を殺してしまうが、貧困の中自分を育ててくれた歴史に涙し、どっちとも選ぶことのできないその感情に、1人
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ええじゃないか(1981年製作の映画)

5.0

平成狸合戦ぽんぽこへの影響

今村昌平が作る幕末時代劇ってどれだけ壮大なモノなのか想像したけど、余裕でそれを超えてきたw
こんなに豪華な時代劇、歴史上他にある?
あるなら誰か教えて欲しい!
これを35
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うなぎ(1997年製作の映画)

5.0

海馬(吉村昭)→シェラザードの八目鰻(村上春樹)
時計じかけのオレンジからの影響
世界の終わりとハードボイルドワンダーランド、ドライブマイカー、蜘蛛の瞳、蛇の道、奇妙なサーカス、ロストハイウェイ、チタ
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秘花 〜スジョンの愛〜/オー!スジョン(2000年製作の映画)

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『正しい日間違えた日』ってもうこの時点でやってたのね!

アピチャッポンしかりシカゴ芸大行くと皆んな実験に目覚めるのかな

にしても主人公のキャラキモ過ぎるなこの時点からホンサンスの変態性は変わってな
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カンウォンドの恋(1998年製作の映画)

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ホンサンスの生々しさってどこから来てるんだろ

この映画は特に台湾ニューシネマの影響を感じた

黒い雨(1989年製作の映画)

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Fukushima50、ストーカー、黒い雨、
あの闇のゾーンこそがこの世で最も恐ろしい地獄だと直面する度に思い知らされる。
自分は果たしてあのような地獄の中心に入っても生き続けたいと言う意志を持ち続け
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人間蒸発(1967年製作の映画)

5.0

1967年の映画としては余りにも画期的すぎる
邦画史上初フェイクドキュメンタリー映画
世界ではオーソンウェルズのラジオドラマ『宇宙戦争』が先駆とされてるけど同監督による『第三の選択』よりも前に映像とし
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赤い殺意(1964年製作の映画)

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2回目、
生まれでぐるのは赤子でねぐて赤い殺意だで

一体型モンスターの脚本形式をもう少し理解してればもっと受け入れられる作品になったのだろうけど、これもこれでその形式を知らずに生まれた実験として捉え
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にっぽん昆虫記(1963年製作の映画)

5.0

2回目、
自然界で自然の摂理に任せて生きていた人間が突如始まった戦後の資本主義に捕獲されペットとして売買されて行く様、まさしくニッポン昆虫記

自我の強い若者が見たら史上最強にキモいオジ活映画に違いな
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イントロダクション(2020年製作の映画)

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悩んでる時の夢ってまさにこんな感じ

これだけ毎度アイディア出し尽くしてもまだ出てくるホンサンスに執念を感じた
でも脚本賞はよく分からない、もっと優れたホンサンスの脚本の価値が下がるからやめて欲しい
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RRR(2022年製作の映画)

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アクションの一瞬一瞬がクラシックバレエでしかなくて終始爆笑
主演の名前もNTRで完璧

バーフバリに続くマチョイズム映画

刃牙の実写版と言っても過言ではない
てか刃牙の実写版ガチでこの制作会社なら実
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ブラックパンサー(2018年製作の映画)

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儀式の決闘はDUNEの影響

挑戦欲求に迫る安全欲求(アメリカ保守党の軍事産業が生み出した戦士)

父の死を受け入れた主人公(シビルウォーで解決済)
vs父の死を受け入れられない敵
挑戦vs安全
保守
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Fukushima 50(2019年製作の映画)

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この映画を見ると、戦争というモノのバカバカしさを痛感する

永田町の老人たちはこれを見て何か学ぶことはあるのだろうか
救われるべきは次世代であって、人間に時間が与えられている意味とはそれまでの人生の間
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DAU. ナターシャ(2020年製作の映画)

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ロシア版トリアー


革命時は変革を望む若者として活躍した世代も、やがて国家主権を手にした後、保身へと走ってしまい、次の世代が主権を握るという事実を受け入れられずに全体主義化していくというソ連崩壊まで
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メリダとおそろしの森(2012年製作の映画)

1.0

ケルト(ゲール、ブリトン人)、バイキング(ノルマン人)について情報増やしたくて見たけど、何も学びのない幼児向けの作品だった
ピクサー史上最もつまらない作品

ディズニー史上最大の失敗作と呼ばれたジョン
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キング・アーサー(2016年製作の映画)

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指輪物語、DUNE、バーフバリ、ドラゴンクエスト、全ての始まり

マイケル・コリンズ(1996年製作の映画)

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これだけ英雄として称えられてる人間も結局恋には負けて、自分が危うい立場にも関わらず失えば残された一方が地獄を味わうことになる関係性を断つことのできない弱さに陥ってしまうんだな。

本当の幸福や愛はそれ
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次郎長三国志 第八部 海道一の暴れん坊(1954年製作の映画)

5.0

もののけ姫のエボシ様、絶対越路吹雪のキャラから来てんじゃん

仁義と愛しかない戦いシリーズ最終章
マキノは全ての元祖

仮面の演出当時にしては斬新すぎるけど、国民の創生とかの影響かな

青べか物語のイ
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続清水港/清水港代参夢道中(1940年製作の映画)

5.0

映画の魔術師とはまさしくマキノ雅弘のこと

ヌーヴェルヴァーグ的手法の数々も時代劇の殺陣も既にこの時点で完成されてたって事実が衝撃的過ぎて…
脚本もキャラクターもカメラも演出も全てがパーフェクト
もは
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ベルファスト71(2014年製作の映画)

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胸糞すぎる

地政学的な意味においてイギリスにとってのアイルランドの重要さは理解しつつも、それは歴史の定める運命であって、工作による片方の正義に偏った作戦は決して許すことのできない罪。
かと言ってIR
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ブラディ・サンデー(2002年製作の映画)

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エンドロールに流れるLIVE録音版「SBS(U2)」が全てを物語っていた

ベルファスト(2021年製作の映画)

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帰り道、中学時代狂うように聴いていたU2の「SBS」をふと思い出して10年ぶりに再生した瞬間、思わず取り乱してしまった

アイルランドやブリティッシュロックの自傷的メロディは僕の少年時代を完全に支配し
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