窪さんの映画レビュー・感想・評価

窪

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

主人公のノラのものの選び方、よくわかる。選んだ先のものを愛して大切にしていく。
縁ってものがあるとしたら、
強い絆で結ばれているように見える2人を
見守って、泣いたノラを慰めようとしていたアーサーなん
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

いつかはいつか、今日は今日、と平山が言うように瞬間瞬間で感じる寂しさや喜びはずっとは続かないけれど、確かにここにあったこと、あること、カメラに写さなくても知ってる。空を見ながら笑うことや風の香りを嗅ぐ>>続きを読む

歌うつぐみがおりました(1970年製作の映画)

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遊び呆けているというよりは、やるべきことに集中できず、焦燥ゆえに手当たり次第動き回っている男、なのかな?
時間はなにより大切だけど、無駄って削ぎ落とすことは全然できないなーと最近感じていたところだった
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東から(1993年製作の映画)

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つい他のことに気持ちが向いたりもしちゃったけど、殆ど言葉がない長回しの映画なのに不思議と飽きずに見られた。1人ひとりの暮らしのかけらを見させてもらった。
冬の装いと永遠にみえるような待ち時間、ペプシコ
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桜桃の味(1997年製作の映画)

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言わなければ助けてやれない
桜桃の味を忘れてしまうのか
諦めないで

違う人の人生に触れることの大切さを感じることが最近以前より増えた。死を決意することも、一旦その考えから離れることも、きっかけは運や
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

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人は球体のようで、いろんな面があって全部本当のその人であること 人と向き合うには自分の孤独を見つめ続けること

みさきの自分の足で立とうとしている強さ、わからないと言えるところ、客観的に自分を見ている
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エドワード・ヤンの恋愛時代 4K レストア版(1994年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

クラクションが響きまくる車に眠らないネオンの灯り…
勝気なモーリーと八方美人なチチ、長所と短所は背中合わせで、この2人が親友同士なの、お互いを補完し合う形で成り立っているのがとてもよく分かる。必ずしも
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福田村事件(2023年製作の映画)

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どんなに間違っていると思っていても、集団の中で、自分はどのタイミングで加害者になってしまうんだろうか、と思わずには居られなかった。インタビューに「歴史は失敗を学ぶためにある」「メディアや作品はその国を>>続きを読む

オオカミの家(2018年製作の映画)

4.0

こんなに手間のかかったクリエーション久しぶりに見た気がする…………パンフレット売り切れだったので狙いたいです

バービー(2023年製作の映画)

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EDが最高すぎて、バービーは通らなかったものの過去の商品を見てみたくなった。

住む場所が変われば、自分が持てず悔しく思うことも、恵まれてる故に気付けない特権も、まるまるひっくり返ってしまう。
こわく
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牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

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社会が変わらないのと同じように、私も変わらない、という小明の言葉は、私も変わらずここにいようと思わせてもらった気がする。
若さはこんなに人を衝突させるとするなら、ぶつかったり言葉にしなかった私にはやっ
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

どんな時代でも形を変えて戦争が生まれる。敵と見えるものにも家族や、生があることを忘れない。
そして、世界の美しさを守ろうとしてくれる神様なんて、どこにもいないのかもしれない。

自分の積み石を探し、誰
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ホドロフスキーのDUNE(2013年製作の映画)

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偶然の連なりみたいなもの、ホドロフスキーがすべて引き寄せてるみたい・・・(類は友を呼ぶ・・?)一人ずつ仲間が増えていく様子はこれ自体がフィクションみたいでニヤニヤ止まらず。最高だった。

DUNEの中
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⻘いカフタンの仕立て屋(2022年製作の映画)

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沈黙の中に交わされる視線と、指先で語られる日常と仕事。
愛は、自分のうちにあるものではなくて、
人と人、人とものの間にあるのだと思った。この映像からは、たくさんの愛の形が
見えてくる。それぞれ異なる色
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

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幼い頃は、親の不完全な態度や、行動にハテナが浮かび、どうして私の親はこうなんだとどこか思っていたこと、でもそれを嫌いだ、と思い切れなかったこと。

こういうことだったのか、と時間がずっと経ってたから、
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怪物(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

この尺度でやるには、とても半端、というか
極端に描かれすぎてるかも…と思ったのは
映画としてわかりやすくするため?
監督と脚本のタッグを期待していたために残念だった。

この2人はとてもいい子たちで素
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ダゲール街の人々(1976年製作の映画)

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ひそやかに日々を重ねたい人々は、隠れているからあまり見えないだけで、私が想像してたよりずっといるのかもしれない。
大人になって、信頼できる人たちの仕事に少しでも力になれたらと思うようになったから、こう
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ノマドランド(2020年製作の映画)

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主人公の、瞳で語るような表情がとても印象的。homelessではなくてhouseless。誰かにとってはボロボロの車でも、自分にとっては選びとった暮らしで、幸福は人からは見えないものなのだと改めて。>>続きを読む

冬の旅(1985年製作の映画)

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完全な自由は、孤独が漂う。
人と断片的に出会っては分かれ、無愛想ながらにも笑ったり 怒ったり 寂しそうに涙を見せるシーンもあるけれど、一貫して、モナに悲壮感は感じられない。そこが好きだった。乾いた空気
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