5さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.5

石油で栄えた裕福な先住民族(オセージ族)の土地を結婚や相続という手段で白人に蝕まれていく様を、オセージ族視点で描くことで事の重大さを体感できる良作。役の割り当ても良く、殺人の非情さたるや。
スコセッシ
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恐怖の報酬 オリジナル完全版(1977年製作の映画)

3.5

大迫力にも程がある、ジャングルでの橋渡りシーン。

2023|144|78,66

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.5

公衆トイレの清掃を介して、文通のような間接的な人との対話や音楽が人と人との共通認識を感じさせたりと、日常を詩的に捉えて表現する様が非常に良かった。
葉の揺れ、部屋に溜まったカセットテープや本、やわらな
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シック・オブ・マイセルフ(2022年製作の映画)

3.5

作り手のトマスは表現者として感動を得ようとする一方、受け手のシグネは周囲からの共感を得ようとするという内容のシニカルなストーリー。
シグネによる異様な自己愛と執念にはドン引きだが、自分自身を見直す機会
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

4.0

SF映画としてメカニカルな造形表現が巧みであり、サイボーグ、複製人間、AIなどを上手く棲み分けつつ魅力的。渡辺謙が良い。

2023|141|76,65

悪魔の毒々モンスター(1984年製作の映画)

3.5

毒々モンスターがu-nextで観れるとは!
初トロマヴィル、80年代B級映画(Z級)でしか得られない良さがある
いじめられっ子に有毒廃棄物がぶっかかることで一転、バイオハザードに登場するような姿となっ
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サイコ・ゴアマン(2020年製作の映画)

4.0

ベニーラブズユーとキラーカブトガニ同様のRaven Banner配給!
特撮でスプラッターでゴア表現ありのSFというてんこもりかつB級映画感溢れる良作!
子供の時、日曜日の朝に早起きして観たあの日々を
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メランコリア(2011年製作の映画)

4.0

鬱、精神安定しているか否かで物事に対する判断が異なり、終末への捉え方が全くもって異なるのが良い。神秘的で儚くて尊い。

2023|135|72,63

気狂いピエロ(1965年製作の映画)

4.0

色を多用しても全ての調和が取れている、絶対的なゾーニングの上手さと白(代)の使い方。
フランス国旗にも使用される青白赤は自由、平等、博愛といった意味合いがあるらしいが、同時に男は青で女は赤といった性別
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イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

4.0

イタリアのアマルフィ海岸の斜面に所狭しと建つ白い漆喰の建物と海のコントラストが映える街にて、市民からの評判のある男が偶然助けた人物はイコライザーだったというバッチリな掴み。
マッコールが無敵過ぎて物足
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I ~人に生まれて~/人として生まれる(2021年製作の映画)

4.5

少年に突如異変が起こるり、病院でインターセックス(性分化疾患)が発覚、その後手術で女性に転換するという怒涛の展開。
シリアスなシーン多数でありながら、人間と性別の密接な関係から起こる人とは何かという問
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PIGGY ピギー(2022年製作の映画)

4.5

B級寄りの感じすごく好き
色の出し方と撮り方が上手く、1.33のアスペクト比は常に絵になる。
コミカルでありながらちょいスラッシャー要素を含みつつ、イジメの話に触れていく、ストーリーの落とし方も完璧
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

4.0

キアヌ無双
一部キャラの退場は勿体無いが、新たな登場人物と安心感で爽快アクション映画として観れる
前半の舞台となる大阪はさながら海外から見た日本/ネオトーキョーのよう、赤青やそこから色を調整したティー
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コンジアム(2018年製作の映画)

3.5

ユーモア混じりの実況映像とヤラセから一変し廃病院の怪異によるホラー展開のPOV、映像がしっかりし過ぎているのと設置カメラが効いてこないのが惜しい。しっかり怖い。

2023|124|68,56

イン・ジ・アース(2021年製作の映画)

3.5

アニミスティックかはたまたカルトか。
ミッドサマーやウィッカーマンのようなじめっとした宗教要素がありつつも、光と音を用いた森林への恐怖表現は良い。一方で観客に委ねるシーンが多過ぎるが故に難解。
この作
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アングスト/不安(1983年製作の映画)

3.5

実在するシリアルキラーを題材とし、ホラーではなく事実の共有という目的で作成された作品。
特有のカメラワークや手ブレをスタビ補正をかけたような異質なシーンの数々、心情が描かれず淡々と殺害を繰り返す恐怖と
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福田村事件(2023年製作の映画)

4.5

実際に大正にて起こった福田村事件、噂の広がりや近所付き合いなどといった田舎特有の閉鎖的で密接した人間関係を描く生々しさ。そして朝鮮人への差別意識が相まって誕生した自警団による想像を絶する地獄のような結>>続きを読む

キリング・オブ・ケネス・チェンバレン(2020年製作の映画)

4.0

医療用通報装置を誤作動した黒人男性の元に警察が来るが、黒人男性は扉を頑なに開けず、事態は次第に険悪になっていくワンシチュエーションスリラー映画。
終盤はズシリと重くのし掛かる空気感と息を呑むようなラス
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悪魔の追跡 4Kデジタル・リマスター版(1975年製作の映画)

3.5

70年代のブームに乗っ取った陰湿なオカルトホラーに迫力のあるカーチェイスのシーンによる満足できるB級映画。映画館で観れるのはアツい。
忘れられない衝撃のラスト。

2023|117|65,52

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

4.0

相変わらずのシンメトリーな映像、ブレないトラック、ややフェードがかかりつつもボケた色味。アスペクト比の使い方や入れ子式かつその内外を反復する構成が良く、宇宙人の設定も特殊で面白い。
スペシャルサンクス
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(2021年製作の映画)

4.0

完全にイカれている童話。
導入でありながらも幻想的で禁忌的。

2023|115|63,52

オオカミの家(2018年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

マリアを呼ぶ声はコロニアディグニダの指導者で、小鳥はマリア、2匹の豚は実在だがドイツの象徴でペドロとアナの人間像は幻覚か。
生まれた時からコロニアの洗脳を受けているが故に受動的な人生を歩み、逃れようと
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コロニアの子供たち(2021年製作の映画)

3.5

ナチスとチリのコロニアディグニダのことを知れて良かった。昨今まで実在していたカルト組織と恐るべき実態。

2023|113|61,52

2046 4Kレストア版(2004年製作の映画)

4.0

ゆらゆらとしながらも掴めないキャラクターや早々に分岐していく人間関係の強弱と色の強い映像がクセになるWKW映画。
花様年華と欲望の翼と合わせて3部作と知らず痛恨のミス

2023|112|61,51

スキン・アンド・ボーン(2022年製作の映画)

4.5

ショートフィルムとしての完成度が高い、、、設定不足感はうっすらとあるがそれすらも生かされた不気味で神秘的なホラー

2023|111|61,50

クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

3.5

テクノロジー分野での文明進化ではなく、根本的に人間という一生物が進化を遂げたという前提の近未来SF映画は割と新鮮で、クローネンバーグ特有の異形造形もおどろおどろしくかっこいい。
ストーリーは難解で理解
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シェアハウス(2022年製作の映画)

3.5

ストーリーはなんともいえないが、構図やカメラワークが良い。

2023|109|59,50