meowningさんの映画レビュー・感想・評価

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何者(2016年製作の映画)

2.0

ダースーだけいつものダースーで安心。ダースー結構好きかもしれん。
二階堂ふみが立ち上がって場から去る動きが演劇のそれだ。部屋のなかで繰り広げられる会話劇は原作ママなのだけど、それもなんだか演劇っぽい。
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逃げた女(2019年製作の映画)

3.0

可もなく不可もなく。相変わらずキム・ミニの眉毛が気になってしまう。女二人暮らしの家にあるマグカップがお揃いで、なんとなくこの二人は上手くいってんだろーなーと思ったり、デザイナーズマンションに一人で住む>>続きを読む

バンブルビー(2018年製作の映画)

2.5

GWに観る映画としては十分。たびたび落下のアクションを描く映画だから、ヒロインを元飛び込み選手にしたのか?
懐かしのポップスを流しまくる系の映画はあんまり好きじゃないな~。
この映画のヒロイン、バイト
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ヒッチ・ハイカー(1953年製作の映画)

4.5

傑作中の傑作!70分の中で何を描くべきか、という選択が凄まじい。

後部座席に座る男の顔が暗闇で見えない。助手席に座る男が「(煙草の)火、いるか?」と彼に話掛けたことで、つい顔が暴かれることを期待する
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シュザンヌの生き方(1963年製作の映画)

3.5

イライラしたとき人が取る行為を、ロメールはよく分かってらっしゃるなぁと思う。そこが自分にとってロメールを見ることの楽しさでもある。

モンソーのパン屋の女の子(1963年製作の映画)

4.0

ロメールは確かにお洒落だけど、基本的にストーカー気質がある。そこから目を背けてはならない。好きなアイドルや風俗嬢を、どこかで見下しながらも貢いでしまう悲しい性癖がここにある。

ベレニス(1954年製作の映画)

3.5

愛しの従妹がてんかんの発作起こして地面に倒れてるのに、レコード流して呑気に指揮してるロメール、、これ原作にあるシーンなのかな。

ここは退屈迎えに来て(2018年製作の映画)

2.0

橋本愛に敬意を表して星二つ。相変わらず髪トゥルントゥルンである。
学園映画でロングショットを見ると青春やってんな~と思う。ワクワクはしないけど、、それと成田凌のあの髪型、個人的にナシ。制服の下に黄色の
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間宮兄弟(2006年製作の映画)

3.0

観たい映画は他にもあるのに、観てしまった。観て後悔。これは平日向きだった。わざとらしさ、段取り臭さ漂う演出はいつもながらだけど、今回は「長年一緒に暮らしていた二人」を描いているからその段取り臭さは気に>>続きを読む

乳房よ永遠なれ(1955年製作の映画)

4.0

絹代、時代が時代なら立派なインスタグラマーになってると思わせるほどの見事な縦構図!画面への人物の出入りも上手い~。元夫を画面奥に横切らせて、フレームアウトした後に月丘夢路を振り返らせるシーン、めちゃゾ>>続きを読む

インターンシップ(2013年製作の映画)

3.5

面白いっす。オンライン面接シーンのズレっぷりに笑う。
ダサい人のショルダーバッグって肩紐がやたら長いと思ってるんだけど、それって世界共通なんだ!という発見。握手を求めるときに肩から鞄がズレ落ちるのも良
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宇宙のデッドライン(1960年製作の映画)

2.5

そこそこ。伝染病が蔓延した2024年、生き残った人類は聾唖ばかり…という映画(マジかよ)。未来感を出すため、建物、インテリア(鏡など)の基本デザインが△マーク。構造的に不便そう。極めつけはアイリスイン>>続きを読む

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(2007年製作の映画)

3.5

シンジ君の心境になる。いきなりそんなこと言われても……と思う。人生初のエヴァ、結構面白かったです。怒らないで下さい、ウルトラマンを思い出しました。何層もの扉が開く/せり出すの連続は問答無用に上がる(ア>>続きを読む

THE DEPTHS(2010年製作の映画)

5.0

祝濱口監督、ということで。すごく好きな映画。石田法嗣がドニ・ラヴァンに見えてくる凄さがある。
この映画、数年前によしだまちなか映画祭という小さな映画祭で観たのだけど、観賞後に気軽に濱口監督とお話しでき
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.0

回想シーンで、高良健吾が白いカットソーに厚手の白いカーディガンを合わせていた。その組み合わせを良しと出来るから、彼は富裕層足り得るのだろうなと謎に納得をしてしまった。
高良健吾が登場したときから、画面
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ラブレター(1981年製作の映画)

4.0

傑作とは思わないけど、好き。赤いワンピの胸元に白いハンカチを突っ込んで汗を抑える加賀まりこよりも、白シャツ(第2ボタンまで開けている)にベージュのチノパン姿で夜の公園でブランコを漕ぐ高橋惠子が良い。男>>続きを読む

ザ・コミットメンツ(1991年製作の映画)

3.0

映画としてとても面白い訳ではない。…けれど、トラックの荷台に積んだピアノを走行中に弾くだとか、誰もいない車両にバンドメンバーだけ乗ってて皆でコーラスするだとか、そんな断片的な楽しさがいちいち良い。断片>>続きを読む

(1948年製作の映画)

3.0

逃避行モノ。びっこ引く男が肉体的に健康な女を従えるように先を歩くシーンがなんだか良い。木下恵介は脚を印象的に捉えて人と人との距離感を描ける監督と改めて思った(『夕やけ雲』も)。びっこ引いてるくせに、調>>続きを読む

海が青くなるまで泳ぐ(2020年製作の映画)

3.0

あまり得意でない方のジャ・ジャンクー。お婆ちゃんたちが示し合わせたように皆金色の輪っかのピアスを耳からぶら下げてたのは印象的だった。雑技団や花火なんかで作品に色つけてた感じもした。

マチネの終わりに(2019年製作の映画)

3.5

石田ゆり子に会って2回目で「君が自殺したら僕も自殺する」と宣う福山雅治(さすがに気持ち悪かった)を見て、「石田ゆり子よ逃げろ」と心の中で祈らざるを得ない。と、同時に映画に対する不安も広がっていったけれ>>続きを読む

画家とモデル(1955年製作の映画)

2.5

微妙だし、シャーリー・マクレーンってやっぱり苦手だ。
なんというか、笑いが消えていくしつこさ。一回ウケたギャグを何回も繰り返す子供みたい。階段行ったり来たりギャグや荷物ぶちまけのくだりは本当にもう・・
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鵞鳥湖の夜(2019年製作の映画)

3.5

微妙!どこか垢抜けない、という言葉が自分にはしっくりくる。どこまで本気か分からない「おれの考えたノワール」描写はいっそ清々しい。敵でも味方でもない男女が共に過ごす間に妙な呼吸の一致を見せる(女が箸を渡>>続きを読む

アフター・アワーズ(1985年製作の映画)

4.0

友人が初めて風俗に行ったときは、財布のなかには必要なお金だけを入れて、Suicaも免許証も保険証もクレカもすべて、家に置いていったらしい。だって何かあったら怖いだろ?と言っていたが、この映画の主人公だ>>続きを読む

彼女のいた日々(2017年製作の映画)

4.0

無意識な「嘘っぽさ」に満ちた映画。例えば同じ言葉を2回続けて言うと嘘っぽくなるし、弁解のように2回キスすると何か裏があるなと思ってしまう。極めつけは、待ち合わせに遅刻した理由を妻に聞かれたときに放った>>続きを読む

新宿パンチ(2018年製作の映画)

3.5

やりすぎない反復が良い。反復が映画の輪郭を作っている感じ。鼻血を出した者にハンカチを差し出す反復。相手が傍にいると知った上で電話をかける反復。バッティングセンターの反復。「目を見て話す」反復。終わり際>>続きを読む

レプティリア(2000年製作の映画)

3.0

調子に乗った大学生、春休みに痛い目を見る。夜の森で逃げ回り、仲間とはぐれた女の子が助けを呼ぶのが浮気した彼氏と、彼氏寝とった女の名前というのがなんとも良かった(?)。リュックに重そうな卵入っているのに>>続きを読む

どたんば(1957年製作の映画)

4.5

凄まじい熱量だった。炭鉱で生き埋めにされた作業員を救いだす群像劇なのだけど、人だかりの中どさくさにアイス売る奴、助けに行くと勇んで橋の下で膝抱えてる責任者、「酒を飲む目的で(救出)に来てるんだろ」と宣>>続きを読む

さらば愛しきアウトロー(2018年製作の映画)

4.0

幕引き映画好きの自分としては堪らないものがあった。「紳士」なレッドフォードは銀行強盗キメるときに絶対第一ボタンまでと留めてネクタイもピシッとしてる。仲間やスペイセクといるときはラフに緩めてる。信頼の証>>続きを読む

ゲゲゲの女房(2010年製作の映画)

3.5

原作はうんと前に読んだ気がする。結婚式の日、水木しげるの義手が身体に触れたときに「カチッ」という音が聞こえた・・・なんてくだりが印象的だった。水木しげるの妻、布枝さんは耳の記憶がいいんだろう。この映画>>続きを読む

美姉妹 犯す(1981年製作の映画)

3.5

町の小さな本屋を経営する一家がなぜあんな豪邸に、という違和感を最初に抱いてしまったけれど、途中からあまり気にならなくなった(食卓のメニューの庶民さや紅茶をパックで淹れるあたりでまぁいいかと思うことにし>>続きを読む

突破口!(1973年製作の映画)

4.5

サスペンスとサプライズは違うと(たしか)ヒッチコックは言ったけれど、この映画はサプライズの連続だった。冒頭で警官を騙す演技をするシェリー・ノースからして素晴らしい。「ぽかんと開けた口を指でなぞる呆れ芝>>続きを読む

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.5

映画そのものの長さとは関係なく、時間の経過が感じられると無条件にグッときてしまう。例えば、深夜で一人ラジオを聴きながら作業をするクリスチャン・ベイルのもとを訪ねた妻。ただラジオのつまみを弄ってチャンネ>>続きを読む