Oさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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バービー(2023年製作の映画)

3.6

バービーだからって明るくキラキラして楽しいだけじゃない、女性のエンパワーメントを力強く表現しているのはグレタらしい。でも物語としてクレイジーすぎて置いてけぼり感も。マーゴット・ロビーはずっと可愛くて綺>>続きを読む

アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド(2021年製作の映画)

3.6

孤独が埋められるなら人ではなくてもアンドロイドでもいいのでは?何を求めるかにもよるけど。人によっては需要あるよなあと色々考えさせられる。

ドント・ウォーリー・ダーリン(2022年製作の映画)

3.7

完璧な生活が保証された街で愛する夫との幸せな毎日。
数々の違和感に気付いたその時。夢か現実か。自分にとって本当の幸せとは。後半で展開が二転三転してちょっとついていけなくなるも、女性たちが自らの人生を選
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ソウルに帰る(2022年製作の映画)

3.7

斬新で新鮮な感じ。音楽も良い。韓国で生まれフランスで育ったフレディが韓国の言葉や文化に馴染めないのは当たり前で。分からない言葉を話す人たちが家族です。と言われ今すぐにでも一緒に暮らそうと言われたって理>>続きを読む

ジョニーは行方不明/台北暮色(2017年製作の映画)

3.6

距離が近すぎると人は衝突する。
現代の台北の雰囲気がとても良かった。
街並みの空間、夕方の明かり。普遍的な場面を丁寧に映すところがホウ・シャオシェンに通ずるよな。そうそう誕生日とか記念日の日って何か家
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近松物語(1954年製作の映画)

3.9

なんて潔いラスト!!!離ればなれになるくらいならと選択した答え。表情で語る。粋だねぇ。

雨月物語(1953年製作の映画)

4.1

幻想に囚われ、欲をかけばかくほど自らを滅ぼしていく。些細な日常が幸せだったのだとしみじみと痛感させられる。この世のあり方そのもの…京マチ子の存在感がすごい。

X エックス(2022年製作の映画)

3.7

ミア・ゴスの水色のアイシャドウ、とても良いミア・ゴス。
快感とホラーは相反するものと思いきや、とんでもない相乗効果。主人公が念じるように自分を騙し騙し生き抜いていく姿は切ないのに最後は爽快という何とも
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羅生門(1950年製作の映画)

4.1

酷い雨の日の平安時代。戦争、自然災害により飢餓に苦しむ人々。

人が人を信じられなくなったらこの世は地獄だ。
俳優陣の気迫が凄まじい。まさに怪演。

人を疑わずにいられない世の中で少し希望が見えるラス
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小説家の映画(2022年製作の映画)

3.7

小説家、俳優、詩人、映画監督、映画を勉強する人

毎回同じような人たちが出てきてひたすら会話をするだけなのに、ずっと観てられる。会話の中に本質が見える。何を大切にしていて、どう生きてきたのか。

ガラ
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水の中のつぼみ(2007年製作の映画)

3.6

何とも胸が締め付けられるような普遍的な題材でありながら、不安定に揺れ動くセクシュアリティを繊細に描く。さすが。見てはいけないものを見てしまった感。何。
しかしまあアデル・エネルの魅力的なこと…
ハッピ
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.8

同じ場所で同じ景色を見ていたはずでも異なる娘と父親の視点。

どこか悲しげで息苦しそうな父親の表情が不安にさせる。多くは語らないが。

終盤のダンスシーンはちょっと泣きそうになった。あの時何を思ってい
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ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

3.7

未来を懸けた彼女たちの話し合いは実に思考深く、団結が必要なのだと。そして手にする選択する権利。

フランシス・マクドーマンドの存在感、ルーニー・マーラの聡明さ。

もっとどん底のような気持ちになるかと
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カモン カモン(2021年製作の映画)

4.2

君は何を覚えていて何を忘れる?

インタビューでの子供の考えがすごく真摯で真っ当

「大丈夫じゃなかったら蹴ったり暴れたり叫んだっていい!」大丈夫かどうかのやりとり、ホアキンと子役の子の熱量がすごく良
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午前4時にパリの夜は明ける(2022年製作の映画)

3.7

日常のささやかな一瞬一瞬が、かけがえのない存在になる。
80年代のパリのラジオや音楽、そしてエリック・ロメールの満月の夜。ミカエル・アースの描く繊細な時間の経過と世界観に癒される。
タバコを吸いながら
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TOVE/トーベ(2020年製作の映画)

3.6

時たま出てくるムーミン。
ムーミンは本業の合間の気分転換だったんですね。何がどうなるのか分からんのが人生。
狂おしい程、恋焦がれる様子が素敵で、絵画にイラストに小説に舞台に、とても多彩な人だったのだな
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アナザーラウンド(2020年製作の映画)

3.8

お酒は程々にと言う単純な話ではない所に深み。
程々が一番難しい。欲をかくのが人間で、気付いた時には後戻り出来ない。とても怖いことだと思う。
緊張が解けていい効果をもたらす反面、依存することで自らを壊す
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オテサーネク 妄想の子供(2000年製作の映画)

3.7

恐怖。すごいものを見た。カメラのズームが不気味さを増長させる。食事シーンの無意味なズーム、ある意味クセになる。

切り株の人形劇みがチェコならではの雰囲気と世界観があって良い。民話ベース、興味深い。正
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ハンガー:飽くなき食への道(2023年製作の映画)

3.6

特別な存在になりたい。チュティモンの力強さ、顔がやっぱり好き。

タイ映画はいつもどこか冷徹さを感じるのは社会的な貧困問題だったりを深刻に映し出し、現実にスポットをあてて描くからなのかも。

金持ちの
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キル・ボクスン(2023年製作の映画)

4.0

殺人を作品と呼ぶ。
物騒だ、でもどうしてこんなに美しいんだろう。

ある一線を超えない境界線が大事なのかなあと 。
チョン・ドヨンが殺し屋って良すぎる…
キャストの配役もハッとしてしまう豪華さ。
アク
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.6

意味のある時間はほんのわずか。
そしてほんの少しのことで世界が一変する。
手がソーセージになったり石になったりと奇想天外。制作者の想像力がすごい。次はどんなミシェル・ヨー姉さんの姿が見れるのかと期待以
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クレイジーホース・パリ 夜の宝石たち(2011年製作の映画)

3.6

女性とエロス。作り手の情熱とダンサーのプロフェッショナルな演技がすごい。エロスが芸術に。
音楽がポップだといやらしくないのかも。女性の生まれ持った体のラインを活かして考えられたパフォーマンス、美しいで
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ちひろさん(2023年製作の映画)

3.7

年齢性別関係なく誰とでも分け隔てなく接し、ハツラツとしている。属性を持たず、自分にも人にも期待しない生き方。大多数が行く道を通らないのでとても魅力的な人に見えるちひろさん。

あなたならどこにいても孤
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アラビアンナイト 三千年の願い(2022年製作の映画)

3.0

え?どういうこと?ってなってしまったラスト。前半まで面白くなりそうだったのに、魔人の過去の思い出一人語りみたいな。ティルダと何か起こるわけでもなく、何が伝えたかったのか分からなかった。全ての物事には意>>続きを読む

別れる決心(2022年製作の映画)

4.0

秀逸。全てのシーンが絵になり美しい。細部までこだわり抜かれたビジュアル。書き留めておきたい詩のようなセリフが多数。引き寄せられるかのように心通い合う二人。でも少しずつ少しずつ崩壊していく。出会うタイミ>>続きを読む

ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)

4.4

震えた。ルカ・グァダニーノとティミーの組み合わせはどうしたって震える。
グロテスクなシーンもティミーの美しさは健在。後半の加速度は心臓に悪い。
どうせ死ぬなら愛する人に食べられたい。決壊寸前。愛に溢れ
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スマホを落としただけなのに(2023年製作の映画)

3.4

イム・シワンがすごい。それでまたサイコパスみたいな役が上手いよね本当に。

オリ・マキの人生で最も幸せな日(2016年製作の映画)

3.6

人生で最も幸せな日、何て良いタイトルなんだろう。

一つひとつのシーンが繊細でモノクロならではの温かみがある。オリ・マキは人間味があって良い。パンをやたらとうまいうまいと言いながら食べていたのがほっこ
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茜色に焼かれる(2021年製作の映画)

3.9

「まあ頑張りましょ」そう言って日々のやりきれない感情を押し殺して。
もっと怒った方がいい。今の世の中これが一番難しいのかも。
振り切ったすごい熱量の尾野真千子。めちゃくちゃハマり役。

映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ(2016年製作の映画)

4.2

冒頭の池松壮亮、うるさい。お前の話は内容がない。
日本の闇がそこら中に。見たくないものと見れてラッキーなものと。半分だけ見えてれば十分なんじゃない?普通半分も見えないから。
君に会わなくてもどこかにい
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ホワイト・ノイズ(2022年製作の映画)

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アダム・ドライバーの髪型どうなってるのか…
いつもの日常が非日常に。非常事態とは。
死を殺す。見覚えのある死。
死んだらどうなるの?苦悩や恐怖を抱えて。

誰も信じないことを信じること。
あなたが私よ
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恐るべき親達(1948年製作の映画)

3.7

すごい話だ…異常なまでに息子を溺愛する母、色々と無理がある息子のジャン・マレー。
関係性がややこし過ぎてあり得ないんだけど、だからこそ興味本位が勝つ。
叔母さんがキーパーソンでかっこいい。
誰かを愛す
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