Oさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

3.7

豪華な出演陣。見てるだけで楽しい。
結局お金と名誉を持った権力者は人の話を聞かない。
地球滅亡を信じるか信じないか。国内で分断が起き始める。

「世の中が求めているのは利口で感じのいい人だけ?時には意
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街の上で(2019年製作の映画)

3.4

若葉竜也はどこにいても所在無しな感じ。でもなぜか自然で溶け込んでる。ある意味唯一無二な存在。若葉竜也と古川琴音の優勝。
他人事だからか色々じれったい。女の子が腐ってるかもしれないケーキを手で食べるとこ
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透明人間(2019年製作の映画)

3.7

姿は見えないけど、私を苦しめる。
見えない何かを証明しようとするが、周りからはただの異常者に見られ、精神的に追い詰められていく。超常現象、恐怖でしかない。透明人間と対峙する主演俳優の一人芝居、凄み。
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友だちの恋人(1987年製作の映画)

4.3

友だちの友だちは友だち?友だちの恋人を好きになってしまい…というよくありがちな話だけど、めちゃくちゃ良いなあ…さすがだなあ…としか言いようがない。語彙力0
登場人物の感情がコロコロ変わるのが面白かった
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偶然と想像(2021年製作の映画)

5.0

今たしかに奇跡的な何かが起きた。
日常の延長線上にある偶然、危うさ、言葉にならない何か。恋愛と肯定するという行為は人の本質、感情の深まりが見えやすくなるんだなあ。本当は言いたいけど言ったらどうなるかを
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海辺のポーリーヌ(1983年製作の映画)

4.3

初エリック・ロメール。めちゃくちゃ好きなやつよ…ひたすら愛について語る。哲学的で何もかも絶妙。愛とは狂気の一種なのかもしれない。

「ウソかも知れない事を悲しむのは間違いよ。自分を信じ込ませるのよ」

エターナルズ(2021年製作の映画)

4.1

クロエ・ジャオの映像美はそのままに壮大な世界観と人種も性別も多種多様新しいヒーロー像が見れたのが嬉しい。目で楽しめたものの、いまいち内容が頭に入らなかったのとマ・ドンソクの出番があっけなかったのが残念>>続きを読む

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.0

眼福。この役はシャラメのためのシャラメによる。ゼンデイヤはなかなか出てこない。チャン・チェンは僅かながら良い存在感。
一見何のこっちゃ分からん設定もあらかじめ多少の予備知識を入れておくと入り込みやすい
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ホドロフスキーのDUNE(2013年製作の映画)

3.9

予習。ホドロフスキーにとってのDUNE。神聖で新しい視点から精神を解放させるもの。

最も偉大なSF大作が生まれるはずだったに違いない。未完というだけに余計に見たくなってくるのが人のサガ。命を捧げられ
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トムボーイ(2011年製作の映画)

3.8

性別は外見で判断されることが多いのだなと。性別に捉われない生き方がもっと普通にならなきゃいけない。女の子なら女の子らしく男の子なら男の子らしくという固定概念をぶった斬る作り。挑戦。試されているようにも>>続きを読む

少年には楽しい夏休みと新鮮な空気が必要だ(2018年製作の映画)

4.3

「少年には楽しい夏休みと新鮮な空気が必要だ」思わず言いたくなるタイトルであると同時にその通り。おばあちゃんの「やりたいようにやるのよ。他人の陰口は気にしない」が少年にどれほど影響力を与えたことか。馬に>>続きを読む

ホーリー・モーターズ(2012年製作の映画)

-

情緒が不安定になる。美しいと言われれば美しく見える。
何人もに変装し自分を偽る行為。この延長に何があるのか全く見えない。「お前の罰はお前がお前として生きることだ」
誰が誰に問いかけているのか、考えれば
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Summer of 85(2020年製作の映画)

3.7

1985年ダヴィドという理想の友人に出会い、本当の自分に出会う。

一時期のLGBTQ系譜かなと思いきや、さすがフランソワ・オゾン。絵になる。おしゃれ、品が良い。

急速に惹かれ合う2人。あっという間
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

なだらかな道をドライブしているかのような心地よさ。でも突然人が亡くなったり逮捕されたり幸になったり北海道に行ったりする。腑に落ちない所が多かったんだけど、恐らく追及しても本質はないんだと思った。家福に>>続きを読む

麦秋(1951年製作の映画)

3.8

人の気持ちは複雑。他人が心配しても当の本人は最も簡単に物事を決めたりする。

28歳、結婚出来ないんじゃなくてしないのって軽やかに笑う原節子。人の幸福とは結婚か未婚かで測れるものじゃない。いつの時代で
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ハニーボーイ(2019年製作の映画)

3.6

誰がどう見ても子供にとっての毒親。犯罪と暴言と虐待。それでも一緒にいてほしい、話を聞いてほしい、ただ父親らしくいてほしかった。親が子供。親が子供の時に愛されなかったら自分の子供にも愛情を与えられない?>>続きを読む

なぜ君は総理大臣になれないのか(2020年製作の映画)

3.6

こういう人が先頭に立って政治を出来ないのは、何でだろう。

EXIT(2019年製作の映画)

3.7

正気じゃないチョン・ジョンソク、キャラ的にいつも面白くて好き。自力で助けを求めに行くスタイル。山岳部ってすごくない?

非常事態の時の立ち振る舞いで人の本性が分かるね。

いっぱい泣いて弱音吐くチョン
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サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~(2019年製作の映画)

4.0

今までの生活に戻れない怖さ。聴覚者の擬似体験のような感覚で観れるのが貴重。

今の自分を受け入れ、新しい環境に適応するまで葛藤と今後人生についての選択。

秀逸のラスト、静寂は心の平穏。誰かにとっては
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SEOBOK/ソボク(2021年製作の映画)

3.7

生きること死ぬことについて深く考えさせられる。永遠の命。非現実的なようでそう遠くはなさそうな。壮大なモチーフがSFぽいのかな。正反対の運命を背負った二人がお互いの痛みを共有し、いつのまにか命をかけて守>>続きを読む

ハピエスト・ホリデー 私たちのカミングアウト(2020年製作の映画)

3.7

終わり良ければ全て良し系。
レズビアンカップルが主役の映画ってなかなかない気がして、まずそこが良い。苦悩や葛藤はありつつも、わりとコミカルに描いている所も良かった。しかしどんな状況下であろうと姉のアウ
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アメリカン・スリープオーバー(2010年製作の映画)

3.6

いつかあの時を思い出すだろう。ひと夏のスリープオーバー(集団のお泊まり会)アメリカの学生行事、本当に無理なんだけど。10代の普遍的な焦燥感や衝動が生々しい。「本当はキスしたいけど今じゃない。あなたは好>>続きを読む

楽園の夜(2019年製作の映画)

4.0

大丈夫じゃないと知ってて大丈夫かと聞く人が1番嫌い。
パク・フンジョン、とことん容赦ないよね。このオム・テグはちょっとおとぼけで可愛い。
伏線回収までの見事な美しさ。儚い、悲しみ、完璧な韓国ノワール。
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幸福路のチー(2017年製作の映画)

3.7

目に見えないから心の目で物事を見る。
大人になると色んなものが見えなくなり、周りがとやかく言いたがる。たくさん食べれて眠れることが幸せ。人それぞれ違うように誰かが決めた幸せが自分に当てはまるとは限らな
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ブラック・ウィドウ(2021年製作の映画)

3.9

痛みが人を強くする。などと言うありきたりな名セリフが序盤からあり尻込み。アクションシーンはお金かかってるなあ〜〜豪快に壊す壊す。空中でも戦うんだなって。すごすぎて冷静になる。

スカーレット・ヨハンソ
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サムジンカンパニー1995(2020年製作の映画)

3.8

彼女たちの友情、自分の時間の大半を占める仕事が意味のあるものであってほしい、誇りを持ちたい気持ち、会社の不正に立ち向かう正義感に胸がいっぱいになる。

能力はあるのに性別や学歴のせいで仕事は雑用ばかり
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1秒先の彼女(2020年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

伏線回収が素晴らしい。人よりテンポが早いか遅いかは全く異なるようで、人と違うという点でどこか共通のものを感じる。奇妙なユーモア、独自の世界観。初チェン・ユーシュン作品。
止まったままのシャオチーを動か
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宮本から君へ(2019年製作の映画)

3.8

全体的に見てられない。ついていけない。口が悪い。でもすごい。蒼井優と池松壮亮の熱量がとにかくすごい。この二人じゃなかったら漫画?ってシラケてたと思う。
現実がどっと押し寄せて重いのなんの….ご飯粒いっ
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江分利満氏の優雅な生活(1963年製作の映画)

3.4

36歳。面白くないどうも面白くない。裕福ではないけど譲れないこだわりがある。序盤で飲める飲めないだのという心理を淡々と語る。ユーモアがある。酒呑みが語り始める時のみっともなさ。でもこういう人がいる面白>>続きを読む

スケーターガール(2021年製作の映画)

4.0

ヤギ=犬?明るい色彩。根強い家父長制、目に余る男女差別、上位カーストしか許されない領域、息苦しさや貧しい暮らしの中でも健気に過ごす素朴な子供たち。
スケボーをする時は誰にも支配されず、ルールもない。ス
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ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

3.7

アーミー・ハマー、どんなに良い演技してても、もう見たくないし虚無。非常事態の時にも従業員と宿泊客の立ち位置が変わらない。「お客様は神様です」精神が染み付いている。すごい。美談だけど誰もが出来るわけじゃ>>続きを読む

三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

4.0

1969年5月13日東大駒場キャンパス900番教室にて伝説の討論会が行われた。三島由紀夫VS東大全共闘。この時何があったかを覚えていること。

保守対革新。異なる思想を持つ両者の熱量と言葉の力に圧倒さ
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毒戦 BELIEVER(2017年製作の映画)

3.7

イ先生は誰?
現実が腐ってるから報われたくて嘘をつく。
命掛けの潜入捜査。覚悟していた容赦ないバイオレンス描写が凄まじい。イカれ具合がこれまた見所でもあるんだけど。全員キャラクターが濃くて俳優のエネル
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わたしたち(2016年製作の映画)

4.2

いつも一人でいたソンが転校生のジアの存在にどれ程救われたことか。ホウセンカの汁で爪を染めるのはアン・ウニョン先生もやってたな。良いシーンだった。
ちょっとしたことで喧嘩したりすぐに仲直り出来たら、一番
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逃げた女(2019年製作の映画)

4.0

「同じ話の繰り返しに本心があるわけない」この言葉に逃げた女の本質があるような気がした。同じ話を執拗に繰り返す、窓の景色、26、賢い女に厄介な男たち。穏やかで親密な会話、異質な空気、どこにでもありそうで>>続きを読む