ゆずさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

黒い家(1999年製作の映画)

3.7

幸子はボウリングの球なんかには当然勝てると思っているから、球を砕いて自分は生き残るつもり。
オレンジジュース、ボーリング場。
『サイコ』っぽい

僕達急行 A列車で行こう(2011年製作の映画)

3.8

いい緩さ、キャッチボールのシーン
大林宣彦をほうふつさせる自由さ

いい人ってなんなんでしょうね
存在自体が取り柄なんじゃないの?

ゆで卵と焼き鳥
東京から九州へ転勤のときに、「よかったんだよこれで
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それから(1985年製作の映画)

4.0

いい歳になるのに社会に入りきれず、フワフワと浮遊してきたような青年が、現実の大人社会の論理と、ついにぶつかる。
ウィリアムモリスのデザイン
平岡の家はアンバー調(こはく色)。代助の家はブルーグリーン。
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未来の想い出 Last Christmas(1992年製作の映画)

3.7

主人公の顔にかかる赤い光
不思議な魅力がある映画。
なぜか泣きそうになる
登場人物の声が素敵

「楽しい時には楽しいことに徹するのが勉強なのよ」
これからは日本人が堂々と日本的なものを自信を持ってアピ
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(ハル)(1996年製作の映画)

4.5

『ナイトホークス 』エドワードホッパー
斜めに駐車するほし。
動いている映像の時にはメールの内容はあまり重要ではない。
「キッチン」とすこしにてる
テーブルサッカー、村上春樹
音楽も洒落てる、すごくい
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キッド(1921年製作の映画)

4.0

トムとジェリーっぽい

喜劇と悲劇、初の融合。チャップリンの第一子が制作開始の直前に亡くなったことが、本作での子どもへの親密な愛情表現につながっていると考えられる。孤児院の職員がキッドを施設へ無理やり
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奇跡(1954年製作の映画)

4.0

凄みがあった
「棺桶のなかで瞳を見開いた顔を撮りたい」と思ったらしい

もう一度見よう

トキワ荘の青春 デジタルリマスター版(1995年製作の映画)

3.8

朝の部屋に差し込む光、夜のライトスタンドの光

感動的になりそうなところで、いつもシーンが終わる。まんが道読了。キャベツ炒め
それぞれの人物よりも、当時流れていたトキワ荘の空気や雰囲気の描写に焦点を当
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偶然と想像(2021年製作の映画)

4.5

ロメール。長編映画って、関係性が1個変わってもまだ続いていく何かがある気がするが、短編は短いからこそ関係性が1個のピークに達した時にパッと終わることができるので、その分何か鮮烈な印象を残すこともあるん>>続きを読む

海辺のポーリーヌ(1983年製作の映画)

4.3

だらけた時間をポンっと自然光のきれいな場所に置く。風景と人物の裸も含めた肌。昼は目一杯、光の中で。夜は寝る。もしくは室内で語り合う。

「あの得体の知れない男が、きれいな従姉の姉さんの服をサーッと脱が
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レベッカ(1940年製作の映画)

3.8

レベッカが夫に殺されたのではなく、癌に冒されていると知った彼女が夫であるマキシムを挑発して自分を殺させた。つまり自殺
部屋に落ちる雨が影をつくる
家政婦が歩くシーンはなるべく見せない演出

回想ではな
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(1963年製作の映画)

4.0

公衆電話ボックスに逃げ込むシーン。人間が鳥籠に閉じ込められ、鳥が大手を振って外を飛び回る。

birdsより「鳥」のほうが無骨な感じで合ってる 

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.7

イングマール・ベルイマン『ペルソナ』(1966)のようなふたりの女性や感情転移の物語。ふたりの異なる人物が感情転移するという展開には興味深いものがある。

『欲望のあいまいな対象』(1977)
この映
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最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

3.7

各パートでどこのシーンが省かれて、どこの視点が追加されているか

(1985年製作の映画)

3.7

「毛利家は『三矢の教え』で知られる毛利元就の3人の息子たちのおかげで栄えたが、もしもその誓いが守られなかったらどうなるか?」という問いに、3人の娘を持つリア王の悲劇に結びつけて着想したもの

『影武者
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生きる(1952年製作の映画)

3.8

ハッピーバースデー、アップ、お葬式。
見返したら発見がありそう
イワン・イリイッチの死

疑い始める→生き始める
夜の街は反射するものが多く用いられてる
雨だれみたいに言葉をポツンポツンと話す

隠し砦の三悪人(1958年製作の映画)

3.7

ルーカスはC-3POとR2-D2が、百姓コンビの太平と又七をモデルにしたことも認めている。ほかにも、黒澤映画の特徴的技法であるワイプによる場面転換を採用し、レイア姫の男勝りな性格や行動には雪姫の影響が>>続きを読む

カラミティ(2020年製作の映画)

4.0

『帰らざる河』(54)や、女性の主人公が素晴らしい『大砂塵』(54)が印象に残っている。ドリス・デイの『カラミティ・ジェーン』(53)はキッチュな感じがして面白かった。映画の流れとしては、女性は馬車の>>続きを読む

空白(2021年製作の映画)

4.1

折り合い
例えば、自分の親の結婚する過程とか知らないし、聞いたこともないけど、自分にとっては親だし何の違和感もない。つまり情報を全て知っている必要はない、身近な人間である親であっても情報を知らなくても
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蜘蛛巣城(1957年製作の映画)

3.8

圧巻。後半にかけて美しいカットがより増えた

赤ひげ(1965年製作の映画)

3.8

おとよの目が最初ドブネズミみたいやった
黒澤明の哲学や思想がストレートに描かれている。人情噺

彼岸花(1958年製作の映画)

4.0

赤。他人事と自分事
箒を逆さに立てることは、長居する客が早く帰るようにというおまじない。
本物の絵画を小道具に使うことで、劇の進行に潤いと深さと幅を作る
お母さんチャーミングな人だ。

全く相違する価
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秋日和(1960年製作の映画)

4.0

劇的な起伏を描かないで、人生を感じさせる。世の中は、ごく簡単なことでも、みんながよってたかって複雑にしている。複雑に見えても、人生の本質というものは、案外何でもないことかもしれない。
映画全体が亡父の
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