こーたさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ブリジット・ジョーンズの日記(2001年製作の映画)

3.8

ぽっちゃり独身女のどたばたラブコメディ。
飾らずに知的でウィットに富んだジョークが魅力の独身女性ブリジット・ジョーンズ。彼女は出版社の平凡な事務係だったが、イケメン編集長・ダニエルとのメールやり取りを
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

東京大空襲で母親を亡くした主人公・眞人は、父親の再婚相手である夏子と暮らしはじめる。新しい息子の出産を控えて嬉しそうな夏子と、一方で未だ亡き母の影を追う眞人は複雑な表情をしている。疎開先の新生活の中で>>続きを読む

ココ・アヴァン・シャネル(2009年製作の映画)

3.9

思ったより低評価だったけど、CHANELに対しての予備知識ほほゼロでもあったので普通に楽しめた。
女は豪華に着飾るのが当たり前、なんなら飾りがないと裸の気分…そんな時代に異端児として頭角を現していくシ
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ミュンヘン(2005年製作の映画)

4.0

物語はパレスチナテロ組織による、イスラエルのオリンピック選手団11人の襲撃・惨殺を発端としている。
主人公のアヴナーはイスラエル政府により編成された暗殺部隊のリーダーとして、妊娠したばかりの妻を残して
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天使と悪魔(2009年製作の映画)

4.0

偉大なる教皇の死後、悲しみに暮れるローマ・ヴァチカンが舞台。新教皇の選出するコンクラーベが進もうとする一方で、欧州の原子力研究所では「反物質」という世紀のエネルギーが生成される。だが反物質は何者かに盗>>続きを読む

ラストレター(2020年製作の映画)

3.7

手紙のやり取りから生まれる純愛物語。
突如若くして亡くなった姉・ミサキに代わって、妹は同窓会に出席する。しかし姉の死を伝えらない妹は、そのままミサキと勘違いされスピーチまですることに。帰りに初恋の先輩
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タクシードライバー(1976年製作の映画)

4.1

映画の善し悪しは結末で決まるとはまさにこのこと。
寂しく憂鬱な日々を送っている元海兵隊のトラヴィス。タクシードライバーとして日銭を稼ぐ中、何をしても物足りない。ある日、彼は街中を歩くベツィに一目惚れす
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ヒート(1995年製作の映画)

4.2

執念強い敏腕刑事と賢く冷静沈着な犯罪組織のリーダー。2人の名優が織りなす珠玉のクライム映画。
物語は強盗事件からはじまる。手慣れた手つきで強盗を行う一味だが、彼らの1人がミスを犯すことで手掛かりを与え
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アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

4.0

アバウトタイムってタイムトラベルものだったんですね。そしてがっつり恋愛映画かと思ったら、第2幕は父親との物語に。
物語は冴えない青年ティムがある日、父親からタイムトラベルが出来る家系であることを告げら
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海よりもまだ深く(2016年製作の映画)

3.9

なりたかった理想像と現実を描いた大人作品。主人公の様に何歳になっても夢を追って、そのうちいい歳になって夢を追っているのかも分からなくなって、器用に生きれない男の哀愁を感じる読後感。主人公は過去に縋りつ>>続きを読む

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.0

聴覚障害を持つ女性ボクサー・ケイコ。ハンディキャップを背負う中で、プロ試験に合格して日々練習に打ち込む。親や身内から心配されたり、私生活でも誤解されることが多い彼女にとって避難場所であり、ボクシングが>>続きを読む

私の頭の中の消しゴム(2004年製作の映画)

3.9

若年性アルツハイマーを患う妻と、それを支える夫の純愛物語。社長令嬢と建築現場の監督、対局な二人が一瞬で恋に落ち、家柄の壁や過去の傷を乗り越えて結ばれる。真っ直ぐで芯の強いスジンと、夢に向かって仕事に励>>続きを読む

PLAN 75(2022年製作の映画)

3.9

日本の近未来SF映画とも言える世界観だった。特段大きな事件が起きるわけではないのだけど、75歳で自らの死を選ぶことができるPlan75の世界に生きる人たちを群像劇的に描いている。正解はないけれど、こん>>続きを読む

永遠の0(2013年製作の映画)

4.0

物語は現代を生きる孫たちからはじまる。祖父がどんな人だったのか?そんな素朴な疑問からはじまった探究が、神風特攻隊員の壮絶な運命を知るきっかけになる。
孫たちは当時を知る零戦パイロットの生き残りへ取材し
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コラテラル(2004年製作の映画)

4.1

LAでタクシードライバーを勤めるマックスは、検事のアニーを乗せて意気投合する。アニーを降ろして余韻に浸るマックスだが、グレースーツに身を包むハンサムガイ・ヴィンセントを乗せたことから彼の夜が、人生が激>>続きを読む

エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)

3.8

これは脚本の想像力がすごい。もし記憶が消せたなら。誰もが思う世界観の中で、しっかりドラマとして成立させている。時系列は訳わからなくなるんだけども、ストーリーは追える。
冒頭は出会いではじまり、そこから
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善き人のためのソナタ(2006年製作の映画)

3.9

東西ドイツ国家時代の東ドイツでは、全てを知ろうとするシュタージによる絶対監視体制が敷かれていた。
シュタージの一員として尋問の講義をする主人公は出世コースを順調に歩んでいた。ある日東側の大臣に、劇作家
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カリートの道(1993年製作の映画)

4.1

マフィアのキングとして生きてきた男が、出所を機に足を洗うも過去の業に足を引っ張られる悲劇。マフィア映画ってだいたいごりごりにマフィアをやっていた時代から時間が経って、大切なものができて守ろうとするけど>>続きを読む

パンチドランク・ラブ(2002年製作の映画)

3.8

何かと印象に残る作風が多いPTA作品だけど、本作もまたシンプルだが奇想天外な展開。キャラクター像がやはり抜けている。主人公は変わり者で、キレるとヤバいやつなので何をするのか予想つかない。マイル貯まるか>>続きを読む

ブラック・レイン(1989年製作の映画)

4.2

日本とハリウッドが贈る和洋折衷映画。
米国で起きた日本人殺人事件、松田優作演じる凶悪犯・佐藤を日本まで連行することになったNYの刑事。単なる殺人事件ではなくそこには日本ヤクザも絡めた組織犯罪が絡んでお
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灼熱の魂(2010年製作の映画)

4.2

まさにラスト15分の衝撃。母親の遺言を受けた双子の姉弟。弟がさっさと無視して開けてしまおうとする様子からも、母親との関係は良好ではなかったことが窺える。一方責任感の強い姉は、遺言の指示通り父親を探しに>>続きを読む

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

4.1

本シリーズだけ、マルチバースに頼らず自己完結してるの好き。馴染みすぎて違和感を忘れていたロケットの過去・現在をクイルをはじめ他メンバーの成長と絡めながら見事に描ききっている。新キャラも登場させつつ、視>>続きを読む

ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード(2021年製作の映画)

3.7

わかりやすくアクションコメディ全開。みんなたまに観たくなるジャンルですよね。
ベストボディガードみたいな賞は新しいな〜と思いつつ、ストーリーは王道そのもの。特に裏切りも劇的な展開もないんだけど、変にこ
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僕が大人になる前に/ビッグな僕の青春(2019年製作の映画)

3.8

16歳という歳は大人と子供の狭間で、ルールを破っている歳上はカッコよく見えたりする。そのうち自分もやりたくなって、アウトローはことをしている自分がイカしている気になる。そして過ちに気づいて冷静になった>>続きを読む

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.1

良くも悪くも裏切られる展開。復讐と愛、普遍的にして最も恐ろしい人間の性がでている物語。序盤からバーで酔い潰れた女の裏の顔、という設定に息を呑み引き込まれる。何が彼女をそうさせるのか?直接的な説明はされ>>続きを読む

ひとよ(2019年製作の映画)

4.0

子供の人生は全部親のせい?
人によって意見が異なるテーマだからこそ、観た後にいい余韻が残るストーリーでした。
かつて罪を犯した親と、その罪の片棒を担ぐ子供たち。2つの親子をモデルにして進む物語は後半に
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幸せは、ここにある(2021年製作の映画)

3.8

認知症に立ち向かうベテランコメディ作家と家族愛のお話。
業界では有名人なバーンズはある日、自分とのランチオークションを勝ち取った人物とランチをする。しかし訪れたのは本来来る予定だったファンではなく元カ
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ルーム(2015年製作の映画)

4.0

物語は7年目からはじまる。部屋の中で仲睦まじそうに遊ぶ親子。観ていると段々普通な状況ではないことに気づいていく。冒頭は子供目線のカットで描かれていて、思わず最初はどこにでもいる親子のように錯覚してしま>>続きを読む

パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)

3.9

リアルなグロ要素も兼ね備えたダークファンタジーという感じ。もし妖精が実在したらあんな感じなのかもなあ。
1944年、恐怖政治下のスペインが舞台。冷酷で残忍な大尉と嫁ぎにきた妻と娘のオフェリア。ゲリラの
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真昼の決闘(1952年製作の映画)

3.9

名作西部劇。本来メインである銃撃戦が少なかったことからも単なるドンぱちではなく、保安官の人間味と彼の周囲の人間たちの大衆的反応が人間ドラマとして描かれている作品の様に感じた。
街の平和を守ってたにも関
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浅田家!(2020年製作の映画)

4.0

家族をテーマにした写真はみんなが撮れそうだけどもあんな小っ恥ずかしいことはなかなか撮れない。浅田家だからこそ実現された写真集の様に思えた。昔に比べて家族のつながりが希薄化してると思われる今だからこそ評>>続きを読む

レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い(1994年製作の映画)

3.8

1914〜1920年台にかけて、アメリカ西部の山奥で暮らす3人の兄弟、父親、インディアン、スザンナの人間ドラマを描いた壮大な物語。第一次世界大戦に禁酒法と大きくうねる時代の荒波に呑み込まれ、多くを失い>>続きを読む

ビフォア・サンセット(2004年製作の映画)

4.1

恥ずかしながらビフォア3部作のことを知らずに鑑賞。ネトフリこれだけレコメンドするのよくない。
が、いきなり本作を見ても非常に良かった。初見でも2人の間に何があったのかだいたい察しがつく。映画はパリを背
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リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年製作の映画)

3.9

岩井俊二が送る東京の不思議な一面を極端に、でも自然に描いた作品。東京にはいろんな事情な人が集まっていて、希望を叶える仕事がありますよね。
前半は黒木華の平凡な日常。ネットが友達、旦那が本当に好きかも分
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ボーイズ’ン・ザ・フッド(1991年製作の映画)

4.0

黒人は黒人に殺される。彼らのコミュニティ内部を描いた社会派作品。聡明で厳格な父親に男で一つで育てられたトレと、クスリの売人になるドウボーイ、スポーツ万能だが頭が弱いリッキー。彼らの唯一違う点は親。育て>>続きを読む

サイコ(1960年製作の映画)

4.0

やっと観れたヒッチコック。ホラー映画というよりはクライム・サスペンスなのでホラー苦手な人でも観れそう。
モーテルを舞台に善良な青年の様に振る舞うノーマンベイツが被害者との会話を通じて徐々に異常性を露わ
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