こーたさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

アテナ(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

この尺の中で、ある兄弟を通じた憎しみ・復讐の連鎖とその結末をしっかりと描いている。 印象的なのはいずれも死をもってバッドエンドになっていること。弱者目線でフランスでの暴動を描いた作品の様に見えるが、復>>続きを読む

レディ・バード(2017年製作の映画)

4.0

思春期あるあるてんこ盛り。貧困家庭の様に描かれているけども、実際は中流家庭の下くらいかなって暮らしぶりなので、割とどこにでもある様な家庭だなと感じた。狭い価値観を持つ親元を抜け出して、都会に飛び出した>>続きを読む

Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

4.0

うん。何も考えずに観れますね。
名乗るほどでもなくめちゃ強いおっちゃんって設定がアツい。冒頭はドントブリーズの逆版かな?とか思って笑ってた。強くてやさしいおじいちゃんは推せます。

18歳の"やっちまえ"リスト(2020年製作の映画)

3.9

人生においてやりたいことをやるのはわがままか?それとも親や教師による抑圧か?特にその縛りを受けやすいティーンネイジャーの葛藤を描いている。既存の制度は親から子へ、親から子へと価値観が押し付けられてしま>>続きを読む

ラブ&ドラッグ(2010年製作の映画)

4.0

ジェイクギレンホールとアンハサウェイのコンビってラブコメとして強すぎる。
若くしてパーキンソン病を患いながらも、自立した女性として生きるマギーがしっかりヒロインしていた。愛して支える決断をする側も、そ
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マイレージ、マイライフ(2009年製作の映画)

4.0

リストラ宣告人という仕事。全米を飛び回る生活。大切に思える人との出逢い。マイルを貯める人生…それらを通じて、人生で大事なものって何なのだろうと問いかける。
主人公のライアンは結婚や家族愛といった多くの
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マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

4.1

原点回帰と時間軸が連動する感覚がたまらない。20年の時を経ても変わらないネオのアクションとトリニティとの愛が描かれていた。ちゃんと前作でネオとトリニティが成した功績がその後の世界でどんな影響を及ぼした>>続きを読む

ONE PIECE FILM GOLD(2016年製作の映画)

3.7

コンフィデンスマン感があって良き。
富と名声を求めた結果、お金以外は何も持たない人達が酷く貧しいのは風刺的で良かったし、逆に自由への希望を求めて奮い立つ姿は人間的でかっこいい。

ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

アニメの方で前日譚を観ていた分、予想以上にウタが闇堕ちしていたのでかなしい気持ちになりつつ、序盤のライブはちゃんと圧巻された。ado良いですね。
設定からも25周年記念って感じがした。過去キャラ含め世
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WOOD JOB!(ウッジョブ)神去なあなあ日常(2014年製作の映画)

4.0

大自然の中で山と森と木と闘い、共生し続ける林業という仕事を通したハートウォーミングな物語。限界集落とか、スローライフとか、実際に住んでる中の人はこれっぽっちも考えてないのよね。あくまで都会の人が考えた>>続きを読む

トゥモロー・ウォー(2021年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

いやーこれは面白い。SFにしては伏線回収祭りだしストーリーがかなり上手く練られてる。読後のスッキリ感がすごい。
絶望の未来に立ち向かう現代の親世代たち。敵となる怪物の圧倒的繁殖力と生命力の強さの前に人
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僕と頭の中の落書きたち(2020年製作の映画)

4.2

僕は病気を抱えているけど、病気そのものじゃない。統合失調症の人じゃなくて、アダムだ。この言葉にすべてが詰まっていた。
人は支え合って生きている。他人から手を差し伸べられたときに、その手を、その人を信じ
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パプリカ(2006年製作の映画)

4.0

夢の世界に科学の力を以て介入するのは傲慢なのかもしれない。夢の中では誰もが自由になりたい自分を演じることができる。人間の想像力は無限大で、でも無限大であるからこそ人の道徳感がすごく大事で、科学者の理想>>続きを読む

アポロ13(1995年製作の映画)

4.2

アポロ11号に続いて月面着陸をせんとする宇宙飛行士達の夢と絶望、帰還への意志。
コロンブスに続いたからこそ新大陸が切り拓かれたのと同じように、宇宙への冒険心は人間の本能とも呼べるかもしれない。この輝か
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モンスターハンター(2019年製作の映画)

3.5

酷評だったけど期待値下げておいたおかげで思ったよりは楽しめた。脚本が完全なSFにせずに変にリアリティを求めて異世界モノにしてしまったのは中途半端だったなあ。予算の関係だろうか。
細かいことは気にせずに
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ベスト・キッド(2010年製作の映画)

3.9

1作目ベストキッドのオマージュなので安定して面白い。今回はアメリカ人がカンフーを習得して心身共に成長する。スポーツは何でもそうだけど、良き師匠・指導者は良き技術だけじゃなく人格も育てるんだよなあ。こう>>続きを読む

ジャンゴ 繋がれざる者(2012年製作の映画)

4.2

タランティーノ作品はこれだからたまらん。話もシンプルでサスペンスや伏線回収のような展開はなくても、すっきり爽快なドメスティックバイオレンスに振り切っていて何も考えずに観れる。
奴隷あがりの南部最強最速
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イップ・マン 葉問(2010年製作の映画)

4.0

安定のイップマン強かっこよい。
相変わらずひもじい生活をしながら弟子に詠春拳を教えるイップマン、今回はより弟子に教える師匠みが強くなっていた。
そして今回はイギリスが相手。柔道に続きボクシングと異種格
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ニュー・シネマ・パラダイス(1989年製作の映画)

4.3

かなり久々に観た。もう5歳ぐらい歳を取ったらまた観たい。
アルフレードとトトの他愛のないやり取りからはじまり、徐々にお互いの弱みを知り打ち解けていく中で、アルフレードは青年トトに人生において大事なこと
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パッドマン 5億人の女性を救った男(2018年製作の映画)

4.4

資本主義社会に賽を投げる、国連での演説が最高に痺れた。大事なのはお金じゃなくて女性の幸せなんだと。既にインフラが整っている先進国においては当たり前にもっとお金を、もっと大きな家と物質的な満足を求めがち>>続きを読む

6アンダーグラウンド(2019年製作の映画)

3.9

普通の人がアベンジャーズっぽいことするとこうなりそうだなって映画。数字で呼び合うのはシンプルで覚えやすい。ちょくちょく今どの時間軸の話をしているのか迷子になりかけたけどストーリーは分かりやすいので何も>>続きを読む

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.2

いやー良いね。高円寺とクリープハイプは非常にマッチする。
ふたりの出逢いと結末を逆再生で観ている気分になる、ちょっと思い出したように。
誰にでもある経験というよりは、本気で恋をして短い間でも愛し合った
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イップ・マン 序章(2008年製作の映画)

4.0

詠春拳…知らなかった。
日本占領下の中国広東省で繰り広げられるイップマン激闘の伝記。弱気を助け暴力を挫く。まさに強き男の物語だった。敵なしのイップマンがもう最強すぎて、しかも本人が儒教を体現しているか
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ローン・サバイバー(2013年製作の映画)

4.0

鬼気迫るネイビーシールズの死闘を描いた実話。
まさかの地元の村人が自らの教義に従って助けてくれるのはシンプルに感動した。敵から逃げる弱者を助けるのに国境も人種も関係ないという普遍的な考えが息づいてるの
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ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)

3.9

みんなが自分の願いを叶う世界って理想的だけど、いざ叶えてみたらそりゃもうカオスな世界になっちゃったというテーマが面白いなあと。人間には結局他人を思いやってバランスを取ろうとする社会性が大事なんだよなっ>>続きを読む

ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)

3.8

人間とではなく心で闘い、信念で闘い抜いたデスモンドの英雄譚。戦争映画の切り口を変える描き方だった。武器も持たずに戦場に立ち向かうのは正気じゃないし、仲間の命を助けるという目的とは言え自分の命を何度も張>>続きを読む

プライベート・ライアン(1998年製作の映画)

3.8

指示を出すのはお偉方なわけだがその鶴の一声で何人が死ぬと思っているんだと言いたくなるよね。一人のために大勢が簡単に死んでしまうのが戦争で、右にいくか左にいくかを選んでだけで運命が決まってしまう。
温情
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

36年の時を経て舞い戻ってくるマーヴェリックが胸熱すぎて昨今で感動するのはこういう懐古と伏線回収とセレンディピティが合わさった映画、、思わずこの映画が誕生したことに感謝してしまう。監督も脚本も入れ替わ>>続きを読む

グレイマン(2022年製作の映画)

4.0

一気見できるバトルアクション。何も考えずに見れます。
ジョン・ウィックばりに暗殺者から狙われまくる展開で意外と道徳心のある殺し屋もいるのが救い。
クリス・エヴァンス髭生やしただけで全然誰か分からんかっ
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明け方の若者たち(2021年製作の映画)

4.1

大学生のときに描く社会人像との、こんなはずじゃなかったというギャップ。そしてあの就活終わって卒業するだけの一番楽しい時期。あそこって密度濃いよねと共感していた。絶対あんな子いないけど、彼女との出会い方>>続きを読む

トップガン(1986年製作の映画)

4.1

ひさびさに観た。
やっぱおもろいな〜。極限下で圧倒的なプレッシャーと闘うパイロットが最高にイカす。サンディエゴの熱く燃える夕陽がまた良い。自信に満ちた男はかっこいいし男勝りな女教官が惚れるのも頷ける。
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キャラクター(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

Fukaseの演技力が凄まじい。完璧に連続殺人犯だった。
捻くれている主人公に捻くれている連続殺人犯、そして捻くれているストーリーが終始ハラハラさせる。小栗旬死ぬんだっていうのが捻くれポイントでけっこ
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ストレイト・アウタ・コンプトン(2015年製作の映画)

4.1

ヒップホップの歴史をつくり後々のアーティストにも大きな影響を与えたN.W.Aの結成から成功、そして逆境。つくづくHIPHOPカルチャーの真髄は弱者やマイノリティの反逆にあるんだなと感じる。
破天荒すぎ
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バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3(1990年製作の映画)

4.2

全シリーズの中で一番好きかもしれない。
ここまで過去未来へとタイムスリップを繰り返し、未来・歴史を変えることへの教訓を身をもって感じた2人がそれぞれ下す決断が素敵。ドクはタイムスリップマシンを壊すこと
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バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2(1989年製作の映画)

4.2

2作目は地味に初めて観た。
part1時代への回帰&伏線回収がすごい。未来の設定が2015年なのも、今見るとより一層新鮮。まさに当時から26年後だとここまで進歩してると思われてたのかという。さすがに車
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キングダム2 遥かなる大地へ(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

嬴政暗殺未遂事件から蛇甘平原までの実写化。ちょくちょく原作からの改編はありつつ、大筋再現してくれている。
麃公将軍は個人的に一番好きなキャラなので再現性高くて嬉しい。羌瘣のトーントントンはちょっと高く
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