こーたさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

るろうに剣心 最終章 The Final(2021年製作の映画)

3.8

アクションは素晴らしい。
でもやっぱりファイナルにもなると回想シーンが多すぎ問題。
どうしても映画だと個々の人物描写が浅くなる分、縁が思い込みが激しいシスコンみたいになってしまっていたのはちょっと悲し
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ダーティ・ダンシング(1987年製作の映画)

3.8

ダンスと燃えるような恋を通じて、一夏の青春がベイビーを大人に成長させる。
ダンスも歌も恋愛も、この時代らしい雰囲気がとても良い。シンプルにダンスって相手とのスキンシップや思いやりが大事で踊りはじめたら
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ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

3.9

映画を観る視点が変わる、音響の世界。
妙に覚えているこの音、こうやって作られてたんだ!ってシンプルに面白い。
ゴジラとかキングコングの鳴き声に動物の声が使われているのはなんとなく想像ついていたけど、飛
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るろうに剣心 最終章 The Beginning(2021年製作の映画)

4.0

幸せを奪った人が幸せを与えてくれた、なんという皮肉。時を超えて夫婦から頬に十字傷を受けた瞬間にきっと復讐は果たされたに違いない。剣心は生涯十字架を心と身体に刻まれたのだから。復讐に生きることの辛さが何>>続きを読む

まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

3.8

成田凌と清原果耶の掛け合いがかわいくて笑える。この他愛のないゆるい会話を楽しむための映画という感じ。
もはや先生が常識なさすぎてファンタジーなのだけどだからこそ色んな切り口の普通ってなに?という哲学的
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ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから(2020年製作の映画)

4.0

成績優秀だけども一見地味なチューが、友人のラブレター代筆をきっかけに三角関係にのめり込んでいく。
お互いに哲学的で詩的な感性を持つチューとアスターの掛け合いが素敵。理屈じゃなく感性で分かり合える友人っ
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るろうに剣心 京都大火編(2014年製作の映画)

3.9

忘れてたので見返した。
久々に観ると改めて実写映画の中でのクオリティの高さを感じる…。
明治維新混乱の時代を舞台にしてるのも宍戸の行動が史実に沿っているのも良い。
やっぱりみんなハマり役だし藤原竜也は
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るろうに剣心 伝説の最期編(2014年製作の映画)

3.7

普通に志々雄がひたすらかわいそうだった…。政府に裏切られて全身火傷でラストも寄ってたかって4対1で戦わせられるってラスボスにしても可哀想すぎる。明治政府が悪者すぎて。あと蒼紫はなんだったんだ…。中途半>>続きを読む

ウィンター・オン・ファイヤー ウクライナ、自由への闘い(2015年製作の映画)

4.1

2013年〜2014年の3ヶ月以上に渡り繰り広げられたウクライナ市民とヤヌコーヴィチ政権との死闘を当時の生映像を使って製作されたドキュメンタリー。
ロシアの傀儡政権としてEUへの加盟取りやめ、親ロシア
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空白(2021年製作の映画)

3.9

ほとんどの人は普段自分のことで精一杯で、失ってはじめて大切さに気づくことが多すぎる。
誰の身にも起こりえる不幸を等身大で描き、社会的問題でもある堕落したメディアやある意味日本人らしいとも言える自責の念
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カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

4.3

めちゃくちゃ良い!
パキスタン移住民家族としてイギリスで暮らす青年はブルースを通じて人生で大切なことを学び、親友に彼女、父親と心を通わせていく。
歌は国境も差別も越えて人類みな兄弟だってことを分からせ
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パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

息子めちゃ用意周到…ラストでの腹落ちがすごい。彼の殺意はどこから芽生えていたのだろうか?恐らく最初の造花を焼かれたとこから諸々の嫌がらせ、何より愛する母親がまいっていく姿を見て人知れず静かに準備を進め>>続きを読む

トッツィー(1982年製作の映画)

3.9

演技力は高いのにこだわりが強すぎて俳優業がうまくいかず、仕事のために女装したら大ヒットした女優?の分かりやすいコメディ。
男が男勝りの女を演じることで視聴者の共感を得て時代を象徴していく存在になり成功
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悪魔はいつもそこに(2020年製作の映画)

3.9

悪魔はいつも人間の中にいて、善人の様相で近づき瞬く間に本性を現す。
テーマが人間の中に巣食う悪魔、だと思うと一貫していてすんなり入ってきた。
ある意味今の様に娯楽や情報がさほど多くないこの時代感だから
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バトル・オブ・ザ・セクシーズ(2017年製作の映画)

3.8

テニスを通じて女性の権利のために闘い続けたビリージーンキングの物語。
努力や精神力に性差なんかないことを身をもって示したビリーがとても素敵。最初に立ち上がるのはいつの時代だってすごいこと。彼女の人柄が
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恋人たちの予感(1989年製作の映画)

3.8

人生何があるかは分からない王道ラブコメ。
最初は歪みあってても数年後数十年後にばったり会って何かが始まることもある。運命があるとしたら人生のタイミングという名のピースがぴたりとあったときなんだろうな。
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湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

4.0

家族になるって当たり前のようで実はいろんな奇跡が重なって成り立っているんだなと気付かされる。父と母が健康円満で娘も友達たくさんで…なんて現実一握りなんだろうな。
双葉さんの無性の愛が周りに振りまかれて
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彼女が目覚めるその日まで(2016年製作の映画)

3.8

日々の仕事、恋愛、家族関係を過ごす中で徐々に自分が失われていく感覚と闘い苦悩するスザンナと周囲の人々の愛の実話。
原因も分からず自分の精神が蝕まれていくのは恐怖でしかない。実話としてはすごくいい話だし
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ブルース・ブラザース(1980年製作の映画)

4.3

やってることはめちゃくちゃロックなんだけど、いやこれはロックというより、ブルースだなって不思議な感覚に陥る。ロケラン撃たれようが家を爆破されようが、何食わぬ顔で一定のテンポで行動する2人がもうシュール>>続きを読む

劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

4.0

愛はこの世で最も強い呪い。
最初はシンジくん過ぎて笑ってしまったけど、徐々に乙骨憂太になりラスト戦闘シーンは狂いかっこよ過ぎて惚れた。
歪んだ愛の形が呪いの醜さと狂気に反映されている気がして、でも中身
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ナチュラルウーマン(2017年製作の映画)

3.7

うーん、ひたすらトランジェンダーであるマリーナの扱いがひどい…。愛し合っていた歳上男性がまさかの一緒にいた晩に急逝してしまい、しかもトランジェンダーという理由でさらに家族から逆恨みされる。
マリーナの
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リリーのすべて(2015年製作の映画)

4.2

魂のままに生きて自分に嘘をつかないこと。リリーの人生はそれを何よりも体現している。
アイナーがどんどんリリーになっていく過程はリリーの心情に呼応する様にこちらも不安になるけれど、徐々にこれが本当の自分
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WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

3.9

順風満帆に見えた家族の絆は、小さな綻びから崩れ始め最悪の結果で引き裂かれる。
前半は息子のタイラー目線でストーリーが進み、事件後は残された家族に焦点を当てられる。
タイラーは若気の至りが全部悪い方向に
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音楽(2019年製作の映画)

4.0

音楽っていいな。アニメーションっていいなとなる作品。
楽器を初めて弾いたときの、なんかすげーいいってどシンプルな感覚を思い出させてくれる。音楽に限らずだけど、何かを始めた時って言語化できない、なんかす
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.2

4人中3人が聾唖の家庭で育った歌が大好きなルビーと、家族との絆を描いた物語。
障害を超えて、聴こえない歌が家族を結びつける。
ルビーのサクセスストーリーでもあるのだけど、聾唖の障害を持って且つ社会的に
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tick, tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!(2021年製作の映画)

4.1

常に時間に追われるのは幸せなことだと感じさせられる。それだけ寝食も忘れるほど熱中できる何かがあるということだから。
時間だけが過ぎていくように感じられる焦りと葛藤。歳は重ねるがまだ何も成し遂げられてい
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オールド・ボーイ(2003年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

なるほどなあ結末が禁断の愛。一度愛した女を、それでも愛せますか?と問いかけてくる。
15年間監禁された謎を追うストーリー展開は引き込まれるし、怪物として覚醒したアクションシーンの緊迫感がすごい。詩的な
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ロスト・ドーター(2021年製作の映画)

3.7

子育てのリアルを投げかける社会派作品、と言えるのだろうか。主人公は自分の子育てに一生責任や後悔の念を感じており、バカンス先で出会った自分と似た境遇の若き母親との出来事をきっかけに記憶の波に押し流されて>>続きを読む

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

最高でした。感無量すぎる。
ありがとうmarvel。
子供の頃から大好きだった初期トビーマグワイア演じるスパイダーの登場に思わず声出そうになった。その後の掛け合い、ストーリー展開も、泣けるわ笑えるわで
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ライアー ライアー(1997年製作の映画)

3.8

ジムキャリーの変顔祭り。
NG集が人柄出てて一番面白い説ある。
ある意味暗黙的に、人にどれだけ嘘が染み付いているか分かるストーリー。必要な嘘ももちろんあるけれど当たり前ながら相手を傷つける嘘はダメだよ
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女は二度決断する(2017年製作の映画)

3.8

ドイツの移民問題に端を発する社会派映画。
ネオナチによるテロで夫と子供が犠牲になった被害者カティヤの奮闘を描きつつ、現代の法律だけでは解決できない問題に対してどう対処するのか?と疑問を投げかけている。
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ライオンは今夜死ぬ(2017年製作の映画)

3.7

死は出会いだ。などセリフが全体的に印象的で詩的。
死を演じられない俳優が、喪人となった最愛の人との対話や、地元の子供達との企画映画を通じて、死について考え純粋に演じることの楽しさを感じ取っていく。
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バーレスク(2010年製作の映画)

4.2

ひたすらバーレスク行きたくなる映画。
アリの圧倒的歌唱力に鳥肌立ちまくりだし、ジャックとの掛け合いもかわいい。
どの歌もバーレスクという名詞を引き立てるのが上手くていちいちかっこよいのよね。ローアング
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舟を編む(2013年製作の映画)

4.0

言葉に思いを乗せて繋げていく人達の仕事・人生を描いた作品。
シンプルに辞書ってこんなに作るの大変なんだってなるのは当然なのだけど、何より当事者の人達が仕事に信念を持てるというのは素晴らしいしかっこいい
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ドクター・ストレンジ(2016年製作の映画)

4.0

marvelの中でも好きなシリーズ。
ヒーローの中でだいぶ辛い思いをしている方では。
インテリ魔術師という他のヒーローとは一線を画す立ち位置やインセプションを思い起こさせる戦闘シーンが良きです。

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

3.8

地球崩壊コメディっていうのも新しいジャンル…。暴走する資本主義社会の末路を描いた、すごく風刺的な映画です。
ブラックコメディなのだけどあまり笑えないのは割と潜在的に危機感あるからでは…。
彗星衝突は心
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