こーたさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

浅草キッド(2021年製作の映画)

4.2

単なるビート武のサクセスストーリーではなく、師匠と弟子の関係、師匠ありがとうって伝えたかったんだなと感じた脚本でした。
ビート武の人生も十分映画にできるんだけども、全部師匠がいたからなんやって伝わって
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街の上で(2019年製作の映画)

4.2

いやーいいね。
下北を舞台にした群像劇。
小さな町の中に色んな事情を持っている人がいて、みんなどこかで繋がってる。どこにでもいそうな若者達の心の中を覗き込んでいるような気分になれるくらい、絶妙なセリフ
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勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

3.9

繊細で想像力豊かな人ほど心の中が騒がしいけど、主人公はそれが口から出ちゃうタイプ。
すげえ尖ってるヨシカの脳内恋愛と現実恋愛がぐちゃぐちゃになるストーリー展開だけど、ちゃんと共感できる要素も多くて笑い
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エリン・ブロコビッチ(2000年製作の映画)

3.8

実話なのか、すごいな。
無職のシングルマザーでありながら、住民たちの勝利と正義のために子育てと両立して奔走するエリンの奮闘劇。
強気で昇給の要求する姿は是非とも日本人的には見習いたいところだよな…。

アメリ(2001年製作の映画)

4.2

逞しい想像力とガラスのように繊細な心、いたずら好きで好奇心旺盛。こんな魅力な主人公もなかなかいない。実際にいたら友達なりたいレベル。一見変わった女の子が自分の殻を破るまでの物語だけど、こういう想像力豊>>続きを読む

アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング(2018年製作の映画)

4.0

人は見た目じゃない、と言うシンプルなメッセージを綺麗なシンデレラストーリーで描いていて感動的。
最初のレネーの自己肯定感の低さにはたぶん多くの人がストレスを感じるだろうけど、それはきっと誰もが同じよう
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東京ゴッドファーザーズ(2003年製作の映画)

4.1

3人のホームレスと赤ん坊が送る、年の瀬にふさわしいハートウォーミング映画。
世間は狭いと言うか、決して狭くはない東京の中で偶然が重なりまくり笑っちゃうシーンがたくさん。今は糸のようにか細くても一度繋が
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博士と彼女のセオリー(2014年製作の映画)

4.0

スティーブン博士は人生で一番幸福だったあの頃に戻りたいかのように、時間を研究し続けた気がして泣ける。
ジェーンは誰も責められないだろうな、彼女の人生も想像を絶するくらい過酷。むしろ愛し続けてくれたから
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17歳のカルテ(1999年製作の映画)

4.0

正常と異常の境とは?自殺未遂で精神病院に入れられた少女が成長していく過程を描いた作品。
周りが異常って言うから異常なんだ。家庭環境やらトラウマやら、自己防衛のために色んなことに反発せざる負えなかったス
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アップグレード(2018年製作の映画)

3.7

ロボット映画のわりにやけにグロ描写多いなあと思ったら、ソウの監督かい笑
近未来の世界。AIの自動運転にマイクロチップと、SFっぽい設定は好きなのだけれストーリーは正直冒頭の20分ほどで何となく結末が
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サイダーのように言葉が湧き上がる(2020年製作の映画)

3.7

言葉で伝えられないことも、俳句なら伝えられる。
青春×俳句×SNSと、今っぽい要素を詰めつつ古風な手法で相手に想いを伝えていく少年が終始キュート。
読後感もサイダーに包まれているような爽やかさがある。
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戦場のピアニスト(2002年製作の映画)

4.2

彼をひたすら生かし続けたのはピアノだった。実話って半端ないな…。
シュピルマンを戦場のピアニストたらしめたのはなんといっても餓死寸前、今までの感情をぶつけるような鬼気迫る演奏が彼を延命させた。皮肉にも
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レッド・ノーティス(2021年製作の映画)

3.9

クレオパトラの秘宝をめぐるどたばたアドベンチャー。コメディ要素強めで、インディジョーンズにかなりインスパイアされてそう。
何も考えずに見られて、良い意味で裏切られる展開は綺麗に収まっている。
ただ一番
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ダンス・ウィズ・ウルブズ(1990年製作の映画)

3.8

このスケールの作品を監督&主演てケヴィンコスナーがシンプルにすごいな。
アメリカ視点では南北戦争の英雄が裏切り者になり、インディアン目線ではとある白人が部族の英雄に。両サイドで英雄となるダンバーがどん
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罪の声(2020年製作の映画)

4.1

良い脚本。グリコ・森永事件がモデルなだけあってリアリティがある。
新聞記者、仕立て屋という決してプロではない2人の視点から、35年経った今になって深淵から顔を出す事実を紡いて真相に迫る展開は緊迫感もあ
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幼い依頼人(2019年製作の映画)

4.0

韓国で年々増加する児童虐待。実話をベースに描かれた社会派作品。
愛すべき我が子を拷問と言えるほど痛めつける母親。弱っていく姉と弟。傍観者としての大人。観ていて胸をぎゅーっと握りしめられているような感覚
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シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2014年製作の映画)

4.2

美味い料理は人をつなげるし笑顔にする。
カールのシンプルに美味い料理を作りたいプロ意識と人柄が良きで、不器用だけど良きパパ。かわいい。フードトラックで過ごす息子との日々が最高で、子供にとって親と四六時
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ファーザー(2020年製作の映画)

3.9

観ていてつらくなった…。
時系列も記憶もぐっちゃぐちゃ。前情報なしで観たらホラーかと思うよな。全部噛み合わないから不安になって精神も参ってしまう負のループ。誰も幸せになれん…。
アンソニーホプキンス、
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THE PROMISE 君への誓い(2016年製作の映画)

3.9

第一次世界大戦の最中、トルコで起こったアルメニア人大虐殺の中で起こった悲劇の一端。ミカエルもクリスもアナも、信念があって魅力的な人物。
トルコ政府が認めてないなら、第三者としてイギリス・アメリカが描い
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エターナルズ(2021年製作の映画)

4.0

世界観・スケールがまたどでかくなったなあという感じ。marvelの挑戦が随所に見られた。
今回は最初からみんな強い。今まではスパイダーマンやアイアンマンなど、等身大の人間がヒーローになる過程が描かれて
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オールド・ガード(2020年製作の映画)

3.8

シンプルに何も考えず観れる。
ネトフリ作品って良くも悪くも研究されてる感がすごいよな、完全無敵じゃなくてほぼ不死にすることでハラハラ感が出るし、ちゃんと鉄板要素は入れつつ新しいスパイスを入れる感じ。
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.2

離婚調停のプロセスが描かれているのが今っぽい。こうやって客観的に観るとなんだか変な話だよなあ、かつては愛し合っていた二人が離れるためにまた乗り越えてきた過去をぶり返したり抉られたり、誰も望んでないこと>>続きを読む

ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い(2009年製作の映画)

4.0

ぶっ飛んでて好き。
エンディングの写真までちゃんとおもろい。
起きたらトラいたり結婚してるとか、何がどうなったらそうなる?絶対ないやろってシチュエーションを一晩で全部やっちゃう振り切った展開がもう良い
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ウイスキーと2人の花嫁(2016年製作の映画)

3.7

こっちはプロだ。
島民もプロですよ。
ウイスキー大好きな島民が繰り広げる痛快コメディ。第二次世界大戦下のスコットランドが舞台にも関わらず終始明るい雰囲気でほっこり。寝ても覚めてもウイスキーを求め続け、
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キング(2019年製作の映画)

3.9

ティモシーシャラメが出るともう何やってもかっこいい。だらしない格好でふて寝してようが泥まみれになろうがとにかくかっこいい。兵士を鼓舞するみたいな激しい感じもいけるんだな…かっこいい。

ホリデイ(2006年製作の映画)

4.0

家交換制度めちゃいいな。今じゃ色々と難しそうだけども。終始平和でほっこりする。雪のせいかイギリスサイドがあったかいなあ。グレアムの娘たち可愛すぎる。LAサイドはセリフのチョイスがいちいち素敵。
新しい
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ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

難易度高いなー、脈絡のない不可解な演出が多くて、恐らく何らかの暗喩なんだけど、メーター振り切りすぎて嫌悪感を抱く人が多いのでは。何回か観るのやめたくなった…。
皮肉たっぷりすぎるというか、脚本家はアー
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恋人たち(2015年製作の映画)

3.7

どこにでもいるけど、ちょっと背景が暗い人に焦点を当てた群像劇。
愛する人を殺され世の中を憎む男。家では息が詰まり刺激を求める人妻。同性恋愛をしている弁護士。一方は堕落の一途を辿り、一方は退屈な日々に刺
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クール・ランニング(1993年製作の映画)

3.8

常夏の国ジャマイカの選手がはじめてオリンピックに出た時の実話。ボブスレーの映画は初めて見たかも。強い国や優秀な選手のルーティンはつい真似したくなっちゃうけど、それで自分達のパフォーマンスができるかはま>>続きを読む

婚約者の友人(2016年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

なんだこの映画、ただただヒロインが救われない話やないかい。自分勝手で自己満な男に振り回されて、被害者なのに周りに気を遣って苦しめられ加害者は救われるという、、
ストーリーは好きになれなかったが、
色の
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ガラスの城の約束(2017年製作の映画)

4.2

自由で賢く頑固な父親は、現代社会に逆行するように生きて、大切なことを子供たちに教えた。多くの人にとってそれはみずぼらしくひもじい生活に見えるが、恐らく多くの人にとっては潜在的にジェラシーを抱いてしまう>>続きを読む

華麗なるギャツビー(2013年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

哀れな成り上がり大富豪の愛の末路。
ストーリー半ばまでの超絶華やかなパーティ演出が素晴らしい一方で、後半とのギャップがすごい。
美しいだけの女はすぐ流されるし、金だけの男は自分を棚に上げて他責しまくり
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あなたの名前を呼べたなら(2018年製作の映画)

3.8

カースト制度の根強いインド社会における禁断の愛を描いた恋愛ドラマ。
仮にこれが日本ならまあ合ってもおかしくなさそうだけど、インドにとっては世の中的、家族的にも許されざるタブー。
生まれたら家族を養うた
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戦火の馬(2011年製作の映画)

4.0

馬にも馬の生涯がある。戦時はモノの様に使い捨てされる立場にあった馬にも、主人公としてスポットライトが当てられるとちゃんと人間と同じ生き物として扱われる。
一見利口で強い馬が織りなす感動物語みたいだけど
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

極上の皮肉ミステリー。脚本がうますぎ。
だいぶ序盤でトリックの全容が分かるので、もう終わりやん!?って思ったら、さすがちゃんと複雑でありながらも分かりやすいタネ明かしがあって一安心。
一見複雑なストー
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