ぴもうえさんの映画レビュー・感想・評価

ぴもうえ

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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.0

現実と妄想を行ったり来たり…
ホント変態。

なんかこんな感じの映画あったなぁ…と。

「インフル病みのペトロフ家」でした。
全編熱に浮かされたような映像で、こちらも高熱が出たときのようにウトウト寝て
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.6

劇場版 Low and Order in France。

物事にはあらゆる真実があるから、多面的に捉える必要があるのに、キリトリで主観的に見てしまいがち。

夫婦喧嘩のシーンを観ても、ついついこれは
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.8

この監督の作品には散々心を蝕まれ続けたが、今作はとてもわかりやすく、すとんと呑み込めた。
映像も衣装も美しいので、目も楽しませてくれる。

不道徳極まりないんですけどね。

男性を殊更に滑稽に描いて、
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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

2.5

サイコパスサダヲ 時々 “芸人 永野”
若い頃のサダヲがほぼ永野。

サダヲのサイコパス感も
各キャラクターの掘り下げ方も
全て中途半端

描写は残酷なんだけど、なんで被害者のアレに執着するのかもわか
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

2.9

御託ばっか並べてヘタこくし、世界中にお友達がいるジョン・ウィックとは違って孤独すぎる殺し屋。

“事故”のバックグラウンドが描かれないし、スパイと殺し屋は恋しちゃダメだっていうのに、まったくもって動機
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シック・オブ・マイセルフ(2022年製作の映画)

3.3

こ、これ、コ、コメディ?

全く笑えないし
全く共感できないけど
夢中で観た。

そもそも彼氏ドロボーですけど。
それなのに嫉妬する?

そもそもあなた美人ですけど。
しかもオシャレですけど。
十分注
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マッシブ・タレント(2022年製作の映画)

3.0

ニコラスケイジがダサくもないけど、
ニコラスケイジがかっこいいわけでもない。

すごく面白いわけではないけど、
すごくつまらないわけでもない。

飽きるわけでもないけど、
飽きないわけでもない。

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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

2.9

ウェスアンダーソン迷走超大作第2弾。
フレンチディスパッチに続くますたべしょん作品。

まぁ、結局公開されれば観に行くんですけどね。

クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

3.0

人類皆
ガッチャン化(fromアラレちゃん)

マイクロプラスチックが体内から発見される世の中
プラスチックを消化できるようになったら
進化というのか
もはや人間ではないのか

クローネンバーグの臓物
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怪物(2023年製作の映画)

3.6

どんな出来事にもあらゆる側面がある。

それなのに、私自身も登場人物3人それぞれの主観で観てしまいました。

バイアスに囚われて、一方的に感情的に捉えてしまう私たち自身が怪物なのかもしれない。

聖地には蜘蛛が巣を張る(2022年製作の映画)

3.4

映画で描かれるのは、殺人そのものというより、女性性への蔑み。

日本でもセックスワーカーへの差別は根強いが、イスラム教の聖地ではその比ではない。

というか、ゴミ同然の扱い。

犯人の発想が理解できな
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EO イーオー(2022年製作の映画)

4.0

EOはただ大好きなカサンドラと一緒にいたいだけなのに…

人間のエゴでサーカスで働くEO。でもEOはカサンドラ大好きだから、カサンドラのためなら頑張るんだ。

でもこれまた人間の無責任なエゴでカサンド
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オールド(2021年製作の映画)

3.0

思ったほど悪くなかったけど、一昔前の映画を観た気分。

どう落とし前つけるんだ⁈と思いながら観てたけど、オチとしては悪くない。
ただ至る所に詰めの甘さが散見されました。

ルーファスシーウェルが年取ら
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トリとロキタ(2022年製作の映画)

3.6

過酷で悲惨、そして無慈悲

2人の願いはシンプル。
ただ2人で静かに生きていきたいだけなのに。

大人が作った世界でもがく子ども。
持てる者が作った世界であがく持たざる者。
世のバランスが悪すぎる。
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逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

3.4

貧富のヒエラルキーが逆転して
生存能力のヒエラルキーが生まれる話。

映画とは逆の順序で感想を。

▽▽▽
特権を得ると、人間やることは同じなんですね。
監督が言うように、人間誰しも特権に影響されるん
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ベネデッタ(2021年製作の映画)

3.3

あの聖母像がどう使用されるのか、序盤に想像できてしまった私は罪深いかしら。

権力の腐敗、汚職
感染症によるパニック
同性愛を受け入れられない重鎮

ん?
現代と一緒ですね。

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

2.8

よく作り込まれてはいるが…


マルチバースで家族の大切さを描いたことが新鮮なのでしょうか。

賞レースを賑わせてるから、新しい何かを期待して観たことが間違いなのかも。
Y2Kのおバカなアメリカンコメ
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ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)

3.0

カニバリズム
ラブストーリー
ロードムービー

これだけですでに情報量多いのに、描きすぎ。
美男美女なんだから、もっとグロテスクに絞って、むしろケイラについてはちゃんと描くべきだったのでは。

なんて
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RRR(2022年製作の映画)

3.8

問答無用に最高。

ガンジーが掲げた「非暴力」はいずこへ?
とか
野生動物はやっぱり手懐けられないんだ
とか
肩車で狙うべきは下の人でしょ
とか
とか
とか
ツッコミどころあるけど
けど
問答無用のエ
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別れる決心(2022年製作の映画)

2.8

昭和歌謡を現代に落とし込んだような映画。
カメラワークとコミカルなおふざけ含めて随分と古風な作品作りでした。

それはそれで良いんだが、ただただ退屈だった…
序盤で長いな、と思ったけど、さらにそこから
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ピンク・クラウド(2021年製作の映画)

3.2

自分だったらどうするかな?

1人の方がいいか、家族と一緒の方がいいか、ほとんど知らない人…はしんどいな。

日本だったら政府の判断が遅すぎて被害拡大しそうだな。
ブラジルの財政持つのかな。

とかモ
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コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

4.1

インテリが集うモスクワの恋人の元では居場所がなく、居候扱い。
自分探しも兼ねて、ぽいっと旅に出てはみたものの、旅のお供は粗野な男。

そりゃ、粗野は粗野なんだけど、
モスクワのスノッブな人たちとは違っ
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

3.4

もし私がある日突然親友から絶縁されたら…

まず納得できる説明を求めるし、
関係を修復するために改善策を2人で話し合いたいし、

逆にもし私が親友に絶縁宣言したかったら、
自分の気持ちを丁寧に話して理
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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

3.8

反吐が出る。

「醜悪だぞ」というセリフがあったが、本当に卑劣の塊のクソ。
語彙力がひどいものですが、本当にクソの中の糞。

あのクソ野郎がクソなのはもちろんだが、その権力に追従してたミラマックス社の
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9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

2.8

中盤で結構ネタバレするので、その後のネタバレは想像の範囲内でした。

もう少し引っ張って、刑務所に入っているのは実はこっちでした!っていうのは最後にしてもいい気がしました。

そもそも「デダリュス」の
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あのこと(2021年製作の映画)

3.8

これまで観た同じ主題を扱う映画とは、一線を画した作品でした。

かなり“痛い”。

想像しうる、と簡単には言えないけど、近しい痛みを知る女性たちは皆、足の指ギュッて握ったはず。
男性は男性であるだけで
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MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

3.3

気色悪いなぁ…
好き…
「ビバリウム」ぶりに気色悪い子ども…
好き…
途中ヘルレイザーwith葉っぱみたいになっちゃってるし…
あらあらあんなとこからあんなの出ちゃって…
好き…

無意識のうちに
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ザ・メニュー(2022年製作の映画)

2.5

パンッ

観たこと忘れてた。

決してつまらないわけでもないし、退屈したわけでもないが、何ひとつ残らないエンタメ作品でした。

エゴイストがエゴイストを“料理した“ということでしょうか。

以上

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LAMB/ラム(2021年製作の映画)

3.3

羊さんとわんちゃんとネコちゃんの演技がとても上手で、ノオミラパスのおっぱいはとても筋肉。

神話的だから難しく考えずに、感覚的に楽しめました。

グッバイ・クルエル・ワールド(2022年製作の映画)

2.0

ジャッキーブラウン味たっぷりのオープニングに希望!
しかし絶望 時々 奥野瑛太の演技にドキドキ!
最後は鬱屈。

ヤクザが丸腰過ぎるだろ。
遊園地にしろ商店街にしろガソリンスタンドにしろ人いなさすぎる
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

2.9

子どもたちの商売だったり、
やたら走りまくる2人だったり、
大物俳優たちの悪ふざけだったり、
一体何を観されせられているんだろうと思わずにはいられませんでしたよ。

便利な現代の無機質な恋愛より、不自
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わたしは最悪。(2021年製作の映画)

2.9

目標が定まらない“私“
素直になれない“私“
型にはめられることを毛嫌いする“私”
こんなはずじゃないと模索し続ける“私“

誰しも思いあたる節がある“私”なわけなんだけど、全く”The worst
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ニューオーダー(2020年製作の映画)

3.2

暴力が暴力を生み、憎しみが増大し、また暴力が生まれる負のサイクル。

どこか遠くの国で実際に起こっていることかと思うくらいリアルに感じました。

最後は説明が足りず、ぽけら?だったけど、軍隊怖い、以上
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パリ13区(2021年製作の映画)

3.4

なんとも生活感のある映画でした。

勝ち気で素直になれないエミリーは、
その可愛げのなさで終始こちらをイラつかせてくれて、かわいくてしょうがなかったし、
裸体まみれだけどエロくないし、
セックスシーン
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カモン カモン(2021年製作の映画)

4.0

ストーリーはもちろん、インタビューを受ける子どもたちの言葉にハッとさせられた。

「歴史は過去の蓄積だから、争いごとはこれからも増える」
「人間はずっと前に暴力を覚えた」

こんな不安を感じさせてしま
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インフル病みのペトロフ家(2021年製作の映画)

3.0

ロシア的カオス映画。

現実と幻想の境界が曖昧で、何が何やら、ウトウト……からの伏線回収。

「LETO」を観た時も感じたが、監督はロシアのことを愛し深く理解しつつも、めちゃくちゃに憎んでいるんだな、
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