完璧な女性のための強迫的な検索を通じてロマンチックなコメディーから始まり、この女性が隠す残酷で危険なゲームに終わる。
まったく無害なジャンルから、最も恐ろしいファンタジーに至るまで、絶対的な恐怖を与え>>続きを読む
物語自体シンプル復讐譚なんだけど、もっとシンプルでもいい。
この感じだとただの主人公の不幸話。
玉城ティナさんのフィクショナルな雰囲気も唯一無二な感じがあるし、ところどころ入る白石監督の遠慮のなさも嬉しい。
ライターの名前が工藤さんという設定は、白石作品ファンのニヤケポイント。
基本的に周囲の人物に甘やかされている主人公の映画は好きではないのですが、それを感じさせないほどに郁男を演じた慎吾ちゃんが魅力的。
ポスターのキャッチフレーズはホントにダメ。
このレビューはネタバレを含みます
イ・ビョンホンとチェ・ミンシクのバトルが残酷すぎて、もう観たくないと思いながら、いつまでも観続けていたいとも思った。
ピタゴラスイッチのあと、泣いているのか笑っているのかどちらとも取れるイ・ビョンホン>>続きを読む
可愛い=正義
ジョー・ダンテが生み出したこの図式は30年以上経った現代でも圧倒的に正しい。
殺し合いをさせるだけの悪趣味な映画とカテゴライズしてしまうのは非常に勿体無く、しっかり青春、家族、友情、恋愛、といった様々な要素があるとても良くできた作品だと思う。
少ししか見せ場のない若手役者達の存>>続きを読む
本来「見えないものが映り込む」というホラーの表現はじっとりとした怖さを物語の推進力として効果的に機能させてるし、あの場に居続けなければいけないという彼女の結末には無性に悲しさを覚える。
実はこうでしたとドヤ顔で言われてもだからどうなんだとは思うのですが、田中直樹の一片の淀みのない良い人感はすき。
今ではポップアイコン化されてしまった貞子ですが、僕にとっては幼少時に眠れないほどのトラウマを与えられた女性の一人なのです。
とにかく錦戸亮の演技が素晴らしく、所謂「普通で等身大」であることに、ともすれば嘘っぽくも見える本作のフィクション性の中に、ちゃんとリアリティを支えていると思った。
段々と追い詰められていくコミュニケーションのドライブ感と、人物同士における不穏性が蓄積していく様がとても面白かった。
若者のその瞬間しかない一瞬を切りとることってある種の映画鑑賞の醍醐味だと思う。
よく言えばファムファタールのような作品ですが、やっていることがどれも幼稚っぽくていまいち乗れない。
前作とジャンルは変わってはいますが、1、2合わせて一本の映画。