アダモさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

アダモ

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CUBE(1997年製作の映画)

4.0

カナダ発!不条理監禁ミステリーの金字塔。

謎の箱型巨大迷路に無作為にぶちこまれた男女7人。
目的もなく淡々と過ごしてきた平穏な日常から一変。
否応なくゴールを探さなければならない地獄のサバイバル劇場
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エド・ウッド(1994年製作の映画)

4.0

映画制作こそが生きる意味。
映画制作に必要なものはヤル気元気!
そして、このように思い込める才能。

芸術性、絵作り、セリフ回し。
セオリーはなんだかんだ色々あるんだろうが。
この際、それはどうでもよ
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秘密(1999年製作の映画)

3.9

何も期待せずできる限りボケーッと観てほしい。
強烈な右フックをアナタのレバーに感じて欲しい(笑)
そんな呪い(祝い?)のような本作。

美しい一人娘(JK)を抱えたごく普通の一家。
里帰り中の母子を襲
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ゆきゆきて、神軍(1987年製作の映画)

4.0

誰にでもある掘り返されたくない過去…
なにも今言わなくても!
なにも今糾弾されなくても!
なにも今カメラを回さなくても!
以下リフレイン…

日本軍元将校。太平洋戦争を生き延び激動の昭和をしたたかにた
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.5

なんて理不尽な世知辛い世界なんだろう。
一人のアメリカが誇る国宝級天才作曲家と、そのドライバー兼ボディガードのワンクール(三ヶ月)アメリカ珍道中哀歌。

生まれも育ちもニューヨーク!
暴力に無頓着なイ
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運び屋(2018年製作の映画)

4.8

花を育てて数十年の職人爺さん!

本業で食いっぱぐれ、自宅を差し押さえられて、愛娘&奥さんに三くだり半をつきつけられ…。

齢88(パッパー)歳。
普通なら色々諦めちゃうところだが…。
我らがイースト
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寄生獣 完結編(2015年製作の映画)

3.9

新井浩文が新井浩文役で登場(冗談だよ)!
前作は前作で東出昌大が本人役で登場してたのに(笑)

新井扮する変態強○殺人鬼。
このキャラが人間と寄生獣の区別をナチュラルに判別できる大役を任されてるはずが
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寄生獣(2014年製作の映画)

3.5

僕の右手を知りませんかぁ?

本作の見どころはヤハリ東出昌大の超絶ニヤケ顔登場シーンかな(笑)あれ反則ですよ。
なぜだか毎回観るたびに吹く(笑)
たぶん本人が演じる本人そのものだからという結論(爆)
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トラック野郎 御意見無用(1975年製作の映画)

3.0

やることなすことハチャメチャ破天荒!
サービスエリアで飯食って飲んだくれ、トルコで出し、トイレで出し、いよいよ仕事や、トラックデッパツ!
なんも考えてないようでなんも考えてない(笑)
コンプラ、ドラレ
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ヒストリー・オブ・バイオレンス(2005年製作の映画)

3.6

ある時は寡黙なダイナーの店主。
ある時は子供想いの優しいパパ。
ある時はチアコスが大好きな逞しく雄々しい旦那様。

かくして、その正体は?!

人間だれしも言えない過去のひとつやふたつ、あるもんだよな
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13日の金曜日・完結編(1984年製作の映画)

2.8

関係ないが本作のポスターアートがどうしてもジャガイモ料理にみえるワケだが(笑)。

クリスタルレイクはいつだってカップル、調子こいた若者たちを始末するジェイソンのホームグラウンド。
毎度スカッとかっ飛
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13日の金曜日PART3(1982年製作の映画)

2.5

クリスタルレイクの忌まわしき悪霊。

殺し続け、積み上げてきたものはリア充の亡骸と虚しさ一欠片。

俺達の永遠のヒーロー、ジェイソン坊やのアイコンでもある「ホッケーマスク」が本作にていよいよベールを脱
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13日の金曜日(1980年製作の映画)

2.5

何事にもエピソード1は存在する。

クズスラッシャーホラーの雄!殺人鬼ジェイソンの誕生前のあらましが本作だ。
ゆえにホッケーマスクも怪力もないです(だからといって倍速で観ないでね)。

田舎でひたすら
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水のないプール(1982年製作の映画)

3.9

名作。
水のないプールは果たしてプールと呼んでいいのか。
水で満たされたプールとのギャップ、その廃墟感、殺伐感。
それはまるで満たされる事に飢えた孤独な中年オトコ。

そう、俺そのものじゃないか(爆)
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ペット・セメタリー(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

リメイク版として仕切り直したペットセメタリー。

前作オリジナルバージョンの初見時、そりゃ恐かったなぁ。画面の粗さと暗さ、場違いなロックイズムが印象深いスマッシュヒットホラーでした。
最後に観たのが2
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ブラック・レイン(1989年製作の映画)

4.2

本作の見どころはなんと言っても紫煙にまみれた事務所描写なんですよ!
事務所は事務所でも世界に名だたるメガシティtokyoのポリス事務所ですよ。
そりゃヤニ茶けてなんぼっしょ(笑)?
ほんまゴッツエエ時
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モテキ(2011年製作の映画)

3.6

誰にでも一度はくるであろうと伝えられる「モテキ」!
ギャンブルの「ツキ」と似てるものかもしれない。
上手く波をキャッチするヤツ。
気がついてるのだが結局翻弄されて終わるヤツ。
だいたいの人間は気がつき
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刑事物語(1982年製作の映画)

3.3

チビ!デカイ顔!短足!ドスの効いた低音ボイス!北京ダックのごとき脂ぎった血色のよい肌艶!ブルースリーと坂本龍馬をこよなく愛する男。

かくしてその実体は!

俺たち大好き金八JODAN先生!
じゃなか
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仁義なき戦い(1973年製作の映画)

4.7

戦後間もない荒れ果てた敗戦国ニッポン。
そこはもはや正義は存在意義を許されない荒涼としたアウトローワールド。

レイプ、強盗(タタキ)、恐怖の三国団が跋扈する被爆地ヒロシマ闇市。

正義なんてありゃー
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キャリー(1976年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

念動力。
何かをキッカケに発動するっていう水曜スペシャル的なアレよ。
そーそー。

私はキャリー。

もうじき高校卒業間近のJK3。
といえば聴こえはいいけど…。

学園ヒエラルキーのいわゆる最底辺。
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アルカトラズからの脱出(1979年製作の映画)

3.5

アルカトラズに穴、ホルベカラズ!

人生には抜け穴掘らなきゃならん時がくるんだよ。
「そこ、深堀りしなくてよくね?!」
誰がなんと言おうとね。

アルカトラズ刑務所!
脱獄不可能な海に囲まれた天然要塞
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ガントレット(1977年製作の映画)

3.5

娯楽の少ない遥か昔のサンデーナイト。
正確に数えたものはいないだろうが相当数テレ朝にてガントレット(笑)された本作。

若き日のイーストウッドならではの轟く俺様節炸裂のワイルドガンアクション。
ロータ
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時をかける少女(2006年製作の映画)

3.8

爽やかで賑やかでほろ苦くて切なくて…。
おじさんがシラフで観るには痛々しすぎるワケだが!

何年か前。以前観たときより違和感嫌悪感が薄まったのは逆に歳のせいか。
なんかしんみりしちゃってさ。
奥華子の
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ヴェノム(2018年製作の映画)

3.0

ヴェノムくん現る!
見た目は残虐中身は物分かりの良いど根性ガエル(笑)。
つか、寄生獣のミギーか!

なにげない新聞記者の主人公。
なにげない平凡ライフを一変する悪魔との奇跡のフュージョン。
手に入れ
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ナチュラル・ボーン・キラーズ(1994年製作の映画)

4.0

アメリカ全土がマジ震撼な凶悪殺人バカップルがなんとなく出現!

まさに世紀末のボニー&クライド。

理由動機なく、なんとなく殺りまくるアメリカ横断ウルトラ虐殺。

ウッディハレルソンがTOKIOの松岡
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トロン:レガシー(2010年製作の映画)

3.3

グローバル的価値観は終わりを告げた。
味や匂い、汚れ。汚らしさ。
そんなモノはポポイのポイ!
寄ってらっしゃい観てらっしゃい。
これが噂のアフターコロナ。
The無機質ワールド。

デジタルワールドを
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仁義の墓場(1975年製作の映画)

4.2

身を焦がされるほどの快感をあんたは知ってるかい?
たとえ破滅への片道切符だとしても。
断ることなんて不可能。
冷てぇんだよ。
脳からヨダレがしたたるんだよ。

戦後間もない東京。
関東所払いレベルの超
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グリーンマイル(1999年製作の映画)

3.5

その男、黒人。
かつ巨漢の中の巨漢。
いわゆる泣く子も黙る成子坂。

こんな人間に恫喝されたら、下手したら失神だよ。
そんな男が刑務所に収監。
罪状は殺人、死刑判決の下った正真正銘のモンスター…のはず
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エリジウム(2013年製作の映画)

3.0

おっとっとっと先走り未来!

地球は汚染され荒廃真っ只中!
権利者有力者は宇宙に浮かぶコロニーに移住。
ボンビーな底辺労働者は地球での長屋暮らし。
地球では大規模な風土病(テキトー)が蔓延!
病気完治
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アウトレイジ(2010年製作の映画)

3.7

一目みて
「こいつにはかなわねぇーなぁ」
と感じさせる役者のリアリティ。
観てる人間に感じさせたら大成功だよね!

本作の椎名桔平。
色気のオーバーレヴ。
色気のジェンダーフリー。

なんちゅうか、コ
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ゲーム(1997年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

画面から滲み出る冷徹で不条理な焦燥感。
逃げ場の無さ。
ただでは済まないであろう息の詰まる感じ。
視野が徐々に狭くなり心拍数が不規則に上下。

古びた8ミリフィルム、ピエロのお人形、喫煙女子(笑)、金
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ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔(2002年製作の映画)

3.7

壮大すぎるニュージーランド発大河ドラマな前作に圧倒された我々を更に圧倒せしめた本作。

平和な世界を取り戻すために!
その鍵となる指輪を安心安全に目的地に輸送!
おおよそ、こんな話なワケだが。
本作(
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ロード・オブ・ザ・リング(2001年製作の映画)

3.3

俺たちがかつてドハマリした2000年代初頭の熱狂MMO(ネトゲ)時代!
今ある人生を捨てて新しい人生がはじまったお友達も数知れないネトゲワールド。
そこにはどこかで見たことのあるような世界観。
エルフ
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スプライス(2008年製作の映画)

3.2

生命の営み!
「ソレ」に関して分かってる気がするが誰も何も分かっちゃいない。
暖かくて柔らかくてかけがえのないモノ。
そんでもって目を背けたくなるほどのグロテスクなモノ!

大人になりきれない主人公カ
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シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

4.2

イメージとしてのゴジラ!

初代ゴジラの白黒ムービー独特の不気味さやリアル感。
歩みの一歩一歩が重いんだよな!

溢れ出る円谷イズム。
フィルムから伝わるおどろおどろしさ。
子供のおもちゃになる前。
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ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

4.2

自分だけの記憶、想い出。
都合良く時の流れとともに取捨選択し書き換えられる。
正しさはどこにもない
その儚さ、曖昧さを補うためにヒトは日記なり写真なり残す。

時は2049年。
降りしきる雨の中。
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