えぬさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

ポーラX(1999年製作の映画)

3.8

破滅衝動。明暗の対比と音の使い方がうますぎて。謎のバンドだったり、イザベルだったり、謎が謎のままというか、主人公が小説家だからこそ言語化・真実を明らかにできない(しない)部分がたくさんあるの良い。ギョ>>続きを読む

冬物語(1992年製作の映画)

3.7

わたしはこうはなれないし、側にいたら絶対イライラしてるだろうけど、ちょっと憧れもある。もう一展開あるかと思った。最後まで理屈じゃなくて何かを信じること。クリスマスの雰囲気とメリーゴーランドいいな。

恋の秋(1998年製作の映画)

3.7

終わりよければすべてよし。の感じ嫌いじゃない。慣れてきて展開予想してたけど、まさかの全くの第三者登場だとは…。けどな〜〜〜、レオの恋人の女の子(名前なんだっけ)が何を楽しくてやってるのかわからなさすぎ>>続きを読む

めまい(1958年製作の映画)

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どこからが真実か嘘か夢の中にいる気分で、鑑賞者もわけのわからない夢の迷宮=めまいの中にいるかのよう。

ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、ジャンヌ・ディエルマン/ブリュッセル1080、コルメス3番街のジャンヌ・ディエルマン(1975年製作の映画)

4.2

あ〜〜〜ズレが生まれてからの綻びが大きくなっていく感じがすごい。1日目が完璧すぎて。単にフェミニズム的文脈で読まれるのはどうかなって思ってたけど、これはそう読まざるを得ないかも。当時の「見る側」である>>続きを読む

夏物語(1996年製作の映画)

5.0

フランスの夏、バカンス、海ってだけで最高じゃないですか。やっぱり3人の中ではマルゴが一番魅力的ですよ。あるあるだったり、よくわからん感じだったり、人間って思うままに生きるしかないことをロメールは観てて>>続きを読む

春のソナタ(1989年製作の映画)

4.5

人物描写がうますぎる。あの食事のシーン。哲学用語が飛び交うけれども、嫌味のない軽やかさ。ことばにしたことへの責任と信用。信用と信頼はちがいますよね。その人のことを知れば知るほど上手くいかなくて、結局は>>続きを読む

ゴーストワールド(2001年製作の映画)

4.8

ブシェミっっっ〜〜〜〜!好きでしかない。「あなたは私のヒーローよ」ってセリフ好きだけど、シーモアにとっては救いのように見えて線を引かれた悲しみ。イーニドのみんなに置いていかれてどうしたらいいかわからな>>続きを読む

アニー・ホール(1977年製作の映画)

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し、し、神経質〜〜〜!!たびたび語りかけてきますが、映画的世界と非映画的世界の区別はないのかもしれない。

湖のランスロ(1974年製作の映画)

3.8

聞こえなくてもいい音が聞こえるのが怖い。行動原理がわからなくて怖い。ヘルメットの上げ下げ、馬に乗る足、槍を渡す手、ハンマーで杭を打つ姿、とか反復(=偶然?)にどういう意図があるのか。「自動運動」との関>>続きを読む

英国式庭園殺人事件(1982年製作の映画)

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・映画を味わおうとするわたしたち(最初のカット)
・映画って何→スクリーン内と外との関係性について見て考えること
・映画を見ながら考えるってできない→わたしたちは映画を観ていない
・「見ると知るとの関
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ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア(1997年製作の映画)

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「死ぬ前に海を見に行く」ってのはすごくいいと思う。ただ、あんまり緊張感を感じられなくて軽かったのが気になる。ドンペリのPérignonの読み方違ったのはドイツ語はローマ字読みだからか。

愛、アムール(2012年製作の映画)

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うちは逆で、おじいちゃんの介護をおばあちゃんがやってた。4〜5年くらい病院と家を行ったり来たりしてて、見ててほんとにつらかった。これもリアルで、過度に表現してなくて他人事として観れなかった。ただやっぱ>>続きを読む

夜と霧(1955年製作の映画)

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記録映画に中立性があるのかは疑問かも。『ショアー』しかり『シンドラーのリスト』しかり、「アウシュビッツ以降、詩を書くことは野蛮である」というアドルノの言説を検討。これを残すことができたってこと自体価値>>続きを読む

花とアリス(2004年製作の映画)

4.2

光がとても印象的で、不思議な映画だけど、なんでか好きだな。消えてしまいそうな青春はたしかに存在していて、もう戻りたいって思える年齢じゃないけど、どうでもいいことなのになぜか覚えていることを思い出した。>>続きを読む

パロアルト・ストーリー(2013年製作の映画)

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なんかうまくいかなくて、みたいな青春好きです。家でのパーティーに憧れがありますね。最近ちゃんと映画観れてない。

ニースについて(1930年製作の映画)

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かなり編集されてる。下から上へ。脚組んでる人たちが映るところすごく好き。

アンダルシアの犬(1928年製作の映画)

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「映画は、無意識的に夢を模倣しているように思われる。映画は、無意識の生活を表現するために発明されたのかもしれない」(ルイス・ブニュエル)

ゴールキーパーの不安(1971年製作の映画)

3.6

これを逃したら次はいつになるかわからないシリーズ。4Kきれ〜!って観てたらテレビだと鮮やかすぎる修復で劇場用かもねって話がしっくりきた。主人公のモラルの欠落は感じつつ、展開にじとっとした不穏さがつきま>>続きを読む

パリ、テキサス(1984年製作の映画)

4.6

愛って正解がないからこそ、会わないままでいる、顔を見ないでいるって選択のしようがある。泣いちゃった。映像がきれいで、ほんときれいで。ヴェンダースのロードムービーにただようノスタルジー感がたまらなく好き>>続きを読む

胸騒ぎの恋人(2010年製作の映画)

3.6

どっかに書いたかもだけど、ドランの作品は映画が第七芸術だってことをすごく意識させられる。今作はスローモーションだったり音楽だったりが際立ってて、より物語を止める場面が多いように感じた。ポップソングは意>>続きを読む

女っ気なし(2011年製作の映画)

3.8

海は青い派ですが白いのも素敵でした。夏のバカンスのときにしか賑わない街っていいな。夏のこの街のようなきらきらした恋もいいけど求めるのは穏やかな波のような包み込んでくれる恋。着てるTシャツかわいすぎて好>>続きを読む

カイロの紫のバラ(1985年製作の映画)

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テーマがいい。映画から出てくるなんて夢のようなことを映画でしちゃうんだから、やっぱり映画はなんでもできる。

ジョゼと虎と魚たち(2003年製作の映画)

4.0

冒頭に持ってかれた。海を見たジョゼに泣いちゃった。好きな人と海見たいな。虎も魚もラブホも、恒夫と過ごした日々は大切だろうし、ジョゼはこれからも生きていける。くるりの"ハイウェイ"はずるいって。フランソ>>続きを読む

パリ13区(2021年製作の映画)

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パリが舞台といってもイメージするようなパリじゃなくてもっと普遍的な話だった。群像劇だけど、人と人との距離感が、あああるよねって感じ、というかわたしが現在進行形でやってることで痛かった。人間関係はいつか>>続きを読む

グランパ・ウォーズ おじいちゃんと僕の宣戦布告(2020年製作の映画)

3.6

デ・ニーロおじいちゃんかわいい…内容もほんわかしてて好き。マイヤーウィッツ家のダスティン・ホフマンに並ぶ。クリストファー・ウォーケンとのシーン好き。めっちゃ笑った。

マーターズ(2007年製作の映画)

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たしか『アス』の女優さんが監督に観てねって言われたホラー映画の中に入ってたやつ。ドラン出てきてびっくりした。

宵闇真珠(2017年製作の映画)

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寒色の映像好きすぎる。ドイルってので観たけどちょっと意外だった。けど光への意識はドイルかなぁ。黒髪ボブは正義です。

ある夜、彼女は明け方を想う(2022年製作の映画)

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冒頭、若葉竜也の「結婚して、一緒に暮らそう」を永遠リピート。だが普通に怖かった。

明け方の若者たち(2021年製作の映画)

3.4

中高大、たいした思い出もないしこれから残る時間で作れる自信もないけれど、楽しかった瞬間、今がすべてって思う瞬間があったなと。今から就活なので現実を突きつけられる感。"思ってたのとちがう" "何者かにな>>続きを読む

アネット(2021年製作の映画)

4.4

愛と孤独を描かせたら右に出る者がいないカラックスの新作。冒頭最高すぎる。愛を恐れるがゆえに愛を描く。映画とは?を突きつめ、はっきりとは指せないけどこれは映画だと言える。虚構。サントラは聴き込んでて正解>>続きを読む

エブリデイ(2018年製作の映画)

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『ビューティー・インサイド』だ〜〜〜でもこっちはまだ学生で、いつまでも一緒にいれるって思ってるあたり若いなぁとなり。BØRNSは反則。アレクサンダーになり結局外見で見てね?となりちょっと冷めた。