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この世界には真昼がないかのようにずっと薄暗い。薄暗い中での光の使い方が何とも恍惚的。文明化していない世界の方が日常は映画に近かったのかもしれない。
全ての登場人物の人柄が愛おしい。偶然と偶然が重なって投じられた一石から広がる波紋は周囲の人々の人生を巻き込んでゆく。その一時的な波に踏ん張って止まれるか、そこに人の強さと弱さが現れる場面。
その人がその人生を歩まないと口にできない言葉がある。
映画はスナップショットの集合体ではない。緻密に検討されていない設定は集中力を途絶えさせるだけ。
偶然を必然として描けること、それが良いフィクションの条件。
私は「暴力的な」人間である。