西さんの映画レビュー・感想・評価

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トラペジウム(2024年製作の映画)

3.5

舞台挨拶で「芸能界に入ってわかったことだけれど、そこにいるには人間的にも充実していることが大切、足りないものがある子がそうなれるまでの物語」と話していたことがとても印象的。「わたし一人では、アイドルに>>続きを読む

悪は存在しない(2023年製作の映画)

3.7

先に観た同僚の「悪は全然存在したけどな」という感想がこびりつきながら観た。私はやはり悪は存在しないなぁ、存在しないよなぁ、それは分かってるんだよ!の気持ちになった。誰かにとっての善が誰かにとっての悪に>>続きを読む

英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン 2023/24 ロイヤル・バレエ 「マノン」(2024年製作の映画)

4.0

やっぱマノンはドラマも人物造形も振付もどれも素敵で、面白いな!!

パリオペを観た時はダンスがダンスに見えないことに感動したけど、今回はむしろ振付がクリアに見えるに驚いた。「この音をとってる振りだな」
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RRR(2022年製作の映画)

4.2

終始リズミカルで観ていてとても気持ちよかった!スローになったり早回しになったり、あれどうやって撮ってるの?

分けて観ようかと思ったけどつい一晩で最後まで観ちゃった。緊張感のある血生臭い話が3時間続い
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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

4.9

去年ずっと気になりながらも観ずにきたのは、今こうやって「来週貴船に行くんだぞ!」と思いながら観るためだったかも!

引き込まれて、心温まって、活力をもらえるようなループもの。「こうだったら…」が叶って
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王国(あるいはその家について)(2018年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

こういうこと映画でやってもいいのか!と思ったのが第一印象。「マッキー・ザ・グロッケン地獄」を経ていくとそれが「密度の濃い時間」の追体験で擬似体験になって、いつのまにかなぜか共感に辿り着くのが面白かった>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

千と千尋っぽくてポニョっぽくてエヴァっぽくてカリオストロの城っぽかった。
「豊かで平和で美しい世界」はきっと積み上げられるけど、それはまた閉鎖的な塔の中にしかできないような気が拭えなくて、それでいいの
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マイスモールランド(2022年製作の映画)

3.8

やさしさと正義はやっぱりすれ違ってしまうということと、こんなに頑張ったりできない私はどうしたらいいんだろうということ、それをまた考えた。不意にこれを観れてよかった。コンビニパルなつかしい…

浮かぶ(2020年製作の映画)

3.6

セリフと話の流れがちょうど過不足なく流れていって、そんなことを思う感覚がすごく懐かしかった。色々思い出して胸がきゅ〜とした。

そばかす(2022年製作の映画)

4.4

私もいつまで世の中と関係ないみたいな顔して生きてていいんでしょう、と途中で思いかけたけど、最後まで見て、いやそういうことじゃない!短絡的に白黒しちゃうのではなく自分なりのグレーを見つけるぞ!という気持>>続きを読む

母性(2022年製作の映画)

4.7

宣伝見てから、これは私が観に行かなきゃいけない映画と思ってたやつ。冒頭10分でもう涙。みんなちょっと狂ってるけど、でもみんな必死に自分守って生きてるというのが響く。愛もやさしさも、絶対にすれ違う。

月の満ち欠け(2022年製作の映画)

3.2

タピオカ屋とドンキをどうしても思い描いてしまう高田馬場と、知り合いに会えちゃう早稲田松竹と、「自分でも何か撮ってみたい」と思ってる大学生という要素に、エモさあったな

メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

3.2

心があったかくなった。一人残らずいい人で、BLへの冷たい視線も、本当は主人公が思ってるよりずっとない世界のはず。
池袋で観たから、終わった後ジュンク堂行っちゃおうかと思った。

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.6

『ドライブ・マイ・カー』は、家福の車を運転させられる(“Drive my car.”と言われる)みさきに投影されるように、他人に突き動かされながら生きていた人たちが、自分に耳を傾けて自身の行きたいとこ>>続きを読む

映画 おそ松さん(2022年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

もう一回「…ループもの?!」を聞きたいですループもの好きとしては。思ったよりも楽しめた!

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

4.1

映像も音もリズミカルで、そして細やかでおしゃれ。ずっと心惹きつけられた。やっぱりフランス語喋れるようになりたいかも〜

偶然と想像(2021年製作の映画)

4.5

生きてると「ああすれば、こうすれば」も色々あるけど、やっぱりそこを乗り越えるにはフリをして演じてみて、そして演じているうちにそれを自分の中で虚構から真実にしていくしかないよねぇー!と思えてすっきりしま>>続きを読む

台風クラブ(1985年製作の映画)

3.8

「台風クラブは観た方がいいよ!」と言ってた人のことと、欅坂のエキセントリックは台風クラブのオマージュなんだって、と言ったら「そっか〜!なるほどね!」とワクワクした顔をしてた人のことを思い出しながら初見>>続きを読む

ルパン三世 カリオストロの城(1979年製作の映画)

3.5

ようやく大泉洋のモノマネじゃない本物を見れた!空を泳いじゃうところ好き

サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

4.4

物語の力と、それから「物語をつくるという物語」の力を最大限に肯定してくれる。全員かわいくて、そんな彼らの中に私もきっといて、全部まとめてすごーく愛おしくなった。

白蛇:縁起(2019年製作の映画)

3.7

「あ!これアレでも出てきたアレだ!」みたいな表象の連続で、ということはつまり、きっと古今東西世界中の人が手を替え品を替え同じことを考え続けてるってことだなぁと思ったらとても幸せで満たされた気持ち!

シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

3.8

迷ったけど映画館で観ることにしてよかったーー!やっぱり映画は映画館で観るためにつくられている!
ここまで積み上げてきた知識で神話が読める感じがおもしろかった。何回も見ることで自分が感じられる意味が変わ
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012年製作の映画)

3.6

thinkじゃなくてfeelの方をすごく刺激されて面白かった!
主人公たちにとって不測の問題が起こっても、それが誰かの思惑通りではあると知ると自分が安心してることに気づいた。それに気づいたことになんか
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ナショナル・シアター・ライヴ「メディア」(2014年製作の映画)

3.4

授業で「コロス」と習ってもそういえば想像がつかなかったけど、これを見てコロスを使うという表現がすごく好きになった。
あんな風に自分の中で何者かの声が浮かんでくること、あるよなぁと思った。

ナショナル・シアター・ライヴ 2016「戦火の馬」(2014年製作の映画)

3.8

劇中で馬が死んだときに横たわった馬から人形使い3人がすっと抜けると、物語上の意味でも物質的な意味でも「死んだ」ことがよく見えて感動した。
繰り返し繰り返し"Only remembered for wh
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ハニーレモンソーダ(2021年製作の映画)

3.0

とにかく人が綺麗に光る!でもなんか封建制度って感じ…

彼女来来(2021年製作の映画)

3.5

ずっとフィックスなのに突然機敏になるカメラの気持ち悪さ最高。端々に自分との近しさを感じたのに、アフタートークで監督の発想聞いたら全然違う組み立て方だった。

想像(2021年製作の映画)

4.0

すごい、すごかった。初めにイラク戦争の爆撃の映像があって、終盤にもまたその映像があるんだけど、初めは他人事だった映像が終盤に見た時にはすごくこわかった。巻き込まれたからだ!
「想像すること」と「観客を
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戦場のメリークリスマス 4K 修復版(1983年製作の映画)

3.3

映画館で初見してよかった。じわじわしみわたる感じを楽しめたし、坂本龍一になんっか惹き込まれちゃった。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(2009年製作の映画)

3.8

人間もエヴァも手と脚がすごく綺麗。〜し、〜しとか〜世界、〜世界とか言葉を羅列して説明するセリフにするセンス大好き。
ちょっとずつ知識が積み重なったからこそ面白くなってくる感じ、たのしい。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(2007年製作の映画)

3.5

びっくりするほどスラスラ観れて、一日で観るつもりじゃなかったのに最後まで観ちゃった。
シン・ゴジラを先に観てしまったせいで「シン・ゴジラみたい」というおそらくとても残念な感想も抱いてしまった。
ひとつ
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.8

すごく丁寧で繊細で心に触れてくるようだった。二つの階層は交わることがないけど本質的に同じ部分はあるし、そのどちらにもLINEは当たり前に存在するんだからすごい。すごくないか。

Reframe THEATER EXPERIENCE with you(2020年製作の映画)

4.8

この世のものと思えないほど美しい人体とその動きと、それと一体化する衣装と、演出と。この世のものとは思えないけどそれはこの世のもので、そうなるためにどれだけの努力と鍛錬と強い意思があったのかしらと思う。>>続きを読む

まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

2.9

たまたま「普通」を問いかける映画を観るのが二日連続に。
普通か普通じゃないかじゃなくて、それが自分と周りに対して誠実かどうかで考えと行動を決めていきたいね〜〜!

すばらしき世界(2021年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

ちゃんと怒りも楽しみも喜びも全力で表現できる三上さんが素敵で愛おしいなぁと思った。三上さんが「普通」になる前も後も否定も肯定もしたくないからあんな終わり方にしたのかな。