ヘラルドスクエアさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ヘラルドスクエア

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シエラネバダ(2016年製作の映画)

4.1

映画にしかできない表現方法を駆使して
最高級の仕上がり。
すべてにおいて神がかっている作品です。

ほぼワンシチュエーション。
親族一同の法事での集まり、食事会を始めるまでの紆余曲折が描かれています。
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(2023年製作の映画)

2.6

スケールの大きさには感心しました。
この規模をまとめ上げた巨匠の手腕はすごい。
(制作費15億円。そのうち12億円を監督のギャラとして要求したとかしないとか)
ただ北野映画としては、いつものキレがない
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野獣死すべし(1980年製作の映画)

4.6

ニューヨークに『タクシードライバー』のデニーロさんがいるなら
東京には『野獣死すべし』の優作さんがいます。
伝説。

魂のゆくえ(2017年製作の映画)

3.9

ポール シュレイダー監督のベストと言っていい傑作。
荘厳でシャープな映像表現は先端まで研ぎ澄まされています。
シュレイダー監督が『タクシードライバー』以来のテーマとして追求してきた"聖と俗”の混交と対
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ヒューマン・キャピタル/人間の価値(2019年製作の映画)

2.5

微妙に渋くていい感じの映画。
マヤ サーマンさんとマリサ トメイさん、地味なストーリーの中で女優陣が光ってましたね。
誰一人として人生が上手くいっていない、不安定な感覚がいいです。
それほどミステリー
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望み(2020年製作の映画)

2.5

石田ゆり子さんがいい。
過剰な演技はなしで、無償の愛が伝わってきました。究極の選択とでもいうのでしょうか。
でも自分の意思では選べないのですが。
自分の息子が、殺人事件の加害者として生きて逮捕されるの
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愛唄 ―約束のナクヒト―(2019年製作の映画)

2.5

美しい。
こんな風にキラキラ輝きながら死ねたらいいな。
余命3か月でも、こんなに世界が美しく見えるんですね。
いや死を目前にするからこそ世界が輝くのかな。
横浜流星さんと清原果耶さんは最高にフレッシュ
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ファクトリー・ウーマン(2010年製作の映画)

3.4

サリー ホーキンスさんっていい女優さんですね〜。
しっかり存在感ありながらも、脇で地味なほど抑えていて、それでいてしっかり出るべきところではヒロインにもなれる。
控えめな佇まいもいいです。
このキャス
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ハッピー・ゴー・ラッキー(2007年製作の映画)

3.0

何度も爆笑しました〜。
サリー ホーキンスさんのぶっ飛び方が愛らしい。
天然で全然空気読まないマイペースが最高。
主人公なりに多方面やることがあって、普通に頑張っている姿が好感度高いです。

ビューティフル・デイ(2017年製作の映画)

3.2

何もかもキメまくりの映画。
キレキレのショットの連続です。
冒頭からカッチョいい。
勉強になります…。

ホアキン フェニックスさんは、例によってイっちゃってる危ない男。
このホアキンさんはもしかして
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否定と肯定(2016年製作の映画)

3.1

良くまとまった映画。
これが実話だというのだから嫌悪感しかない。
当初主演にキャスティングされていたヒラリー スワンクさんをレイチェル ワイズさんに変更したのは英断だったと思います。
レイチェル ワイ
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マルコム&マリー(2021年製作の映画)

2.5

シャープなモノクロ映像が美しい。
ゼンデイヤさんとジョン デヴィッド ワシントンさんという旬な俳優二人の丁々はっしを堪能できます。
ゼンデイヤさんの10頭身以上あるスタイルをフィルムに焼き付けただけで
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底知れぬ愛の闇(2022年製作の映画)

3.4

ビッチ無敵。
アナ デ アルマスさん最強。
これはコメディだと言いたいです。
シリアス風味のブラックコメディとして、何もかもよくできています。
パトリシア ハイスミスさん原作の小粋な秀作。

こてんぱ
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川っぺりムコリッタ(2021年製作の映画)

2.5

荻上ワールド。
には違いないのですが、いつもの作品より輪郭がはっきりしているというか。
もっとアウトフォーカスなところに神が宿っているのが荻上作品の魅力なんですけど、意外にちゃんとしたストーリーがあり
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娼婦ケティ(1976年製作の映画)

3.4

激苦い作品。
貧民窟から這い上がるには…。
愛だの恋だの言ってる場合じゃないです。
生きるためにはパンを盗んで逃げながらかじるしかありません。
女を武器にのし上がることは才能以外の何者でもないです。
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しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス(2016年製作の映画)

3.2

愛ってさまざま、深い。
サリー ホーキンスさんとイーサン ホークさんが本物の夫婦に見えてきます。
リアルな夫婦の愛のかたち、みたいなものが表れている作品だと思います。
成り行きというか腐れ縁というのか
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不都合な理想の夫婦(2020年製作の映画)

3.0

これはイャーな感じの映画ですね。
いろいろ食い違い、ほころびが出て。
なんか人間(男)の痛いところを突いてくるというか。
そもそもそんなに出来る男でもないのに、自分を大きく見せようとしていて。
という
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リベンジャー 復讐のドレス/復讐のドレスコード(2015年製作の映画)

2.6

村八分なのに全く悲壮感がない楽しい映画。
エンタメに振り切って、大雑把だけど、とっ散らかった盛りだくさんを楽しめます。
ケイト ウィンスレットさんは強い女性がハマりますね。
パワフルダイナマイトバディ
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猿楽町で会いましょう(2019年製作の映画)

3.8

エモっ。
エモすぎる。
どのショット、どのシーンもエモい。
猿楽町なのもいい。
これがデビュー作とは、すごい監督が現れました。
最初からロメロ監督のゾンビネタ定期で擦るので、またふわっとした日常を切り
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プロミスト・ランド(2012年製作の映画)

2.8

面白いヒューマンドラマでした。
テンポよくまとまっています。
「大企業が、いたいけな田舎の住民の頬を札束で張りとばして利益を貪る。それを阻止しようと奮闘するヒーロー」そんな定番の話かと思いきや。
珍し
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アンモナイトの目覚め(2020年製作の映画)

3.0

世界に浸りました。
二人の演技、佇まいが最高級でした。
深くて繊細な感情表現はすごい。
曇天、荒海、化石、パピーのミニ陶器オブジェ、刺繍、貝殻装飾、コルセット、大英博物館。
構成要素だけでもストーリー
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レディ・マクベス(2016年製作の映画)

3.3

ゴシックホラーですか。
レディ マクベス強よっ。
虐げられても負けない女。
フローレンス ビューさん最強伝説の始まり。
軟禁状態のお屋敷の緊張感と静寂が、作品を格調高いものにしています。
俳優全員、深
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オットーという男(2022年製作の映画)

2.2

面白い、普通に。
ただ…
これはまずいことをしてしまいました。
何もかもオリジナル『幸せなひとりぼっち』の方が優秀です。
まぁこっちじゃない方が、良すぎたのかな。
わざわざハリウッドリメイクするならも
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死の谷間(2015年製作の映画)

2.4

驚くほどの低予算でよくがんばりました〜。
SF要素皆無。
谷間の小さなお家だけでお話が完結します。
ビッグになる直前のマーゴット ロビーさんを堪能できます。ここからはどんどん階段を駆け上がりますね。
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モンテーニュ通りのカフェ(2006年製作の映画)

2.5

誰もが思い描く、おしゃれなパリの一幕を堪能させてもらえます。
芸術の都パリとカフェ。
まぁ高級な人たちだこと…。
憧れしかありません。
みなさんお金持ち、それも超が付くほどの。
いわゆるアカデミックな
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マーサ、あるいはマーシー・メイ(2011年製作の映画)

2.5

とにかく精神不安定で病む。
エリザベス オルセンさんがほぼすっぴん状態で、よれよれ薄着の家着姿でぶらつきます。
これはかなり変わった、掴みどころのない映画です。
どっち方向にも振っていないというか、ど
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偽りの忠誠 ナチスが愛した女(2016年製作の映画)

2.9

かなり面白いエンタメ作品。
リリー ジェームズさんが素朴な乙女なのに実はスパイっていうのが最高です。
乙女なのにどんどん脱いじゃうところは、かえって説得力があります。
全編、オランダのお屋敷内だけで繰
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判決、ふたつの希望(2017年製作の映画)

2.8

しっかりとした法廷物。
裁判の争点を見事に描いている脚本は優秀です。
内戦の過去やパレスチナ難民問題が浮き上がりました。

レバノンの内戦は一応終息しているけど、個人の憎悪は終わるようなことではないし
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バッド・エデュケーション(2019年製作の映画)

2.7

ちょうどいい感じの秀作。
ヒュー ジャックマンさんとアリソン ジャネイさんの演技が作品を引き締めてくれます。
特にハラハラするわけでもなく、少しずつめくれていく過程が楽しめます。
もう少し、ケツに火が
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ペイン・ハスラーズ(2023年製作の映画)

2.5

普通の面白さ。
稼いでなんぼ。ワンチャンに賭けて低所得者から這い上がる王道ネタ。
コンプラ無視でヤバい橋渡って荒稼ぎしよう!みたいなのは一応好き。
その都度説明してくれて、見たいところをちゃんと見せて
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テイラー・スウィフト:THE ERAS TOUR(2023年製作の映画)

4.2

ヘビロテ必至。

ヤバいことになっています。
これが最先端のライヴなのかっ!
今現在どういうことになっているのか、
絶対に確認した方がいい。

固まって動けませんでした。

テイラー スウィフトさんは
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オリ・マキの人生で最も幸せな日(2016年製作の映画)

2.9

実話。
沁みた。

女にうつつを抜かすなって、ほとんどの人が思っていること。
フィンランド国民あげての世界タイトル戦をぶん投げるなんてね。
映画の中だけで美しい物語になります。

現実には、
大坂なお
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バビロン(2021年製作の映画)

3.9

デミアン チャゼル監督がやってくれました!
こりゃ最先端の映画。
今をときめくイイ映画なら『エブ エブ』と『バビロン』を双璧で推します。

まぁやりたいことをこれでもかとぶっ込んで来ました。
湯水のご
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チャーリー(1992年製作の映画)

1.8

これ以上ないレジェンドを題材にして、これはあまりにももったいない出来。
映画として何を表現したいのか全く伝わってきませんでした。
特に『独裁者』のくだりは犯罪級の酷さ。
名作をズタズタにしてくれました
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あの頃。(2021年製作の映画)

2.5

マイルドなオタクの世界を知ったような気になる映画。
普通に面白い青春物語です。
でもヲタ活って、たぶんこんなもんじゃないとは思う。
もっとディープに突っ込んでもよかったのかな。
今泉力哉監督にしては濃
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OSLO / オスロ(2021年製作の映画)

2.7

歴史的オスロ合意の裏舞台。
歴史のあだ花。
日々激化するいまこの時だから勉強のつもりで見ました。
制作総指揮スピルバーグさんだけあって、スリリングでエンタメとして十分楽しめました。
秘密会議のやりとり
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