ヘラルドスクエアさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ヘラルドスクエア

ヘラルドスクエア

映画(296)
ドラマ(1)
アニメ(0)
  • List view
  • Grid view

ひばり十八番 弁天小僧(1960年製作の映画)

2.6

佐々木康監督×美空ひばりのタッグ定期で、男前なひばりちゃんを存分に楽しめます。
白波五人男の名場面は卒なく網羅されています。
特に万引き疑惑から、浜松屋の詫びからの、知らざあ言って聞かせやしょう、まで
>>続きを読む

春の夢(2016年製作の映画)

2.8

質感がとても大切な映画。
なんとなく分かり合っている仲間と、緩いけど強く結びついているなんて、理想形態。
家庭を持っていないうちは可能なのかも。
いつまでも青春。
とりま平和なんだけど、すぐにでも崩れ
>>続きを読む

ドラフト・デイ(2014年製作の映画)

2.8

アメリカンドリームな映画。
大ハッピーエンド定期で、これぞハリウッド。
やはり圧倒的人気スポーツはNFLとNBAなんですね〜。
大リーグはちとマニアックなんでしょう。
ダラスカウボーイズのヘルメットか
>>続きを読む

ラスト・フェイス(2016年製作の映画)

1.7

ショーンペン監督だから大丈夫だろうと信じてなんとか見ましたが。
世界一深刻な状況下でも、白人ならセックスのことばかり考えていられるという、教訓に満ちた素晴らしい映画。

暗闇の森の中で帝王切開するあた
>>続きを読む

善き人のためのソナタ(2006年製作の映画)

2.9

名作。
マルティナ ゲデックさんが見たくてチェックしましたが、やっぱり良かったです。
そもそもが彼女がいないと全くストーリーが成り立たないので…。
勧善懲悪な西側のプロパガンダ映画という側面もあるので
>>続きを読む

あなたの名前を呼べたなら(2018年製作の映画)

2.5

シンデレラストーリー最高です。
ホントちょうどいいエンタメ。
結末がわかっているからこそわくわくしますよね。
インドの階級制社会だからこそ、お伽話として引き立ちます。
メイドとご主人様の組み合わせの時
>>続きを読む

ブルーアワーにぶっ飛ばす(2019年製作の映画)

2.1

誰にでもあるある的な、普通サイズの自然体の雰囲気を楽しむ…。ぼんやりと眺めるのにいい映画。
女性の機微を繊細に描いている、というような作品ではないです。
思わせぶりな演出はハズしてると思いました。
>>続きを読む

わたしの叔父さん(2019年製作の映画)

2.8

これは見入ってしまう…。
ほんのりと暖かくてユーモラスで。
波風のたたない、ゆったりとした時間の流れが心地よい作品。
画面構成はほぼ完璧に決まっています。
照明とプロダクションデザインもばっちり。
>>続きを読む

ヴェラ・ドレイク(2004年製作の映画)

3.0

マイク リー監督の傑作。
静謐で威厳のある演出が秀逸です。
イメルダ スタウントンさんの演技があまりにもすごくて吸い込まれます。
善意の限界。
頼まれたから、無私無欲で人助けをしているはずなのに。
>>続きを読む

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

3.7

スコセッシ監督はすごい、このひと言に尽きます。
当たり前過ぎる感想。

真四角な顔の二人、レオさまとデニーロ御大。
緊迫のガチンコツーショットだけでこの映画の価値を感じます。
レオさまの尻をデニーロ御
>>続きを読む

アビゲイル・ハーム(2012年製作の映画)

2.6

寓話に満ちた、静かな物語が鮮烈な印象を残します。
誰にも見られていないという孤独をどのように埋めるのか。
NYグランドセントラルステーションの雑踏の中で佇む。
幻想の穴に落ちてしまったのでしょうか。
>>続きを読む

ローサ・チュンベ 奇跡の一日(2015年製作の映画)

3.2

良かった…。
主人公女性警官の始終不機嫌で苦虫を噛んだような顔がこの映画の全てを表しています。
出口のない現実に流されるままに日常を生きる日々。
ハレと穢れ。
ペルー最大のフェスティバル。というか一大
>>続きを読む

フルートベール駅で(2013年製作の映画)

3.0

ライアン クーグラー監督の衝撃の長編デビュー作。
一見冷たい映像表現の中に、マグマのような熱が渦巻く作品です。
ほぼ無名だった監督が、資金繰りを始めとして、様々な困難を乗り越えて映画化を実現した執念
>>続きを読む

銀の匙 Silver Spoon(2013年製作の映画)

2.6

純度100%
映画っていいものですね。
中学生以下限定の所謂文科省推薦映画。
ド直球の青春お伽話。
夢とか諦めないとか命とか仲間とか…。
紋切り型ですが、教育的観点としては絶対に外せないフレーズがてん
>>続きを読む

ガチ星(2018年製作の映画)

3.0

テレビのシリーズを繋いでまとめたとはとても思えない映画的クオリティの作品です。
こんなものがローカル地上波で普通に流されていたのか。
始終驚きながら見ていました。
制作に予算があるわけがない中で、ここ
>>続きを読む

ウエディング・ゲスト 招かれざる客(2018年製作の映画)

2.6

巨匠マイケル ウィダーボトム監督、いったいどうしちゃったんでしょうか。もうボケちゃった?
黒歴史すれすれの作品。
何のひねりもない思った通りの展開でスッキリしましたが…。
単に間抜けなだけかな。
パキ
>>続きを読む

こいのわ 婚活クルージング(2017年製作の映画)

3.0

ナイスですね、金子修介監督!
いいおねえちゃんがいっぱい見られます。
ハートウォーミングなコメディの殻を被ったエロ映画。くだらない。好きです。
監督のマニアックな願望を形にしたので、
内容が無いのが内
>>続きを読む

ブラディ・サンデー(2002年製作の映画)

2.7

ポール グリーングラス監督の得意技、手持ちカメラでの演出が冴え渡ります。
ドキュメンタリータッチで時系列で詳細に事件を追います。
テレビ作品とはとても思えない、骨太で臨場感にあふれた映像です。

わた
>>続きを読む

アイダよ、何処へ?(2020年製作の映画)

2.7

面白い…と言ってもいいのかな。
重すぎる現実ですが。
かなり大規模な制作で、一大スペクタクルのようなエンタメ性もあります。
現場の惨状を映画として見せることに成功していると思います。

国連最大の汚点
>>続きを読む

ブッチャー・ボーイ(1997年製作の映画)

3.4

さすがのニール ジョーダン監督の問題作。
名作かな。
アイリッシュ訛りのくそガキがいい。
ロンドンから来たスノッブな婦人を執拗に攻撃する。カトリックとプロテスタントのアイルランド紛争をこんな風に描いち
>>続きを読む

Fair Play/フェアプレー(2023年製作の映画)

2.7

緊張感がある展開で面白く見られましたー。
映画ですから当然派手目に盛っていますが、まぁこんなことは普通にあるわけで…。
コンプライアンスもへったくれもありゃしません。
社会人はつらいよ。

恋愛ゲーム
>>続きを読む

アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル(2017年製作の映画)

2.9

かーわいちょ。
プアホワイトからフィギュアのオリンピック選手に。
三面記事的な実録物です。
世界を巻き込んだ、食いつきのいいゴシップネタ満載で大変面白いです。
ナンシー ケリガン、カタリナ ヴィットな
>>続きを読む

ギリシャに消えた嘘(2014年製作の映画)

3.3

こぢんまりした作品ですがハラハラします。
とても良作。
映画的表現を堪能できます。
原作パトリシア ハイスミスさんなので、やはりこのサスペンスは基本ですね。
プロットやカット割、カメラワーク、劇伴など
>>続きを読む

あなたになら言える秘密のこと(2005年製作の映画)

3.1

重苦しく残酷な作品には違いないのですが、なぜか全編を通して救いのある作りになっています。
冷たいのにほんのり優しさが伝わってくる感じ、イザベル コイシェ監督の味でしょうか。
ティム ロビンスさんのお茶
>>続きを読む

マルメロの伝言(2019年製作の映画)

3.0

奇妙な父子の物語。
コメディ?とは言えないかな。
片田舎のスノッブな人たち。
結構いい感じにシリアスです。
マルメロのジャム。
奇妙さとシリスの不協和音が不思議な味わいのある作品です。
面白い。
ウデ
>>続きを読む

グローリー 消えた腕時計(2016年製作の映画)

3.2

普通に世の中は腐敗してるんです。
鼻持ちならん、運輸省広報室の女性ボス。
孤独なヒーロー、吃音の鉄道保線員。
すでに設定が面白い。
人間見たり。
上級な人と下級な人の物語。
どっちか上級で下級なのかっ
>>続きを読む

幻の光(1995年製作の映画)

2.5

是枝監督のデビュー映画。
静かに、美しい作品です。
詩的な表現はデビュー作ですでに確立されています。
とはいえ是枝監督の力量と、名作の数々を知る現在から思うと、まだ習作の域を出ていないように感じます。
>>続きを読む

名もなき歌(2019年製作の映画)

2.5

まるで水墨画のような黒白映像。
ペルーの貧困や情勢不安などもよく描かれています。
それでも人々はけっこう逞しく生活していて
ゆったりとした時間が流れています。
貧困の極地、水上生活者のバラック群をポー
>>続きを読む

まぼろしの市街戦(1967年製作の映画)

2.9

いい映画ですね。
全体に漂うのん気なムードが小洒落たコメディにハマっています。
頭のいい人が作った作品なんだなと思います。
洒落ていながら狂気…。

これはズバリ、モンティ パイソンの原型。
というか
>>続きを読む

セラヴィ!(2017年製作の映画)

3.9

面白すぎる。
すべての人におすすめします。
大爆笑して最後は感動…。
グランドホテル方式に完全にハメ込みましたね。
真正面からべたべたなコメディで立ち向かって、それでいて直球でドストライクを取りに行け
>>続きを読む

パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト(2013年製作の映画)

3.0

なんだよ(怒)反則!
デヴィッド ギャレットさんカッコよすぎだろ!
世界的バイオリニストでモデルで主演でスクリーンデビューかよ。
やめてくれ〜もう別の生物…。

19世紀音楽界のイノベーターにしてスー
>>続きを読む

ケス(1969年製作の映画)

4.0

ケン ローチ監督の初期の名作。
演技とは思えない俳優たちと演出の数々。
この時代において突出した表現手法は、まさに衝撃的だったと思います。
イギリスの階級制度を基調にして、若者たちの閉塞感や孤独、強い
>>続きを読む

誰もがそれを知っている(2018年製作の映画)

4.0

アスガー ファルハディ監督の世界感に翻弄されます。
登場人物全員が濃い。
人種的なこともあるんですけど、とにかくみんなやることなすこと濃いです。
顔面は当然濃いし。
この面々が祝祭空間の中で穢れの本性
>>続きを読む

雪の轍(2014年製作の映画)

4.2

3時間15分一気見です。
息をつく間も無く、静謐で重厚な世界感に没入させられます。
脚本は言うまでもなく、映像演出も最高クラス。
とことん掘り下げられる哲学的心理バトルは緊張感マックスです。
人間の複
>>続きを読む

お受験(1999年製作の映画)

3.4

家族の物語。
これはよく練られた作品です。
細かいところまで丁寧に行き届いてます。
永ちゃんいいね、さすが。
くたびれたイメージ(BossのCMとか)の永ちゃんはこの映画が始まり。
役者としては絶対こ
>>続きを読む

リンキング・ラブ(2017年製作の映画)

2.6

アイドルオタク金子修介監督の真骨頂。
趣味の世界全開でやりたい放題の作品。
薄っぺらな世界観が最高ですね〜。
当時の流行を改めて確認するような、カタログ的な資料としての役割もありますね。
AKBの楽曲
>>続きを読む