ヘラルドスクエアさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ヘラルドスクエア

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由宇子の天秤(2020年製作の映画)

3.6

非常によく練られた作品。
集中が切れません。
劇伴なしが効いていますね。
バリキャリのドキュメンタリー監督が
まったく男っ気なく突き進むのがいいです。
その反面、教え子に卵とじの雑炊を作ったりして萌え
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火口のふたり(2019年製作の映画)

2.6

濃密な時間。
熱いです。
これが今のところの限界なんでしょうね。
かなり頑張ったけど、それでも各方面忖度せずにはいられません。
でも心意気は買います!
こうやって少しずつ境界を拡げていかないと。

春を背負って(2014年製作の映画)

2.2

ついつい美化してしまう、この視点。
山を愛する人たちはみな純朴で善人。
みんな友だち、裏切らない。
山小屋を訪れる登山客をさらりと描いて。
何かと一歩一歩進むことの尊さを説きます。
あと一歩、登山のマ
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箱入り息子の恋(2013年製作の映画)

2.3

心温まるコメディ。
夏帆さんの透明感がすごい。
とてもいい女優さん。
ストーリーが進むにつれて、目が見えない設定はそもそも必要だったのかと疑問になりました。
コミュ症は盲人となら分かり合えると誤解され
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グレッグのダメ日記(2010年製作の映画)

3.2

かなり良質なファミリー映画。
単純に面白くて中毒的に好き。
スクールカーストを経験して乗り越える?ナードたち。
学園物の基本に忠実なストーリーながらも、低学年な設定でまだどこか牧歌的なのが魅力です。
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リトル・フォレスト 夏・秋(2014年製作の映画)

1.5

罪深い映画。
おとぎの国の物語。
寒村の現実は都合により割愛いたします。
橋本愛さんのPVです。
美しくてとってもカワイイ愛ちゃんを愛でることに徹しています。
完熟トマト🍅を収穫したその場で丸かじりす
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Z Bull ゼット・ブル(2018年製作の映画)

2.6

時間の無駄だけど好き。
意味がなくて、でもとことん面白い。
平社員がオフィス内だけで暴動を起こす。
エナジードリンクが原因なんだけど、まぁそれはどうでもいいです。
全編に漂うブラックな乗りとアイロニー
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フォーリング・フォー・クリスマス(2022年製作の映画)

2.9

リンジー ローハンさんの現在。
で、今はどうなっちゃってるの?ってことで怖いもの見たさで勇気を出して…。
結果、いつものリンジーでホント良かった!
みなさん密かにこの時を待っていたのでは。
多少すが立
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ロジャー&ミー(1989年製作の映画)

3.4

マイケル ムーア監督の原点にして最高傑作。

『ボウリング…』と悩みますが、まだ顔が売れていない時代に突撃取材のこちらの作品を推し。
切実さもこちらが上回っています。
痩せてるムーア監督が若くていいで
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さよなら渓谷(2013年製作の映画)

1.9

雰囲気をなんとなく楽しむ作品。
このテンポに乗れると面白く見ることができます。
決して考えさせられるような作品ではないです。

レイプの前科者と被害者、それに子殺しの母、離婚危機の記者。これだけ重い条
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RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)

2.7

ホラーではありません、念のため。
ゾンビ映画の変形。
そうは言ってもゾンビよりも生身の人間なだけに肌感覚はずっとリアルです。
歯型一つとっても痛々しい。
情緒に訴える不快感は女性監督ならではなのかなと
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運命の回り道/リンボー(2020年製作の映画)

3.2

静かで、深くて重たい作品です。
すごくいい映画。
見てよかった…。

何もないスコットランドの最果ての地に追いやられている、難民申請を待つ多国籍難民たち。
シリア、アフガニスタン、ナイジェリアなど。
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ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

2.6

普通に面白かったです。
湿地帯の自然をとらえた映像はとてもきれい。
人物造形は平坦ですが、それがかえって安心して見ていられる要因ですね。

凝った仕掛けや伏線はなくサスペンスとしては弱いです。かといっ
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フレンチアルプスで起きたこと(2014年製作の映画)

3.8

これは釘付けです…。

意地悪な映画だなぁ。
できることなら時間を巻き戻して、もう一度チャンスを与えてあげたいです。
一度失った信頼を回復するのってきついよね〜。
男は逃げるのよ、ホント。
女もか??
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川の底からこんにちは(2009年製作の映画)

2.5

うっすらと気持ちをを動かされました。

満島ひかりさんは、クズ男と、なぜかそのタイミングで結婚を決心したりと、分かるようで分からない展開が続きます。
石井裕也監督は、アンビバレントなストーリーの先にあ
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ウエディング宣言(2005年製作の映画)

2.9

こういうの大好き。
いい映画見つけたましたよ〜♪
ラブコメバトルって言うのかな。
正確にはフィアンセと未来の姑とのバトルなんですけど。
ジェニファー ロペスさん見たくて全く予備知識なしで、緩い気持ちで
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ネオン・デーモン(2016年製作の映画)

2.8

胸くそルッキズムの頂点。
世間の差別批判も何のその。
真剣勝負のモデルさんたちには、見た目か中身か、なんて戯言は通用しませんね。

異次元の美しさ。
これが同じ人間とはとても思えません。
異星人なので
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カモン カモン(2021年製作の映画)

2.7

いろいろまごついて混乱する日常を、繊細に描いています。
マイク ミルズ監督作品としてはとてもアート指向が強い作品です。

そりゃこの子だって辛いですよね。
通学もせずに、四六時中ホアキン”ジョーカー”
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インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌(2013年製作の映画)

3.2

完全にボブ ディランな作品です。
ハマる人はハマる映画。
スコセッシ監督の映画化に続いて、コーエン兄弟さえも、結局ディランさんなんだと思うと、どんだけ偉大なんだよ。

まぁ一応主人公のモデルは、コーエ
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マザーズ(2016年製作の映画)

2.9

うーむ、なるほど…。
やられました、これは。
新種のホラー詐欺にあったような作品。
一応、マタニティホラーと言っていいとは思いますけど。
いや、めっちゃ釘づけで面白いです。
しかし、最初から最後まで、
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レスラー(2008年製作の映画)

3.0

痛々しい迫力に引き込まれます。
エイドリアンのいない『ロッキー』のプロレス版。
すべてから見放されたドン底男。
やっぱりエイドリアンがいない人生は
こんなにも辛いものなんですね。
観客席からマリサ”ノ
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パーフェクト・ケア(2020年製作の映画)

2.9

テンポがよく面白いです。
こういうスタイリッシュなクライムサスペンスに、ロザムンド パイクさんはホントよく似合いますね。
このキャスティングだけで見ていられます。
金の亡者。
ビッグビジネス。そして悪
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若草物語(1964年製作の映画)

2.5

日本映画史上、屈指の美人四姉妹。
この組み合わせが見られるだけで神映画。
日活は総力戦で看板女優を投入してきました。
たくましい時代の日本が、総天然色でしつっかり焼き付けられています。

アイドル映画
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悲しみに、こんにちは(2017年製作の映画)

2.8

家族って難しいって映画。
親戚みんないい人たちで良かったです。
特に叔母さんはすごくいい人。
癒し…。

俳優が全員上手すぎです。
どうやったらこうなるのってくらいリアル。
まるでドキュメンタリーを見
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風をつかまえた少年(2019年製作の映画)

3.5

食料がない!
とんでもスゴイ映画。
泣きたい。泣ける。
風を使って人生を切り開く物語。
実話です。

もうどうしたらいいのか分からないです。
これが現実か…。
痩せた大地に自然災害。
洪水に干ばつ、飢
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おみおくりの作法(2013年製作の映画)

3.5

人は何のために生きているのかを
自然と考えさせられる映画。

全てにおいて抑えられた演出。
音楽、音響も素晴らしいです。
銀残しの映像が、人間の孤独や疎外感を表現するのにこれほど的確な選択だとは知りま
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若い女(2017年製作の映画)

3.0

かっちょいい映画。
映像は冷たくてラフな質感が好きです。
気だるい雰囲気の中、神経キレまくりのアラサー女子が、ほぼすっぴんメイクで奮闘します。
きれいごとばかりじゃ生きてけないんです。
精神崩壊ヨレヨ
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さよなら。いつかわかること(2007年製作の映画)

2.7

どこまでも悲しい物語。
辛い映画です。

前半にだけちょっと登場する主人公の弟さん。
何もかも察して、それでいて余計なこと言わず、一言も尋ねもしない。
兄ジョン キューザックさんが、殴りかからんばかり
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花の高2トリオ 初恋時代(1975年製作の映画)

2.3

時代の空気がよく見てとれます。
面白い。
桜田淳子さんだけが、いわゆる芸能人らしく
卒なくこなしてオーラがあります。
意外にも百恵ちゃんは覇気がない感じ。
もう流石にトリオは卒業したかったのかも。
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ピックポケッツ:巧妙なごまかしのゲーム(2017年製作の映画)

3.0

廃墟とグラフィティかっけー。
なんて思う自分は平和ボケ。
ポテチ食べてながら寝転がり視聴してるわけで…。

貧困と犯罪の中でしぶとく生きる若者たち。
本物のレゲトン売ってるレコード屋で
女の子引っかけ
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ティモシーの小さな奇跡(2012年製作の映画)

2.5

みんなちがって みんないい

ジェニファー ガーナーさん目当てで見ました。
こころが洗われるファミリーファンタジー。
森の紅葉がとっても綺麗です。
突然の子どもは地底人?じゃないですね、葉っぱの妖精ち
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鉄道運転士の花束(2016年製作の映画)

4.1

これは名作。
あまりに素晴らしくて…。
俳優は全員存在感あるし
映像も最高クラス。
音響もいい。
物語や語り方も新鮮でした。
セルビアでこんなにいい映画が作れるとは正直びっくりしました。

マイティ・マイツ ~12人の屈強な戦士たち~(2021年製作の映画)

2.7

実話のアメフトスポ根物。
これが実話か…。
かなり興味深く見ました〜。
時代背景とアメフトの関係もよく描かれているなと思います。
ノスタルジックな雰囲気もいい。
孤児院のにわかチームが頂点までいくとい
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海炭市叙景(2010年製作の映画)

3.2

閉塞感から脱出しようともがく人々。
めちゃ沁みる映画です。
いろいろ深くてよく練られているなと思います。
どのショットもいい。
色も音もいい。
小林薫さんと南果歩さんの夫婦はあまりに自然にハマっていて
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ベル・エポックでもう一度(2019年製作の映画)

2.8

ほろ苦い思い出を蘇らせる映画。
70年代を艶っぽくノスタルジックに描いているのはとても好きです。
『カラー オブ ハート』みたいな胸キュンの大人版ですか。

タイムトラベルというにはSF的要素はありま
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