反戦映画、成長譚であると同時に、文脈上ただ「邪悪で残忍」な存在として描かれがちなナチスへの、レクイエム的な映画だと感じた。
死ぬ、殺すという言葉の意味をリアルに実感できていない状態での無邪気な「お祭>>続きを読む
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「信じるものは救われる」という美しいメッセージを、わざわざ残酷なストーリーで描いたトリアーらしい人間讃歌のお話。
主人公は死んでしまったけど、「彼のために」娼婦となり、結果、彼は生還した。だから、主>>続きを読む
「原爆投下は終戦のためには必要だった」とするアメリカの歴史観を、「そんな認識が国レベルで浸透しているなんてヤバすぎ」と批判的に思っていたけど、本作を観たらそんな単純な話ではなかったし、どちらかというと>>続きを読む
ラースフォントリアー特有の静かな悪ノリが好きな人にとっては、(たとえ意味はわかんなくても)その「トリアー風味」をスナック菓子のように長時間ポリポリ味わい続けられる楽しい映画。
一方そうでない人にとっ>>続きを読む
この終わり方で宙吊りのまま25年も空いてしまうなんて、、、リアルタイムで見ていた人のモヤモヤ感は計り知れない。
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ヘレディタリー、ミッドサマーで描いていた、「親子や恋人だろうが、別個の人間である限り”気持ちが通じ合う”なんてことはない」問題に、とどめを刺しに来た感じ。
ボーは本当にお母さんに会いに行こうとしてい>>続きを読む
主要キャラ2人が無口気味の設定で全体的にセリフは少ないのに、口にはできない本音、許されない恋心がひしひしと伝わってくる。言葉よりも目線や仕草、表情で静かにで語ることで、映画全体の上品さ、緊張感を高めて>>続きを読む