ファミリー(宗教信仰)ムービー
いまや20年にも及ぶ一大サーガを形成し、MCUに並ぶドル箱コンテンツだが、個人的にはシリーズに流れるほぼ宗教のようなファミリー信仰精神には相変わらずノれない。
に>>続きを読む
怪物だーれだ?
『万引き家族』はじめ、是枝作品の特徴は、あえて脚本をつくり込まない「余白」部分に魅力があると思っている。
その意味で坂元裕二のセリフの応酬による会話劇中心の脚本は是枝監督と相性が>>続きを読む
スローテンポだが劇場で見る価値あり
『ジョジョの奇妙な冒険』は2017年の実写版が意外に好きなクチなので、続編が出ないのにがっかりしてるところだが、こちらはNHKドラマも好評を博したスピンオフの映>>続きを読む
今日的な命題ともっちゃりアクションのシリーズ集大成
時系列でいうと中編SSとシーズン3の間に位置する本作は、シリーズ最大の謎である常守朱が勾留された理由が明らかになる。
とはいうものの、作品その>>続きを読む
愛すべき宇宙のポンコツ守護者たち
MCUのなかでも独自の路線を貫く本シリーズの最終章は、ある意味でサノスやカーンを超える最恐のヴィラン、ハイ・エボリューショナリーがガーディアンズの前に立ちはだかる>>続きを読む
不毛で不可逆な青春タイムトラベル
『四畳半神話体系』の世界で『サマータイムマシン・ブルース』をやるという、それはもう設定からして傑作が約束されているようなものだが、実際に予想を超えてくる面白さがあ>>続きを読む
計算されたシンプルさ
ゲーム原作の映画化作品は『バイオハザード』などの例外を除けば、これまで批評的にも興行的にも成功してきたジャンルとは言い難かった。
とはいえ近年はポケモン、ソニックとヒット作>>続きを読む
禁断の推しカプ大作戦
シリーズ史上初の興行収入100億円突破が確実視されている劇場版第26弾は、13という不吉な数字が絡むいうこともあり『純黒の悪夢』以来の黒の組織との全面対決が描かれる。
いかに>>続きを読む
夢と技術と予算
ゴジラ、ウルトラマンに続く庵野秀明の特撮リブートはついに念願の仮面ライダーまで辿り着いてしまった。
個人的な認識でいうと『シン・ゴジラ』は初見時はそこそこだったのに、何回も見返すほ>>続きを読む
バカリズムライブの世界
今年のアカデミー賞でフロントランナーを突っ走り、作品賞の最右翼と目される『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』はジャンルどころかあらゆる可能性の分岐を横断す>>続きを読む
逆シャア
昨年はロシアのウクライナ侵攻を見計らったかのようなタイミングで『小宇宙戦争2021』が公開された。本作もまた政治と宗教の問題がクローズアップされ、大○隆○が死んだこのタイミングで公開され>>続きを読む
ビジュアルのバリエーションが貧困
MCUのフェーズ5の幕開けとなる本作は、量子世界で征服者カーンとの激闘を描く王道のSFバトルアクションだ。
アントマンといえば、ガーディアン・オブ・ザ・ギャラク>>続きを読む
狂気と狂乱の激ヤバムービー
『ファーストマン』以来4年ぶりの劇場長編となるデミアン・チャゼルの新作は、サイレント映画からトーキー映画への過渡期での狂乱のハリウッドを内幕を描いた非常にぶっ飛んだ作品>>続きを読む
日本の教育現場と政治の介入をめぐる攻防
「新しい歴史教科書をつくる会」に始まり、第一次安倍政権下での教育基本法の改正が、現在に至るまでに教育現場に与えた影響を描いた面白い作品。
特に杉田水脈や大>>続きを読む
『ドライブ・マイ・カー』の原点
インターミッションを挟む255分の長尺だからなのか、構成が特殊すぎるなのかは不明だが、いまだソフト化されていない濱口竜介監督作品のひとつ。
映画という虚構の枠組みで>>続きを読む
原作の世界を立体的に拡張
26年ぶりの劇場アニメにして、原作者 井上雄彦が監督・脚本を務めた『THE FIRST SLAM DUNK』は事前のプロモーションから感じる「微妙なルックのCG」のイメー>>続きを読む
ゴアスプラッターは容赦ないが…
『女神の継承』『呪詛』などアジアホラーが賑わった2022年の映画だが、グロさにおいては本作がぶっちぎりだろう。
謎のウイルスに感染し凶暴化した人の残虐性をこれでも>>続きを読む
パンドラの創造主ジェームズ・キャメロンのロマンチック超超超大作
ジェームズ・キャメロンの実に13年ぶりとなる監督作品にして、世界最大のヒット作である『アバター』の続編は、キャメロンの現時点における>>続きを読む
終盤の過剰な畳み掛けに疑問
『北の国から』に並ぶ吉岡秀隆の代表作の映画化だが、ドラマ版はほぼ未見。しかし、基本的には話の筋を追える親切設計になっており特に予習等は必要ないと思われる。
基本的に「>>続きを読む
欺瞞に満ちた誠実さ
『マチネの終わりに』に続く平野啓一郎の映像化作品は、全くの別人として生きる男を巡る人間ドラマだ。
石川慶監督の作品は『蜜蜂と遠雷』など、従来の日本映画とは明らかに映像のルック>>続きを読む
正統派なジュブナイルムービー
令和の時代にこんなストレートなSFジュブナイルを劇場で味わえるとは思いもよらなかった。
団地と宇宙が一直線につながる世界観がとっても好きだ。
主人公の声を杉咲花が>>続きを読む
は●らく●胞
ディズニーが配信戦略にシフトして以降、ラーヤもミラベルも劇場で観るのをスルーしてしまったので、本当に久しぶりに映画館でディズニー作品を鑑賞した。
出だしはインディ・ジョーンズを彷彿>>続きを読む
フィクションの敗北と勝利
「チャドウィック・ボーズマンの不在」という重すぎる現実がストーリーさえ書き換えてしまった『ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー』は、それでもフィクションの可能性を信じ>>続きを読む
新海ワールドの現時点における到達点
『君の名は。』『天気の子』に続く新海誠監督の最新作『すずめの戸締り』は全国を旅しながら「扉を閉じていく」冒険ファンタジーアニメーションだ。
九州の港町で暮ら>>続きを読む
胃もたれ必至のドカ盛りアクションムービー
ケンタッキーを食べすぎたのでクールダウンのつもりで映画館に入ったのだが、見終わった後は完全に胃もたれを起こすほどの超絶ボリュームに圧倒された。
物語のプ>>続きを読む
人の世に熱あれ、人間に光あれ。
かつて、野中広務に対して麻生太郎は「野中のような部落出身者を日本の総理にはできないわなあ」と言い放った。
身分制度が解体されたからといって差別は決してなくならない>>続きを読む
奥深き水墨画の世界
『ちはやふる』三部作の製作スタッフによる最新作『線は、僕を描く』は知られざる水墨画の世界を描く青春ドラマだ。
ある出来事をきっかけでトラウマを抱えている宗介(演;横浜流星)>>続きを読む
狂犬よ、のし上がれ
原田眞人監督と岡田准一が三度タッグを組んだ本作は前2作の時代劇からガラッとテイストを変えてアウトロー系の現代劇になっている。
原田監督の映画の特徴は役者の怒号が飛び交う聞き取れ>>続きを読む
記憶を巡る母と子の物語
名プロデューサーであり、脚本家でもあり小説家でもあり、絵本作家の顔も持つ。本作が映画監督デビューとなる川村元気その人だ。
2001年に東宝に入社し初の企画・プロデュース作>>続きを読む
人間ドラマに軸足を置く劇場版
福山雅治の当たり役となった東野圭吾の探偵ガリレオシリーズは、ドラマと映画で明確にベクトルが異なっている。
元々、ドラマ版と映画『容疑者Xの献身』が別々の企画だったと>>続きを読む
痛かった、全部。
濱口竜介、是枝裕和らと並び海外での認知度が高い深田晃司監督の最新作は、木村文乃を主演に迎え、ひとりの女性の視点から人生の不条理を炙り出す。
薄氷を踏むように繊細で壊れやすい、>>続きを読む
出鱈目ニッポン殺し屋活劇
『オール・ユー・ニード・イズ・キル』以来となる日本の小説を原作にしたアクション超大作『ブレット・トレイン』はデヴィッド・リーチ監督のやり過ぎ感がたまらない。
伊坂幸太郎の>>続きを読む
目に光がない阿部サダヲ
阿部サダヲはコメディ色が強い役より怖い役の時のほうが強烈な印象がある。
目に全く光がない感じが非常に恐ろしく、底の見えない恐怖がある。
対する岡田健史は『新解釈 三國志』>>続きを読む
観客の「視線」を問う超弩級娯楽作
『ゲットアウト』『アス』とデビュー以降、立て続けにヒット作を飛ばしているジョーダン・ピールの最新作は、過去作に続きネタバレ厳禁の超弩級の娯楽作品だ。
具体的なこ>>続きを読む
サービス精神旺盛
ジェームズ・ワンの作品は恥ずかしながら『ソウ』と『ワイルドスピード SKY MISSION』しか観ていないが、ジャンル問わずエンタメをとことん追求するスタイルの監督ではないのかと>>続きを読む
Ado圧巻のライブパフォーマンス
週刊少年ジャンプでの連載が25年目を迎える『ONE PIECE』は国内だけで累計発行部数が4億部を超える文字通り「日本一」のお化けマンガである。
『ONE PI>>続きを読む