褐色丼ぶりさんの映画レビュー・感想・評価

褐色丼ぶり

褐色丼ぶり

映画(293)
ドラマ(0)
アニメ(0)

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア(1988年製作の映画)

4.4

女の魂に惹かれあった大人になりきれない両者の理想と大義を掲げた因縁の決着。
激突するシャアの執念とアムロの信念、それによって奪われた尊い犠牲が戦争の虚しさを語る。
宇宙規模の傑作、νガンダムは伊達じゃ
>>続きを読む

機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島(2022年製作の映画)

3.8

現代の技術で蘇るファーストガンダム、バチくそテンションが上がる。

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

4.0

女子高生日常パートの緩さと地球の危機のテンションの差に振り回されるが妙に心地よい。
地球滅亡の恐怖より人の環境への適応能力の方がよっぽど怖い。

マルチプル・マニアックス(1970年製作の映画)

4.2

表舞台では決して扱えない変態行為を見世物にする一座に属する男と女の復讐劇。
殺人、強盗、神への冒涜、残虐の限りを尽くし狂気すら味方につけてしまった人間の底知れない愚かさと逞しさは嫌悪感を超え清々しさを
>>続きを読む

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.3

前作の重量のある静寂から砂の海を駆けるスペクタクルSFアクションへと舵を切ったドゥニ・ヴィルヌーヴの腕前を見せつけられる贅沢な傑作。

目に入る景色、耳から入る音全てがあるべき場所、そこにあって欲しい
>>続きを読む

機動戦士Zガンダム III -星の鼓動は愛-(2006年製作の映画)

3.0

ガンダム素人の俺でもなんとなく感じてはいたがこの3本、本編の大事な所を色々カットしすぎて訳わかんない事になってる気がする。
しかしハマーン様は好き。
いい女。

機動戦士Zガンダム II -恋人たち-(2005年製作の映画)

3.2

アムロやカミーユを含め登場人物達が女に振り回され過ぎて涙が出る。

機動戦士Zガンダム -星を継ぐ者-(2005年製作の映画)

3.4

新カットとTV版の絵柄がコロコロ変わる仕様は気にならないが、組織やら人間関係やらが分かりづらい。

機動戦士ガンダム III めぐりあい宇宙編(1982年製作の映画)

4.1

一年戦争という宇宙の広さから見れば小さく短い壮大な戦いの終結。

何のために、誰のための戦争だったのかを再確認させてくれる傑作。
MSのバトル描写より連邦サイドやジオンサイドの人間ドラマが心を熱くする
>>続きを読む

機動戦士ガンダム II 哀・戦士編(1981年製作の映画)

4.0

出会いと別れ。
アムロのニュータイプとしての覚醒と飛躍、戦死という形での失恋。
哀しい運命と宿命を背負い戦う戦士達が戦争に慣れていく過程が心を締めつける。

機動戦士ガンダム(1981年製作の映画)

3.9

甘ったれたアムロにイラついて1発殴りたいと思ったところブライトさんが代わりに2度ぶってくれたので名作。

EXIT(2019年製作の映画)

3.8

韓国市内に謎の有毒ガスが大量発生。地上には死、落ちれば即死の高層ビル群を駆け抜けるサバイバルパニック。
丁度いいコメディと人情パート。登る、跳ぶ、走る、この3つの要素でちゃんと娯楽映画になってるのが好
>>続きを読む

ある用務員(2020年製作の映画)

3.7

暗殺者として育てられた男と9人の猛者達によるサバイバルアクション。
殺らなきゃいけない時に殺るべきことを殺るカチッとキマったアクションと阪元監督オールスターのメンツがちょうど良い尺に纏まってて良い。
>>続きを読む

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.7

新作が近くなったので再鑑賞。

この規模の映画を当時劇場で観られたのは素直に嬉しい。
ドゥニヴィル・ヌーヴによって再構築された重たい静寂で語る映像美と豪華な俳優陣のおかげで眠気を感じることなく観られる
>>続きを読む

こちらあみ子(2022年製作の映画)

-

スコアが付けられない、そもそも付けていいのか分からない。

応答がないトランシーバー、周りとは明らかに違う存在が周りから異端扱いされるのを俯瞰的にしか見てあげられない辛さ。
あまりにも壮絶で残酷。
>>続きを読む

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.1

雑音だらけの心を唯一空っぽにさせてくれるボクシング。
恩師の病気やジムの閉館の悲しみをミット打ち、試合、目で訴え周りの人やケイコ自身の成長に繋がる物語に涙腺が緩む。
雑音を拳で打ち消し全てが透き通る熱
>>続きを読む

うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー(1984年製作の映画)

4.9

針のない時計に時間を与える物語。

生気を感じられない街で活発に生活するキャラクター達の気持ち悪さ、死体の中に人が住んでるような演出が不安を煽る。
時間が動かない日常アニメの時を動かし、最終回でもない
>>続きを読む

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.7

言葉が通じても話が通じない極限の不安と不条理を煮詰めた3時間耐久戦。
子離れできない親と親離れできない子の神経と精神を削るチキンレース。

家族という組織への執着心を追求し続けてきたアリ・アスター監督
>>続きを読む

キングダム 運命の炎(2023年製作の映画)

3.7

山頂から戦の全体図を見せてくれたり李牧や龐煖が出てきたりするとテンションが上がる。
1年に1本この規模の映画出すの凄い。

故に桓騎将軍が誰になるのか問題といつまで続くのか問題が気になる。

少女は卒業しない(2023年製作の映画)

4.0

取り壊しが決まった高校、卒業式までの2日間に起こる少年少女の心境を描く青春群像劇。
卒業、変化、別れ、それぞれのまだ幼さが少し残る価値観が大きく動く2日間が眩しい青い春を追体験させてくれる傑作。

イノセンツ(2021年製作の映画)

3.9

突如超能力に目覚めた子供達の夏休み。
子供ならではの成長していない思考と倫理観から来る暴力性を静かに描いたサイキックスリラー。
怒りや恐怖をセリフを使わず訴える子役の表情が良い。

アリスとテレスのまぼろし工場(2023年製作の映画)

3.4

岡田麿里×MAPPAの最強タッグが生んだあまりにも濃すぎるセカイ系アニメ。

時が止まった世界で生きる大人になれない子供たちとそれを取り巻く大人たちの現実に対する希望と絶望。

説明不足が目立つストー
>>続きを読む

ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

3.7

史上最強の悪魔と現代最強エクソシストのタイトルマッチ。
少しの油断が死に直結する地獄の帝王vs最強のエクソシストによる史上最強の派手派手悪魔祓いバトル。
原付を走らせ現場へ向かう哀愁と愛嬌を兼ね揃えた
>>続きを読む

仮面ライダー555(ファイズ) 20th パラダイス・リゲインド(2024年製作の映画)

3.6

映画と言うよりはちょっとしたTVスペシャル。
草加は相変わらず草加だしセックスシーンはシュールで笑う。
555世代の身としては嬉しい場面もあるがパラダイス・ロストのダークな雰囲気や完成度と同じ物を期待
>>続きを読む

ウィッカーマン(1973年製作の映画)

3.9

行方不明の少女を捜索しに島へ訪れた警官が異端宗教の恐怖に巻き込まれる宗教ホラー。
常識からかけ離れた風習、言葉が通じても話が通じない不気味さが恐怖を煽る。
異端宗教よりローカルルールや村八分のような嫌
>>続きを読む

リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

4.0

老舗旅館周辺で発生した2分間のタイムループに巻き込まれた従業員とお客の永くて短い群青劇。
限られた時間、無かった事になる時間の中で見つかる今とこれから。
二転三転どころじゃない展開や個性派揃いのキャラ
>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.3

抑えられない好奇心と冒険心。
倫理観や常識を知らない少女が冒険を得て人を知り愛に触れ一人の人間として成長する壮大で自由な旅の果てに見た底知れない人の探究心。
狂気に近い美術とエマ・ストーンの魅力。
>>続きを読む

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.1

11歳の私と31歳の父親の夏休み。
20年経過し父親と同じ歳になってから見返すビデオテープ越しに映る自分と父親に感じる懐かしさ、そして愛おしさ。
当時無理して大人びようとしても分からなかったあの時の父
>>続きを読む

地獄の血みどろマッスルビルダー(2009年製作の映画)

4.1

やっぱり男はマッスル。
いわくつきの家に入った若者たちを死霊が襲う日本版死霊のはらわた。
銃を捨て己の筋肉を信じて幽霊に立ち向かう清々しさ、粗い画質とユーモア全開の安いゴア描写が超絶楽しい。
やはり筋
>>続きを読む

エクスペンダブルズ ニューブラッド(2023年製作の映画)

3.6

『大丈夫、俺たち最強だから』

替えのきかない消耗品軍団からの9年ぶりのドデカい“お年弾”!
シリーズを振り返ると少し薄味でステイサムの単独映画気味な本作だがまたアイツらに会えたことの喜びは大きい。
>>続きを読む

リズと青い鳥(2018年製作の映画)

4.7

再鑑賞。

リズと青い鳥を観ることでしか得られない栄養素を摂取した。

指先ひとつで壊れてしまいそうな繊細な思春期の女の子の心情を淡く儚く描いた大傑作。
歩き方、目線の方向でキャラクターを最大限活かし
>>続きを読む

映画 けいおん!(2011年製作の映画)

4.5

再鑑賞
2024年一発目。

公開当時には気づけなかったがこの頃から山田尚子監督と吉田怜子氏のタッグの相性の良さを実感する。
映画、そしてけいおんという作品だからこそできる演出と卒業までの限られた期間
>>続きを読む

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.3

消えることの無い青い炎
一生分の青春を1曲ごとにぶつける熱量、内蔵をひっくり返すほどの音の表現と夢への執着に“本気”を目指す音楽を見た。
原作もジャズも大して知らない不安を心地良い音色で掻き消し劇場で
>>続きを読む

たまこラブストーリー(2014年製作の映画)

4.5

久しぶりに再鑑賞。
人生。
めっちゃ人生。
ありがとう人生。
大人寄りの子供である高校生の青春。
相手に対して“どうすればいいのか”と自分自身が“どうしたいのか”の間で葛藤する思春期の繊細な恋愛的価値
>>続きを読む

劇場版 SPY×FAMILY CODE: White(2023年製作の映画)

3.8

劇場版一発目から年一で公開される他のファミリー映画のような安定感。
完全にドラえもんやクレしん映画枠を狙っているようなファミリー映画に仕上がってた。
ヨルさんの戦闘描写に入ると進撃になるの面白い。
>>続きを読む

ファニーゲーム(1997年製作の映画)

2.8

卵4つから地獄を完成させるシナリオは良いが登場人物が観客側に話しかけたり時間を巻き戻したりする謎の演出で一気に冷める。

>|