aio10sさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

4.0

カメラは止めない!ポンっ!!

見終わって思い浮かんだのは、懐かしの名コピー。
「愛だろ、愛っ。」
映画への愛情が刺激される映画でした。

惜しむらくは、平日の最終回、客席スカスカの劇場で鑑賞したこと
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判決、ふたつの希望(2017年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

誰も裁かれず、責任をとらない戦いで、傷つけ、傷ついたレバノンに住む人たち。
法廷内の皆が、誰もが傷を負っていることを理解し、判決を受け入れたようなラストシーンには希望が感じられました。

けれど、些細
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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

4.0

寒さと静寂以外の全てを奪われたネイティブアメリカンの保留地ウインドリバーで起きた事件を白人のハンターと若きFBI捜査官が追う。

「ここには運はない。生き延びるか、諦めるかしかない。それを決めるのは強
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15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

3.5

観ている途中でなんとなく感じていた違和感。
エンドロールに役者の名前が出てこず、事件に遭遇したご本人たちが演じていたことに気づいて納得しました。

ドキュメンタリーではないドキュメンタリー。
クリント
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.0

ひとりの人間のうちに同居する、怒りにまかせた暴力や狡さと善人であろうとする努力や愛。
完全な善人も悪人もいない。

それを、愛はあっても歪んでいると書くか、歪んでいるにせよ愛はあると書くか。
書く順番
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パシフィック・リム(2013年製作の映画)

4.0

超合金ロボットが大怪獣を、うぉりゃーっと投げとばす肉弾戦。
たまら~ん!!

特撮とロボットアニメで育った世代で、お姫様の物語よりそういうものが好きな子どもだった。シェイプ・オブ・ウォーターより、こち
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

3.5

父親のエリオへの言葉が胸に残る。確かに、痛みがあるのは、その前に喜びがあったからこそ。忘れるなんてあまりにもったいない。

「speak or die」

踏み出せなかったり、何かに妨げられたりして、
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アイアンマン(2008年製作の映画)

4.0

映画から遠ざかっていた時期に、飛行機内で公開直前のアベンジャーズを観て大喜び。帰ってすぐにアイアンマンシリーズを観ました。

それ以来の再観賞。

映像はかっこいいし、ラストの会見も好きだけど、それよ
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女は二度決断する(2017年製作の映画)

3.5

テロで家族を奪われた女性の悲しみと苦しみと決断を描いた作品。

「被告ではなく被害者なのです」

主人公の顔が涙や怒りで歪むたびに、こちらの気持ちもぐにゃりと歪むようだった。
3部構成の最後のタイトル
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帝一の國(2017年製作の映画)

3.0

マイムマイム事変、笑ってしまいました。
いや、わかる気がする。私も踊りたい。

菅田将暉のマンガ的動きが抜群。
そういう動き方じゃないのにマンガ的雰囲気を醸し出す吉田鋼太郎とのからみも楽しい。

ラブレス(2017年製作の映画)

3.5

12歳の息子の失踪を軸に、自己愛に満ちた大人たちを描く作品。

「セルフィに乾杯」

序盤に少年が声を殺して泣く。一度は激しく、一度は静かに。だが、どちらの時も両親はそれぞれ自分のことしか見えず、気づ
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メイド・イン・ホンコン/香港製造 デジタル・リマスター版(1997年製作の映画)

4.0

世界はめまぐるしく変化している
流れについていけなければ
自分の居場所すら失う

何にでもなれるはずの世界はすぐ目の前にある。けれど、それは越えられない金網の向こう側で、そこに自分はいない。

クーリ
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牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

4.0

1960年代の台湾を舞台に、思春期の混乱と焦燥感を描いた作品。

自分勝手ね 私を変えたい? 私はこの世界と同じよ変わるはずがない

少年に拳を握らせる時や理由は、いくつもある。Xデーを避けられるか否
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ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男(2017年製作の映画)

4.0

徹底抗戦か和平交渉か。第二次世界大戦中の英国とチャーチルの苦悩と選択を描いた作品。

光と影でつくる映像は、チャーチルの迷いや選択の表裏のよう。

喋りっぱなしで映画まるまる1本を魅せるゲイリー・オー
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るろうに剣心 伝説の最期編(2014年製作の映画)

2.5

見どころは、7時間分を14分に編集したという、4対1の立ち回り。
それにしても藤原竜也、ほとんど顔が見えないのに、すごいねえ。

シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

3.5

がっつりファンタジー。なのに完璧な大人仕様。
ファンタジーは苦手だけど、映像がものすごく好み。今日みたいないい天気ではなく、雨の日に見たかったな。

婚約者の友人(2016年製作の映画)

3.5

モノクロからカラーに切り替わっていることにしばらく気づかなかったくらい、クラシカルな雰囲気満点の映像美。
なかでも涙が流れるタイミングは完璧。

ブレードランナー ブラックアウト 2022(2017年製作の映画)

4.0

前作と今回の作品のブリッジとして作られた短編。
最初からエンドロールの曲までかっこいい。
バク転も入ってる!
本編鑑賞後に、ほかの2編と一緒に鑑賞。私はこの順番でよかったな。

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

4.0

今朝のニュースでヴィルヌーヴ監督が「前作がイギリス人監督が作った黒いブレードランナーなら、カナダ人の自分は白いブレードランナーを作ろうと思った」とコメントしていた。
なるほど。
白いブレードランナーに
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みかんの丘(2013年製作の映画)

4.0

ジョージア(グルジア)のアブハジア紛争を背景にした作品。
みかんのような普通の暮らしを踏みにじる争いへの静かな怒りと「何が違うんだ?」という問いが印象に残る。

「こころに剣士を」で観たレンビット・ウ
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奇蹟がくれた数式(2015年製作の映画)

3.0

天才数学者ラマヌジャンと彼と世界をつないだハーディ教授の物語。

分かり合えなさの方が最後まで印象に残った。実話ベースだから仕方ないのかな。

ジェレミー・アイアンズがいつまでもエレガントなのが、うれ
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

4.5

夢を追う二人が出会って、カラフルなドレスからモノクロのドレスに着替えるように「大人」になっていく。

選択にきっと後悔はないと思う。それなのに、ありえたかもしれないもう一つの日々が切ない。
そして、4
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湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

3.5

いろんな形の母と娘の物語。

この長さによくこれだけのエピソードを入れたなあ、とびっくり。なのに散漫な感じがなくて、さらにびっくり。脚本と編集の力。

宮沢りえと杉咲花が素晴らしい。でも、好きなのはじ
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クレイマー、クレイマー(1979年製作の映画)

4.5

この映画が好きなのは、子どもを振り回す大人の事情を書きながら、子どもに相手の悪口を言わないところ。

冒頭のメリル・ストリープはラファエロの描くマリアのよう。

神戸港開港150周年記念事業のひとつ3
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トランボ ハリウッドに最も嫌われた男(2015年製作の映画)

3.5

We have our names back again.

冷戦時代、赤狩りで投獄、ハリウッドを追放されながらも、偽名で作品を書き続け、才能を武器に戦った脚本家の物語。
ずっと鳴り響くタイプの音が、
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ワールド・ウォーZ(2013年製作の映画)

2.5

えーっ?と言いながらも、最後まで見てしまったゾンビ映画。

ブラピよりもジェームズに一票。

REDリターンズ(2013年製作の映画)

2.5

ネエさん方の濃いキャラクターと演技が楽しい。アクの強いオジサン連中の中で、イ・ビョンホンのスタイルの良さと立ち回りの美しさが華やか。
アンソニー・ホプキンス+檻=レクター博士も予想通りのご活躍。

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すれ違いのダイアリーズ(2014年製作の映画)

3.0

水上学校というちょっと変わった教育現場が舞台だけど、恋愛映画として観るのが正解。

ストリート・オーケストラ(2015年製作の映画)

3.0

美しい音楽は偉大。
自分に誇りを持てる場ができたことは救い。
それでも、簡単には変わらない、変われない。

だから、ラストも含めて一つ一つのエピソードには納得がいくんだけど、唐突に出てくる感があって、
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ヒトラーの忘れもの(2015年製作の映画)

4.0

デンマークの砂浜に埋められた地雷の除去を命じられたデンマークの軍曹とドイツの少年兵たちの物語。

爆発が起きる度に仰け反ってしまったのは、音や映像のリアリティが理由ではないと思う。あるシーンでは爆発を
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シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

4.0

直球ストレートのど真ん中だけど、青春映画はこうでなくちゃ!
ダンスパーティーのMV撮影シーンは何度でも観たいなあ。
中華風のリフとか、MTVを見ていた世代にはたまりません。主人公より先に頭の中でtak
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リトル・ボーイ 小さなボクと戦争(2014年製作の映画)

3.0

戦闘のない場所での戦争。
予告編を見て思っていたほど単純なストーリーではなかったのは、よくもあり、悪くもあり。

エミリー・ワトソンの静けさがとてもよかった。

千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)

3.0

先の見えない路地を歩く時、もしかしたら今日は出口が違うところに繋がってるかも…と大人になった今でも思う。

ブルックリン(2015年製作の映画)

3.5

「アメリカへ行く前にこうだったら…」
自分がかつていた場所に居心地の良さを感じつつ、もはや自分の居場所はここではないとも思う。

鑑賞後に「バレたからって感じじゃない?」と話す若者がいた。えー、そうで
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ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出(2015年製作の映画)

3.0

女王としての覚悟を決めるには、ちょっとエピソードが足りないかな。名乗るシーンも、もうちょっと暴れて、盛り上げてからにしてほしかったなあ。

でも、サラ・ガドンは美しく、チャーミングだった。
ルパート・
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