このレビューはネタバレを含みます
中盤、王子が国王の陰謀で殺害される辺りからどんどんパニック要素強めになり、しかも話が悪い方に転がることが読める展開になったのが個人的にハマれなかった。
自身の母親への恐れから生まれた誇大妄想。それに怯え続けて逃走を重ねるボー。妄想と現実の線引きがもはや意味をなさないほどに恐れは現実にあってボーを傷つける。恐怖を描きながらも基本はコメディータッチなため>>続きを読む
スポメニックというモニュメントが意味ありげに何度も映る。スポメニックは勿論人工物だが、不思議と無機質な感じはせず、逆に現代社会の方がよほど無機質で冷たいような対比になっていると感じた。
原作未鑑賞なので申し訳ないですが、それを考慮しても全体的なキャラや展開の「歯切れが良すぎる」感じがどうしてもハマりきれなかった。
どうでもよさそうな会話から核心めいた行動に行くと思いきや、そこかで途切れて、でも途切れながらも続いていく。「会話が明朗快活でなければならない」というある種の脅迫観念めいたものを抱いていた(現在進行形で>>続きを読む
巨人の星を一通り見たことあるからかろうじて笑いのポイントについていけた気がするけど、その文脈を知らない人たちはどう楽しめばいいかわからなくなるかもしれない。という真っ当な意見を言うのも馬鹿らしくなるく>>続きを読む
面白かった！純粋なホラー映画を求めていた人は肩透かしを食らった気分だとは思うけど、この約１時間という短時間で詰め込められる最大限の娯楽性が詰まっていると思う。取ってつけたような恋愛要素とか人間ドラマが>>続きを読む
釣り映画というより、釣りが少女たちの友情や成長の足掛かりとして描かれている群像劇。主人公の少女・めざしは、転校先の高校で同級生から唐突に釣り部に誘われたが、前の高校で友達だった子たちからひどい苛めを受>>続きを読む
憧れの人の心情をあえて描かないことで、自分ではどうにもならない存在としてのエモさを出す演出があるのは承知してるし、そんな映画で好きな映画尾沢山あるのだが、本作でまなみがあのような行動を取りながらまなみ>>続きを読む
原作を忠実に再現していたとは思うけど、わざわざ実写にしてまで描こうとしたものが原作の焼き直しだということの幻滅感が個人的に否めなかった。まあアニメ実写とはそういう物だと言われてしまえば返す言葉も無いが>>続きを読む
ベラの心象風景というべきか、本作で描かれる独特な世界像にまず呆気にとられる。中世ヨーロッパ(全く知識無いので私個人が想像してる中世)の街並みに近未来的なロープウェイが上空を走っていたり、絵画タッチの、>>続きを読む
人形劇なのに、ある意味実写以上にリアルな空気感。子供のころに感じてた得体の知れない恐ろしさみたいな物をこの映像によって惹起されたからだろうか。怪獣の鳴き声が、おどろおどろしい無機質なサイレンのようにも>>続きを読む
序盤から信じられないことが連発するので、「現実的じゃない」と冷静に見ようとするネジが外されて、シンプルに映像内で迸るパワーに身を預けるようにして観れた。打撃の音がここまで生々しいアクション映画は観たこ>>続きを読む
カラー版よりは嘘っぽさが抜けていた気がする。でもやっぱり人間ドラマはあくまで映像の中だけだと割り切ってみないとキツイかも
ADのそそっかしい感じと、女優の家族関係のギクシャクした描写が良かった。
テレビ放映されたものの総集編。ただしサントラが総集編に合わせて所々改変されていて興味深かった。以下少々ネタバレ。
全体的に「世紀末の魔術師」テイストが濃かった。>>続きを読む
日本の玉砕主義的なテンションの戦争映画しか見てこなかったからか、本作の、ある意味危険な出張感覚で戦争に繰り出す感覚とかは真新しく感じた。でも決して綺麗な英雄譚とかではなく、人間の業が浮き彫りになってい>>続きを読む
重厚、荘厳、ロマン、、
自分はリメイク世代ですが、本作の持つ二度とどんなリメイクでも超えられないような奇跡みたいな映像と音楽に胸が一杯になっています。
リメイク版ヤマトも誰かと語りたいような魅力ある内>>続きを読む
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ヤマト2199等のリメイクを見てからこれを見ると設定や展開にツッコミ所を感じざるを得ないけど、でも音楽の使われ方や観たこともないような演出(例えば冒頭、真っ暗なスクリーンで静まり返った状態のまま「宇宙>>続きを読む
役所広司演じる公衆トイレ清掃員の平山の生活を追ったドキュメンタリー風の映画。平山の生活は規則的で質素で穏やか。そんな生活の奨励としてこの映画を捉えたらあまりに押しつけがましい印象を抱いてしまうだろう。>>続きを読む
大人同士、子供同士、大人と子供、異国の者同士、どんな関係であれ人が人を思いやるということが日常描写を通して全く説教臭くなく、唐突な感じもせずに心に響いてくる作品。特に小林先生の佇まいが自分には印象的だ>>続きを読む
食べたり飲んだりするシーンと自転車によるロードムービーで尺の多くは埋まるのでは、というくらい生活感漂う映画。でもだからこそ、それ以外が描かれる場面でハッとしたりグッときたりする。
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どこか憂慮さが漂う毎日。音楽を聴こうとしてラジオをつけるとロシアとウクライナの戦争動向が流れる。自らが蒔いた種とはいえ、些細なことで職を失う。些細な食い違いで前を向きかけた2つの人生が暗転の方向に向か>>続きを読む
EXILE系には疎い自分でも十分に楽しめました。ウォン・カーウァイを彷彿とさせる演出は好みが分かれるとは思うけど、まるで日本で撮影したとは思えないエキゾチックな光景が何度も展開されて流れていく。そんな>>続きを読む
