うみぼうずさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

うみぼうず

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リバティ・バランスを射った男(1962年製作の映画)

4.0

麦酒は酒ではない。パワーワードです。

ど真ん中の西部劇かと思って観たら、西部劇の終焉と次の時代へと繋がる物語だった。"伝説が事実に"なる時を目の当たりにし、トムに時代の移り変わりと孤独とをみて寂寞の
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海辺の家族たち(2017年製作の映画)

4.0

BGMが波の音と風の音のみで、まるでその場にいるような感覚に。8割は自宅で、あとは港と山の場面が少しある程度、とても狭い舞台で繰り広げられる家族の分離と再生と。ただ閉塞感をあまり感じないのは、港町の開>>続きを読む

ヒトラーを殺し、その後ビッグフットを殺した男(2018年製作の映画)

2.5

高速のサービスエリアで昔ながらの懐かしの醤油ラーメンを期待してたら、意識高い系で煮干しやら何やらの出汁を効かそうとするラーメンが出てきたような感覚。

タイトルからB級映画を期待してたけど、中身はヒト
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燃えよドラゴン(1973年製作の映画)

3.5

ブルース・リー初鑑賞。
音楽とアクションはやっぱり素晴らしい。
なによりブルース・リーの存在感。それだけで成り立っているぐらいに感じる。

アクションのキレはもちろん、動きのリアリティがすごい。そして
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トイ・ストーリー3(2010年製作の映画)

4.0

基本的に映画は字幕派だけど、このシリーズは吹き替えがいいなぁ。むしろキャラの声は吹替の印象しかない。

公開当時映画館で観て以来の鑑賞だったけど、完成度の高さとシリーズ完結編的な意味合いでも素晴らしい
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カモン カモン(2021年製作の映画)

4.0

観たい観たいとずっと思っていたが仕事などで忙しく鑑賞先延ばしにしていた作品…めちゃくちゃよかった!!
A24だから贔屓目も入っているかも…だけど想像以上。しかも思ったよりも"音"が重要な構成要素の一つ
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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

3.0

なるほど これはミュージカルとして観ればいいのか。これは観るなら映画館がよかったな。でも思ってたよりは音楽(歌)は控えめ。

感想としては細田守監督作品はやはり合わないなと。合わないことは分かっていた
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返校 言葉が消えた日(2019年製作の映画)

3.5

和製ホラー(ぬめっとした怖さ)+歴史を綴るメッセージ性の強さで、ぐいぐい引き込まれた。

ゲーム原作と知らずに観たけど、言わてみれば『サイレントヒル』や『SIREN』ぽいかも(ゲームの方)。しかし原作
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ジェントルメン(2019年製作の映画)

3.5

コリン・ファレル最高によかった。登場シーン少ないながら思わずニヤリとする印象深いシーンばかり。あの強かな顔と困り顔がたまらない。

最初は語り口調 口説いなぁと感じていたけど、中盤すぎる頃からだんだん
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旅立つ息子へ(2020年製作の映画)

4.0

静かないいロードムービー?だった。
イスラエルいい映画あるなー。
『キッド』をまた観たくなる。

無責任な第三者としてみているとウリはかわいらしさもあるけど、劇中でも言及されている通り 1日 1週間
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シルバラード(1985年製作の映画)

4.0

西部劇のいい所取りで見所満載。ケビン・コスナーがヒャッハーな役過ぎて最初気付かなかったな。

主役4人がそれぞれ感情移入でき特徴も見せ場もあり、キャラが立っている。ジェイクの二丁拳銃はカッコイイな〜。
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スペース・プレイヤーズ(2021年製作の映画)

3.5

試合そのものよりも観客席に目が行く作品。エージェントスミスやバットマンやペニーワイズが楽しんではしゃいでいる姿を見れるのはこの映画だけ!ペニーワイズはいつもはしゃいでいるか…。

「レディ・プレイヤー
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17歳の瞳に映る世界(2020年製作の映画)

4.0

淡々としてるけど、5分くらい続く同じ視点でのカウンセリングのシーンはかなり心を揺さぶられる。なるほどそれが原題か。原題はもちろん邦題もマッチしている。

説明もセリフ量はとても少ないけど、その分リアル
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スーパーノヴァ(2020年製作の映画)

4.0

とても静かな映画でBGMも控えめ、登場人物が声を荒らげるシーンも極わずか。なのに?だからこそ?人物の心理が最小限の描写とセリフで伝わってくる。特に主演2人の演技力。微妙な表情、仕草が細やかで相手への配>>続きを読む

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

2.5

公開日にあまり期待せず観に行ったら、それすら下回る期待外れだった…残念。
樋口真嗣監督の単独監督作品はやはり合わないな…。

ウルトラマン大好きで子どもの頃の写真は ほとんどがウルトラマンポーズ。ウル
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セブン(1995年製作の映画)

4.0

名作ということは知っていたものの観る機会がなくお預け状態だったが…おもしろかった!たぶん公開当時に観ていたらさらに衝撃を受けていたと思う。ネタバレ無しで観たけどラスト付近の展開は今だからこそ想像がつく>>続きを読む

アレクサンドリア(2009年製作の映画)

4.0

WOWOWにて前情報なく視聴。
非常に良かった。数年に一度は観たい映画。
テーマは「正義は盲目」かな…。

キリスト教批判映画ではなく、キリスト教だろうとユダヤ教でもイスラム教でも仏教だろうと、盲信は
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富江(1999年製作の映画)

3.0

シリーズたくさんあるけど観たことなく、主演が菅野美穂さんということもあり前から観たかった作品。最初の期待値低く鑑賞したからかもしれないけど、意外と面白かった。
富江の顔が出るまでうまく引っ張っていて、
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ブルース・ブラザース(1980年製作の映画)

4.5

めちゃくちゃ面白かった!
シュールな笑いを圧倒的物量とスケールの大きさで盛り上げ、歌と音楽でさらに盛り上げ、出演者達の豪華さで盛り上がり。
ショッピングモール内での暴走や後半のカーチェイスで積み重なる
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時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

4.5

カルト的人気!とか書いてある作品を面白いというと映画のこと分かってるんだぜ感が出そうであんまり好きじゃないけど、この作品はめちゃくちゃおもしろかった。
たぶん高校生の時に観たらおもしろさ良さが分からな
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裏ゾッキ(2021年製作の映画)

3.5

蒲郡駅前には毎日法螺貝を吹く人がいるという。

前から観たかった『ゾッキ』。鑑賞前に観てよかった。簡単に言うと制作の裏側に密着したドキュメンタリーだけど、蒲郡市民の町興し×監督3人の創作性×コロナ禍で
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コリーニ事件(2019年製作の映画)

4.0

数ある法廷サスペンスの中でもかなりの重厚感とドラマ性でとてもおもしろかった。コリーニが黙秘するから尚更 静かな展開ながら、事前にレビューなど見ていなかったおかげで新鮮な気持ちで感情移入して観れたことも>>続きを読む

ノッティングヒルの洋菓子店(2020年製作の映画)

3.5

いい人しか出てこないし、美味しそうなお菓子がたくさん出るし、街並みや家具がおしゃれ。
起承転結の良くも悪くもセオリー通りに進んでいき「こういうのでいいんだよ」という視聴者の期待に応えてくれる。
約10
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ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

3.5

トニ・コレットめっちゃ怖い。作品はめちゃくちゃ怖いか、というとそこまででは無いが、ホラーにしては丁寧に伏線回収と考察の余地が多い点も高評価の理由なんだと思う。あとは怖いよりも不快という印象。、

伏線
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ザ・ファブル 殺さない殺し屋(2021年製作の映画)

3.0

前作の方が楽しめた。
アクションは相変わらずキレキレで、スケールは前回より少しパワーアップ。そして木村文乃さんの素敵さは健在で、木村さんはアクションも何気にすごい。もう少しほろ酔い(そんなかわいいもん
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.5

めちゃくちゃおもしろくて4回は泣いた…。三上さんの不器用さと周りの人達の優しさ…というとありきたりだし、刑務所上がりの元ヤクザが社会に適応しようともがく…というのも違う。

誰もが良き面とそうでない部
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藁にもすがる獣たち(2018年製作の映画)

4.0

なるほど こう繋がるのか!110分間に蓄積された関係性と環境が一気にラスト付近で収束していく感覚は気持ちいい。

原作は未読だけど映画と原作では結末や描写が異なるとのこと。映画は一つ一つのエピソードは
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

4.0

ウェス・アンダーソン監督作品は初鑑賞、めちゃくちゃおもしろかった。この作品、10万クリップもされているんですね、全然知らなかった…。

画面が緻密に計算されているんだろうなぁという構成。もう映るもの全
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約束の宇宙(そら)(2019年製作の映画)

3.0

女性宇宙飛行士は仕事と子育て両方どちらもみないといけなくて、その点が男性との根本の違いなのかも、と思う。男性は仕事に行くのが当然で、女性が仕事をすることの大変さを描いている。

題材は宇宙飛行士だが、
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ハリエット(2019年製作の映画)

3.5

アメリカで初めて 紙幣になる黒人女性だけあって、物語としては劇的でまさに波乱万丈。ただ映画作品としてはいまいち物足りない印象。

まずはハリエットという女性主人公の題材は非常に素晴らしい。今回初めて知
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

3.5

八つ当たりを受けたロシアン・マフィアがかわいそう!と思ってしまうくらいの暴れっぷり。
『ジョン・ウイック』はまだ日常に戻りたいが戻れない悲哀があって愛くるしさが漂うが、本作のハッチはひょんな事から隠れ
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兄が教えてくれた歌(2015年製作の映画)

4.0

自然はすごくきれいで雄大だけど、空の色や雲、色彩などが閉塞感を感じさせる。ストーリーと言えるものは淡白でありながら、映像が突きつけるメッセージ性。

はじめ舞台となっている場所が不鮮明だったけどアメリ
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パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

4.5

観よう観ようと思いながら、ハードルが上がり過ぎてしまいもし面白く感じなかったらどうしよう…と不安だったけど、心配無用でした。
タランティーノ大好きなので完全に贔屓目で観た上でめちゃくちゃ面白かった。
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ファーゴ(1996年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

めちゃくちゃ期待しまくって勝手にハードル上げすぎてしまっていたかも。個人的にはそこまでハマらず。ブシェミ変な顔言われ過ぎて可哀想。
実話テロップが嘘で本作は虚構だった…というテクニックが評価されている
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アナザーラウンド(2020年製作の映画)

4.0

お酒を飲めば自信も出るし饒舌にもなるので人生上手くいくのでは?と、何度も考えたことはある。そして自分の人生でも何回かそうした経験はある(プライベートの時)。
血中アルコール濃度0.5%を維持し続けるこ
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ブリッジ・オブ・スパイ(2015年製作の映画)

3.5

「不安は感じないか?」
「役に立つのか?」
というセリフが印象的。
スパイ同士の交換と、スパイ(ソ連人)と弁護士(アメリカ人)との個人の交流というダブルミーニングなタイトルで、いい意味ですごく安定して
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