うみぼうずさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

うみぼうず

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パリに見出されたピアニスト(2018年製作の映画)

4.0

勝手に1960年代くらいが舞台かなぁなんて思っていたら全く思い描いていた内容と違って、すごく新鮮な気持ちで観れた。

主人公のマチューの表情がらどこか物憂げで少し陰がある感じが思春期の青年をうまく表し
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ミスト(2007年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

「諦めたらそこで試合終了ですよ」

噂に名高い胸糞映画。だが思ったほどラストで揺さぶられなかったかな。

もちろんあらすじを知っていたこともあるが、映画はいつもハッピーエンドだが現実には裏目に出ること
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トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

これは観るタイミングで与えられる影響がかなり違ってきそうな作品。もっとコメディ色強いのかと思っていた。

既におおよそのストーリーを知っている30代半ばであっても、自分を形作るものの儚さを考えさせられ
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恐竜が教えてくれたこと(2019年製作の映画)

4.0

恐竜大好きな少年が、恐竜発掘を通じて成長する物語…なんかを想像していたら全く違った内容でビックリ。邦題とポスターで敬遠する人もいるのではないか…。

出てくる人物がみなチャーミングで、嫌な人が一人もい
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デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

なかなかクセがある映画。
コメディという話は聞いていたものの、序盤の「テーマ曲…」のくだりで面食らうが、その後おおよそ観るスタンスを決める。

こなの監督の作品は初鑑賞だが、恐らく無意味に諸々の演出を
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ターミネーター ニュー・フェイト(2019年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

『ターミネーター2』の続編というよりも登場人物を女性に変えてリブートした印象が強い。

1と2しか観ていないが、個人的にターミネーターシリーズはサラ・コナーが主人公だと思っているので、ジョン・コナーの
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モンスターハンター(2019年製作の映画)

3.0

原作ゲームはちょっとだけかじった程度。
モンスターの映像は素晴らしかった。大画面で観るとさらにテンション上がりそう!

「モンスターハンター」の世界をどう再現するのかと思っていたら、なるほどそう来たか
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オーシャンズ11(2001年製作の映画)

3.5

自宅で有酸素運動しながら、3回に分けて鑑賞。アクションが多すぎると、運動中なので視点がずれてしまうが、本作は運動しながらそこまで頭使わず観るのにちょうどいい映画(そんなジャンルはないが)。

豪華俳優
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評決のとき(1996年製作の映画)

4.0

「汗」がすごく印象的な映画。

見応えあって集中して観れる。
一人の人間としてみれればいいんだけど、どうしても肌の色が違いと感じてしまうのは日本人には想像できないだろう根深い、心の奥に潜む差別が横たわ
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カジノ(1995年製作の映画)

3.0

冒頭の爆破シーンがめちゃくちゃ良くて、最初の30分は引き込まれて観ていた。が、最終的には3時間が長く感じてしまう部類の映画だった。
俳優さんたちの演技はすごく良いなと思うし、何より音楽が好み。車もカッ
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ハウルの動く城(2004年製作の映画)

4.5

1回目は20代、劇場で。今回2回目の鑑賞だったけど、以前の印象からかなり変わって傑作!だと思う。音楽は手放しで好きだなー。
テーマは「老い」と「心」なのかなぁ。
ベーコンエッグが食べたくなる映画。
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楽園(2019年製作の映画)

3.0

誰が犯人かということは全然問題ではない。ラストの解釈もどちらでもいい。真っ先に考えたのはタイトル。僕なら『Y字路』と付けそうだが、何故『楽園』なのか。

それは自分の中の気の持ちようなんだろうか。誰か
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ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

4.5

無知、がテーマの一つなのかもしれないなと思ったのはアルジュンとイギリス人女性のやり取りを見て。家族やパグリーの意味とアイデンティティを理解したからこそ恐怖が去った。
武装したテロリストが何人いてどんな
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ニノチカ(1939年製作の映画)

4.5

映画を観て声を出して笑うことはあまりないが、まさかジャンルとしてあまり好きでないラブコメディで、しかも80年前の映画で笑うとは。あの3人組がいい味出してる。オチだし。

初登場のニノチカが、あれほど笑
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9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

4.0

映像ではなく小説で読みたいと思う作品。
散りばめられている詩的表現がキレイで、字幕でなく文字を堪能したい欲が溢れる。文学的表現も含めて、トリックやストーリーも文章で落ち着いて読みたいな。

映画の尺の
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凪待ち(2019年製作の映画)

3.5

誰が殺したのか、は本作の主題ではない。
サスペンスを期待すると拍子抜けするかも。

ギャンブル依存症の怖さというか、あきらかに悪い方の選択肢を選んでしまう人もいる。それはその時の感情や衝動もあるのだろ
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引っ越し大名!(2019年製作の映画)

3.0

年始に観たのにレビュー忘れていた。
それぐらい毒にも薬にもならない映画。
The 邦画というべきか。

得るものは少なく、「思い出せないということは要らないということ」くらい。
キャスティングやタレン
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英雄は嘘がお好き(2018年製作の映画)

3.0

うーん、コメディだと知らずに観たがそれにしても笑えないのはなぜか。ヌヴィル大尉の厚かましさや振る舞いが まさに詐欺師そのもので、しかも家族や周囲も全て騙されているのが気持ち悪いのかなぁ。
嘘なんだから
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デリート・ヒストリー(2020年製作の映画)

3.5

これ、作品を通して主人公達が全く成長も変化もないことが逆に斬新な気がする。
コメディ調で一見するとハッピーエンドだが、物語内で解決された事象は、それぞれの一つに過ぎなくて、根本的な解決を図るべき問題(
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サスペリア(1977年製作の映画)

3.5

赤い!青い!黄色い!赤い!
音楽も不気味さ漂いいい感じ。まさに「悪夢」を映像化したような。映画館で観たらかなり精神的にきそう。

これはストーリーうんぬんよりも作品というに相応しい気がする。一つ一つの
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インサイド・マン(2006年製作の映画)

3.5

冒頭、また途中にある彫刻やレリーフのカットはどういう意味があるのだろうか。「街に(人に)に歴史あり」ということの暗喩だろうか。

構図や映像が凝っており特徴的。また出演者も豪華で巧み。敢えて説明不足に
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グエムル -漢江の怪物-(2006年製作の映画)

3.5

すごく画がいいなぁ。
ちょっとした長回しや切り替えなど、すごく見応えがある。大筋のストーリーとしてはよくありがちなB級パニックものだが、全く飽きさせず観れるのは画面の見せ方もあるのかな。

単純なパニ
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ソニック・ザ・ムービー(2020年製作の映画)

3.0

想像していたよりもおもしろい!
ジムキャリーはマッドサイエンティストが似合うなぁ。完全にズッコケ悪役が板に付いているし、顔芸と動きで魅せられる。中盤から終盤にかけてジムキャリー劇場に。ラストでエッグマ
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ブルー・ストーリー(2019年製作の映画)

4.0

現代のイギリスで起きている日常の一部ということが最も怖い。ロンドンの治安は悪化しているらしく、調べればたくさん情報があり、知らなかったことばかりで驚き。

90分の映画であるがすごく長く重く感じる。そ
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日本暗殺秘録(1969年製作の映画)

3.5

タイトルは不穏ながら、意外とおもしろい。
暗殺=思想という考えに立っているらしいので難しいだろうが、タイトル変えればもっと評価されるかも?

俳優陣が豪華、かつ皆さんめちゃくちゃ上手い。重厚感あり、目
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わが名はキケロ ナチス最悪のスパイ(2019年製作の映画)

4.0

最後まで観て、そういえばトルコ映画だったな、と妙に納得と感心した。
冒頭の戦場でのシーンや、当時の建物や街並みなど非常に綺麗で、かなりのめり込める。

途中の音楽や、若干の展開の粗さなどもあるが、総合
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アジャストメント(2011年製作の映画)

3.5

フィリップ・K・ディックはすごく好きで、実写化でもSF要素の取り入れ方見せ方がほどよく、最後まで楽しめた。

ガッツリSFで進めるよりも、映画娯楽ならばこれくらい薄口でもいいなぁと思う。
(決して内容
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スケアリーストーリーズ 怖い本(2019年製作の映画)

4.0

「物語は人を癒やし、人を傷付ける」
「繰り返し語られるとそれは現実になる。
我々を形作る力が、物語にはある」

アメリカ版学校の怪談的なものと思うが、誰しもがSNSなどで発信し人を癒すことも傷付けるこ
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グレートウォール(2016年製作の映画)

3.5

シンプルな娯楽作品で、屋内運動中に観るのなピッタリ。意外と運動中に観れるシンプルかつおもしろい作品は少ない。

単純な疑問だけど、60年前、120年前、180年前…前の時代になると火薬などの武器も少な
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グッドバイ 嘘からはじまる人生喜劇(2019年製作の映画)

3.0

伊坂幸太郎の『バイバイ、ブラックバード』っぽいなと思っていたら、もともとが太宰治の『グッドバイ』フィーチャーだと思い出しながら観ていた。

戦後の街並みや建物、服装などはすごくよく表現されていたように
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陽気なギャングが地球を回す(2006年製作の映画)

3.0

この原作小説から伊坂幸太郎にハマった思い出深い作品。だからこそ、少し物足りないかなぁ。

道路封鎖したりエキストラ大量にいたりCG駆使していたり、いろいろと挑戦しようという気持ちは伝わる。強盗シーンで
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Fukushima 50(2019年製作の映画)

4.0

まず日本国民として、今の安全を確保するためにまさに命懸けで動いてくれた皆さんに感謝。
そして福島県民としては、訛りがわざとらしすぎるな、と…。

「Fukushima50」という呼称は映画を鑑賞するま
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ヘイト・ユー・ギブ(2018年製作の映画)

4.5

物語のテーマも、場面場面の繋がりも、それを彩る俳優たちの演技もどれも素晴らしかった。特に主演のアマンドラ・ステンバーグのキュートさと演技力が抜群で、すごく感情移入しながら観ていた。

カーター家族の絆
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LOVEHOTELに於ける情事とPLANの涯て(2018年製作の映画)

3.5

三上博史さんと酒井若菜さんのやりとりが、途中で東京03のコントのように感じられた。
若干、オーバー気味で他のレビューにもあるように演劇っぽい。会話のテンポもいいことが、余計に途中のコント感を助長してい
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嘘八百 京町ロワイヤル(2019年製作の映画)

3.5

前作よりもおもしろいなと思ったのは、テンポの良さだろうか。
前作で少し感じた間延びもなく、それぞれの場面が次に繋がっていく伏線張りは最後まで飽きずにのめり込めた。

それぞれの俳優さんの"味"がよく出
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ミッドウェイ ~運命の海~(2019年製作の映画)

2.0

『ミッドウェイ』と間違えて録画。観るのをやめようと何度も思ったが、最後まで観てしまった。早送りしたが…。

ドラマ、CGどちらもチープに感じる。特にCGは、80年代かと思わせるほど。背景と合っていない
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