pipipixxxさんの映画レビュー・感想・評価

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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

4.0

希望を持たぬことだ
心が壊れたら残るのはMAD(狂気)だけだ
これ全人類に言いたい。

結構前にフェミニズムの文献にて紹介されててずっと気になってはいたんだけど、かなり嫌な気持ちになることは間違い無か
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関心領域(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ジャミロクワイのVirtual InsanityのMVの…?ジョナサン・グレイザー監督、同一人物でした。
見事な視覚芸術、観てるイメージと音響がずっと合っていないという…
徹底的に塀の向こう側で行われ
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劇場版カードキャプターさくら 封印されたカード(2000年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

あんまり劇場版っぽくはなくて、アニメのさくらカード編の延長上の長編アニメ。結局ラストって、小狼がさくらの身代わりになり想いが消えたけど、またさくらに恋をしたという解釈で合ってるのかな?最後のだーいすき>>続きを読む

劇場版カードキャプターさくら(1999年製作の映画)

4.0

香港に行きたくなる映画の一つ笑
挿入歌やオリエンタルな劇判も良き
小狼のお姉様方とお母様が登場するところの妖艶なムードが好き。
またリバイバル上映してほしいな…

悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

住人vsコンサルの会話劇が始まったあたりから、こういう映画ね、うんうんわかるよ…とたかを括っていたら、もう最後はしっかり映画に吸われてしまったし、そして見事に置き去りにされた…素晴らしい作品。グランピ>>続きを読む

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

前に他の映画見た時にめっちゃ恋愛映画っぽく広告されてたし、あらすじを見る限り秒速5センチメートルみたいな話なのかと思ったが…
一括りに恋愛映画と言えなくて、愛とは決して一つの形ではないし縁も愛も色々だ
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ゴースト・トロピック(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

Hereもすごく良かったので気になってたGhost Tropic
真夜中にしか見えない世界観と、ブリュッセルのそのような水面下で生活している人達が重なる
寝落ちしそうになりながら観るも良し、夢と現実の
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ソウルメイト(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ストーリーなど情報をほとんど入れずに観たら涙なしには観れない作品だった。すごくすごく素敵な映画。昔、ニコイチっていう言葉が流行ったけどソウルメイトって言える関係性、真のニコイチ。セクシャリティがどうと>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.7

観る前と観た後で、今なお続く自分が生きる世界線を再認識させられる。ノーラン監督のインタビューで、監督の子供に核問題についてどう思うか尋ねると、気候変動の問題には関心があるが核の話はそれほど重要だと思っ>>続きを読む

海がきこえる(1993年製作の映画)

4.4

ジブリの名品。サントラは定期で聴いてるんだけど、大人になった今、リバイバルで映画館でみれて嬉しい…大人になってから観るとよりこの作品の良さに気づく。昔初めてみた時はリカコ嫌すぎると思ってたけど、笑 今>>続きを読む

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

一般の映画館でも色んなところで上映されているけど、可能であれば少し足を伸ばしてでもIMAXで観てほしい作品、ほんとに。映像技術の進歩のための映画であり、この映画のための映像技術。ポールが特大サンドワー>>続きを読む

梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

思ってたよりthe韓国エンタメ映画だった
というかかなり突っ込みどころが…世子一族全員滅びたのに最後鍼師なぜ処刑されず生かされた?!とか笑
梟という設定含め普通に面白かったけど、朝鮮時代劇ドラマのクオ
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Here(2023年製作の映画)

4.1

「here」もうその名の通りの作品だった。自然や人工的に起こる動作による環境音、映像、人と交わす言葉、心の内に有る言葉。人も苔も、移民であろうがどのような環境下に生息していようが、今ここにいてここで生>>続きを読む

季節のはざまで デジタルリマスター版(1992年製作の映画)

4.5

実は観たい映画の上映まで時間がありすぎるからもう一本観るか、とちょうど良い時間に上映されていたからという理由で鑑賞した作品。そんなきっかけで観たことが申し訳なくなるくらい良い作品だった…
自分に置き
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枯れ葉(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

観れて良かった、、映画愛に溢れた作品。この先、生きていくうえで孤独を感じたらこの映画を思い出したい。少し昔の設定なのかと思うようなレトロな雰囲気のヘルシンキだと思っていたら、古そうなラジオから流れてい>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.5

古典フェミニズムとかダークファンタジーとかシュールレアリズムとか色々言われてるけれど、それはそうと一括りにできないほどの要素が混在しててすっごくハイカロリーでしたが良い意味でどっと良い疲労…原作読んで>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

思ってた以上に一見『映画作品』ではあるけど『映画のように壮大な広告』を観てるような気がしたのだけど…私だけなのかな?笑
ヴィムヴェンダースは本当はもっと映画的に『影』の部分を描きたかったのでは?と勝手
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コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)

4.1

誕生日の前日に好きな映画観たくて鑑賞。最近カフェイン中毒でコーヒーを絶っていたのでコーヒー爆飲映画といえばこれ。笑
この映画を今まで最後まで途中離脱せずに見れた試しがなかったけど、歳を重ねてみると11
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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

3.8

ティム・バートン監督のジョニデのウォンカの時、まだ高校生だったんだけど、多分その時代に観たジョニデ好きの同世代の子たちが子連れで観るのにちょうどいい映画なんだろうな。大人も楽しめるけどかなり子供向け。>>続きを読む

ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

4.3

リバイバルで観れて嬉しい・・・!今や気軽に翻訳できるツールがあるけれど、20年前の東京って、今こうしてみると宇宙人の街みたい。異国情緒の逆輸入じゃないけど、情緒的な作品の中でも日本人的にはまた特別。こ>>続きを読む

ゴーストワールド(2001年製作の映画)

4.3

リバイバル上映というわけで。私の世代はこの映画のファンが多いけど、怖くて今もう観かえせずにいるという友人もいてちょっと分かる。ちょうどこの映画が大ブームだった時代、自分がティーン真っ只中だったからとい>>続きを読む

アアルト(2020年製作の映画)

4.0

どういう構成のドキュメンタリー?なのかと思ったら残された映像や文献などをうまくコラージュのように編集されていた。

アイノ•アアルトや後妻エリッサなくして彼の人生なしなのに、
やはり建築の世界は男性社
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.2

ディカプリオ、味でてきたなぁ…、、アーネストは優柔不断のダメダメ男だけど、第一次世界大戦の前線後、という設定なので、ただただ、家族を作って平穏な暮らしがしたかったはず。非道爺さんからの誘惑がなければな>>続きを読む

パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

ずっと観たかった作品が映画館の再上映で観れて本当に光栄…。秒で満席になり、今敏監督の人気の高さを感じた。これは天才すぎてトラウマ作品。。
90年代の作品だけど、今もなおブームが続く『IDOL』という偶
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.9

前作、フレンチデスパッチは疲れている時に観てしまって情報過多で余計疲れて次の日倒れたので今回は心してコンディションの良い日に鑑賞。笑
前作ほどの情報量ではなく観やすかった。究極のフィクションを観せられ
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バービー(2023年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

全然バービー遊び通ってないし、バービーのファンでもないからめっちゃスルーしようとしてたけど、グレタ•ガーヴィグ監督!なのを知ってすぐ観に行った。めちゃくちゃわかりやすいフェミニズムが興行記録の出るよう>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

これまでの宮崎駿作品が走馬灯のように蘇る作品。そしてこれまでの宮崎駿作品いちシュールな作品だった。ここで笑うところなのかよくわからないところで笑ってしまった、インコがこの世界じゃなぜかちょっと悪いヤツ>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

美しい映画だった…。3部構成で視点が変わるたびに真実が明らかになっていく構造。脚本が坂元さんだったことを観終わったから知ったくらいフワッとした情報で鑑賞したんだけど、いつもの是枝監督の脚本作品より説明>>続きを読む

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.9

これは今年のベストムービーかもしれん。幼少期の記憶の回想劇であり当時の父親と同じ歳になったソフィが今ならあの時の父親はこういう気持ちだったのかもしれない、と大人視点での想像を加えての再編集が素晴らしい>>続きを読む

リファッション〜アップサイクルでよみがえる服たち〜(2021年製作の映画)

3.5

香港の市場を舞台にアップサイクル事業に取り組む起業家たちを追ったドキュメンタリー。特にNOVETEX社とH&Mのプロジェクトは大変興味深いな、と思ったし、テックオタクの方々のパッションは素晴らしいな、>>続きを読む

シェルタリング・スカイ(1990年製作の映画)

4.2

これはいつか劇場で観たい作品。3人の「旅」の物語であり旅の本質について考えさせられる。
最初にtouristとtravelerの違いについて語られる場面がもう既に粋だな〜と思わせるような会話劇があり、
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ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、ジャンヌ・ディエルマン/ブリュッセル1080、コルメス3番街のジャンヌ・ディエルマン(1975年製作の映画)

4.0

これはすごい映画体験…。3時間20分。言っとくけどすっっっごい退屈です。しかしそこに意味があるってことが最後に頷ける、観ているこっちまで日常にフラストレーションが溜まっていく素晴らしいフェミニズム表現>>続きを読む

パーマネント・バケーション(1980年製作の映画)

4.0

これジム・ジャームッシュの卒制なのか。。最初期からこの感じで出来上がってたのすごくない…?
高級車パクるシーンとドップラー効果の話のシーンとラストのエンドロールのニューヨークが遠くなっていくシーンが好
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ストレンジャー・ザン・パラダイス(1984年製作の映画)

4.1

荒廃したニューヨークの都市にて。ストレンジャーたちの放浪記。現実ではないどこかを目指して、だけどどこへ行っても見たことのある景色で…
それでも現実には戻りたくない。元の場所ではないどこかへ目指して。こ
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エゴイスト(2023年製作の映画)

3.9

ずっと観たいと思いながら機会を逃していたところ、再上映記念の監督のトークイベント付きの回で観れて光栄…!そのトークイベントで、役で出てくる主人公のゲイ仲間の方々は役者ではなく本当に素人のゲイの方という>>続きを読む

ニキータ(1990年製作の映画)

3.9

チェリー柄のランジェリー可愛すぎんか?
終盤でマルコなんで知ってたん?!?!って思っちゃうけどラスト終わり方がボブやマルコがどういう人物だったのか色んなパターンで想像させてくれるこれぞ映画の醍醐味って
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