4時間15分という時間の中で、無駄な間やセリフがひとつとしてなかったことに驚いた。長さには意味があるのだと知った。
それぞれがそれぞれの考えや想いの丈をぶつけ合っていた後半の演劇は、その人がその人で>>続きを読む
オールナイト2本目。夢現の狭間を行き来しながら観ることになったけど、そうして観てもいい作品だったように思う。
すべてがどこまでも柔らかくて優しい作品だった。けれど、あとから、この作品が軍事政権下にある>>続きを読む
死の近さと生の遠さが不思議だ。考えていたのは距離の問題だった。あらゆるものが分かたれることなく同時にある世界。
会話の雰囲気がずっと印象的で、言葉が独立していて、不必要に融け合わないけどあらゆるものが>>続きを読む
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窓から差し込む朝の陽光が少女を照らし、1日の始まりを映し出すところから始まる。朝が来たのだ、ということを実感するだけで少し泣きそうになる。陰影と、静寂がずっと美しかった。
『ミツバチのささやき』のア>>続きを読む
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ずっとうまく息ができないような気持ちで映画を観終えた。大人になろうとする子供と、子供のままでいようとする子供。
イザベルは「映画で起きたことは嘘」だと言ったけど、アナにとっては"実在するもの"が本当>>続きを読む
記憶が失われても、記録は残っているということは、希望であると同時に、皮肉なことだとも思う。
失いたくないものも、もしかしたら失いたかったかもしれないものもあって、自分の願いや行動が、他の誰かにも同じよ>>続きを読む