aki84さんの映画レビュー・感想・評価

aki84

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マリウポリの20日間/実録 マリウポリの20日間(2023年製作の映画)

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"この映画が作られなければよかった"
オスカー受賞時の監督の言葉が今でも胸に残ってる。

次々と映し出されるマリウポリでの惨状。目を背けたくなる場面ばかりでずっと辛いけど、観なければいけない作品だし、
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TENET テネット(2020年製作の映画)

3.8

観た人全員が口を揃えて"わからなかった"と言うのでそうゆうものだと思って鑑賞
観客の理解を思いっきり置き去りにして物語は進んでいくので、"何かわからないけどすごいことが起こっている"感覚。

今回のサ
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.8

観ている間ずっと心がざわざわしてた。
原爆について、あくまでオッペンハイマーの物語としてニュートラルに描かれていたと思う。それでも"実験の成功"に歓喜するシーンはやり場のない気持ちになったし、本当に日
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サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス(1974年製作の映画)

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サン・ラーただの爆イケコンポーザーだった(70年代でこのexperimental musicは時代先行しすぎ)
変なUFOみたいなのに乗ってくる登場シーン、観終わってからもまだ面白い

メットガラ ドレスをまとった美術館(2016年製作の映画)

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失礼ながらメットガラってセレブたちの仮装パーティーくらいに認識していたので、メトロポリタン美術館の服飾部門の資金を集めるためのパーティーと知れて良い驚きだった。

キュレーターのアンドリューが企画展に
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

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アカデミー賞脚色賞受賞作品。未だに黒人が出てくる映画ってだいたい父親が最悪で白人警官に銃で殺されるステレオタイプてんこもりな作品が多いから、当事者たちからの風刺的な視点はとても面白いなと思う

フェミ
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ジャック・ホワイトホールの落ち着けって!(2024年製作の映画)

3.8

ほんとに面白いからみんなに観てほしい...コメディは言語面でも少しハードル高くて普段あまり見ないけど、ジャックの笑い方とか話し方が中毒性ありすぎる

エマワトソンとかトムヒと同じ由緒正しきボーディング
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青いパパイヤの香り(1993年製作の映画)

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主人公の純粋さと不穏さや妖しさが同時に入り混じっていて、受け取り方がわからないけれど印象に残る不思議な作品だった

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.8

待ちきれず先行上映へ。海外での大絶賛を受けて期待値が高まりすぎてしまい心配してたけど、どれだけ期待してもそれを必ず超えてくる作品だった。SF映画のひとつの到達点を見た気がする...

まずは映画の没入
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ゴースト・ドッグ(1999年製作の映画)

3.8

ナンバーワンマフィア映画

貸した本の感想聞いたり言葉の通じない友人と心で会話したり、ゴーストドッグの全てが粋だった、鳩もそりゃ懐くわね
Tシャツに書かれた"すべて熟知"(日本語)にちょいちょい笑っち
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ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語(2023年製作の映画)

3.8

ベネ様とウェスの相性良すぎる。元々偏屈キャラが多いからイギリス人作家の世界観とハマるんだろうなと勝手に納得
デヴ・パテルも良いよねもうみんなレギュラーになってほしい..

相変わらずウェスのこだわりが
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マトリックス リローデッド(2003年製作の映画)

3.8

もちろん1には及ばないし前半長すぎて退屈だけど、マトリックスはアクションシーンの芸術点が高くてすき
キアヌの所作や絶対に動きづらいだろうロング丈のただ美しい衣装もとても良い

パプリカ(2006年製作の映画)

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インセプションのインスピレーションとなったことでも有名な作品。夢と現実が混ざり合った混沌がひたすら続いて、こうゆうの書ける人って普通に社会的な生活送れてたのかなとか(たぶん送れてない)勝手に心配になる>>続きを読む

ノッティングヒルの洋菓子店(2020年製作の映画)

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内容はあまり面白くないけど(失礼)ロンドンの景色観賞用にはよき
Ottolenghi先生が監修してるだけあって製菓シーンやスイーツの見せ方がとっても美しかった

SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

3.9

Me too運動のきっかけとなる記事を世に出した2人の女性記者たちの実話。
声なき人たちの声を上げるために奔走した2人とNYタイムズのチームには頭が上がらないし、とても勇気をもらった。日本も続いてほし
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.9

サントラがめちゃくちゃ良かった、真っ先にググったJerskin Fendrix。映画音楽を手がけるのは初めてだそうで末恐ろしい才能..

内容はというとこちらが期待値を勝手に上げすぎてたのもあるけど、
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

観る人の数だけ違った解釈があると思うけど、わたしには美しい日常を切り取りながら、静かに過去の痛みについて語る映画に映った

多くは語られない分余計に透けて見える彼のバックグラウンド。後半から、これは傷
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マッチ工場の少女(1990年製作の映画)

4.0

格好良すぎる、カティ・オウティネンの死んだ魚の目も選曲も全て良い
カウリスマキ作品を観てるときの満足度って桁違いだし毎度情緒が安定する

そしてなによりおなじみの哀愁漂うおじさんバンドの演奏シーンはほ
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場所はいつも旅先だった(2021年製作の映画)

3.8

旅を好きになるきっかけのひとつだったのがこのエッセイ。
年始の悲しいニュースでざわついた心にぴったりの作品だった。音や映像がまさに1人旅の視界で、ずっと観てたいしとにかく旅に出たくなる

"言葉が通じ
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ウェンディ&ルーシー(2008年製作の映画)

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ケリー・ライカート作品、"ただそこにあるものをそのまま撮りました"的な潔さがあって、荒削りだけどすごく惹きつけられる

53 films / 2023

ファースト・カウ(2019年製作の映画)

3.8

数年前に海外の批評家たちがこぞって絶賛していてずっと気になってた作品。

ケリー・ライカートの自然の切り取り方がとても好きだし、男らしさが求められるアメリカの西部開拓時代を描く上でそんなものは全無視の
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言の葉の庭(2013年製作の映画)

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水の質感がとっても綺麗。雨の日の新宿御苑も行きたくなるPV
未成年との恋始まるかと思ってそこだけはザワザワした...

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

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ヨルゴス・ランティモス、ずっと不穏だし居心地悪いんだけど観てしまう不思議

哀れなるものたちも楽しみだな、例に漏れず後味悪いと思うけど

オールド・ジョイ(2006年製作の映画)

3.8

FIRST COWの予習にケリー・ライカート。何が起こるわけでもなく、淡々と久しぶりに再会した旧友2人+1匹の旅の様子が描かれる。

脚色も誇張もない、牧歌的な作品が好みなので即心を掴まれてしまった.
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枯れ葉(2023年製作の映画)

4.0

フィンランド映画祭の先行上映にて。

内容はファンなら既視感あるストーリーで真新しさはないのだけど、またカウリスマキの作品をスクリーンで観られることが嬉しくてエンドロールでこっそり泣いた

相変わらず
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(2023年製作の映画)

3.9

英作家ロアルド・ダール原作。ウェス×短編小説×カンバーバッチの相性が良すぎて極上の17分間だった...!めちゃくちゃくだらなくてすき...

2時間映画とかになると情報過多になるから、個人的にショート
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バルカン超特急(1938年製作の映画)

3.8

1938年製作のヒッチコック正統派サスペンス

先の展開が読めないハラハラ感もあるけど、個人的にはイギリスユーモアたっぷりで夜眠れる怖さ、というかほぼ怖くないのがよかった(乱闘シーンも学芸会でかわいい
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小津と語る Talking With OZU(1993年製作の映画)

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生誕120周年企画展にて。カウリスマキのインタビューが観れて心底満足してる("私の墓には「生まれてはみたけれど」と刻みます"とか言ってた...)

一部あんまり小津に興味ないよね?みたいな人も混じって
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マトリックス(1999年製作の映画)

4.0

めちゃくちゃ好きなタイプのSFだった、、後半の芸術点高すぎる。名作は躊躇わず履修していこうと心に誓った

ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

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後半のレオ様とジョナヒルの演技が最高すぎた(絶対この作品で親友になったと思う)

イケメンでもこんなに顔変えれるのね...レオ様にかかると3時間もあっというま。タイタニックのオマージュも彼の演技の振り
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ブレードランナー ファイナル・カット(2007年製作の映画)

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あらゆる人にSF好きなら絶対観るべき、と言われ続けてようやく。タイトルから勝手に疾走感溢れる作品をイメージしてたけど、ずっとぬるっとした世界で思ってたのと全然違った...

この時代のSF、とっても夢
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

4.9

個人的にアメリカの原風景+宇宙という組み合わせが好きすぎて(これは切っても切り離せない👽🏜)評価がバグってるのを踏まえても、今作はウェスの最高傑作のひとつだと思う

ここ数年の作品は精巧で世界観が確立
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